2日目の早4時台に新潟駅に向かう。
新潟は本州日本海側の交通の要衝だ。北陸新幹線が出来て情勢は変わるかもしれないが、新潟の始発電車は午前4時台と早い。
残念ながら廃止となってしまったが、以前は新宿発のムーンライトえちごという夜行列車があり、新潟発の始発快速列車に乗れば東京方面から最速で青森まで到達できたのだ。
始発が早いのは健在で、ガチで乗り継げば青森には日が出ているうちに到達できる。
新潟から日本海に沿って来たに向かう列車に乗り込む。
前日の日記のように、新潟は駅前が飲み屋街のため、一晩中飲んでたような若者が多数始発列車に乗り込んでくる。通勤通学の人達と、酔客が交じり合う車両だ。静かに乗りたいので車両を移動する。
この列車は最近新しくなったのだろうか、首都圏のものと見間違うほど綺麗で新しそうな車両だった。
途中、山形県の海側の街、酒田に寄る。乗り換え時間が1時間くらいあるので、全日食のスーパーに行く。
余計なお世話だが、酒田は駅前には何もない。駅の中に売店はあるが、乗り換え時間に街で買い物できる場所は、徒歩15分くらいの全日食だけだ。運がよければ惣菜やデザートなどを安く買える。
酒田から秋田は長時間の旅だが、ロングシート車両。東北地方の太平洋側ではロングシートが当たり前だから、我慢するしかない。少しでも快適に座れるように、端っこの席を確保しよう。ロングシートで快適に過ごすというのは、かなり限界があるが。
車両が概して空いているが、盛岡のそれと近く、秋田に近づくと立ち客が出るくらい混む。
秋田は秋田新幹線というものがあるけど、お金も時間もかかり東京方面からアクセスが悪い。しかし、アクセスの悪さを考えても、秋田には独特の良さがある。
駅東側に直結の施設ではテーブルでWifiが使える。ネットカフェもある。夏はB級グルメ大会などか行われる。
秋田駅の西側にはショッピングセンターが直結している。地下にフードコートがあり、ここのたこ焼きは大粒でトロっとしていて、大阪で食べるたこ焼き並みに旨い。他に牛丼がおすすめ。
秋田から再び列車に乗り、青森を目指す。
最初は秋田に宿泊することも考えたが、交通の要衝である新潟や青森に比べると、秋田のビジネスホテルの相場は高い。駅から徒歩20分のホテルでさえ税込4.000円くらいしてしまうと、駅近で3,000円以下のホテルがゴロゴロな青森に惹かれてしまう。
交通網的に新潟や青森に比べると、秋田は移動の都合で何となく来る人よりも、秋田に明確な目的があって来る人が多い気がするから、ホテルは強きの価格設定なのだろう。
秋田から青森の移動は、青春18きっぷや北東パスでも指定席料金追加で乗れる五能線のリゾート列車という選択もある。
景色が良いことを売りにした列車だが、元々遠回りなルートのうえ、わざとゆっくり走ったりするので、なるべくさっさと移動したい人には向かない。快速列車だが早く着かない。
弘前で乗り換えて午後6時ころに青森に着く。
札幌は積雪ゼロだったが、青森はしっかり雪が積もっていた。街も雪が舞っていて寒い。雪国出身の自分が言うのもあれだが、やっぱり雪国の暮らしというのは大変だと思った。
青森駅前はアーケード街になっている。徒歩3分くらいのところの交差点に市役所や図書館が入った大きなビルがあり、青森では渋谷的なおしゃれビルとなっている。
だが、ここの100円ショップはちょっとせこい。
青森駅前にめぼしい食べ物屋を知らないので、ホテルにチェックインしてから食べようとカップ麺を買おうとしたのだが、ここは割り箸の配布をしていないのだ。業務用の割り箸だったら大したコストじゃないのに、「当店はカップ麺を買っても割り箸の配布はしていません」とわざわざ書いてある。
私は旅行中はこういう時のためにバッグに割り箸の1膳や2膳を忍ばせていることが通常多いのだが、この時だけは切らしており、あーやられたなー、と思った。
普段100円ショップでカップ麺を買わないから、全国的にはどうなんだろうな。ダイソーとか大手はどうなんだろう。いずれにしても旅行中は割り箸くらい持ってた方がいい。
上記のため、カップ麺作戦はやめて、近隣の「さくらや」のデパチカに行く。
さくらやは仙台など東北地方に展開するデパートだが、青森のさくらやのデパチカはまるでデパチカ感がない。都市部のおしゃれスーパーとかの方がよっぽどデパチカ感がある。
100円ショップで少しイラっとしたので、反動でか、少し予算が上がってしまった。この味噌と牛乳とカレー味のラーメンは青森名物で、実際にそういう味のラーメンを出すラーメン屋もあるが、味は他の地域に普及しない現状から想像してくれればと思う。味噌系好きだが、これは何回食べても美味しく感じない。
青森のホテルにチェックイン。
ここも3,000円でお釣りが来るくらいだが、シティホテル的なビジネスホテル。冬場はホテルが安くていい。雪深いし寒くて、街の散策など出来たものではないが。ここも暖房が少し寒い。