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意外と知らない? JRの普通乗車券で無限に途中下車しながら旅する方法

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「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」など、乗り放題系のフリー切符で気ままに旅するのが好きという人は多いはず。

これらの切符は長距離を割安で移動できることはもちろん、目的地に着くまでの間、好きな駅で途中下車して駅周辺を散策したり、各地の名物を食べたりできるのも大きな魅力だ。

ところが、「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」は通年で発売されていない。発売されている期間は学生で言うところの春休み、夏休み、冬休み頃と限られているのが残念な部分。

しかし、あまり知られていない(?)かもしれないが、実は普通乗車券でも長距離の旅では無限に途中下車することが可能だ。

JRで正式に認められているルール

これは裏技でもセコいテクニックでも何でもなくて、JRのルールとして正式に認められている。というより、普通乗車券が本来的に持っている能力であり、セールスポイント。ただ単に、乗り放題系のフリー切符でないと途中下車できないイメージがありがち・・・というだけ。

ルールはJR各社共通で、『片道の営業キロが100キロ以上の普通乗車券』なら後戻りしない限り、何度でも途中下車して改札外に出ることができる。

ただし、『大都市近郊区間』と決められている大都市近郊だけの区間で終わる切符の場合は、途中下車はできない。

詳しくは、JRの公式サイトなどで確認されたいが、基本的に上記の2点だけがポイントである。

東京〜新潟で途中下車の旅をやってみた

便宜上、東京ということにしてあるが、首都圏や関東の好きな駅に置き換えて貰ってもOKだ。

東京〜新潟の普通乗車券は営業キロにして片道333.9キロであり、東京の大都市近郊区間の外に出るので途中下車可能なパターンだ。

たまたま行き先が新潟ということで説明しているが、東京から名古屋や大阪、仙台方面なんかも全く同じ考え方ができる。発着地が逆の経路ももちろん可能。

注意点は普通乗車券の有効期間

無限に途中下車できるならば永遠に旅していられると思うかもしれないけど、それは残念ながらできない。なぜなら、距離に応じて普通乗車券は有効期間が設定されるからだ。

片道200キロまでが2日、400キロまでが3日・・・という具合に設定され、以降も200キロごとに1日ずつ追加されていく。上記の東京〜新潟の場合は3日間有効ということだ。

期間内なら途中下車して宿泊しながらもOK

青春18きっぷ(の1日分)と違って、有効期間内なら当日中に使い切る必要はない。どういうことかというと切符の有効期間の間は実質的にフリー切符みたいなものなのである。

途中下車した街の旅館やホテルに泊まりつつ、目的地に向かうという旅も可能なわけだ。

「東京~新潟」の旅で言えば、新潟駅に辿り着くまでの間に、群馬の水上温泉や越後湯沢で1泊ずつしても問題ないということになる。有効期間内である3日目に新潟に着けばよいのだ。

このパターンなら普通乗車券の場合は片道5,720円なので、むしろ青春18きっぷの3日分を使うよりも安くなる。途中下車する駅の選定など、使い方によってはフリー切符系よりもお得になるのだ。

さらに、普通乗車券は青春18きっぷなどと違って特急券を別に買えば新幹線や特急に乗ることもできるので、旅程や予算に合わせて柔軟に旅をデザインすることができる。

豆知識1 もちろん自動改札に入れられる

普通乗車券は自動改札機に入れると回収されてしまうイメージが焼き付いていると意外に思うかもしれない。筆者も最初はそうだったが、途中下車する時に自動改札機に吸い込まれてしまうのでは? と心配になるかもしれない。

でも、大丈夫。こうした長距離の切符というのは途中下車できるようにプログラムされているからだ。自動改札機は切符回収機ではないので、「この人は途中下車だな」と判断して吐き出されるようになっている。

短距離の切符とか、企画切符とかだと「下車前途無効」と但し書きがあるはずだが、こうした切符だと回収されてしまう。あなたが手にしている長距離の普通乗車券に「下車前途無効」といった文言がなければ、正真正銘の無限に途中下車できる切符だから、堂々と改札に入れればよい。

何事もないように乗り放題切符のごとくスルっと出てくるはず。どうしても不安だったら有人改札で途中下車したい旨を伝えれば良いが、特に心配はいらない。有人改札しかない駅だと駅員さんが判子を押してくれる場合があるので、途中下車と伝えて切符を提示しよう。

豆知識2 お得感のある使い方

青春18きっぷなどが発売されていない期間に、費用を抑えながら鉄道旅行したい場合にオススメなのが今回紹介した普通乗車券での旅。だけど、1日中乗りっぱなしだとか、ホントの長距離になると青春18きっぷや北海道&東日本パスよりは割高感が出てくるのも事実。距離が延びると割高になってしまう。

お得感がある使い方としては、上で紹介したように、そこそこの距離の駅で途中下車しつつ1泊、2泊・・・と過ごしながら目的地まで旅する方法だ。

切符の有効期間かつ、後戻りしない限りは何度でも途中下車できるので、時間や体力の許す限り、沿線の観光地やグルメを堪能しながら目的地に行くのが良いだろう。

また、片道601キロ以上ならば往復割引が有効で、ゆき、かえりそれぞれが1割引にすることもできる。往復だと買った時点で帰りの有効期間が決められてしまうのが欠点だが、ケースバイケースで使い分ければよいだろう。

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