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【テレワーク】荘子から学ぶビジネスチャットの注意点とコツ

年齢がある程度高い人には、チャットというとWindows95が出たくらいのインターネット黎明期のチャット機能を思い浮かべる人もいるかもしれない。匿名掲示板的に顔も本名も知らないハンドルネームだけのネット友達とやりとりする遊びだ。

しかし、テレワークで一般的というか強制的に使うことになるチャットと言えば、仕事の指示を受けたり、報告や相談と言った、業務全般を司る重要なもの。

ビジネスチャットは難しい

チャット自体はLINEなんかでも顔の知っている友達とやりとりすることはあっても、仕事のビジネスチャットは難しい。

リアルと違って相手の状況もわからず、身振り手振りや、口調のニュアンスがないので、文字情報だけで誤解がないように全てを伝える必要がある。

しつこいくらいに細かく伝えるのが基本

リアルよりも情報量が少ない文字だけのやり取りにおいては、しつこいくらいに細かく伝えるのが無難だ。

ルーチンワークなどで詳細情報が必要ない場合を除いては、誰が、いつ、何を、どのように、と言ったリアルでは省略しがちな基本情報もしつこいくらいに伝えるのがすれ違いを減らすコツと言える。

そもそも問題、言葉というツールには限界がある

中国の思想家「荘子」を知っているだろうか?

荘子は紀元前の中国の人物だが、現代にも通じる様々な思想を残してくれている。しかし、老子などの他の思想家に比べて、活字として残されているものは少ないという。

なぜなら、荘子は言葉というツールの限界を悟ったため、言葉を紡ぐことをやめてしまったのだという。

言葉には限界がある

人間は見たものや感じたことを言葉に変換して思考したり、他人に伝えたりする。

例えば、散歩していて近所の家の庭に赤いバラが咲いていたとしよう。

これを他人に言葉で伝えようとしたとき、目で見たものそのものを他人に伝えることはできない。「近所の家の庭に赤いバラが咲いていた」というような、主観と文章力の範囲で変換することになる。

つまり、言葉というのは、そもそも不完全なものなのだ。

この大原則を知っていないとビジネスチャットを前にした時、どうあがいても限界があることに気付いて延々と苦悩することになる。

なぜなら、チャットどうこう以前にそもそもの話、言葉自体が不完全なツールだからである。

必要に応じて電話やビデオ通話も取り入れるのが大事

言葉が不完全なものという大前提を知ると、ビジネスチャットの限界はあっという間にくることがわかる。

派遣先として選ぶべきは、可能なら社用携帯の貸し出しがあって必要に応じていつでも電話ができることだ。

中小企業では派遣社員に社用携帯の貸し出しがない場合も多かったりするので、テレワーク中心の場合は顔合わせで確認しておくとよいだろう。

まとめ 言葉は不完全なものとしてやりとりしよう

チャットの文章でやりとりを頑張っても、ニュアンスは互いに伝えづらいなんてものじゃない。

初めは小さなすれ違いだとしても、いずれ雪だるま式に大きなすれ違いになってしまう。

言葉自体が不完全なものであるという大原則を知った上で、必要に応じて電話やビデオ通話を取り入れるのが最低限必要であろう。