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【レビュー】映画『マリリンに逢いたい』は沖縄&犬映画界の最高峰!?

知る人ぞ知る、沖縄映画界と犬映画界の最高峰とも言われている(どこで?)『マリリンに遇いたい』のレビュー。

気になる人はぜひ見て欲しい映画なので、ストーリーのネタばれは極力避けるが、多少のネタバレを含むので注意されたし。

『マリリンに逢いたい』を視聴する方法

古い映画だが、映像ソフトとしてはDVDで販売されている。プレミアは付いていないが激安でもない普通の価格。レンタルは探したが扱っている店はほとんどなく、動画配信をやっているサイトも見つけられなかったので、すぐに見たい人はDVDを買うと早い。

ちなみに小説版もある。ストーリーは映画版と大体同じ。先に小説を読むとネタばれになって映画が楽しめくなるので、順番としては映画→小説がオススメ。

マリリンに遇いたいの概要

阿嘉島にあるシロの銅像

沖縄本島からの那覇港からフェリーで1時間弱のところにある座間味島と阿嘉島を舞台にした実話を元にした犬映画。

物語の主人公(たぶん)であるシロは阿嘉島では英雄として銅像まで作られている。シロ(♂)は3Km離れた座間味島に海を泳いでマリリン(♀)という恋人(恋犬)に逢いに行っていたのだ。

なにしろ、阿嘉島には島のしきたりでメス犬がいなかったのである。比較的近い場所にいた唯一のメス犬がマリリンだったのだ。

シロは本能が抑えきれず、危険を冒してまで隣の島まで海を泳いでマリリンに逢いに行っていたという純愛(?)を描いたのが本作である。

実際は人間ドラマ部分が多い

これだけ聞くと犬映画のようにも思えるが、実際にはシロやマリリンの飼い主たる人たちの人間ドラマ部分が多い。

モノ言わない犬だけの映像だとイメージ映像的になってしまい、さすがに長編映画としては作るのが難しかったのだろう。よく知らないが当時の人気俳優などを登場させ、人間ドラマの小道具としてシロやマリリンが出てくるという変わった作りの映画でもある。

それも血の繋がった家族同士の嫉妬、喧嘩、貶し合いなど醜い人間同士の争いがメインだ。そこに本能に身を任せた犬同士の求愛が描かれていることで、逆にコントラストすら感じることができる。

沖縄映画としても優秀

『マリリンに逢いたい』は沖縄映画としても価値のある作品だ。

実際の阿嘉島や座間味島で撮影されているだろうし、古い映画なので映像は荒いものの、世界的にもダイバーなどに注目されている美しい慶良間諸島の海の映像シーンが多い。

古い沖縄の家庭の食卓などの映像もあるし、おばぁが喋る琉球語はガチで全く意味がわからないけど、沖縄映画としても価値のある映画だろう。

評価

総合評価は60点。犬好きかどうかでも評価がわかれるだろう。犬嫌いだけど60点なので、犬好きなら80点くらいにはなると思う。

総合 60点
犬映画 70点
沖縄映画 80点
人間ドラマ 40点