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【選挙】20年近く選挙権を放棄していた男が生まれて初めて選挙に行ってきたぞ

コロナは人を変えさせる。コロナに人生や社会を心底考えさせられた。

ということで、成人の日本国民として選挙権を持っているにも関わらず、20年近くも選挙権を完全放棄していた男が生まれて初めて選挙に行ってきたぞ。当サイト始まって以来の真面目なドキュメンタリーをお届けする。

選挙に行かざるを得なくなったワケ

選挙権の放棄と言っても単に選挙のお知らせみたいな封筒を開封もせずに捨てていただけなんだけど。

投票所がいかにも町内会のジジイみたいな老害が集まりそうな公民館とか自治会館みたいな場所だし、そもそも圧倒的大多数の選挙好きの高齢者に、どちらかというと若年層に分類される筆者の汚れた1票などかき消されてしまうと思っていた。

しかし、そうは言ってもコロナのゴタゴタを見るに日本の総理大臣やリーダークラスの政治家というは、中小企業の中間管理職に毛が生えた程度の能力しかない連中というのがはっきりしてきたからだ。これはなんとかしないとならない。

コロナがなかったとしても、ここ5年~10年くらいの法律や制度の改正を見るに、消費税アップやその他の生活、つまり生命維持に関わるような事柄が筆者にとって都合が悪い方向に捻じ曲げられてしまっている。選挙によって選ばれた対抗勢力による仕業として思えないのだ。

そんなこともあり、20年近くも放棄していた選挙権を行使することにした。総理大臣をはじめとした日本の政治家連中を全員クビにすることにしたのだ。選挙権を行使して全員入れ替えするのである。

投票場所は公民館じゃなくて区役所に行った

選挙に投票するには、このアマゾンや楽天で何でも買えたり、公共料金や税金もネットで払えるような時代に、本人がアナログの肉体を使って投票所に出向かないとならない。

このご時世にネットでポチっと投票できない木偶の坊なのかは後でわかるのだが、公民館とか自治会館みたいな老害臭い場所には行きたくないので、不在者投票とかいうシステムで事前に投票できる場所が区役所の一角に設けられているとのことで、そちらに向かった。

自治体にもよるだろうが、夜間も20時くらいまでやってたり、雰囲気的に立ち寄りやすい施設に設置されることも多いはず。筆者みたいに選挙権を放棄している人は、選挙の案内書に書かれていたりするので、勇気をもって開封して確認してみよう。

投票所に持っていくもの

なにしろ選挙処女なので何を持っていけば選挙できるのかがわからない。

常識なのかもしれないけど、選挙に必要なのは封筒で届いた自分の氏名などが書かれた受付票だけだ。裏に清き一票を投票します的な宣誓として直筆でサインを書いたりするが大した手間ではない。

意外なことに、その用紙の他に持っていくものはないみたいだった。お役所仕事と言えば印鑑だけど印鑑もいらないし身分証明書もいらない。受付場所でも身分証明書は求められなかったので、これでは本当に本人なのか確認しようがないから、道端で受付票を拾ったり、他人が成りすましても投票できてしまう気もするけど、そのへんは性善説でまかり通っているっぽい。

投票所は厳重というか神聖な場所だった

夜間も開いている臨時投票所みたいな場所に行った。いつも国民健康保険とかの手続きに出向いている場所だから、老害で固められた自治会館とかと違って行くのに抵抗はない。

平日の割と遅い時間に行ったからか投票所には係の人しかいなかった。投票所の部屋の前にスーツを着た高齢な受付員がいた。区役所とかの市の職員なのか、どこかの選挙関係の仕事をしている公務員なのか、臨時のバイトとかなのかはよくわからない。警備員という感じではなくて、職員という感じだった。

投票所の部屋に入ると受付に5人くらいの同じようにスーツを着た係の人たちがいた。若い人もいたので単に市の職員が「いつものアレ」という感じで交代ルーチンワークとしてやっているのかもしれない。

最初の一人が受付票に書かれた氏名や生年月日をPCで確認して、もう一人がダブルチェックしていた。その作業に不正や間違いがないかを別の2人が後ろから監視しているようだった。

そのあとに実際に投票するための投票用紙というか、小さな紙切れを渡された。この紙には自分の名前を書くようなところはなくて、投票する人の名前を書く欄があるだけだった。逆に自分の名前を書いたら無効になってしまうだろう。

残念! 総理大臣をクビには出来なかった

そう、投票所で渡されたのは投票する人の名前を1名書く欄があるだけだったのだ。

選挙権がある=総理大臣などを軒並みクビにする権限があるというわけではなかったのだ。くそ、ここまで来てそういうことだったとは・・・。

確かに送られてきた封筒の書類をよく見ると市長選挙的なことが書かれていた。候補者の連中も自分の自治体で立候補している2名しかいなかった。あの総理大臣とかは関係ない選挙だったのだ。

そういえば、選挙には直接選挙や間接選挙というのがあると大昔に学校で習った気がするし。『龍が如く7』でも悪役が東京都知事に立候補する話なわけだが「総理大臣は内々で決める役職に過ぎない」と言っていた。東京都知事とかは直接選挙で選ばれるし、アジアやヨーロッパの小国並みの予算を使える権力の象徴というようなことを言っていたのだ。

『龍が如く7』の説明が現実と同じだとしたら、私が総理大臣を選んだりクビにできないのはスジが通る。

60歳くらいの人と70歳くらいの候補者から選ぶ

とは言っても、せっかくだから候補2名から消去法的に投票することにした。ちゃんと事前に候補者のプロフィールや公約(?)みたいな、これを実現しますみたいな活動予定みたいなのを見てきたのだ。

1人目の候補者は現役の市長。公約には文系的な20くらいのあらゆる理想を列挙している。

理想は掲げるのはいいけど、理想と現実には距離があるのが普通。理想を並べるのはいいが、任命されている限られた期間にそんなに実現できるか普通? 出来もしない理想を並べて出来なかったらどう責任を取るのだろう。実現できる根拠も書かれていないし、ふわっとし過ぎている。そもそも現職の市長なんだから、掲げるまでもなく今すぐやればいいのに思った。こいつは辞めて貰うしかないと思った。

そうなると、もう一人の70歳くらいの候補者いないのがアレだけど、この人の公約は数字で具体的に表現されていてわかりやすいものだった。

出来るかどうかは別にして、消費税を5%にするとか、国民健康保険の利益がいくらだからもっと安くするとか。転職の職務経歴書とかで数字で実績をアピールしろとよく言うけど、確かにそいつのことを全然知らないこっちからしたら、数字という絶対値的なもので言ってくれると伝わってくるものがある。

他に候補者がいないし、こっちの候補者の名前を書いて投票箱に入れた。

選挙がネット投票できない理由がわかった

人生初の選挙を無事に終えたわけだが、なんでこのご時世にネットでポチっと選挙できないのかわかった気がする。

投票所は昔ながらのシステムで生身の人間が挙動などを含めて、不正がないようにチェックしているのだ。氏名のチェックだけでも4、5人くらいの人間が関わっているようだし、投票する部屋に入るところから出るところまでを複数の人間に常に監視されている。

投票者の名前を書いている時も背中に熱い視線を感じるし、怪しい挙動を許されない感じだった。

その割には身分証などでの本人確認はないので、性善説に基づいているところはあるけど、このような人力によるチェック体制は何らかの法律や制度で決められているのだろう。チェックする人たちが自治体関係のOBとか天下りだったら、その人たちの仕事を確保するための利益問題もあるのかもしれない。

まぁ、技術的にはIDとパスワードだけで認証すれば、リアル投票と同等の本人確認はできると思ったけど、利益絡みなのかもしれないなぁ。

選挙権を行使した感想

しょうもない候補者を排除するためにも、できるだけまともな候補者が当選するように投票した方がいい。

夜間とか休日とかでも臨時投票所とかで投票する場合があるから、ネットでポチっとはできないけど、そんなに難しいものでもないから暇つぶしにでも投票しに行ってみたら世の中変わるかも。

今だと選挙に積極的な高齢者寄りの政治家が選ばれていると思うから、選挙権を放棄している若年層がこぞって投票すれば、老害や既得権益者が有利な法律や制度を少しでも覆せるかも。

というか、そうしないと日本は引き続き老害ハッピー王国が進行して滅亡しまうよ。