Sixth Stage 沖縄やんばる Special Touring Style

2日目 腐れナイチャー

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明け方、飛行機は定刻で那覇に向け飛び立った。

天気は良かったが、なぜだか心は曇っていた。機内では「着いたら沖縄そばが食べたい!」などと騒いでいる大学生くらいのグループがいる。沖縄そば・・・私はそんなものどうでもいい。そもそも、私は沖縄が好きなんだろうか。なんで少なからぬ金と時間を使ってまで、2回も自転車持込でサイクリングしなきゃならんのか。飛行機の中ではそんな自問自答を繰り返していた。

定刻、那覇到着。飛行機から降りると、蒸し暑い・・・。さすが亜熱帯だ。10数回の来沖でも10月中旬の季節に来たのは初めてだったと思う。思ったより暑い。季節の選択を間違ったかもしれない。

10月と言えど、キャリーケース(きゃりーぱみゅぱみゅではない)を引っ張った典型的な観光客が多い那覇空港前。

沖縄に来る一般の観光客は3泊4日が一番多くて、次が2泊3日だ。沖縄の37倍の面積がある我が北海道では2泊3日が最多なので心外なのだが、やはり日本は世界最低の時間貧乏国だと思う。

私は沖縄に来た1日目というのが一番辛い。時差があるわけではないが、何かと堅苦しい本土とは雰囲気が違うからだろう。早くあの堅苦しい本土のことは全部忘れて、この沖縄の雰囲気に慣れなくてはならない。本土の人間と沖縄の人間はハートが違うと思う。10数回沖縄に来ている私でも慣れるのに2日~3日はかかるので、3泊4日くらいの日程の一般観光客は慣れてきた頃に本土に帰るという、旅行と言うよりも苦行をやっているようにも思うのだが・・・。

空港前で自転車を組み立て、なにしろ行く当てがないし、とりあえず沖縄の雰囲気に慣れるというか、勘を取り戻そうと思い、適当に那覇の街などに向かう。那覇空港から那覇の街までは近く、歩いたって1時間かからない。

朝ごはんがまだだったので、ブランチを求め赤嶺のスーパーのユニオンに適当に行く。そのまま空港の南の方へ、ぶらりと進む。

この小さい島みたいのは瀬長島というが、橋で渡れる。軽く一周したが、数年前には何もなかったと思うが、中央にマンションのようなものができていた。数分ごとに那覇空港に着陸する飛行機がうるさいと思うが、飛行機マニアにはたまらないだろう。

付近では若い男の子達が軽トラックに貨物用のプラスチックの土台のようなものをロープでくくりつけて、それに乗って遊んでいた。・・・そう、これが沖縄の雰囲気だ。

瀬長島付近の海では海草のようなものを採っている若い人達がいる。本島南部にはキャンプ場はないし、昨日は自宅から100Km走ったうえ、1時間程度の仮眠しかとっていない。よくわかってない人には『サイクリングなんて健康的でいいわね☆』なんて言われたりするが、こういうようなサイクリングは絶対に体に悪いと思う。スマホで調べると、辻町にある某安ホテルが2700円で宿泊者を募っていたので予約する。

このホテルは、なぜかよく利用する。辻町は空港から近いし、街から近いし、観光客も地元の人も、昼間も夜も、それほどいないので案外居心地が良い。

沖縄の雰囲気に慣れるために、夜の街を散歩。那覇にも金沢で有名なゴーゴーカレーが出来ていた。那覇は割りと、東京と同じくらい、居ながらにして全国の食べ物が食べられる場所だと思う。

この日、最大の収穫は辻スーパーで半額の惣菜類を買えたこと。コンビニ的に24時間やってる辻スーパーが、この手の半額セールをやっているとは思わなかった。今日の夜、明日の朝と昼と、計3食分買った。ホテルに電子レンジがあるのは、持ち込み派にはとても便利。

しかし、気分はどこかすっきりせず、腐れナイチャームードだった。腐れナイチャーとは、腐った本土の人という意味だ。腐れナイチャーでやる気がしないので、早々に眠って明日に備えることにした。明日から本気を出そう。おやすみなさい。

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