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企業でWordPressを使っているのはリスク管理ゼロの危ない会社だと思ってしまう理由

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世の中には「有り得ねぇぇぇ!」と思うことが多々あるが、その一つが企業のサイトがWordPressを使っていることだ。

自分が知る限り、というか知らないことは書きようがないので「知る限り」ということになってしまうけれど、自分の常識ではまともなリスク管理をしている企業がWordpressを使うことはまずあり得ないと考えるからだ。

なぜ企業がWordpressを使ってはいけないか

個人が趣味で使う用途のCMSだから。

よくわかってないエセWeb系部署の若手リーダーとかは、CMSと言えばWordPressくらいしか知らなかったりするから呆れるが、自分の感覚としては間違っても企業が業務で使うようなシロモノではない。

そのへんの知見がある人は誰でもわかっていると思うけれど、中小企業の新人Web担当者とかでWordPress導入を検討しているような知識のない人のために、かいつまんでポイントだけ説明してみる。

ハッキング被害に遭いやすい

この時点でまともな企業だったら上が絶対にOKしないと思うから、導入している企業があるのが不思議で仕方ない。

WindowsとMacを考えたらわかるけれど、普及しているシステムというのはハッカー的な悪意を持った人の標的になりやすいのだ。

WordPressは海外で開発されているうえに、その利点でもあるけれど全部のファイルが無料で手に入る。すなわち、ハッカーにとって好都合。

ちなみに、とあるグローバルな超大手メーカーとかだと、何千ページもあってもCMS自体を導入していなくて、プレーンなHTMLとCSSで一枚一枚作っているケースもある。制作に少し手間はかかるけど、やることはシンプルだし、FTPサーバーをしっかりしていればハッキングされることはないし、プログラムの脆弱性とかも関係ないからセキュリティは高い。

たかだか数十とか100ページくらいでCMSを使うのはバカげているし、10ページとか20ページくらいの中小企業のサイトでCMSを使うのはアホの極みかと。

保守管理の費用と手間がハンパない

わざわざ商用CMSからWordPressに乗り換える企業を最近でも見かけるけど、これはかなり信じられない。

経験者だから言えるけれど、タダほど高いものはなくて、導入した後の保守管理がハンパじゃない。

本体やプラグインのバージョンアップ、データベース周りなど、技術者のコストがかえって高くつくはず。その一つでも間違うと一瞬でお釈迦なんてことも多いので、趣味の個人サイトならともかく、企業の営業活動に使うサイトでWordPressはあり得ないと思うのである。

実際、昔勤めていた某大手企業で商用CMSからWordPressに乗り換える検討が少しだけ出されたことがあるが、一瞬で撤回された。

見る人が見たらWordPress製だなとわかってしまう

やる気のない低予算の中小企業とかだったら、初めからそんなのどうでもいいのだろうけど、相当カスタマイズしたり、一からテンプレートを開発しないと、見た目が出来合いのよく見るWordPressのサイトになってしまう。

でも、一から作ったら相当なコストを費やすことになるから、無料の利点がなくなってしまうというジレンマ。

驚くことにWordpress案件の仕事は未だに結構目にする

企業がWordPressを使う理由が思い当たらないが、あるとしたら経費削減ではないかと思う。

頭を使わずに企業が固定費を下げる方法としては、正社員よりも非正規雇用の従業員を増やすのと、使用料のかかる商用CMSをやめて、無料のWordPressにすることだろう。

なぜそう言えるかというと、WordPressの移行作業やWordPressを使っている企業の仕事というのは、なぜだか非正規労働者の求人に多いからだ。

WordPressに切り替えた所で月80万とかかかるまともなエンジニアに保守を頼んでいたら本末転倒というわけで、時給1700円とかの派遣社員に担当させるわけである。

資本主義社会の競争が行き着く先は、低価格化による企業の疲弊と薄給不安定労働であるが、企業がWordPressを使うのは資本主義社会の終末と言えるだろう。

まさに2重のリスクにさらされているが、リスクだということすら認識していない可能性もあるのが怖いところだ。

実際にあったWordPressを使っている企業の例

昔、ちょっとした縁で間違ってアサインされてしまった変な仕事。かなり後悔した。

倒産した会社とかからタダ同然(?)で買い取った椅子とか机とかのオフィス用品を売っている中小企業。

人がコロコロ辞める部署らしくて、辞めたプログラマーが無理やりデザインしたEC CUBEのサイトのデザインやり直しとかをさせられた。つーか、プログラマーにデザインさせるのも酷い話だ。

会社の公式サイト周りが全部WordPressだから、いじるの大変だし、そもそも指示する人間のデザイン感覚がズレてる(笑)から、意思疎通が大変なんてものじゃない。元になるテーマは某有名テーマでカスタマイズして利用していた。

この手の企業に多いが、やたら無駄に無料のプロジェクト管理ツールとか導入したがる。いちいちTrelloとか、なんたらタスク管理ツールとかで報告、連絡、相談するのが面倒臭い。普通にTeamsでやれよ~という感じ。

変な女性管理職が仕切っていたが、朝礼らしきものがあり、何の脈絡もなくジャングルに潜んでいた旧日本兵の話とかが出てきて、鼻くそほじりたくなった。

個人的にはWordPress使っている企業ってこんな感じのイメージ。鼻くそほじりたくなるから絶対関りたくねえ。

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【解決】WordPress 4.9.8でプラグインが新規追加できない不具合に遭遇

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WordPressテーマの対応兼ね合いなどでWordPress4系列で運用している人も少なくはない(たぶん)気がするけど、拙者も別サイトで4.9.8で運用しているサイトが複数ある。

そんな中、思い当たることはないのに、なぜだか4.9.8を使っている複数の全く別のサイトでプラグインの新規追加の機能に不具合があることにたまたま気付いた。

事象

WordPress 4.9.8で運用しているテーマや導入プラグインなどが全く別の複数サイトでプラグインの「新規追加」をしようとするとPHPにエラーが発生して管理画面が真っ白になる不具合に遭遇。

ファイルで言うと、plugin-install.php の処理でエラーが出るっぽい。

FTP経由でのアップロードやインストールは問題なくできるため、サーバー容量の問題ではなさそう。パーミッションも問題ない。直前に何か改変した覚えもない。

試したこと

関連しそうなプラグインの停止などを試みるも状況は変わらず。

原因の調査 1日目~2日目

WordPress 4.9.8自体がサポート終了しているのと、サーバーで利用しているPHPも7.4と同様にサポート終了しているので、WordPressのプラグイン配布元などのサーバーとのやりとりで不具合が起きるのではないかと思う。いや、勝手にそんな気がするだけで真実かはわからない。

エラーログを調べると

PHP Fatal error: Cannot redeclare plugins_api() 以降省略

というのが出るけど、海外のサイトが少しヒットするくらいで同じ事例はひっかからない。

一つのサイトだけだったら、そのサイト固有の不具合が考えられるけど、全く別の4.9.8の複数サイトで同じ症状となると、自分の力が及ぶ範囲外の原因を考えざるを得ない。

原因の調査 3日目

さっぱり原因がわからず、外部要因ということにしようとして3日目を迎えた。泥沼状態。

そこで、昔働いてたブラック企業のIT担当者が口うるさく言っていたのがPC関係でトラブった時は「原因を切り分ける」のが重要ということ。

WordPressの場合は「Health Check & Troubleshooting」という、何がトラブルの原因になっているか調査するのに便利なプラグインがある。

これを使うとテーマを一時的に無効にしたり、プラグインをまとめて向こうにしたり、原因の特定に役立てることができる。

拙者は泥沼状態で瀕死の状態でローカル環境にテストサイトを作って試したが、本番サイトでやっても本番を外部には出しつつ、管理者だけテスト画面を表示できるらしい。

まぁ、プラグインだから管理画面に入れないレベルだとどうしようもないが、FTP経由だったらプラグインを入れられたので試してみた。

色々やっていると、特定のタイミングで「新規追加」ボタンが使える時がある!

原因はプラグイン「XML Sitemap Generator for Google」だった

丸3日費やして特定した原因はプラグイン「XML Sitemap Generator for Google」だった。またプラグイン、お前かよ。

でも、まさか、である。

もっとシステムをゴリゴリするようなプラグインばっかり疑っていたから、こんな影響しさなそうなプラグインが原因で不具合が出るとは思わなかった。配布画面では対応していることになっていたが、たぶん、4系列との相性が悪いのかなと思う。

とにかくこいつが全ての原因だった。

思ったこと色々

CMSというかWordPressで運用するデメリットであるけど、WordPressやPHPにはバージョンやサポート期間があるから、同じ状態ではせいぜい3年くらい前でしか運用できないと、1~2日目はしみじみ思ったのであった。

3日目になると具体的な改善は全くできていないけど、FTPアップではインストールできるから当面気にしないのが健康によいだろうか・・・などと感じつつも、末端ながらWeb屋のしょうもないプライドで解決したい気持ちもあった。

しかし、意外と大手企業とかの何百ページもあるサイトでも多いけど、結局は静的サイトでPHPとかデータベースか使わずに運用するのが最強かも、と思う今日この頃であった。

とりあえず、プラグインは何の気なしに入れまくったり、更新するのは絶対NGだ。経験上、WordPressのトラブル原因の半分以上はプラグインのせいだ。

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WordPress5.xや6.x系列の使いづらいGutenberg(グーテンベルク)について嘆いてみる

いつも時代はイージーな方に流れていく。

筆者は何度も仮免試験に落ちながらも必死でマニュアル車の免許を取ったものだが、今の時代、自動車はオートマ車が当たり前。それどころか、自動運転の時代に向かっている。

iPhoneなどスマホが普及したのは、様々なことができる高機能のデバイスという理由もあるが、小学生から生意気盛りの反抗期真っ最中の中高生や、認知症寸前の年寄りまで誰もが使えるくらいに簡単なデバイスだからだ。

裏ではとんでもなく複雑な処理をしていても、それをユーザーに見せないようにしている。昔からのアップルのお家芸だ。

普通にスマホを使ううえで、ITの専門技術や難解なプログラミングの知識が求められることはない。高機能をイージーに落とし込んでいるのである。

同じことはWordPress5.xや6.x系列に採用されているGutenberg(グーテンベルク)という、ワープロソフト感覚で使える初心者向け標準エディターについても言える。

WordPressは一般素人向けにシフトしてきている

WordPress4.x系列以前だと、基本的には記事を投稿するにはHTMLのコードを記述する必要があった。

見出しを書くには実際、企業なんかでは一般人が作成することが多い

全ての企業がそうだとは限らないし、まともな大手企業とかだとWorpressみたいな無料CMSを使っていることはあまりなかったりするものの、有料の他のCMSでも投稿記事を入力する作業はHTMLに精通していない一般人がやっていることが多い。

昔いた職場だと、HTML辞典みたいな入門書を見ながら、記事を書く編集者とかライターとかが、せっせこ入力して「画面が崩れちゃったんですけど、どうしたらいいでしょうか・・・」と半泣きで相談されたりする場面が多かった。

程度問題ではあるが、HTMLで記事を作るというのは、それなりに知識がある人じゃないと難しいのである。

そういった実社会でのCMSの使われ方を考えると、グーテンベルクみたいなグータラ仕様の記事作成画面がデフォルトになるのは理にかなっていると言えるだろう。

なぜグーテンベルクは使いにくいか

世間全般ではWordPressの記事作成というのは、HTMLに詳しくない一般人の方が多いというのはすでに述べた通りである。

ヘッドレスCMSという玄人向けで、欧米で主流の新しいタイプのCMSが日本でも台頭していきている昨今、WordPressみたいな旧式のCMSが生き残るためには多少の犠牲があったとしてもイージーな方向にシフトするしかない。それは拙者も認めるところだ。

グーテンベルクのどこが使いにくいかというと、痒いところに手が届かないところである。

ブロックエディターでブロックとブロックのマージンを調整したいとか、特定のコードを挿入したいとかの場合に難儀する。

「カスタムHTM」と「コードエディター」が救世主?

グーテンベルクでHTMLのコードを書きたい場合、「カスタムHTML」というパーツを呼び出してその中に書くか、初めから「コードエディター」というモードを使うか「クラシックエディター」などのプラグインを導入するかである。

いずれもにしてもオプション扱いであって、メインストリームな機能ではない。近いうちに廃止されたりサポートされなくなったり、不具合が出ても放っとかれる可能性もある。

あと以外と不便なのが、HTMLのコードだったら他のエディターとか出先でスマホとかで作っておいて丸ごと張り付けるだけで済んだものの、グーテンベルクだとログインして画面内で作成しないとならない不便さがある。

・・・ということを別案件でグーテンベルクをいじりながら思ったのであった。

ネットを見ても使いやすいと両手を挙げて絶賛している人は大抵一般人で、ぼそっと使いづらいと嘆いているのは玄人っぽい人という傾向も見て取れる。