ゲーム

ゲーム

【良さそうな宝箱】「英雄伝説 閃の軌跡 (1)」ゲームレビュー、クリア感想(ネタばれあり)

PS3「英雄伝説 閃の軌跡 (1)」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。

4部作にもなる閃の軌跡シリーズの最初の作品。その後にPS4版が出たりしているが、某ブックオフで150円で買えるこっちのが安いのでPS3オリジナル版でプレイ。

シリーズは3、4、2とクソみたいな順番でプレイしてきたけれど、これが悪夢の始まりの作品だと思うと感慨深い。

「良さそうな宝箱」とか言われても、大抵は店売りしてるフツーの回復薬だったりするのは全シリーズ共通。

基本フォーマットは他の閃の軌跡と同じ

オススメはしないが、閃の軌跡シリーズを新規にやるなら普通に1からやるのがオススメ。

なぜなら、戦闘バランスやダンジョン、物語の感じがシリーズの中で一番マトモだから。

3みたいに章ごとに旧校舎というダンジョン攻略があるけれど、3の小要塞ほど面倒臭い作りではないので比較的マシ。

やり込み要素やイベントの長さは後のシリーズと同じで、プレイ時間は50~100時間くらいかかるので中だるみ必須。

フィールドの馬の移動とかも無駄に長くて、のんびりプレイするにはいいが、ブツ切りエンドで締まりがないのは2や3と同じ。

4部作と言っても起承転結みたいな作りになってるわけではなくて、1と2に関しては制作期間というビジネス上の都合で分かれているだけ。

戦闘は地味だけど良くも悪くも普通のRPGっぽい

3とか4みたいな必殺技ラッシュにはなりにくいようで、普通に通常攻撃で体力馬鹿な中ボスとダラダラと戦うことが多い。

ボス戦は全滅すると負けるたびに弱体化してリトライできるからいいけれど、キャラ強化を頑張らないと後半のボスは結構強くてうんざりする。

相変わらずキャラは多いけど使いきれない

後のシリーズに比べたら少ない方だけど、それでも結構多い。

人の名前を覚えるのが嫌だから名前を忘れるし、武器とか装備の値段が結構高いのだけど、普通にプレイしていたら2~3人分買うと資金が底をつく。ゲーム進行ごとに装備を買うのが苦痛だった。

でも、新しいフィールドやダンジョンに行くと敵が強くなるから、結構、装備を整えるのは馬鹿にできないバランスのようだった。

ストーリーによってパーティーが固定されたりするから使わないキャラというのはいないけれど、強キャラ、弱キャラというのはあって、ラウラ、ガイウスあたりが強かった。

むしろ、ラウラ4人でパーティーを組みたかったくらい。

パイセンのクロウは先輩風を吹かしてくるだけで強くはないし。現実でも先輩風を吹かすパイセンは実力が伴っていないことが多いが。

学園要素が一番強くて確かにペルソナっぽい

シリーズの中では一番ペルソナっぽい。ペルソナ4だっけ、学園祭のバンドとか雰囲気が似ている。

学生ポジションなので授業とか中間テストとかもあるし、エンディング付近では「汝、力を求めよ」的なペルソナっぽいワードも出て来るし、ペルソナを意識しているなっていうのはひしひしと感じる。

2は温泉街が拠点だけど、こっちは3みたいに学院が拠点。

3のフォーマットの原型が1

3からプレイした身とすればだけど、3は章ごとに学院で小要塞攻略、自由行動、列車で演習のフォーマットだったけど、1も同じフォーマット。

それでも3よりはメリハリが多少はあるけれど、さすがに3、4、2とプレイしてくるし感覚が麻痺してきて素直な感想が出てこなくなってしまう。

モーションとかも他の同世代のゲームに比べてもカクカクだと思うけど、別に何とも思わなくなってたし、人間の慣れというものは怖いものである。

ブツ切りエンドにも何とも思わないし、茶番にも慣れたものだ。

閃の軌跡シリーズのおすすめ度

長々と閃の軌跡シリーズを一通りプレイしたが、オススメの順番は下記の通り。

1 > 3 > 2 > 4

音楽とか光る部分もあるにはあるけど、ヨソの「ストーリーRPG」と比較して考えると全部クソゲーだと思うが、1が一番マシで最後にあたる4が一番クソゲー。

4はなんと言ってもキャラ多すぎで、コピペダンジョン多すぎだし、くだらないロボット戦闘ばっかりなのが辛かった。人間の戦闘もどうかと思うようなバランスだった。4だけ、真エンドに進むにはクエストクリアとか条件があるのもクソ。

2は序盤の仲間探しがメリハリなさ過ぎてつまらないのが苦痛だった。コピペダンジョンもあるし。

3は小要塞が面倒過ぎるのと、待ってましたと言わせたいのかと思うほどのコピペフォーマット展開ばかり。

1はしょうもないお使いクエストをやらないとならなくて無駄にプレイ時間が長い。

どの閃の軌跡もクソゲーだけど、普通にプレイしてクリアできる作りにはなっているのが憎めない部分。これで鬼難易度とか理不尽が強すぎたらプレイしないんだけど、クソケー耐性ある人だったら普通にプレイできてしまうのが絶妙なところ。

でも、1で戦闘のスタメンキャラの強化重視で絆イベント進めてたら、ガイウスと結ばれてしまったのはなんだか。

妹には「そっち系」呼ばわりされるし、リィン「妹に振られた」とか意味わからんこと言い出すし、ガイウスは目がキラっキラっしてるし。

女性キャラはいっぱいいるけど何だか安っぽいキャラ付けのが多いから、あの連中の中ではガイウスが一番キャラ立っているように感じた。

ゲーム

【やれやれ】「英雄伝説 閃の軌跡II (2)」ゲームレビュー、クリア感想(ネタばれあり)

PS3「英雄伝説 閃の軌跡II (2)」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。

閃の軌跡シリーズは3、4とプレイして腐れ縁になっているのだけど、PS3番のオリジナルが某ブックオフの中古クーポン使用で150円で買えたのでプレイしてみた。150円じゃなかったら絶対買わないんだけど。

ちなみに、PS4などに機能追加や見た目向上など一部グレードアップして移植されている。

制作期間10か月の割にはボリュームありすぎ

ハードが久しぶりに起動したPS3だから何となくボリュームはないかなと思ったけれど、PS4と同じくブルーレイだしそんなことはなかった。やり込んだらプレイ時間は100時間に達するようなボリューム。

ボリューム水増しコピペダンジョンに複数回行かされる仕様も同じ・・・。

このシリーズのお約束でグラフィックやシステムなどを前作と使いまわすというのもあるけれど、制作期間は10か月と相当短いらしい。

ストーリー的には3では主人公リィンは教官という立場だったのが、学生時代に遡った話になる。と言っても1のラストで色々あったらしく、序盤は辺境の雪山みたいな所で映画パシフィックリムの序盤と同じような状態で始まる。

リィンの地元である温泉郷のユミルが拠点となる。定期的にある自由行動日では温泉郷で過ごすことになるので、3からプレイした自分からすると新鮮。リィンの妹ラブのシスコン描写も多めで、3以降とはキャラが違って見えるくらい。

1部、2部、外伝、後日談という構成

ゲーム序盤にあたる1部では、4で既視感のある散り散りになった仲間探しに費やされる。

草原の風車の小屋とかに仲間が隠れていたり、しょうもない地図の謎解きをしながら各地を巡る。

「山に薬草を取ってこい」とか、しょうもないクエストをメインストーリーでがっつりやらされたり、どんなクソゲーをつかまされたのかと正直思った。

ゲーム全体のボリュームからすると、1部が4割、本格的にストーリーが動く2部が5割、外伝と後日談が1割くらいなので、1部がしょうもないように思えてくる。

2部では精霊窟とかいうコピペダンジョンに都合4回ス行かされたり、ストーリー的に重要なロボットの武器強化とかの場面が画面暗転でテキストだけで説明されたりしたので、しょうもない薬草採取に制作期間が取られたせいだと思う。

やっぱりブツ切れに終わる

俺は3と4をプレイ済みだから、こいつらが「決着を着ける!」とか言っても全部茶番なのはお見通しだ。

アンパンマンとバイキンマンみたいに、どの敵も倒しても「ばいばいきーん」って逃げられて、3とか4でも戦うハメになるもんね。チャンバラ遊びにしか見えない。

ダンジョンは3に比べるとギミックはシンプル。行き止まりがあっても、すぐ隣に解除ボタンがあったりするから、こんなクソギミック存在する意味あるのかと思いながら解除した。

3→4と同じ流れで、1ではロボット戦がラスト1回のみらしいので、その反動でロボット戦はやたら多い。あまり装備いじったりできないから、そんなに攻略的には面白いものではないのだけど。

本編にあたる2部の終わり方はブツ切れ。一段落して終わるとかではないので、リアルタイムに順番にプレイしている人はモヤモヤするだろう。

なんて言っても次回作まで何年も空くんだし、ハードも変わるんだから。リアルタイムにはやらなくてよかったけれど。

外伝と後日譚はなんなんだろう

あまり空気読めなかったけれど、おそらく本編である2部をクリアするとスタッフロールが流れる。

外伝はそのあとにプレイできる読み切りレベルの別主人公の話。

そのあとに後日譚というのがプレイできるが、よくある隠しダンジョン的な場所を攻略することになる。

難易度イージーでも相当敵が強いと思うから、かなりのやり込みを想定しているのでないだろうか。

そりゃ、続編が出るまで相当な期間があるからモヤモヤを埋めるコンテンツってことだろうか。

3をプレイした時は「ペルソナ」とか「ときメモ」をイメージしたけれど、2をやると公式が謳うストーリーRPGというか、キャラゲーというイメージがぴったし来るなと思った。

他のゲームで言うとソードアートオンラインに近いかな。あれは友好度を上げると異性キャラとは添い寝イベントとかあったな。

さすがに3、4、2とプレイすると絆イベントとかやる気が起きないけれど。

ゲーム

【見極める】「英雄伝説 閃の軌跡IV (4) -THE END OF SAGA-」ゲームレビュー、クリア感想(ネタばれあり)

PS4「英雄伝説 閃の軌跡IV (4) -THE END OF SAGA-」のゲームレビュー。個人の感想、ネタバレあり。

シリーズは唯一3をグダグダでクリア済み。

3があまりにも続きは続編でという唐突な終わり方をするので、続きとなる本作もプレイしてみたのだが・・・。

FFシリーズで言う終盤の崩壊後世界からスタート

最近はどうだか知らんが、昔のFFシリーズでは終盤になると世界が崩壊しかかるのが定番だったが、あの状態の一歩手前くらいから始まる。

3の序盤~中盤はお気楽ときメモ風だったので3とは真逆のスタート。

3のもそうだったけど、スタート直後に後半の盛り上がるっぽいシーンを最初にプレイさせる手法が4でも取られている。

シリーズ未プレイだと知らない歴代キャラを出されてもわからんのだけど、歴代キャラっぽい強いパーティーでスタートする。

少し経つと3で見慣れたメンツが出てくるけれど、さすがに3の直後くらいの話だから最初からレベル50とか始まる。仲間になる強味方キャラもレベル70とか80とかで、普通のRPGだったら、やり込み領域のステータスの人たちばかり。

序盤は前作で訪れた街をひたすら訪れる

3DグラフィックやメニューとかのUIも前作の使いまわしで、街とかも使いまわし。

序盤は3で訪れた街をひたすら徒歩や馬で訪れる展開だけど、これがダルいダルい。

ムービーはクソ長いのと、敵も味方も「やれやれ」ばっかり言うし、死んだキャラが生き返ったりする茶番が多いのでスキップ推奨。3でも気になったけど距離とかに独自単位あったり、パルスでパルシがコクーンみたいなカタカナ用語が多い。

茶番ムービーをスキップすれば20時間ちょっとでクリアできるくらいのボリュームなので、ムービーを除けばゲーム部分は意外と短い。

HPが味方も敵もインフレ、1万どころか10数万以上

デカければいいってもんじゃないと思うけれど、終盤にもなるとこっちの必殺技1発で5万とか10万とかのダメージが当たり前に出るようになる。

必殺技オンパレードな戦闘は3と同じで、いかに必殺技を繋いでいくかだけの戦闘。普通のRPGだと必殺技はここぞという時に出すものだと思うが、このゲームでは通常攻撃が必殺技みたいなものである。

普通のRPGだったらレベル80くらいになったら、もうなかなかレベルが上がらないものだけど、このゲームの人たちは無限に成長期なのでレベル100以上でもサクサクとレベルが上がっていく。

イベント戦闘みたいなロボット戦が増えた

3はロボット戦が少ないことが不評だったからか、今作はヤケにロボット戦が増えた。

超定番お決まりパターンで、人間タイプの敵を倒すと今度は互いにロボットに載った状態でもう一回戦う展開になる。時間の無駄だから最初からロボットで戦えや・・・。

このロボット戦は難易度イージーだと負けるのが難しくて、どうやっても勝ってしまうくらいの緩々なイベント戦闘。

結構な頻度でロボット戦があるけれど、熱い展開になった記憶がない。ロボットのカスタマイズってあまりないし、用意された技を使うくらいしか戦闘パターンがないから当たり前か。

色違いレベルのコピペダンジョンに3~5回も行かされる

冷静に考えると正気ではないと思うが、全く同じギミック(オブジェを破壊すると通れるようになる)で、色違いというだけのダンジョンに3回も行かされた。

序盤から終盤まで色違いの敵ばかり出るイグニストアーカイヴというゲームもあるが、味方キャラが終盤になると30人くらいになるのだけど、「ただの色違いですね」と誰も突っ込まないのがおかしい。

ラスダンではパーティー違いで全く同じようなコピペダンジョンに5回も行かされるが、冷静に考えるとこのコピペちゃんたちを一つ一つちゃんとクリアするのは凄いことだと思う。

ギミック自体は3より単純なものが多いし、行き止まりに宝箱があって、貰っても仕方ないようなアイテムが入っているパターンばっかり。

並のキャラゲーよりキャラが多い

3だったらチノ(アルティナ)の絆イベントとか進めていたけれど、3で絆イベントが茶番だというのを学習済みなこともあるし、なんせキャラが多すぎるので絆イベントはほとんどやる気が起きなかった。

敵として登場するキャラを倒すと仲間になるのはいかにもゲーム的だけど、殺し合いをするレベルなのに、こんなにサクッと仲直りできるものなのだろうか。

そもそも、ロボット戦を含めて何十万もダメージを与えても気絶しているだけなので、しばらくすると復活して再戦することになるけれど、この世界は戦闘も茶番でしかなくて、アンパ〇マンとバイキ〇マンみたいなものなのだろうか。

個人的には3の方が楽しめたけど

閃の軌跡シリーズで締め括りの作品だけど、他の軌跡シリーズのキャラも出ているそうで、キャラゲーやファンディスク的な作品とも言えるであろう。

ダンジョンはコピペが多いし、目玉的に持ってきていめロボット戦がゲーム的に微妙だと思う。

ストーリー的に荒廃したような世界観というのもあるし、ほのぼの学園モノだった前作の方が個人的には楽しかった気がする。