ゲーム

ゲーム

【PS】恋愛ゲーム「みつめてナイト」のレビュー(ネタバレあり)

PS1「みつめてナイト」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。

90年代のギャルゲーブーム末期に登場したギャルゲー、恋愛ゲーム。

バカゲー要素ありの末期感あふれる世界観

ギャルゲーブームの火付け役『ときめきメモリアル』のコナミと、熱狂的なファンが多かった『サクラ大戦』のレッドカンパニーによって制作されたのが特徴。

ときメモの育成型のシステムをベースに、サクラ大戦的なクセの強いヒロインたちが登場する。

ギャルゲーでは珍しく、主人公は東洋人ではあるものの、中世のヨーロッパ的な国で働く傭兵である。

前述のように、ときメモのゲームシステムを流用しているため、なぜか高校生活と全く同じく、ルーチンワークな3年間を過ごす。

個性的でクセの強いヒロインたち紹介

ロリから未亡人まで総勢16人。

ときメモと同じようなシステムで、育成したパラメーターによって対応するヒロインが登場する。

ただし、あるヒロインを登場させると別のヒロインが消滅したり、登場条件や攻略条件が複雑すぎて、攻略情報なしでは全ヒロインの攻略は困難かと思われる。

ソフィア

メインヒロイン的なポジション。普通に進めていれば簡単に出会える。

ロリィ

名前の通り、ロリ担当。

登場時は12歳。

ノエル

ドリームクラブよりドリームクラブなキャパ嬢風のお姉さん。

招待は主人公の妄想であるピコというマスコット的な妖精を擬人化した姿。

メネシス

ギャルゲーには意外と多い理系ポジション。眼鏡を外すとメインヒロインより可愛い。

多いので他は省略。

謎スイーツ“マニュ”

ギャルゲーブーム末期には手抜きみたいな作品が多かったものの、独自の世界観が作られている本作。

喫茶店には独自スイーツの“マニュ”というものがある。

ゲーム内の用語集にはちゃんと載っていて、卵の殻を使って作るめっちゃプリチーなババロアとのこと。

90年代と言えば、近年で言うタピオカ並みに、ナタデココとかパンナコッタが滅茶苦茶に流行ったから、その手の流れから生まれたのかしらん。

90年代ギャルゲーの完成系でもあり限界とも言える作品

ときメモと同じ育成型で、中世版のときメモという感じ。

クセの多いキャラが多いのと選択肢もクセが強いけれど、今さら、さすがに初代ときメモをやるのはしんどいと思うものの、ときメモのシステム自体は好きだという人は遊んでみると楽しいかもしれない。

声優とかの大人の事情でリメイクやゲームアーカイブスは存在しないという。

ギャルゲーにしては珍しく、関連作品として大冒険篇というRPGも作られているが、さして注目されることもなく、シリーズは続かなかったようである。

ゲーム

初代『A列車で行こう9』を1万円も払ってバージョンアップしてWindows11に対応させたぞ

ややこしいA列車9のバージョンアップ

Windows11を5回くらいインストールしたことがあるが、すべてWindows10に戻している大きな理由の一つが愛用のゲーム『A列車で行こう9(初代、Version1.0)』が動作しないことである。

大金払ってバージョンアップした背景

初代『A列車で行こう9』はWindows11だと一瞬だけ立ち上がって、しばらくしたら固まったり、そもそも立ち上がらなかったりする。

色々と設定をいじったりしたけれど、10年くらい遊び続けているゲームがWindows11というゴミのせいで一切遊べなくなるのは嫌だからWindows10をを使っているのだけど、A列車9を最新版というか、後継作(?)にあたるVersion5.0にすればWindows11に正式対応するということで、渋々バージョンアップしたのである。

アディショナルパックというバージョンアップ版を使う

いかにもパソコン(死語?)のソフトって感じで、パッケージが色々あってややこしい。

すでに初代A列車9を持っている人は、Version5.0のフルパッケージ版を買う必要はなくて、アディショナルパックという、いわゆるバージョンアップ版を買えばよい。

初代で作ったセーブデータも読み込める

一番不安だったのが1万円くらい払った挙句に、今まで遊んでいたデータが読み込めなかったらどうしてくれんのかという話。

これについては後述するが、普通に読み込んで同じように遊べる。

普通のゲームだったら、FF10のセーブデータがFF15で読み込めるわけがないけれど、A列車9のバージョンアップは正確には『機能追加パッチ』とか『修正パッチ』という表現が正しい。

ゲーム内容が大きく変わるわけでもないし、見た目がガラッと変わるわけでもない。列車の種類とか、時計台とか郵便ポストとか、建物の種類が増えるというくらい。初代は建物少なかったもんね。

これで1万とかかかるのが微妙だけど、主に鉄道マニアとか街釣りマニアのこだわり要素がグレードアップしているのは確かだから、人によって評価は変わると思う。

単にWindows11に対応させるだけだったら、無料パッチでやってくれって感じ。プンプン!

初代のデータを読み込んでも最新機能の全部は使えない

緑色のは自社物件。着色機能は記憶にないけど昔からあったか不明

公式の説明みてもやってみるまでよくわからなかったが、A列車9にはマップの種類がいくつかあって、創作マップという自分で作ったマップと、最初から用意されているマップで各種の制限事項などが異なる仕組みになっている。

最初から用意されているマップだと、最新版の恩恵は一部しか受けることができない。

例えば、所有車両数が300になるはずが、初代のマップ引継ぎだと100のままで増やすことはできない。

マップを作り込むと車両数が足りなくなるから、これは1万円払って対応できないのは残念すぎる欠点だ。

人によっては重要かもしれないけれど、1:1モードって言ったっけ、マップの縮尺を変更する機能も使えない。

場所がないけど20両対応の駅は設置できる

地上げしないと今さら設置する場所がない

最新版では東北新幹線や湘南新宿ラインみたいに、車両の連結、解除ができる。

20両編成対応の駅も設置できるのだけど、さすがに10年作り込んだ街には設置できる場所がない(笑)

あくまでも10両以上の車両は連結で対応させる必要があるから、ダイヤ組んだりするのが面倒だし、車両数がすでにパンパンだから実用的じゃないのが残念。

マップの広さ的にも20両の車両を走らせるのは、昔のA列車4くらいのスケール感になっちゃう気がするし。街に対して駅がデカすぎる感じ。

自家用車で運転できたりする

レースゲームっぽいのは無理。バスの車窓みたいな感じ

誰得なのかわからないけれど、自家用車的なもので自由に道路を運転したりできる。

操作性もあまりよくないし、道路を真剣に作っていないから、あまり運転する気はしないけれど、新機能って感じではある。

列車も運転できるけれど、例の電車でGO的なゲームってほど作り込まれている気はしないし、なんだかなという印象。

肝心のWindows11で動くかは不明

積極的にWindows11にバージョンアップするモチベーションがないので肝心の部分は試せていない(笑)

有料のゲームが動かなくなったりするんだから、細かなフリーソフトとかで不具合がでたりするんだろうなぁ。

古いCPU積んだPCとか、Intel Macには細工しないとインストールできないのと、細工してインストールしても後で不具合出そうだから、Windows10を最終バージョンにする話に戻してほしいよ。

第4世代Core iとか最近のCPUと日常作業は体感で全く変わらないほど速いのに、廃棄しろってサステナブルとかSDGs(笑)とか考えてなさすぎ。

ゲーム

【PS4他】英語学習ソフト「Life is Strange(ライフ イズ ストレンジ)」のレビュー、クリア感想(ネタバレあり)

PS4他で発売中の英語学習ソフト「Life is Strange (ライフ イズ ストレンジ)」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。

Life is Strangeはこんな英語学習ソフト

いわやる洋ゲーで英語音声だけど、自然な日本語意訳の音声と、字幕は英語や日本語と好きな組み合わせでプレイできる。

つまり、楽して英語を覚えようという、甘々な考えの人には最適な英語学習ソフト。

しかも、主人公は時間を巻き戻せる超能力を持っている。本来の使い方ではないが、クソ耳過ぎて英語が聞き取れなかった箇所は、ゲームの進行状況にもよるけど、基本的に何度でも巻き戻せる。体力やゲームオーバーの概念もない。

この期に及んで巻き戻す演出がダルいと思ったりするけど、リピート再生できるのはポイント高い。

日本で暮らす日本人の大半が永久に英語を覚えられないことからもわかるように、日本語があると甘えてしまって永久に英語を覚えられないから、グッと堪えて英語音声+英語字幕でプレイして、厳しい言葉の壁に向き合うのがオススメ。

スラングだらけの生々しい英語が学べるアドベンチャー

日常に飛び交うbitchというワードや、日本でもありがちなトイレの落書きの英語版など、中学や高校の英語の教科書はもちろんのこと、TOEICの参考書にもあまり載っていない生々しい(汚らしい)英語が学べる。

ノワール映画的な世界観というか、フランス発のゲームだからフランス風の物悲しい作風となっている。猟奇的な表現や胸糞表現も多いから、合わない人には合わない。

ゲーム自体はアメリカの写真学科の高校なのかな、皆さん憧れのアメリカンハイスクール(笑)が舞台になっている。

プレイヤーが操作する主人公はアメリカンハイスクールの女子高生。3Dで構築された世界を彼女と共に謎解きしていく。

主人公のマックスという女の子は、いい意味で可愛い感じでも美人な感じでもないけれど、そこが逆に生々しいからか、このゲームが好きな人種には妙な人気があるらしい。

男からするとモデル級の美人や可愛い子よりも、結局は普通の子が良かったりするから、まぁ、このへんはわからんでもない。

5章構成で元々は章ごとのバラ売りだった

PS4版は全部コミコミだけど、アメリカでの原作(?)は章ごとに販売されていたらしい。

だからなのか、章によって雰囲気やゲーム性がガラッと違ったりする。1章は学校が舞台だからペルソナシリーズとかを彷彿とさせるかもしれないけれど、2章以降は段々と雰囲気とゲーム性が変わっていく。

序盤はちょっとしたギミックを時間を巻き戻して解決していく程度だけど、4章くらいになってくると推理要素が必要になってくるから、真剣にゲームをプレイしないと進めなくなる。

最終的には英語の勉強どころではなくなってくる。

フランスのゲームスタジオが開発

最近はどうだか知らないけど、このゲームが開発された頃のフランス人からすると、日本はクールな国だと思われていた。日本の文化、要は日本のゲームとかアニメなどが注目されていたのである。

だから、ことあるごとに日本のアニメとかゲーム、漫画などの話題が出てくる。

忍者というワードも頻出するけれど、外人からしたらどこの国でも日本といえば忍者だから当然か。

ただ、日本で生まれ育った俺でさえも生で本物の忍者を見たことはないし、現役の忍者って現代日本にはいないんじゃないかな。観光施設とかのは別にして。

忍者が大好きな外人って、どういうプロセスで忍者が大好きになるのか謎すぎる。

5章とか後半のゲーム性はクソすぎるストレスゲー

前半のビン集めとかもストレスゲーだけど、5章はどうかしている。

ゾンビは出てこないけど、FF15のチャプター13とか急にホラーゲーになったりするアレに近い。むしろ、こっちの方が先に出ているし、同じスクウェアが関わっているゲームだから、もしかしてFF15の元ネタがライフイズストレンジだったのではと思うくらい。

高次元の世界で時空が歪んでいるし、殺人鬼のジェファーソン先生に見つかるとどうにも先に進めないから、しびれを切らして攻略サイトを見るも、灯台を目指して進めというくらいしかヒントがなく、ここでゲームを辞める人がいるのも頷ける。3時間くらい彷徨う人もいるらしい。

5章は超能力に頼りすぎるとクリアできない

ジェファーソンに見つかっても時間を巻き戻せばやり直せるけれど、結局、あいつが通せんぼしている場所を通過しないと正解ルートに進めないから、巻き戻す能力に頼ってばかりいると永遠と同じ場所を彷徨うことになる。

こんなユーザーエクスペリエンスがゴミな要素はいらないけれど、洋ゲー的な理不尽な難易度とストレス要素が待ち構えているとは思わなかった。

ただ、暗闇ホラーゲーに突入しても手際よくやれば、クソゲーすぎるビン集めを含めても1時間くらいでクリアできるから、ここまで進んだのなら最後までプレイしてほしいものである。

龍が如く7とか二ノ国とかブルーリフレクション帯にも、巡回している敵に見つからないに進むミニゲームがあるけど、正直、面白くない上にストレスが溜まるだけだから、ありふれたネタだし、金輪際ゲームに実装するのはやめて欲しいと願う。普通につまらないし。

さんざん選択肢がありながらエンディングは2種類

選択がゲームのテーマと言わんばかりに序盤から選択を迫られて、さぞ20種類くらいエンディングがあるのだろうと思いきや、たったの2種類しかない。

しかも、5章の一番最後の選択肢のみが変わるので、それまでの選択肢は一切関係がないっぽい。

クロエが死ぬのがトゥルーエンドで、クロエが死なずに街が崩壊するのがバッドエンド扱いなのかな。

どっちもこれまでのクソ長ったらしい演出に比べると、予算が尽きたB級映画みたいに数分だけの短いエンディングである。

フランス風のノワール映画的な終わり方とでも言うのだろう。どんな選択をしてもバックトゥザフューチャー的というか、ハリウッド映画的に強引なハッピーエンドにはならない。

英語学習ソフトとしては優秀だけどゲームとしては微妙

ゲームをダラダラとプレイしながら英語が学べるのでお得と言えばお得だけど、中盤以降は真剣にゲームをやらないと進めなくなるのが英語学習ソフトとしては残念。

英語は意訳で覚えた方がいいという話もあるけれど、英語字幕+日本語音声でプレイすると、あまりにも意訳すぎて英語本来の意味じゃなくなっている気がしなくもない。

ゲームとしてはゲーム性が微妙で空きやすいし、どこに行ったらいいかわからなかったりとフラグを立てるのが面倒だったりするから、英語学習以外でのプレイは薦めないけれど、世間的には普通にゲームとしてプレイしている日本人が多いのかしらん。

本職の英語学習ソフト以外で、これだけ英語学習がしやすいソフトは滅多にないと思うけれど、さすがに文法とか単語の解説とかはないから、基礎力は自分で身に着けないとならない。

それに楽して英語を覚えようと思っているのも間違いだしね(笑)

ゲーム性はかなりアレだと思うけど、賞を取っていたりとかなり評価が高いゲームなので、続編がいくつも出ているらしい。

俺は1作目だけで、あらゆる部分がいっぱいいっぱいだけどね。俺にはクロエとか無理だわ。