一人暮らし歴ウン十年になるとスーパーで売っている食材の値段には詳しくなるが、本土のスーパーと沖縄のスーパーでは同じくらいの値段と売られているものと、本土とは価格相場がかなり違うものがあったりする。
まずは本土より高いイメージがあるものから。
沖縄のモヤシは高い
沖縄のスーパーで売られているモヤシは高い。
本土ではモヤシと言えば安い野菜の代表中の代表。首都圏のスーパーでも1袋20円前後で売られていることも多く、高い店でも40円くらい。安い店でセールの時だと1袋10円なんてのも割と見る。
ところが、沖縄では50円〜90円くらいが相場。沖縄県内であまりモヤシの業者がないのか、価格競争がないのか、九州などから輸送されて売られているせいか、モヤシの相場が高い。
また沖縄では西日本でよく売られている細いタイプのモヤシが主流。東日本の太くてシャキシャキタイプのモヤシは少ない印象。
沖縄の豆腐は嗜好品
本土では安い食材の代表格でもある豆腐。こだわらなければスーパーで売られている一番安いタイプだと、1丁30円〜35円くらいなのも珍しくない。
しかし、沖縄では豆腐料理が多いこともあって、そもそも豆腐の種類が豊富。島豆腐と言って本土の木綿豆腐より硬くて風味豊かな豆腐が主流。豆腐にこだわりのある人が多いこともあって、豆腐の値段は70円〜100円くらいの相場感だ。
また、沖縄のスーパーでは「あちこーこー」と言って出来立ての温かい豆腐が売られるコーナーがあり、出来立てを狙って買いに来る人もいる。豆腐は嗜好品なのだ。
缶詰や加工食品は安い気がする
逆に本土より安い気がするのは、保存の効く缶詰やレトルトなどの加工食品。
本土だと170円くらいで売られている「釧路のいわし」缶詰が何でだか、沖縄の主要スーパー複数で70円〜80円くらいで売られているのを何度も見た。
生産地の北海道よりも遠く離れて輸送費がかかりそうな沖縄の方が安いのである。これは不思議。人気がないから投げ売りされているとかではなくて、いつもそういう値段で売られているようだ。
サンエーのセールでボンカレーが68円で売られているのも見たが、本土のディスカウントスーパーでもボンカレー68円はなかなか見たことがない。
ゴーヤーなどの沖縄野菜は安すぎる
夏場の収穫期になるとゴーヤーなどの沖縄野菜は大量に安く出回る。
ゴーヤーは食べ頃の期間が割と短いので、次から次へと売っていかないとならないからか、1本100円かそれ以下で売られていることも珍しくない。産直売所だと4本で100円くらいのこともある。
本土のスーパーでもゴーヤーは見かけるけど、1本300円近くする場合もあるので、転売したら儲かるんじゃないかと思うくらい。まぁ、ゴーヤーは割と早く追熟して黄色くなってしまうけど。