発達障害という言葉を聞いたことはあるだろうか?
たぶん、一般の人の感覚からすると、発達障害の人は日常的な社会生活が出来なくて、そういう特別な施設で暮らしていたり、特別な学校に通っていたり、行政などから福祉的なサポートを受けて暮らしているイメージではないかと思う。
ところが、最近は「発達障害バブル」というものがあり、製薬会社や医療業界などのビジネスに利用されているという。発達障害者が増えることによって懐が潤う業界人に言わせると、もはや地球上の人間の10人に1人は発達障害なのだという。
はぁ・・・そうなんすか(笑)
それってもう、単なる普通の人の一種なのでは? という疑問もあるし、ゼノギアス的に言えば、今の時代の人間はゼウスの部品として欠陥品だから早々にリセットすべきなのではないか? という疑問が湧いて調べてみたのが本記事である。
あなた本人、または周りに必ず発達障害者がいる計算
発達障害と言ってもいくつかの種類があるが、かつてはアスペルガー症候群と呼ばれていたASDを例に挙げると、判定基準が恐ろしいほどに健常者ホイホイだったりする。
ちなみに、この業界の用語はアメリカの権威ある団体の都合で、コロコロと診断方法や診断名、定義などか変わるという特長がある。
現在、日本において診断などに利用される権威あるガイドラインは2013年に公開されたDSM-5というもの。前バージョンにあたるDSM-Ⅳ(ローマ数字の4)から20年ぶりの刷新で、診断方法や分類が大きく変わっている。その時の気分でローマ数字だったりアラビア数字だったり、とても移ろいやすい権威だ。
それまで長い間、アスペルガー症候群と呼ばれていたものは名称ごと消え去り、ASD(自閉スペクトラム障害)という概念に変更された。今現在でアスペルガー症候群と呼称している場合は、すでに10年以上も前に消え去っている診断名なので、疑ってかかったほうがいい。
まぁ、とりあえず日本の某大手製薬会社が運営する発達障害のセルフチェック表を例にして、大きな矛盾を指摘してみよう。
チェック項目は様々あるが、下記2つが主要な発達障害の「症状」らしく、この2つに当てはまるとASDの疑いありってことになるらしい。
特定の物事に強いこだわりがある
この専業化が進んだ現代社会において、何かの専門分野を持っていたり、特定の分野に強いこだわりがあるのは生きていく上で必要不可欠なことではないのかと考える。
一流のスポーツ選手やミュージシャン、世界的な成功を収めている経営者などにもASDとされる人が多くいるとされるが、現代社会で生きていくには大物でなくても「強いこだわり」は必要な能力である。
「強いこだわり」があることを障害としてレッテルを貼ることに違和感を感じる。
有名人でなくても、料理人だとか、IT系職種の人たちやプログラマ、デザイナーなどは強いこだわりがあるのが普通だと思う。むしろ、強いこだわりがないと職種的に成立しないし。
彼らに言わせれば、ゲームとかで時間を忘れるほどハマった経験があったり、マンガや小説をシリーズ通して持っていたり、何らかの収集趣味がある人も、大体みんなASD障害らしい。
狭い興味、雑談が苦手
上記の「こだわり」を言い換えているだけで、実は全く同じことを2回言っているだけであることに注意。
何かにこだわるということは、相対的に他の対象に興味を持ったり、情報収集する時間が減少するという、至極当たり前なことである。
雑談が苦手なのも、その「スイーツ」とか「芸能人の離婚」だとか、クソどうでも話題の情報収集にかける時間がないだけで、そんな無利益な情報交換をしているよりは、取り組んでいる専門分野の仕事に集中したいというだけのことである。
つまるところ、このおかしな2つのチェック項目によって、大体がASDであると診断しようとするのが、発達障害を取り巻く業界の異常さである。
医療業界の人にとっては患者=金という式が成り立つ
私は常日頃から医療というものに疑問を抱いている。
病院や調剤薬局を後にするとき、「お大事に~」などと言われるが、病気や怪我をする人がこの世からいなくなったら、この人たちは間違いなく失業するのではないかと。
歯医者に行けば延々と定期健診の案内をされるし、一説では虫歯のワクチンがすでに開発されているものの、歯科医や歯科衛生士が失業するので闇に葬られているとも聞く。
つまり、医療業界の人間からすると「患者=客」であり、「患者=金」という式が成り立つ。
日本は国民皆保険の国ということもあり、少し不安を煽ってやるだけで「患者」に出来るというのも背景にあるだろう。
そもそも、精神医学の分野には科学的な診断基準がない
調べていくと驚いたが、インフルエンザやコロナの検査だったら、検査キットによって「あなたはインフル」「あなたはコロナ」みたいに明確に診断できるけれど、精神医学の分野においては、本人の自己申告と医者のフィーリングによって診断されるという。
同じ患者であっても、複数の精神科医が診断すれば、診断名が異なるというのも精神医学の分野では当たり前のことだという。
かくいう私も、大昔に「(鬱病でもなんでもないが)失業中で仕事が思ったように決まらず不安で食欲もない」と心療内科で訴えたら、「それはきっと鬱病ですね」とされて精神系の薬をいくつか出されたことがある。体質に合わなくて具合が悪くなるだけだったのでほとんど飲まなかったが、風邪薬などと比べて、精神系の薬は値段がかなり高かったと記憶している。
レントゲンを撮ったり、血液検査とか脳波を調べるわけでもなく、本人の自己申告と医者のフィーリングで診断されるのだから、発達障害と診断されましたと言っている人も本当に発達障害なのかどうかは誰にもわからない。
まことしやかに非科学的な診断である。
日本の精神医学はアメリカの権威ある団体が作っているDSMというのが基準になっているらしいが、イギリスの権威ある団体からは「非科学的である」と批判されているという。
健常者自らが発達障害になりたがるケースも存在する
意味がわからないかもしれないが、私も最初は意味がわからなかった。
整理整頓が苦手だったり、朝起きてから会社や学校に行く支度に時間がかかったりする人が、自分のだらしなさを棚において、生まれつきの病気のせいなのでは・・・と精神科や心療内科を受診するケースが近年増えているという。
もちろん、これは悪質な製薬会社などの業界関係者によるセルフチェックサイトや、YouTube動画、ネットの情報、業界が裏に絡む悪質なTV番組などがきっかけとなっている。
健常者を病気にさせる情報操作である。
発達障害バブルというものが存在するという
私は強いこだわりで普段テレビを見ることを拒否しているが、世の中は発達障害バブルだという。
NHKが発達障害の特番を組んだり、大手製薬会社がマーケティングのために発達障害セルフチェックサイトを作ったりしているのもバブルだからであろう。
図書館のデータベースで「発達障害」と検索すれば、腐るほど書籍がリストアップされる。
10人に1人が発達障害というくらいの勢いだから、その通りだとすると、日本には1200万人も発達障害者がいる計算になる。
仮に1200万人も発達障害者がいたら、施設がどうのとか、福祉がどうのというレベルじゃなくなるだろう。
ちなみに、発達障害者は精神障害者の一種として扱われるが、2025年度からは精神障害の障害者手帳を持っているとJRの長距離列車や新幹線が半額で乗れるようになるという。
自己申告とフィーリングで半額になるんだったら、そりゃお得だ、申請しようって考える人が大勢いるんじゃないかと思うけれど、1200万人も半額で特急や新幹線に乗れるようになったら、全国のJRは大赤字に陥るのではないかと思っている(笑)