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約20年ぶりにFF9(ファイナルファンタジー9)を初代版でプレイした感想

初代PSで最後のファイナルファンタジーとなったFF9(ファイナルファンタジー9)を約20年ぶりに初代版でプレイした感想、日記、ネタバレあり。

ハードオフのジャンクで110円なり。リメイク版とか移植版があるけど、昔プレイしたのと同じものを楽しみたいので。

原点回帰は真実なり

前作にあたるFF8が斬新すぎるシステムだったこともあり、システム的な斬新さがないのがFF9の特長。

普通に店売りの武器や防具でキャラ強化して、装備品から技を覚えたりするRPGツクールみたいな(よく知らないけど)典型的ジャパニーズRPGのようなシステム。

それでいてトランスなどFF7やFF8の一発逆転技的なものも搭載している。むしろ、戦闘バランスは大味なのでトランスの一発逆転で大体のボス戦は切り抜けられるという仕組み。

主人公のジタンは主人公補正強め

パーティキャラは多いけど、主人公のジタンがストーリー面もバトルでも主人公補正がかなり強い。

ボス戦も後半にもなるとトランス技の「ソリューション9」という、まさしくソリューションな技でほとんど切り抜けられるほど。

絵に描いたような主人公だ。

ギャグ要素、人形劇要素多め

前作FF8がリアル等身だったものの、FF9はデフォルメ等身に原点回帰。

次作のFF10からはリアルに戻るので、最後のデフォルメ等身とも言えるけど、世界観もキャラクターも絵本のようなファンタジー世界、人形劇のような世界観。

そもそも、主人を含め、パーティーキャラも尻尾が生えていたり、亜人系のキャラがほとんどで、どう見ても人間じゃないキャラもいる。

そんなわけで昔プレイした時は感情移入が全くできなくてイベントなども記憶に残らなかったけど、今プレイしたら現実と違うファンタジー世界を冒険できて楽しい。

カードゲームは運要素、ストーリー強制あり

FF8に引き続き、FF9にもカードゲームがある。

しかも、FF8がサブ要素で任意プレイだったものの、FF9ではストーリー中で2回くらい絶対に勝たないとならない強制プレイがある。トレノという眠らない街でプレイするのだ。

そのため、ストーリーだけやりたい人もある程度はルールを覚えないとならない。しかし、ゲーム中でも細かいルールはシークレットという扱いになっていて、実際のところ、運要素やランダム要素があるため、ルールを完璧に覚えても勝てない時は勝てない。

逆に言うと、7割くらいの理解でも運で勝てるので適当でも何度かやってれば詰まることはない・・・はず。

ラスボスのペプシマンは強い!?

ストーリー進行メインであまりキャラ強化をしなかったため、ラスボスのペプシマンに勝てる気がしなかった。

ちなみに、ラスボスがペプシマン(実際ペプシマンではないと思え画)なのは、当時FF9がコカコーラとタイアップしていたためと言われている。

基本的にFF9のバトル難易度は低めだけど、ラスボスに至ってもジタンのソリューション9で何とかなってしまった。

見方キャラクターはいっぱいいるけど、見せ場があまりないキャラとか、バトルで使いものにならないキャラもいたりするのが残念。

個人的には戦力重視でジタン、サラマンダー、エーコ、ビビが最終メンバーだったけど、適当に思い入れのキャラでもジタンが何とかしてくれるから勝てる気がする。

絵本のようなファンタジー世界を楽しみたい人にはオススメ。フィールドの曲が好き。

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約20年ぶりにFF8(ファイナルファンタジー8)を初代版でプレイした感想

約20年ぶりにFF8(ファイナルファンタジー8)をPS1の初代版でプレイした感想、レビュー、日記、ネタバレあり。

FF8は無口でコミュ症気味の青年スコールが学園を舞台に「壁にでも話してろよ」が有名なRPG。

PS4とか現代機でプレイできるリマスター版もあるけど、ハードオフでジャンクをあされば高確率で110円で買えることが多い。ブックオフあたりでも300円くらいで良品が手に入る。

リマスター版はポリゴンそのままでテクスチャだけビローンっとなってたりするから個人的には嫌いで、ボタン一発で最強になる公式チートがやる気をゼロにさせるので、PS3含めて初代版を動かせる環境がある人は初代版を求めるのが吉。

魔法をドローしたりMPがない独特なシステム

2022年の現代に至っても斬新なシステムというか、主流にならなかったシステムが多いのがFF8の特長。

魔法はシナリオとの絡みもあって、疑似魔法という形で街中やフィールドからドロー(吸出し)してストックするというもの。モンスターからドローする場合もあるが、せこせこしたプレイになりがち。

ドローした魔法はなんと装備品にもなる。そもそも普通に剣とか鎧とかをショップで買って装備するという概念がなくて、魔法を装備することでキャラが強化される。もちろん、装備する魔法によって能力の上げ幅は変わり、ファイアより上位のファイガの方が強力だったりする。

最終的にはアルテマとかメテオとかのFFシリーズお馴染みの最強魔法を装備するのが最良なので、システムを理解してしまえば実にシンプルだったりするが、中途半端な理解だと思うようにキャラが強化されないので賛否両論作品として歴史に残っている。

実は魔法は精製すると楽

魔法をいかに手に入れるかでゲームの難易度や楽しさが大きく変わるのがFF8だ。

魔法はドローする以外に実は「精製」というコマンドで大量に入手することができる。というより、昔のゲームだから仕方ないという部分もあるが、メニュー画面などがいまいち洗練されていなくて、精製というものに気付かずに後半までプレイしてしまう人も多かったことだろう。

今だと攻略サイトとかで精製の存在を知ることができるが、精製を使えば一気に数十から最大の100個くらいの魔法を作るのも簡単である。

昔プレイした時は何時間もかけて、せこせこファイガをドローしていたものだが、今回プレイした時は精製コマンドで一気に100個とか作れるから拍子抜けしてしまった。

レベル上げすると敵が強くなる罠

普通のRPGだと敵が強くて攻略に行き詰った時はレベル上げをするのが定石。

しかし、FFの場合は味方のレベルを上げると敵のレベルも上がってしまい、逆にどんどん難易度が上がってしまう。

前述の魔法を集めてキャラを強化するのが正解。逆にレベル上げは難易度を上げてしまうので逆効果なのだ。

ラスボスやラスボスのダンジョンも変なギミック満載なので、クリアするのに特にレベル上げが必要になる場面はないと言っていい。

どこに行ったらいいかわからなくなる

昔のゲームに多いが、CD-ROMの容量の関係なのか同じようなグラフィックを使いまわした場面が多いこともあって、水路だったかな、似たような画面が続いてひたすら迷ってしまった。

中盤のガーデンとかのイベントもどこに行ったらいいのかわからずウロウロして、敵も出るわで何気にストレスが溜まった。

リノアとかのイベントは気にならず

結構、ヒロインのリノアが苦手という人が多かった気がするFF8だが、特にキャラクターでウザいのはいなかった。

みんな年齢相当の青臭い言動や失敗をするけど、10代の学生とかだったらあんなもんでしょ、と思えるのなったら大人。

アーヴァインの魔女暗殺イベントとか好きだなぁ。あのシーンはリマスターじゃなくてリメイクで見てみたい。

何気にレンタカーとかクルマ移動がある

全然記憶になかったが、序盤から車で移動したり、レンタカーとか燃料とかの概念がある。

車で旅するFFはFF15が初めてだと思ってたけど、実はFF8が初代だったのだ。

スコールたちは学生だからかマイカーこそないが、現代風に車とか列車とか、街中もバスで移動したりもする。

ラストダンジヨンのギミックはクソ

唐突にディスク4になるとラストダンジヨンなので、実質的にやり込みしたり隠し要素を楽しむのはディスク3まで。CD-ROMって650MBか700MBくらいあるはずだけど、結構容量が食うのかと思った。ムービーも普段のグラフィックも結構荒いけど、現代機の素晴らしさを実感してしまう。

ラストダンジヨンは特赦な力で戦闘中のコマンドが封印されてしまうというもの。アイテムとか魔法とか蘇生とか、ないと困るようなやつが全部封印されてしまう。

中ボスみたいのを一体ずつ倒せば一つずつ解除できるけど、ラスボスも特殊仕様なので全部解除する必要もなかった。ギミックの多いダンジョンなので攻略情報なしだとわけわからん。

昔はどうやってクリアしたか覚えてないけど、アルティマニアみたいな攻略本を使ったのかな。

パーティー入れ替えが最高に面倒

FF8はストーリーの都合でパーティーを入れ替えることがめちやくちゃ多いけど、そのたびに魔法などの装備品を付け替えるのが面倒だった。

というのも、魔法も装備品扱いだから、別にキャラに「渡す」という操作が必要なのだ。一般的に言う召喚獣はGF(ガーディアンフォース)として、装備品的に他のキャラに渡す必要がある。

リマスター版とかは丸ごと渡せたり改善されてるっぽい(たぶん)けど、初代版はそんなのないので本当にチマチマ付け替えないとならない。

しかも、別パーティーの操作が実は一瞬で終わったり、不便、不親切な点が多かった。

ラスボスはスコールの連続剣頼み

FF8はFFシリーズの中でも比較的、バトルの難易度は高い方だと思う。ラスボスは特殊な力でバトルメンバーはパーティーからランダムで選ばれる方式。システム利用しないでくれと思う。

死ぬと入れ替わる方式。大体の場合、全員分は魔法やGFなどの装備品がないので主力の3人が出そろうまで待った方がいい。

後半で飛空艇が手に入ると行ける「天国に一番近い島」とか「地獄に一番近い島」で最強魔法をドローしまくろう。

特にスコールに「オーラ」をかけるとHPが高くても連続剣を連続で出せるので、ラスボス対策に有効。FF9とかもそうだけど、FF8は主人公の主人公補正が強力。

そういえば、面倒たから取得しなかったけど、バハムートとかバハムート改もどっかにあるんだよなぁ。何気に取り返しのつかない要素でGFが手に入らなかったり、ノーヒントだったりするから、攻略情報なしでやり込むのは厳しかったりする。

システムは昔風で面倒なところも多いけど、ちょっと変わったシステムの「青春学園RPG」をやりたい人にはオススメ。

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【レビュー】聖剣伝説 LEGEND OF MANA(聖剣LOM)を約20年ぶりにプレイした感想

聖剣伝説 LEGEND OF MANA(聖剣LOM)を約20年ぶりにプレイした感想。独断と偏見、少しネタバレあり。

聖剣シリーズの中でも独特の雰囲気が好まれて、最近、約20年ぶりにPS4とSwitchとSteam向けにHDリマスター版が出たが、近所のブックオフでPS1のオリジナル版が税込み90円で買えたし、リマスター版で良い思いをしたことがないので、あえてオリジナル版でプレイ。

リマスター版は基本的にHD解像度になってるだけでゲーム性は同じなので、PS1のプレイ環境がある人はオリジナル版で十分かと。

PS3でも不具合なくプレイできるのでPS3でのフレイもオススメ。読み込みもPS1実機だと遅かったはずだけどPS3効果で一瞬。

世界観重視の雰囲気ゲー

ジャンルはアクションRPG。最初から最後まで他のRPGでいうサブクエスト的な「短編物語」を自由に進めて行くフリーシナリオタイプ。ストーリーの進め方も育成の仕方も、マップ配置さえも自由という、RPG全部の中でもかなり自由度が高い作成。

「短編物語」の中でも宝石泥棒編、エスカデ編、ドラゴンキラー編という3つの大きなまとまりがあり、そのどれかをクリアしつつ、全体として一定の進行状況があればエンディングへと繋がる最終マップが解禁される仕組み。基本的には何となくプレイしていてもエンディングに辿り着くが、今どきのRPGに比べると次に行く場所のヒントが少ないorなかったりする。

暖かみのある2Dグラフィック

グラフィックはオリジナル版の発売当時としてもFF7など3DCGが主流になりつつある中で、暖かみのある2Dグラフィックなのが特徴。雰囲気としてはポポロクロイス物語とかmoonとかに少し近いように思った。

ゲームを始めると主人公の旅の拠点なる「ホーム」をマップの好きな場所に設置する。ランドメイクシステムというものが採用されているが、なんとやくやっても詰むことはないものの、マップの位置で属性的なパラーメーターが関わってくるので、攻略を楽にしたりイベントを隅々まで堪能する場合は攻略情報を見ないとならないのが難点。

バトルで戦ってくれるペットを育成したり、武器の改造などやりこみや収集要素もある。大量に素材的なアイテムが手に入るが、その手の作業をやらなくてもゲームクリアには支障がない。金策は素材アイテムを売れば事足りる。

やりこみ部分はやりたい人だけやってくれ、というようなバランスで少し勿体ない。その人の遊び方に委ねられている。アトリエシリーズ並みに素材関係のやり込みがあるが、不親切な部分もあって初心者は気軽に楽しめないのが難点。

クエストは68もあるが攻略情報なしで網羅は厳しい

約20年ぶりのプレイなのでゲームシステム周りはほぼ初見に近い。

暖かい雰囲気のゲームなので最初は攻略情報を見ずに何となく進めて行った。序盤こそ何となくで進められるが、この時代(PS1やSFCなど)のゲームよろしくで、情報収集やフラグ立てが分かりにくい。

序盤にある「アナグマ語」のイベントは懐かしい~。「ぐま」だの「ぐげ」とか翻訳しても全然わからんしw

同じ人物に3回話しかけるとか、店員にカウンターの裏から話しかけるとか、今の普通の感覚じゃわからない。今どきのRPGだったらあまりないような時代感を思わせるけど、そういったフラグ立てがこのゲームには多い。人物探しみたいなのもあるが、普通じゃ見当もつかないような場所にいたりして、攻略情報なしだと相当暇じゃないとキツイ。

ダンジョンも道がわかりにくいのが多い。この時代の2DのRPGによくあることかだが似たようなマップだったり、ループしたりワープしたりで迷子になるようなダンジョンがある。半分くらいのダンジョンは迷子になる。

クエストは全部で68あるわけだが、それぞれが「あるクエストが発生すると消滅」などの条件が複雑に設定されているため、初見プレイで攻略情報を見ずにコンプリートするのは不可能に近い・・・というか無理だと思う。

攻略サイトなんかには、このルートで進めれば全部見れる的なチャートがあるので、全部見たい人は初めからチャートに沿ってやっていくとよい。

バトルは独特のテンポ感やルールを掴めば楽だけど…

アクションRPGなので動きながら攻撃したり魔法や必殺技的なものを使ったりする。

敵も味方も横方向には当たり判定があるが、少しでも上下に移動していると攻撃が当たらない仕組み。敵の攻撃を避けるのに利用するわけだが、反対に微妙に縦方向にずれているせいで攻撃が当たらずイライラする時もある。

レジェンドオブマナは武器の種類によって大きく攻略の難易度が違ってくるのも特徴。

初心者でも楽に進められるのが断トツで弓矢。全部の武器の中で横方向にいくらでも遠距離攻撃できるのは弓矢だけだ。ボス戦は敵の火力が強くて2~3発攻撃を食らっただけで主人公が死んでしまう場合が多いが、距離を保って攻撃できるので弓矢は手っ取り早く攻略したい場合には有効である。

槍や杖も剣に比べると攻撃範囲が広くて使いやすいが、弓矢の無限にできる遠距離攻撃に比べるとインパクトは小さい。普通に店で売っているやつでラスボスまで使えるので、攻略に詰まったら弓矢に持ち替えてみるとよい。

遠くからピョンピョン打ってるだけなので、戦闘の緊迫感はあまりなくなるけど。

戦闘中に回復できない男気溢れるバトル

戦闘中の回復手段(ポーション的な)は用意されておらず、事前にスキル設定が必要だがしゃがんだり、その場で待機すると少しずつ回復していくというシステム。だが、回復量はほんの少しなので、基本的にHPを削られたら死んで生き返るまでは回復できないと思った方がよい。

主人公が死んだ場合、いればNPC1人とペットが戦うことになる。死んでしばらくその2名で持ち堪えてくれれば復活できることもある。

だが、あるメインストーリーで関わるNPCの真珠姫は何もしてくれなくて足手まといでしかないし、ペットもちゃんと育成しないと使い物にならないので、主人公の体力を温存させることが重要になる。うかつに敵に近づいてはいけないのだ。だからこその弓矢なのである。

クリアだけなら10時間弱、周回やりこみ前提のゲーム

前述のように68ものクエストがあるわけだが、ゲームの本筋とも言えるクエストの集合体のようなものがいくつかあり、最短でエンディングを見るだけなら10時間くらいでクリアできてしまう。

もちろん、それではこのゲームの世界観の一部を見たに過ぎないわけだが、この時代のゲームとしては珍しく周回を前提としているかのようにクリア後には引継ぎ機能が用意されている。

総評 バトルは微妙だけど周回前提の世界観ゲー

約20年ぶりにとりあえずクリアして思ったのは、バトルはアクションRPGにしては微妙だし、フラグ立てがノーヒントだとわかりづら過ぎる。攻略サイトを見ながらでもわかりにくい場合がある。

それでも世界観は他のゲームないくらいに独特なものがあるしもやりこみ要素もかなりあるので、攻略本片手に時間をかけて世界観を楽しむのが最良な気がする。エンディング一直線だと10時間弱で終わっちゃうゲームだしね。

世界観の半分くらいは音楽要因なのでサウンドトラックも超オススメ。