Extra Stage 札幌近郊編

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自転車旅行記 札幌近郊編 その1~白石こころーど(旧・白石サイクリングロード)~

この札幌近郊編では、札幌市内および近郊のコース(?)を紹介する。

札幌市内のサイクリングロードと言えば、札幌恵庭自転車道路とも言われる白石こころーど(旧・白石サイクリングロード)をまず紹介したい。

このサイクリングロードは東京近郊によくある街外れの河川敷を走るタイプではない。ほぼ札幌市街の東側半分の市街地を東西に走っているのが特徴。JR線や地下鉄東西線、国道12号線など札幌市の大動脈とも言える交通網と併走している。ところどころ、駅との乗り換え案内などもある。

首都圏のサイクリングロードはロードバイクに乗ったガチガチのサイクリストが危険なくらいの猛スピードで疾走していることもよくあるが、このサイクリングロードはそういった方は少数で、通勤通学や付近の住民の買い物の自転車などが多い。都心まであと2、3Kmというところで終了してしまうのが少し残念だが、郊外から都心方面へのアクセスにも十分使えるサイクリングロードだ。

多くの車道とは立体交差している(上の橋がサイクリングロード)。

首都圏にもこんなものがあったらいいのになぁ、と嘆いてしまうようなサイクリングロードだ。

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自転車旅行記 札幌近郊編 その2 ~定山渓温泉~

古くから札幌の奥座敷として知られる定山渓温泉。札幌市街から25Kmくらいと、自転車で行くにも、ちょうどいい距離の温泉街である。

札幌市街地からの道順としては「石山通」という名で知られる国道230号線を南に進む。かつての自分がそうだったが、地下鉄しか乗らないような地方から出てきた若い人を除けば、札幌市民なら誰に聞いても「石山通」くらいはわかる。それなりの態度で頼めば、石山通への道順はすぐ教えて貰えるだろう。

国内5番目の人口190万人を誇る大都市・札幌も、市街地から南に10Kmも離れれば、こんな感じの広々とした道路になる。ここまで来れば走りやすいが、市街地をパスしたい人は豊平川の河川敷にサイクリングロードがある。頃合いを見て、国道に移ってきたら良い。

というよりも、実は豊平川は定山渓のあたりから流れてきている。このへんに沢山ある小さな河川は豊平川に合流する。札幌市街に流れ着くころには、あれだけの勢いのある大河川となるのだ。

定山渓温泉の入り口を示す標識。しかし、写真には写っていないが、このすぐ手間にも分岐があって、直進すべきか曲がるべきか、迷ってしまう。

「温泉街なら、あっちですよ」

標識を前にして戸惑っている私に、バス停でバスを待っていた女性が助け舟を出してくれた。

ああなるほど、北海道の人が「優しい」なんて言われるのは、こういうことなのかと思った。北海道外だったら、ただ迷っている風に見えるだけの人に、そのへんの民間人が「どちらに行くんですか? 大丈夫ですかぁ?」なんていちいち声を掛けたりしない。風貌とか、声を掛けやすいor掛けにくいというのはあるけども、同じ私という人間であっても、北海道以外ではこんな経験をしたことは旅人生活10余年の間で、沖縄本島の山奥で迷っていた時の1度だけだ。

定山渓の温泉街を流れる豊平川。札幌市街地の豊平川しか見たことがなかったら、結構、感動的な光景ではないだろうか。私は感動した。

定山渓温泉は多くのホテルで日帰り入浴もやっている。温泉街の入り口付近にあるホテル山水が600円と安くてお勧めだ。自転車以外でアクセスする場合は、日帰り温泉とバスの往復を組み合わせたお得な切符もある。

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自転車旅行記 札幌近郊編 その3~歴史の街・小樽~

小樽は札幌近郊にある港町。

北海道で港町といえば函館や釧路の方が格上(たぶん)なので見逃しがちだが、かつては北海道経済の発展を支えた場所で、洋館風の歴史的な建築物が多い。そういった洋館的な景色を利用して、ロリカワだか何だかという、北海道出身者でも全く理解不能なイベントなどをやっている(記事初版執筆時)場所でもある。

小樽は首都圏で言えば、交通不便な北海道にしては、札幌から高速バスや快速電車が30分置きくらい(たぶん)にあるという、アクセス良好な条件もあり、本州からの観光客には人気が高い。そのため、観光名所ではボッタクリが多い(たぶん)のだが、北海道では10本の指にギリギリ入るか入らないかくらいの観光地ではあるので、札幌に滞在したついでにでも立ち寄ってみる価値はあると思う。

自転車で小樽に行く場合は、札幌中心部から西に向かっていけば良い。北海道は道が1本しかないので迷うことはないと思うが、大通公園を西に進んで、円山公園を無視し、国道5号線へ進めば良い。ガチに都心なので通勤時間帯になると人も車も交通量が多くなる。経験的に日の出前から出発した方がいいと思う。ちなみに、円山公園~宮の沢くらいのエリアは高級マンションなどが多く、北海道の住宅街には珍しく、ちょっとだけオシャレな雰囲気がある。白石区の10倍くらいだろう。

群馬と新潟の県境っぽい雰囲気だが、道幅が広く、海からの風が心地よい。爽快感が全然違う。上は高速道路の札樽自動車道。

日本海沿いに鉄道と国道が走る。この区間は鉄道でも景色が良い。

小樽の街は、小樽運河とその周辺がメインの観光地で、飲食店、土産物屋、オルゴール屋などがある。修学旅行生が多い。

「北海道料理!!」などと謳った店は、まともな北海道料理を食べたことのない本州の観光客をボッタくってるところがあるので注意。北海道出身の人が行くと『はぁ?』と思うような料理ばかり。特にバイキング。小樽で食事をするなら、ラーメンとかにしておいた方が後悔がないと思う。