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紙パック入りの安い「米だけの酒」は不味いので味付けされた安酒の方がマシな理由

画像は美味しい日本酒のイメージ

スーパーの日本酒売り場で目にする「米だけの酒」という紙パック入りの安酒。

ピュアな感じがするし、無農薬とかオーガニックに通じるマーケティング的なマジックを感じるけども、実際問題、紙パック入りの安酒の「米だけの酒」は「鬼ころし」や「くらのすけ」より不味い理由を知って納得がいった。

安酒のはあまり米を削っていない

日本酒の種類には純米酒という高級な種類があるけれど「米だけの酒」が必ずしも純米酒というわけではない。

安酒の場合は「※純米酒ではありません」などの但し書きが入っていることが多いけれど、様々な基準に適合していないと純米酒は名乗れないのだ。

本物の純米酒と安酒の「※だけの酒」では、原料の米の削り具合が違う。

大雑把に言うと、純米酒と違って安酒はあまり米を削らないで使うので、純米酒よりも風味が劣ってしまうのだ。

そのへんの安い日本酒だと劣っているぶんを調味料などで整えるが、それを省いているのが安い「米だけの酒」と言える。

料理だって微妙な味付けが重要なのだし、安い材料を使っているのに見栄を張って味付けなしなのだから、不味く感じてしまうというのが理屈だろう。

※個人の感想、憶測を含む

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【味やコスパは?】シャインマスカットを初めて食べた冷静な感想

人は無意味なモノに憧れる儚い生き物だが、皆さんも憧れているシャインマスカットという、スーパーの入り口付近で妙に輝いているブドウ、その名もシャインマスカットを先日、人生で初めて食べたのである。

激安スーパーの特売日でも1パック1千円くらいするし、まともなスーパーだったら2千円以上する高級なブドウである。

シャインマスカットは雰囲気込みの料金

シャインマスカットは別名「ぶどう農林21号」というくらいなので、広島生まれのれっきとした日本のブドウである。

ぶどう農林21号だと思って食べると、個人的には正直なところ、コスパが悪いブドウと言わざるを得ない。

1粒1粒を食べるたびに「シャリーン、シャリーン」と小銭が落ちていく音が聞こえてくる。

味はマズくはないが、値段相応の喜びがあるかというと微妙なのだ。

ブランド品や嗜好品のごとく、目で楽しんだり、雰囲気を楽しむブドウなのだろう。

激安スーパーでシャインマスカットを買っても喜びは薄い

駄目だとは言わないが、薄汚れたディスカウントストアでブランド品のバッグを買う感じに近い。

お誕生日パーティーとか、何らかのライフイベントで食べるようなブドウに感じたのである。

なぜ世間でこんなにシャインマスカットが持てはやされているか理解できなかったのは、一般世間の感覚を持ち合わせていないからだと思うと少し寂しかった。

ブドウ業界のことは詳しくはないが、この世にはシャインマスカットより美味いブドウがきっと存在するはずだ。

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日本人にとって一番旨い酒は日本酒ではないかという結論に達した終末(週末)

新潟の今代司酒造に見学に行った時の写真

日本人の酒飲みが最終的に行き着く酒の終着点は、日本酒なのではないかと思う。

筆者も安酒として出回っている酒は大体全部飲んだが、そう思わざるを得ない。

なぜ日本酒が日本人の終着点なのかの仮説

多くの一般~上級国民が主食として日常的に食べているであろう日本米が原料というのが大きいだろう。

世界ウルルン滞在記でアフリカかどこかの少数民族に手土産として日本酒を持って行って渡す回があったが、日本米を食べたことがない人達にも「素晴らしい!」と絶賛していたので、必ずしも主食が原料だからというのは断定できないが、当たらずとも遠からずではないかと思う。

もしくは、人類の味覚に近い所にあるはずだ。

米を原料にする酒は米焼酎とかもあるだろうが、あちらは蒸留酒だから米本来の風味は日本酒に比べると薄い。

日本酒はほどよいアルコール度数と手軽な飲み方がメリット

日本酒は実は酒の中でも飲む手間が極限までかからない。

ビールは冷やさないと飲めたものじゃない。

缶チューハイも冷やさないと飲めたものじゃないし、氷がないとものじゃないという人もいるだろう。

ワインも相応なワイングラスがないとものじゃないし、モノによっては栓を開けるのに一苦労する(主に高級ワイン)。

ウイスキーや焼酎、泡盛、梅酒などは人によるが、冷やした上に氷がないと飲めたものじゃない。

テキーラに至っては、塩とレモンがないとどうにもならない(個人の感想)。

ところが、日本酒の最も一般的な飲み方は常温だ。

ビールしか飲まないような人からすると異常に思えるらしいが、日本酒の場合は常温がもっとも風味豊かで味わい深いのである。

季節によっては少し冷やしたり、温めて飲むこともできるオプションもあり、日本酒の楽しみ方は奥深いのだ。

アルコール度数は世の中に出回っている酒の平均値くらいである13度~15度くらいのものが一般的。

ガンガンに度数が高いわけではないので、割ったりする必要もなく、ちょうどコップ一杯くらいで適量になるので食事を食べながら飲むにもちょうどいい手頃感なのもポイントだ。

日本で古くから飲まれてきた酒の実力

缶チューハイなんて安くて種類が多いのはいいけれど、冷静に考えると相当不味い。

果汁たっぷり使ったようなタイプのはまだしも、ほぼ香料だけで風味付けしているようなやつは、ウォッカや焼酎の炭酸割に香味料が付いただけの飲み物である。

そんな理科の実験室で作られたかのような飲み物が旨いわけはないが、アル中一歩手前で判断能力がなくなっている人には好まれるのだろう。筆者もそんな時期が長期間あったからわかる。

だが真実、つまり不味いことに気づける人はどのくらいいるのだろうか。

日本酒は日本の環境の中で長い間作られてきた日本独自の「地酒」である。

最終的に日本酒が終着点になるのも自然なことであろう。