長期滞在

旅モノ

【経験談】沖縄に長期滞在するのに最適な宿泊先を考えてみた

琉球王国という日本の本土とは違った歴史を歩み、気候的にも亜熱帯の南国ムードがある沖縄県。

旅行などで訪れて沖縄に魅せられてしまい、いつかは長期滞在してみたいと考えている人も多いはず。

今回は沖縄に通って20年近くになる管理人の経験から、長期滞在にオススメな宿泊先をケース別に考えてみた。

そもそも長期滞在ってどのくらい?

沖縄旅行で一番多いのが3泊4日だというから、その2倍くらいの期間である1週間以上を短期滞在、ざっくり数週間〜数ヶ月を長期滞在と定義することにする。

そのくらいの期間になると、利便性や経済性の点から、一般的なホテルを滞在先にするか、別の選択肢を探すかが大事になってくる。

1〜2週間ならビジネスホテル

滞在期間が1〜2週間くらいなら、普通にビジネスホテルに泊まるのが結局よかったりする。

沖縄の場合は県庁所在地で一番都会の那覇は、ビジネスホテルやシティホテルが乱立していて、宿泊相場が沖縄県内でも最も安い。価格競争が激しいからだ。

記事執筆時点だとコロナ禍で普通のビジネスホテルが連泊割引で1泊2千円くらいで泊まれたりする。

平常時でも1泊3千円くらいで普通のホテルに泊まれるので、1週間で2万円、2週間で4万円を用意しておければ何も問題ない。

朝食バイキング付きでそのくらいの値段のところもあるが、経験的には2週間も同じホテルの似たようなバイキングを食べ続けると飽きてしまうので、必ずしも朝食付きが良いとは思わない。

沖縄は珍しい弁当や惣菜も多いので、スーパーや弁当屋などで調達するのも楽しい。



Mr.Kinjoなどのコンドミニアムホテル

ここ10年くらいで那覇などの都市部から沖縄各地に増殖したのがMr.Kinjo(キスターキンジョー)というコンドミニアムホテル。

要はマンションタイプの部屋で、一般的なホテルのような24時間体制のフロントはなく、連泊や長期滞在を想定しているホテルである。自室内に洗濯機や調理場、電子レンジなどがあって、一人暮らしの部屋みたいな感じなのが特徴だ。

値段も時期や場所によるが、1泊3500円くらいから。土日祝などで価格が高騰する場合もあるので、予定が決まったら早めに予約した方がよい。

楽天やじゃらんなどの予約サイトを使うより、Mr.Kinjoの公式サイトから予約した方が若干安い場合がある(予約サイトのマージン分?)ので、よく比較した方がよい。Kinjoの会員になるとポイントも貯まるので、頻繁に利用する人は会員になった方がよい。

デメリットは那覇だとゆいレールの駅近物件もあるが、車移動が前提みたいな場所の物件もあること。微妙にオーシャンビューの物件もあるが、基本的にリゾートホテルの類とは真逆なので、部屋でも観光気分を味わいたい人には微妙。

尤も、沖縄にはKinjo以外にもコンドミニアムホテルはいくつもある。そういった中ではKinjoはリーズナブルだし、この界隈では巨大組織なので安心感がある。

レオパレスなどのマンスリーアパート

ご存知、違法建築が問題になっているレオパレスは沖縄にも展開している。

レオパレスと言っても色々な契約形態があるが、1ヶ月などの短期利用もできる。3ヶ月や1年など長いほど1ヶ月あたりの料金は安くなり、普通の賃貸契約にするともっと安くなる。

とは言っても、賃貸契約は普通に賃貸なので旅行気分で決まった期間だけ利用するには全く向かないが。

建物の質が気になるかも知れないが、沖縄の場合は本土のレオパレスの建築とは別物で、台風などの土地柄もあってコンクリートのしっかりした建物であることが多い。

本土のレオパレスみたいにプレハブみたいな作りで、震度5程度の地震で倒壊してしまいそうな物件はないので、そこについては安心だ。

沖縄のレオパレスの立地は普通に住宅街。駅近物件や繁華街の物件はほとんど見かけなくて、那覇市内だとゆいレールから徒歩5分くらいの奥まった細道を入っていった住宅街などにある。

沖縄の住宅街を経験したい人にはオススメだ。反対に、沖縄のリゾート感を満喫したい場合にはあまりオススメできない。外側がコンクリートでも内装は「ザ・レオパレス」だからだ。

まとめ 洗濯機と調理器具のある所がオススメ

滞在期間が長くなると、住宅探しと同じくらいに滞在先選びも重要になってくる。

筆者の経験だと1〜2週間なら普通にビジネスホテルの連泊でOKだ。連泊プランなどを探せば、意外とリーズナブルに利便性の高い場所に滞在できる。

それ以上の期間になると、ビジネスホテルでは食事に飽きたり、共用のランドリーを使ったりと不便が生じてストレスが溜まってくる。出張ビジネスマンっぽくもないのに長期滞在していると、フロントにも顔を覚えられたりするし、それ以上の期間だとコンドミニアムタイプが都合よい。

コンドミニアムは沖縄に多い形態だが、それぞれに独自のルールがあったりと少々とっつきにくいのも確か。初心者にオススメなのは記事でも紹介したMr.Kinjoだ。

コンドミニアムという用語も使わず、普通のホテルの形態に近い、フロントやチェックインが物件にもよるけど管理人室で行ったりするという違いがあるものの、コンドミニアム入門としては使いやすいだろう。

沖縄長期滞在に憧れる人は、海の見えるオーシャンビューで・・・という希望があるかもしれないけど、その手のは基本的に海沿いのリゾートホテルが得意とするところ。

どうしてもオーシャンビューにこだわりたいなら、閑散期なら意外と安い場合もあるので、とりあえず数日泊まってみるというのもアリだろう。

旅モノ

【連泊に最強!?】沖縄で近年多いMr.KINJOというホテルに滞在してわかったメリット&デメリット


この10年くらいで沖縄の各地で目にする「Mr.KINJO」というホテル(?)についに宿泊デビューした。その独特な名前(KINJO=金城は沖縄によくある姓だが)もあって、今まで、何となく避けていた。

今回はMr.KINJOに初めて宿泊する人のために、通常のホテルとの違いや、メリット、デメリットを利用者目線で紹介したい。

中・長期滞在が多い沖縄にマッチしたマンション型ホテル

夕暮れの浜辺の散歩は鉄板


沖縄は通常の観光地としても人気のある場所だが、特徴的なのが1週間や数週間以上の滞在をする人が多いということ。沖縄に何度もリピートしている旅行者だったら、ウィークリーマンションやマンスリーマンションなどで中・長期滞在したいと考えたこともあるのではないだろうか。

冷蔵庫、電子レンジなど家電付き


Mr.KINJOはホテルという形を取っているものの、建物や部屋の設備面は前述のウィークリーマンションなどに近い。コンドミニアムとも言うが、キッチンや電子レンジ、洗濯機など家電付きなのが特徴だ。

通路など外観は普通にマンション


それでいて、あくまでホテルなので楽天やじゃらんなどの宿泊サイトで1泊から予約できる。ウィークリーマンションやマンスリーマンションでは保証金や光熱費などが別途必要になる場合もあるが、普通のホテル代金のみで利用できるのが利点というか美点だ。



メリット1 連泊に最適なシステム

部屋に入るとマンションそのもの(!?)


1泊から利用できるとは言っても、フロント(と言う名の管理人室?)の空いている時間が物件によるが15時〜22時くらいだったりする。弾丸旅行や仕事の出張などで、遅い時間に到着して寝るだけの場合は通常のホテルの方が利便性が高いかもしれない。朝食は提供されないので、朝食もホテルで食べたいという場合も、通常のホテルに泊まった方が良いかもしれない。

しかし、ある程度、沖縄に慣れていたりして滞在中にフロントに特に用事はないという場合は、こういったマンションタイプの方が利便性が高いだろう。自宅にいるかのように、スーパーで食材を買ってきて部屋で調理をしたり、洗濯などができるからだ。

滞在中の部屋の清掃なども通常はない(別料金で頼める場合もあり)が、連泊で旅慣れている人なら、これも特に必要性はないだろう。ゴミ出しは必要があれば、所定の場所に出しておいたり、タオル交換などは無料で対応して貰えることが多い。

メリット2 値段の割に設備が良い

部屋内に洗濯機がある。バルコニーや浴室乾燥機で干すのも便利


同じ地域にある同じ価格帯の通常のホテルと比べた場合、Mr.KINJOの方が部屋がかなり広くて、物件によるがバス、トイレが別だったりする。さらにバルコニー付きの場合もある。

前述のようにキッチンや洗濯機も部屋にあるし、部屋の設備面では同価格帯の通常のホテルよりかなりグレードが高く感じるだろう。

ざっくりした感覚で言えば、普通のホテルだったら1泊1万円近くするような部屋に、Mr.KINJOなら半額以下で泊まれる。

デメリット1 フロントが24時間常駐していない

普通のホテルだったら、正面に大きな入り口があって、フロントがでーんと構えているのが一般的。呼び鈴を鳴らせば、24時間対応してくれる場合が多い。

しかし、Mr.KINJOはじめコンドミニアムタイプの場合は、管理人室というような場所に15時〜夜までの決まった時間だけフロントの人がいるだけのケースが多い。チェックインも入り口のインターホンで決められた号室を呼び出したりと、初めてだと少し戸惑うかも知れない。

つまり、夜間や早朝の設備など何らかのトラブルが起きたとしても、すぐに対応して貰うことが難しい場合がある。フロントと言っても個人経営ではないので、その時によって常駐する人が違うのだが、ざっくりと予約サイトのクチコミを見た方が良い。

ちなみに、チェックアウトは鍵を返却ボックスに入れるだけという簡素な場合が多い。

デメリット2 ロケーションがやや不便な場合も

物件によるので、那覇市内だとゆいレールの駅から近い場合もある。

ただ、那覇以外だと少し観光地から外れた住宅街的なロケーションの場合も多いように感じがしなくもない。長期滞在だと毎日観光ってわけでもないので、デメリットというほどでもなく、むしろスーパーなどが近くて住んでいる感覚が味わえるが。

デメリット3 朝食なし、素泊まりが基本

旅の魅力はその土地のグルメを味わうこと、と思えると少し大人。いや、筆者も20代の若者だった時は旅とグルメは切り離していたが、最近はセットのような気がしている。

マンション感覚で数日以上滞在していると、自炊的なことも段々と面倒になり、朝食付きの普通のホテルが羨ましく思えてくる場合もあるかもしれない。何目的の滞在かによるけど、個人利用の場合は旅行だか何だかわからなくなる可能性も。

デメリット4 物件のクオリティが様々かも

これは賃貸物件とか普通のホテルでも言えるが、外観が立派なマンションに見えても、意外とレオパ○ス並に近隣の部屋からの物音や声が響く物件があった。

安めのビジネスホテルでもベッドは割と高級なマットレスを使っていることが多いが、Mr.KINJOベースで経営が最近変わったという名護の某物件に泊まった時は、マットレスが安物なのか異様に沈むタイプで腰を悪くしそうだった。一般的に高級なマットレスは極端には沈まず反発力があり、ふかふかなマットレスは安物に多い。

物件によっては部屋の備品や共用部分の整備がイマイチな場合もあるので、クチコミはチェックした方が良いだろう。

まとめ Mr.KINJOは数日以上の連泊ならオススメかも!?

連泊だと自炊もしたくなるのでキッチンもいいよね


気になった部分をデメリットとして列挙したが、実際にMr.KINJOを連泊利用して思ったのは、連泊の場合だったら普通のホテルにはもう泊まりたくないかも(!?)というくらいの利便性をまず感じた。

沖縄はMr.KINJO以外にもコンドミニアムタイプのホテルが多いのだが、数日〜数週間程度ならぜひ利用したい施設だろう。

ちなみに、あくまでホテルなので郵便物などは対応できないし、数ヶ月単位の滞在だとマンスリーマンションや賃貸物件の方が利便性が高いはず。数週間くらいなら価格的にも利便性的にも、大体は文句がないレベル。

↓那覇中心部にある駅近Mr.KINJOの例
Mr.KINJOinMIEBASHI