オホーツク

旅モノ

2025真夏のオホーツク大逃避行3rd ~The end of Okhotsk Summer~

人生では起こり得ないと思えることが起きる場合もある。

時として、それは予測可能な場合もあるし、予測不可能な場合もある。

経験則としては、二度あることは三度ある可能性が高いのでわかっちゃいることだけど、これはオホーツク大逃避行の3回目の記録だ。

これは帰省なのか旅行なのか本人ですらわからない

本人ですらわからないのだから、地球上の誰にもわからない。

結論的なことを言えば、2025年の夏、わたくしは丸1か月(30日)もの期間、北海道、特にオホーツク地方に滞在していたことになる。

これは人類にとっては大したことではないが、わたくし個人にとってはど偉いことなのだ。

なにしろ、北海道から道外に住民票を移して以来、20年以上ぶりの滞在期間なのである。関係ないが、本籍は北海道のままだし、地元に立ち寄った際には役場にも所用で顔を出している。

1日目 不安とは一体どこから湧いてくるのだろう

陸に見えるのは函館から苫小牧くらいにかけての北海道(たぶん)

たまーになんだが、北海道に飛行機で行くととんでもない不安虫に襲われることがある。

それが合理的な不安ならまだよいが、妄想に近い不安のこともあるから困る。

実際、不安虫なんてものは存在しないと思うし、不安虫狩りに出かけても1匹も捕まえられない気がするものの、とんでもない不安に襲われることがある。

これから1週間かそれ以上の間、家を留守にするけれど、不安虫が大量発生するプロセスは些細なきっかけである。

不安に襲われ目のは空港に着いた段階だったり、飛行機の自席に着席したくらいの後戻りできないタイミングだからタチが悪い。

「玄関の照明を消しただろうか?」から始まり、「もし照明を消してなかったら過熱して発火して火事になるのではないか?」と5倍増しどころか50倍増しくらいになる。実際はLED電球だから、そんなに発火するほど過熱することは通常ないものの、不安虫の威力は凶悪だ。

不安虫は倍々ゲーム的に増加し続ける。スープのお湯を沸かすだけのために使っている古いコーヒーメーカーのスイッチを切っていなかったような気がしてきたりする。

出かける前にコーヒーメーカーの付近を掃除したから、もしスイッチが入ったままなら本体が熱いし、スイッチの目立つ真っ赤なランプで気づくはずだから、スイッチを切っていないというのは通常有り得ないものの、不安虫が発生している状態では冷静な思考を行うのは難しい。

私は旅行に出かけるとき、こういった不安虫が一切出てこないようにするために、以前は家のブレーカーごと落としていた。だが、最近は諸事情のために一部の電気製品を通電しておく必要があり、家全体のブレーカーを落とさずに不要なコンセントを抜くような対応としている。

冷蔵庫のコンセントを抜いた記憶はあるものの、電子レンジとコーヒーメーカーは同じ3口タップに差していて、この時は出かける直前にかき揚げそば用のかき揚げを温めるために電子レンジを使っていたこともあり、同じコンセントを共有しているコーヒーメーカーも直前までコンセントに繋げている状態であった可能性が高かった。

抜いたような気もするし、抜いていないような気もする・・・。

コーヒーメーカーは国内メーカーのものなら、安物でも安全装置が付いているのが通常で、仮にスイッチが入ったままでも過熱が検出されるとヒューズが切れる仕組みになっているというのは調べてわかったが、ヒューズが切れる前に付近のものに引火したら・・・とか考えると不安と恐怖に襲われる。

結論から言うと、玄関の照明もコーヒーメーカーもきちんとスイッチが切られていたものの、こういう不安に襲われないために「旅行前チェックシート」というものを帰宅後に作ることに決めた。スマホで各所の写真を撮るのも有効だと思う。

1日目から翌日くらいまでは、ずっとコーヒーメーカーのことばかり考えていて、他のことを考える余裕がなかった。「まぁ、いいや」と思えるようになったのは、普通の人なら旅行が終了する3日後くらいになってからのことである。

どんだけ神経が細いのかよくわからんが、セロトニンの働きに異変が生じることが原因らしい。病名を付けて医者に貢ぐならば強迫症とかなんだろうけど、医者に貢のは嫌いだし、精神修行が旅の始まりであった。

思えば、去年の12月に沖縄に行った時も羽田空港に着いた段階になって「水道が水漏れを起こすのではないか」という合理的でない不安に襲われた。

2日目 選挙以外は平穏なオホーツクの遠軽町

遠軽町のシンボルである瞰望岩(がんぼういわ)は、鉄道で遠軽に訪れると左側の車窓に映る。かつては戦で砦として使われていた場所である。

札幌の円山とか函館山に並ぶくらいの観光名所になるポテンシャルを秘めていそうだけど、ここは地元の人間から言わせると、明るい場所というよりは、少しもの悲しい場所でもある。

役場に訪れた時に、役場前の公示(っていうんだっけ)として張り出されている紙に「瞰望岩の下あたりから氏名不詳の男性遺体の一部が見つかって遺骨を役場で保管している。心当たりのある方は・・・」というようなことが書かれていた。

昔から人が木に引っかかっているとかの話もあったし、自殺の名所として地元の人なら誰でも知っているものの、今でもそうなのかと考えさせられた。単に観光客が足を滑らせて転落したなら身元のわかるものくらい身に着けていそうなものだけど、その手のものが発見されないのは観光客ではないということだろう。

あとは2005年の合併以来はじめてとなる町長選挙選。

会社とかでもそうだけど「動かない水は腐る」わけでもあり、個人的には色々な価値観や経験を持っている若い人が代わる代わるやったほうがいいと思うけれど、選挙で選ばれなくちゃ町長にはなれないから、結局、同じ人間が引き続き選ばれるという状態から考えるに、町民は変化を望んでいないということなのだろう。

世間のキャンプブームを無視してキャンプ場を廃止したりとか、メトロプラザを作るのはいいけれど、立ち退きで高校時代からの行きつけのラーメン屋は消滅したし、高齢化に合わせて高齢者中心の街づくりがされている様子は傍目には感じるのであった。

3日目 本場の北海道で食べるラーメンってこんな味だっけ

たぶん4~5年ぶりくらいに北海道でラーメンを食べた。

カップ麺は結構食べるものの、ラーメンというもの自体に魅力をあまり感じなくなったからか、以前とは違って北海道に言ってもラーメン屋に行くことがなくなったのである。

昔、札幌の地下街のアピアで食べて美味しかった鳳龍(ほうりゅう)というラーメンチェーンが北見の旧・東急デパート(現・パラボ)の地下に入っているというので行ってみた。

北見は駅前にビルは沢山あるものの、観光客からすると大したものがない(失礼)ので、列車待ちや観光客の時間つぶしに丁度いい店である。

「フードコートのようでフードコードではない」と形容されるけれど、実際にその通りでフードコートのようでフードコートではなかった。

頼んだのはチャーシューが入っていない味噌ラーメン850円である。

味て言うと、Googleマップとかネット上の口コミ評価が星4くらいなのに反して、世間一般人の味覚と私の味覚にズレがあるからなのか、☆か☆☆がいいところかと思った。

カップ麺とかも競争が激しいから、長年生き残っているカップ麺はみんな味が派手だし、そんな歴戦の猛者である今どきのカップ麺たちと比べたら、スープの味にコクやキレがない。カップ麺と差別化しやすい麺や具に関してもアドバンテージを感じないし、時間つぶしで空腹を満たしてトータル850円という計算なのかなぁと思った。

東京都心のホテルとかでコーヒー飲んだら1杯800円とかそれ以上するもんね。味だけの料金じゃないってことだろう。

4日目 女満別における最高な外飲みスポット

メルヘンチックな女満別駅の夜景を見ながら飲む安酒は100万ドルの味

気付けば、女満別(大空町)で今年の夏は1か月近くも寝泊りしたことになる。

1か月近くも過ごすと、勝手知ったる我が家とまではいかないが、ちょっとした庭くらいの感じにはなる。

お気に入りの外飲みスポットは女満別の駅前に広がるベンチ。

素敵なヨーロッパ風のデザインでベンチがいくつもあるが、不思議とここのベンチに座っている人を朝も昼も夕方も夜も一度も見たことがない。

駅に到着した高校生とかは専属の迎えの車にすぐに乗り込むし、俺が知らないところで利用者がいるのかもしれないけれど、こんな素敵なベンチ空間は日本中探しても滅多にないと思う。

総菜を買うのは小さいスーパーのシティマートかセイコーマートかセブンイレブンだけど、シティマートは規模が小さいから日によって良いのがない。俺でも食べようがない天カスくらいしか総菜がないことが多い。

セイコーマートもたまに夜にカツ丼祭りみたいのをやってる時もあったけど、基本的に夜はロクなものがなかった。

そうなるとセブンイレブンが強くて、常に地元の車が5台くらい停まっているのも頷ける。

女満別での外飲み飲食での間違いない食料調達場所は、意外とセブンイレブンであった。

沖縄の恩納村に滞在したときも、リゾート地としては有名な恩納村だけど共同売店を除いてはスーパーがなくて、苦し紛れにローソンで酒や食料を調達したことを思い出したりした。

だが、女満別はローソンではなくて、ローソンよりも色々充実しているセブンイレブンなのがよかった。

女満別のツルハドラッグは充電コーナーとかイートインがあって、冷凍食品の弁当とかを食べたりもできる。最初に来た時に地元のサラリーマンの3人組が車で乗り付けて、イートインコーナーでPC作業をしていた。田舎の会社だからかプライバシーフィルターとかもなくて、横目でパワポ資料の内容が見えたけれど、貴重なPCとかの作業スポットだったりするのだろう。

5日目 見晴らし牧場で森のオホーツクを感じる

むしろ山しかないやんか

太陽の丘のコスモス畑を無視して山の方に進んでいくと、かつて小学校の頃に遠足で来た覚えのある見晴らし牧場という町営の牧場に辿り着く。

写真の反対方向はちゃんとした街波が見えるけども、逆方向とかを見ると森のオホーツクであるということを実感できる。

トンビだかタカだかわからないけれど、でっかい鳥が優雅に飛んでいた。

見晴らし牧場は特に観光要素はないから、観光牧場みたいのを期待しないで欲しいが、道中にホルスタインが放牧されていたりする。

太陽の丘の中でも特に人気が少ない場所なのでオススメ。道を通れる時間帯が限られているのだけは注意が必要。

6日目 網走川で大量の魚の死骸とリベンジ北海道ラーメン

朝、始発列車で網走駅に着いて網走川を散策していたら、いつに増して魚臭い。

と思って川の方を見ると、いくつも魚の死骸が浮いていた。川辺に上がって鳥が目を突っついたりしていた。

調べると、数日前の暴風雨により、無酸素状態の水が流れ込んだりしたことが原因で窒息死したのだという。

地上の暴風雨なんて水の中に住んでいる魚には関係ないと思っていたが、魚の世界にも大きく影響するのか。想像もつかなかった。

この日、網走で成し遂げたかったことは1年前にも訪れた駒場ショッピングタウンに行って、そこにあるラーメン屋「さんぱち」で味噌ラーメンにリベンジすることである。北見で食べたラーメンがあんまりにもマズかったからだ。

ラーメンを重要なものとして捉えている北海道だけに、ラーメンがマズいというのは考えにくいことなのである。

11時開店にあわせて入店し、さっそく味噌ラーメンを頼んだ。

遠軽のさんぱちにも訪れたことがあるが、あんまりにも葬式ムードというか、よく言えば行ったことはないけど高級料亭みたいな静かな接客であったが、網走のさんぱちは賛否ありそうだが、とても威勢のよい接客であった。

ただ私は耳は遠くないから、そんなに耳元で大声でしゃべらなくても聞こえるのだけど、味噌ラーメン960円は写真の通りでとっても旨かった。生きててよかったと思える味だった。

これぞ北海道のラーメン。さんぱちは札幌市内でも昔行きつけだった店が潰れたりして勢いをなくしているようにも思えるけども、味については文句なしで美味しかった。

この味は絶対に素人が家で再現するのは無理で、麺の湯で加減なんかも最高のレベル。家の近所にこんなさんぱちがあったら、週1で通いたいと思ったのであった。帰りに無料のアイスも貰って大満足。もういつ死んでも後悔はない。

まっすぐ帰るのもあれだからと、帰りに駒場公園という素敵な公園に立ち寄ったが、炊事場などがあるデイキャンプ場とかもあるものの、土曜日だというのに利用者が誰もいなくて、ちょっとした驚きがあった。

遠軽の公園もそうだけど、自然が身近にある環境だけに、都会人と違ってわざわざ休日に自然の中で過ごそうと考える人が少ないのかもしれない。

網走では前回の旅でもかなり立ち寄ったが、エコーセンター2000という図書館とかが入っている施設がオススメ。

空調が効いているし、ちょっとした休憩や、ごみの分別をしつつ捨て場所に困りがちな旅行中のゴミを捨てたりもできる。図書館ではニポネの絵が入った読書ノートを無料で貰うこともできる。

7日目 EOS M2を5年も使って便利機能に今さら気付く

行き当たりばったりの行動だけど、都会に比べて田舎というのは人や地域の繋がりで動いている節が強く、ネットで情報を探しても収集が上手くいかないことが多い。

Chat GPTとかCopilotとかAIはリアルタイムの情報じゃなくて、1年前とかの古い知識しか持っていないから話にならないし、Googleの検索エンジンもSEO対策の技術的に優れたサイトの情報が上位に表示されるから、サークル名や個人名などピンポイントな検索ワードを知っていないかぎり、ニッチな田舎の情報は上がってこないことが多い。

この日も何気なくメトロプラザにルーチンワークで立ち寄ったら、午後にまたしてもダンスイベントが行われるという。

「オホーツクエリアダンスイベント SUNDAES」というものらしく、Googleとかじゃなくて、インスタグラムで情報を集める有用性というのを実感した。

何のイベントかGoogleで検索してもよくわからなかったが、本来は紋別で行われるはずだったのが、何らかの事情で会場をメトロプラザに変更して開催するっぽい。

前回の来道がイベントづくしだったのに対して、今回はなーんにもイベントがないのもあれなので、午前にジンギスカンをサクッと澄ましてから、当日にチケットが買えるのかわからないけど、チケット代は1千円と安いし、大物アーティストのライブとかじゃないし、たぶん余裕っしょ(適当)という考えで、午後に閲覧するスケジュールとした。

時間を見計らいつつ、無事に当日チケットで大ホールに入ることができた。

割と有名なアーティストのコンサートなども行われるメトロプラザのホールに入ったのは初めてである。

音楽ライブやダンスイベントではないが、昔、この手の会場で硬い感じの講演会などのビデオ収録や配信の仕事をしていた時のことを思い出したりした。

一般的にプロのアーティストのライブなどは撮影禁止だと思うけれど、このイベントはコスモスフェスタとかと同じで、出演者の保護者など関係者の観客が半分くらいのため、むしろ「お子様たちの晴れ姿を撮影してあげてください」というふうにアナウンスもされており、写真も動画も撮影が許可されている。

だが、またしても前回と同様に三脚や望遠レンズなどの用意がない。手元にある撮影機材はEOS M2というキヤノンが既に見放した古いミラーレス一眼と標準ズームレンズだけ。この手のイベント撮影にはしんどいなんてものじゃない。

それで苦し紛れに設定をいじっていて気づいたのが、EOS M2には動画撮影にデジタルズームという機能があるということ。

なんとなく見たことはあるけれど、デジタルズームなんてクソというイメージがあってあまり使ったことはなかった。

特に勘違いしていた事項としては、「3倍~10倍」という意味である。

何でだか常に装着しっぱなしの標準ズームに連動するものだと思っていて、ようは18mmの時は3倍、55mmの時は10倍みたいなことかなぁと思っていたけれど、実は光学ズームの焦点距離とは別に、好きなように3倍~10倍の間を「まるでビデオカメラ」かのように可変できるのだ。

この便利機能は真面目な話でこのダンスイベントの中盤まで知らなかった。

マジな話、大ホールの一番後ろの席から標準ズームだけだとステージ全体の記録映像を撮るくらいしかできないが、デジタルズームを使うと上半身のアップとか、表情やしたたる汗、ダンサー同士がアイコンタクトをとっている様子までも撮影できるのである。

デジタルズームの画質も動画で動いているぶんにはそこまで酷いものではなかったし、臨場感が全然違う。こんな機能があるなら、コスモスフェスタとかもこれでやりたかったなと思ったけれど、タイムマシンがあるんだったら、普通に望遠レンズとかビデオカメラ用意するけどね・・・。ライブの撮影って難しいね。

思うに、この手のライブ撮影で後悔しないためには2カメ体制が基本だと思う。

1台は全体を記録的に撮って、もう1台で気になる所を寄りで撮る感じ。編集でいい感じにくっつければ、後で見ても臨場感があるものになるような気がする。1カメだと引きだけか、寄りだけかになるから、どうしても後悔することになる。

8日目 味の時計台で北海道ラーメンともお別れ

味の時計台は札幌にも道外にもあるけれど、遠軽にもあるので久しぶりに食べに行ってみた。

1軒目がマズくて2軒目が旨かったから、3軒目で私の「オホーツク北海道ラーメン物語」にも白黒決着が付くのではと思ったからである。

20年くらい前までは遠軽駅の駅周辺にラーメン屋が何軒かあったけど皆潰れたり閉業となってしまった。遠軽の味の時計台はチェーン店だけど、フランチャイズで若い人がやっていると地元の新聞かなんかで昔知った。

頼んだのは味噌ラーメン950円。世間的に物価高だけど、ラーメン高くなったなぁ・・・。

キャッシュレスにも対応している高機能な券売機でクレジットカードのタッチ決済で支払おうとしたら、楽天カードのカード決済じゃなくて、楽天カードに付いている全く使っていなくて残高など入っているわけがないEdyの方に反応して、残高がないとエラーになってしまった。

楽天カードってタッチ決済が2種類あるから、こういう時に選べないというのがあるね。Suica機能のあるクレジットカードはこういうことを防ぐためか、クレジットカードとしてのタッチ決済機能が付いてなかったりするけど、2種類あるやつも存在するわけね。

ラーメンの味的には「まぁ普通」という感じ。

味の時計台の特徴である茎ワカメ(だよね)さえあれば、自分でも作れそうな味だった。マズいわけではないけれど、もういつ死んでもいいという境地に達するレベルではなかった。

9日目 新千歳空港のゴールドカードラウンジは意外と充実

今回はジェットスターで旅情なくしてしれーっと帰る。

船旅のススメみたいな記事をそのうち書きたいと思ってるけど、船旅に慣れたら飛行機なんて旅情もへったくれもないよ。空港行くのも面倒臭いよ。

北海道&東日本パスの期限が昨日で切れたため、交通費を浮かすために恵庭にある、今では絶滅危惧種な自遊空間に泊まるか迷った。

口コミとか読んでいるうちに面倒くさくなったし、自遊空間は最低でも5年以上は利用していないから会員カードが使えるのかしら、アプリは・・・とか色々思っているうちに、札幌の止まったことあるホテルが当日限定で安いプランを出してきたため、結局はホテルに泊まったのである。

基本キャンプ旅だし、旅行の終盤や最終日にネットカフェは辛いからね。ネットカフェより2千円くらい払えばホテルに泊まれるなら、いっそホテルに泊まっちゃうという話である。

そして、この日に思ったのはクレジットカードのゴールドカード保持者向けの新千歳空港のラウンジはドリンクバーが充実しているということである。

場所は保安エリア外で、屋上の展望フロアへの入り口付近にあった気がする。

ちゃんとしたコーヒーや紅茶やハーブティーのティーパックが多数あり、ドリンクバーマシーンのドリンクの種類も10種類以上はある。

快活クラブを彷彿とさせるようなコンポタが出てくるマシーンもあるし、缶ビールが貰えるだけでドリンクバーがしょぼい成田空港第2ターミナルのラウンジが腹立ってくるような充実さ。

今回の旅では誌面の都合(?)でここに書ききれないくらい思ったことなどはあるのだけど、出し惜しみして(笑)、別の機会に別記事として展開していければと思う。

旅モノ

2025真夏のオホーツク大逃避行2nd 後篇 ~地上最期の楽園で田舎のローカル祭りに天啓を受ける~

2025真夏のオホーツク大逃避行2ndの後篇をお届け。

前篇はこちら

5日目 オホーツクが地上最後の楽園に思えた日

そんな日が来るとは思わなかった。

物事というか人間の感覚というのは極めて微妙であり、また相対的なものである。

前日までの釧路や根室の旅があんまりだったから、生まれ育ったオホーツクは地上最後の楽園に思えて仕方なかった。

ここにはウザい高齢者団体もいないし、キハ54系はもちろん、キハ40系みたいな昭和の残像兵も残っていない。

なにしろ、信じがたいことに札幌圏を走る通勤列車とかよりも最新型にあたる(ほぼほぼ)全てにおいて快適なH100系が主力なのである。

ヤマト運輸のコンビニ受け取り変更は難しすぎた

この記事自体が個人的なメモに近いが、特に個人的メモな内容。

記事執筆時点において、何度かヤマトに問い合わせて理解した範囲で言うと、ヤマト運輸では100サイズ以下の「他人から送付された営業所留めの通常の荷物」はコンビニなどにクロネコメンバーズの会員であれば受け取り場所を変更できるという。

目に穴が開くほどヤマト運輸の公式サイトのFAQとかを読んだけれど、「他人から」というのがミソで、自分で自分宛に送った営業所留めの荷物は変更できないという。これは実際にやって、ヤマト運輸の出鱈目な回答をする担当者とやりとりした上で身を持って知った。

他人からというのはどこにも書いていなかったと思うけれど、ヤマトは便利なサービスは色々あるけど、裏条件とかがあって複雑なのが俺には難点に思える。

できればキャンプ場近くの女満別のセブンイレブンで荷物を受け取りたかったけど、変更できなかったものだから、まぁいいかの精神で北見の営業所までキャンプ道具を取りに行ったのである。

実際には少ない列車で往復したり、結構な時間的な辛さはあったのだけど、まぁいいか精神は大事だよねって話。

北見では荷物を受け取り終わったタイミングで、すんごい夕立に出くわして、これってキャンプできない系のルートに入ったか? と一瞬思ったけれど、天気予報通りに一新だけ大雨になる夕立であった。

キャンプ話については普通に第2の自宅みたいな感じの滞在先でしかないから、今回の旅行記では特別に取り上げない。

6日目 美幌町の美幌ふるさと祭りを見に行った

美幌町は北見と網走の間くらいにある街である。

天下の絶景とされる屈斜路湖を眼下に望む美幌峠が有名で、自虐的に景色だけじゃないアピールをしているくらいに景色が有名な街である。

北見や網走のベッドタウン的な面もあると思うけれど、9月4日~6日までの3日間、駅からやや離れた美幌神社付近で祭りが行われた。

3日かけてやる祭りって結構壮大だと思うけれど、露天は写真みたいな感じで神社前の道路を一直線に歩いて5分くらいの距離で展開されていた。

露店の特徴としては、網走の祭りと違って本職の的屋ではなくて、すべては「安心」のために町内の飲食店や業者などによる出店なのだという。

高額なゲーム機とかが当たるように見せかけている悪質なクジ引き屋とかは俺もないほうがいいと思うし、ディズニーとかドラえもんとか、これって著作権的にレッドゾーンなんじゃと不安になるような店も見当たらない。本当にクリーンな感じ。

でも、危ない雰囲気が全くないぶん、イオンとかのショッピングモールやフードコートを歩いているような気分にもなり、本職の的屋の出店がないのは、良い面と悪い面が混在しているようにも思った。的屋が来ないと祭りが盛り上がらないというのは、よく言ったものだと思う。

ステージイベントもあって、地元の中学か高校かの吹奏楽の演奏などが行われていた。

訪れたのは放課後の時間帯である夕方だが、小学生くらいの子供を連れた家族連れが多いものの、網走の祭りと違って、なぜか中学生や高校生くらいの子は全然見かけなかった。網走の祭りは集客力が高いから、美幌や女満別のも守備範囲だから、地元の子にはあまり注目されていないのかもしれない。

出店で売っている食べ物は内容的にも値段的にも大体普通で特に安くはないし、また買いたいものがなかったので、夕食は駅近くのアークスで買った。

ここのアークスは割と早い時間に総菜が半額になるのはよいけれど、総菜売り場に電子レンジがあるのは不便すぎた。

普通どうするのかわからないけど、俺はレジ通していない商品を温めるのは抵抗があるから、レジを通してから売り場に戻って温めないとならないし、温めている間は他の半額総菜を品定めする客の邪魔になって居た堪れなかった。

すごく不便だったけど、レジ後の場所にレンジを置いちゃだめなローカルルールでもあるのかな。アークスって札幌が本社だったと思うけど、ホットドッグはケチャップじゃなくて砂糖にしてほしい。

7日目 湧別川の河川敷で自生しているコスモス群を発見する

俺は遠軽のどか弁の近くの湧別川の河川敷で、不思議な光景を見たのだ。

コスモスが自生(?)しているのである。

遠くから見たらコスモスなのかどうか疑ってしまったけど、近づいたらやっぱりコスモスだった。

草の背丈が高くて簡単には近づけないし、人が管理しているコスモス畑のようにも見えなかったから、元々は誰かが種をまいたにしても自生しているふうに思えた。

8日目 オホーツクは怒涛のお祭りラッシュ!!

北海道の夏は短い。10月にもなれば山間部などでは雪が降るし、11月にもなれば大体の場所が長くて寒い冬になる。

そのためだろうか、9月になると夏を惜しむかのようにお祭りラッシュになる。

よそ者で情弱な俺という人間が把握しているだけでも、オホーツク管内では佐呂間、遠軽、北見、網走、美幌で9月6日という同じ日の同じような時間帯に祭りが行われるのだ。

佐呂間は交通機関的に無理だとしても、複数の祭りをみたいという俺みたいなニッチな旅行者のことは眼中にないと思う。

ニッチな旅行者は眼中にないとしても、自治体間で調整して日程をずらしたりすれば、近隣の市町村から来客があるかもしれないし、地域全体としては経済効果が高まると思うのだけど、な~ぜ~か、全く同じ日に開催されるのである。

そこには地元の人間しか来ないという前提があったり、閉鎖的で排他的な土地柄も関係しているのだと思う。

佐呂間の花火大会の名称が「やけくそ絶景花火」だし、よそ者の俺にはわからないだけで、もしかすると今のオホーツク全体がやけくそムードなのかもしれない。

想像力を遥かに超えていた遠軽の物産まつり

この日、交通的に無理な佐呂間とすでに行った美幌を除外したとしても祭りがトリプルブッキングなため、列車の時刻を考えて午前中は遠軽の物産まつり、午後からは網走の七福神祭りに向かおうと思っていた。

しかし、強力な地元補正を抜きにしても物産まつりのコンテンツが良すぎたため、七福神祭りはどうでもよくなって行くのを辞めたのである。

物産まつりという名称だけを考えると、地元の農産物とかを売ってるだけのイベントに思いがちだけど、実は翌日に開催される入場料が600円かかる「コスモスフェスタ」という街一番の大イベントにおける前夜祭的な性質を持ち合わせているのだ。

コンテンツとしては物産販売はもちろん、チビッ子に大人気の移動動物園、地元ダンスユニットや、某ご当地アイドルによるダンスショー、謎の「じゃがい積みゲーム」など突っ込みどころ満載の楽しいものばかりである。

1枚300え~んのホタテの浜焼き

事前情報で知っていたが絶対に食べたいと思っていた湧別のホタテの浜焼き。

採れたての新鮮なホタテだから、醤油とかかけないでも十分すぎるほどホタテ風味(本物のホタテだけど)豊かで美味しかった~。

賞金1万円争奪「じゃがい積みゲーム」大会

一番意味わからなかったのが「じゃがい積みゲーム」という謎のゲーム大会。

今まで生きてきて一度も見聞きしたことがなかったし、世の中的に一般に存在しているのかもわからないけど、少なくとも地元に古くから伝わる伝統的なものではないと思う。

食べ物で遊ぶなよ、って食べ物の神様には怒られそうだけど、これは30秒という厳しい時間制限の中で、じゃがいもをピラミッド状に積み上げていき、最終的に積み上げられた数を競う将来のオリンピック種目である。

これって練習がモノを言うと思うけど、じゃがいもが大量にないと練習も出来ないし、じゃがいもの産地である北海道ならではのゲームだ。

控え目でシャイな人間が多そうな地元にして、老若男女の参加者がガチで競っていた。最終的に若い女性が60何個かのじゃがいもを積み上げて1万円をゲットしていた。

地元ダンスチームのダンスイベント

ご当地アイドル「E-cute(イーキュート)」

出店のラインナップと同じく、翌日に開催される「コスモスフェスタ」のコンテンツと被るけども、今の遠軽におけるダンスチーム3大勢力(たぶん)とも言える、Bunny’s、ライベリーキッズ、E-cuteによるダンスイベントが行われた。

Bunny’sはチアダンスチームの実力派。普通に格好良かった。可愛かった。美人だった。

ライベリーキッズは平均的な年齢層は低いけど、遠軽みたいな田舎町では勿体ないと思うような高校生くらいのガチに踊る女の子がいた。

ご当地アイドルの「E-cute」はイーキュートと読む。JR東日本の駅ナカ商業施設「ecute(エキュート)」とは読み方が違うので注意。俺はてっきり遠軽のエでエキュートだと思っていたのは内緒。

E-cuteは以前、町の広報誌のインタビューで「将来も町に住み続けたいか?」という質問に「イオンやドンキがないから住みたくない」的に答えていた子がいて、そりゃイオンやドンキがないから住みたくはないよね的に俺も少しは思ったけど、まぁ面白い子たちだとは思った。

ちなみに、翌日に開催された町合併20周年を記念した「コスモスフェスタ」では3名も欠席されていたので、フルメンバー(なのかな)で見れたのは物産まつりの方である。

他にも紹介しきれないくらいに面白いこと、よかったことがいっぱいあったけれど、網走の七福神祭りがどうでもよくなるくらいに本当に面白かった。もちろん、日程が被っていなけりゃ、七福神祭りにも行きたかったけどね。どうして同じ日にって感じ。

E-cuteを生で見たのは初めてだし、東京の方では「会いに行けるアイドル」が人気だったりするけれど、こっちでは祭り会場のそのへんでソーセージ食ってるアイドルに会いに行ける。

東京のブラック企業とかで働いていると人生がクソゲーにしか思えなくなるけど、こんなに楽しいんだったら人生って本当は良ゲーだったのでは、と思ってしまうくらいに楽しかった。

9日目 遠軽町合併20周年の特別な「コスモスフェスタ」

この町はかつてヒマワリ推しだったが、コスモスに寝返ってからというもの、コスモス開花に合わせて9月頃に行われるイベントがコスモスフェスタである。

118億円もかけて新庁舎を建てたはいいが、将来は夕張を超える財政破綻の懸念があり、一般家庭の水道料金が1万円もかかるという北見市と同じように、この遠軽町も周辺の田舎を合併してとんでもなく広くなったせいでインフラ整備などに莫大な金がかかるようになり、相当な財政赤字を招いている・・・という話を、女満別で温泉に浸かっている時に地元の役所に勤めているっぽい人たちが対岸の火事を眺めるかのように、心なし楽しそうに話しているのを横目で聞いたりしたが、そうは言っても記念すべき合併20周年である。

街も人間も同じで、溺れている人を助けようとしたら、相手は助かったとしても逆にこっちが溺れて死んでしまう可能性もあるし、最悪、両方死んでしまう場合もあるということだ。

それはさておき、会場は前日の物産まつりと同じだけど、高校生以上600円の有料エリアで行われる。

日曜日と言えど、朝っぱらの午前9時から待ったなしでイベントが始まる。遠軽ダンスユニットの3大勢力であるBunny’s、E-cute、ライベリーキッズのダンスが連続で披露される流れだ。

ちょうど今年の3月に石北本線のダイヤ大幅改正で、網走や北見方面からの早朝時間帯の普通列車が設定されたからよかったけど、ダイヤ改正が半年遅かったら全然間に合わなかったよ。危ない危ない。

前日の物産まつりに続いて、ご当地アイドルE-cuteのダンスも行われたけど、各所のイベント参加で忙しいのか、単にブッチしただけなのかはわからないけど、9人→6人と2/3にまでメンバー減ってるし(笑)。この自由参加な感じが堪らん。

自分は余裕をみて8時半くらいに会場入りしたけど、さすがに9時だとまだ観客は少なかった。特に一番最初のBunny’sは観客が体感20人くらいしかいなくて、ちょっと寂しかったような気がする。

目玉コンテンツであるアンパンマンショーの1回目が11時からだから、アンパンマンショーの時間に合わせて会場入りするグループが多かったんじゃないかな。

圧倒的な集客力を誇ったアンパンマンショー

アンパンマンショーは午前と午後に1回ずつ行われるが、地元のご当地アイドルとかのステージイベントが集客ガラガラだったのに対して、アンパンマンショーは午前も午後も立ち見客が出るほどの凄まじい集客力であった。

俺はヨソのアンパンマンショーの相場を知らないけど、この合併20周年記念のコスモスフェスタで最も盛り上がったのはアンパンマンショーであったことは間違いない。口から火を噴いたり危ない芸を売り物とする、俺にはイマイチ何が魅力なのかわからない大道芸人の人も、アンパンマンショーの圧倒的な集客力には嫉妬しているようだった。

ちなみに、俺は午前と午後の回それぞれのアンパンマンショーを少しずつ見たが、冒頭から判断するに、なんと午前と午後も内容的には全く同じアンパンマンショーであった。

通しで一日ずっと会場にいる人も少なくない気もするけど、午前しか、あるいは午後しか来れない人もいるから同じ内容にしているのかもしれない。

この手のショーというのはアクション要素の多いものだと思っていたけど、意外にもストーリー重視であった。見るからに動きづらそうな着ぐるみだし、派手なアクションが難しいからという事情があるからだろうか。

午後は延々とダンスイベントが行われた

俺は7年くらい前にもタイミングがちょうど合って、運よくコスモスフェスタに来れたことがある。

その時はアナ雪とかいうディズニーのアニメ映画の主題歌を歌ったことで、世間的な注目度が凄まじかったMay J.が会場に来て、歌ったり踊ったりしていた。

しかし、今年の町長の挨拶いわく、町の財政事情も依然として厳しいし「有名な歌手を呼ぶと金がかかる」から、今年は町民など一般人によるダンスイベントを主体にしたのだという。

なにも大金を積んでMay J.を呼ばなくとも、パン工場からアンパンマンさえ呼べば、ご当地アイドルの集客力が多少低くともイベントは十分成立するのだ。俺は曇りなき眼でそれを見た。

ちなみ、アンパンマンショーの料金相場は内容などにもよるが、安い場合だと50万円くらいから開催できるという。中に入っている人は常に東京とかから来ているわけではなくて、フランチャイズとも少し違うが、ライセンスを受けた全国各地に拠点があるイベント会社とか、プロダクション的な組織がやっているらしい。

義務教育でのダンス授業について無駄に考えてみる

何年か前、頭の沸いた政治家や浮世離れした教育行政の偉い人たちによって、「ダンスでコミュニケーション能力や協調性を養ったり、多様性の理解を高める必要性がある」というような意味不明な判断が下され、今の子供たちは義務教育の授業でダンスが必修科目となっているらしい。

「らしい」としか言えないのは、俺は未だに、あのクソみたいな義務教育の現場でダンスの授業が行われている悪夢みたいな状況を正確に想像できないからである。

今の若い子からしたら間違いなく「昭和の化石」でしかない昭和生まれである俺は、もちろんダンスの授業なんて受けたことはないし、協調性とか多様性とかの話とダンスって関係あんの? という疑惑もある。

都会の方にいくとビルのガラスに反射した姿でダンスの練習している若い子がいたりするけど、不良とか派手な子がやってるイメージで、これって地味目な子とか、おとなしいタイプの子は、ダンスの授業のせいで学校に行きたくない病の原因になりそうな気がする。

こういったダンス必修という流れがあって、昭和生まれが見ると3秒で頭痛がするTikTokとかでダンス動画を投稿している大量の若い子が出てきたりするのかもしれないし、こうした若い子が中心となったダンスイベントが成立しているのかもしれない。

まぁ、自治体としては普段から国から助成金を貰ったりしているわけで、国の方針やセンスに全面的に乗っかっるか、少なくとも乗っかったポーズを見せることは死活問題になるわけでもあり、大きな流れの中でダンスイベント主体になったという構図も想像はできる。

ヒップホップダンスとジャズダンスの違いって?

朝4時に起きて身支度をして、始発列車でここにきて、朝9時から延々とダンスショーとアンパンマンショーとダンスショーとダンスショーとダンスショーを鋼鉄のようにクソ硬い木の板に座って6時間ほど見続けている。

病院に行かずとも、脳みその一部が溶けてきているのがわかった。すでに尻は木の板と一体化している。

延々と続く町内外のダンスサークルによるダンスステージを見ていて、さすがに頭がぼんやりしてきた頃に思ったのだが、音楽などと同じくダンスにもジャンルというものがあるらしい。

少なくともこの会場においては、ヒップホップダンスと呼ばれるものと、ジャズダンスと呼ばれるものがあるようだ。

というのは、ダンスの関係者だと思われる周囲の観客から「あっ、このチームはジャズダンスだ」みたいな声が漏れてきたのを聞いたからである。

ヒップホップはEXILE(?)とかのやつで、服装がアメカジ(たぶん)っぽい感じだけど、ジャズダンスというのはクラシックバレエを基礎にしたもので、ジャズ音楽に合わせて踊られてきたものだという。キレイめの衣装だったり、ダンスを全く知らない人間から見ても、パッと見でヒップホップとは違うなというのがわかる。

ダンスイベントのシメはプロダンサー氏のパフォーマンス

ダンスイベントはコンテストなどではないけど、オホーツク界隈でダンス教室を運営しているプロダンサーという方がゲスト参加しており、それぞれのチームのダンス披露後に一言コメントをしていた。

ダンスイベントの最後には先生自らがパフォーマンスを披露。

それまで何時間もの間、お遊戯会に毛が生えた程度の素人ダンス(暴論)をずっと見てきたから、さすがにプロはキレッキレだなぁと思えたけど、プロのダンスパフォーマンスというのを生で見たことが全くないから、世間的にどの程度すごいのかはよくわからなかった。

ダンスイベントの全体的な感想

やっぱり子供の参加者が多いから、保護者とか関係者が一番盛り上がっていたと思う。

大体は町内のダンスサークルで、湧別や紋別の参加者も一部いたけれど、一組だけ“大都会”の北見から殴り込みのように参加しているチームがあった。

最初は衣装とかパフォーマンスが圧倒的に見えて「遠軽の田舎者に都会の本物のダンスを見せつけてやる」的にも映ったけど、衣装チェンジの待ち時間がヤケに長いのがプロダンサー氏のコメントでも酷評されていたり、音響トラブルで音飛びしたりして、町民の中には「北見に帰って玉ねぎの味噌汁で顔洗って出直して来なさい」と思った人もいるのではないかと思った。

でも、昭和や平成初期の時代だったら成立するとは考えられないダンスイベントだったのは間違いない。

金がかかるからしょうがないけど、キレッキレのプロのダンスサークルとかのも見てみたかった気がする。

ダンスと口パクとアイドル歌唱について

余談的に記載しておくと、前日含めて、このイベントに参加するダンスチームや地元アイドルユニットは、すべてが市販の邦楽や洋楽に合わせてダンスしているというパフォーマンス形態である。

生で「歌って踊れる」のは基本的にはハイレベルなプロの世界限定で、プロでも並みのアイドルグループクラスだと、テレビの音楽番組ではCD音源に合わせて口パクでパフォーマンスしているのは業界的に暗黙の了解となっている。

アイドルを育成するアイマスシリーズでも、タイトルによっても違うが、ダンス以外にもボーカルレッスンやビジュアルレッスンなどをこなして、ライブで思い出バースト(だっけ?)をするために「思い出作り」をしていかないとトップアイドルにはなれないのだ。

EXILE方式と呼ばれる形態もあって、歌唱担当とダンス担当で分業している場合もあるし、特に生歌にこだわっているダンス系アーティストの場合は、歌いながら踊るというパフォーマンスをやってのける場合もある。

最後はアンパンマンショーが全部もっていく

長~い長~いダンスイベントの後は、朝9時から始まったコスモスフェスタ自体の最終イベントともなるアンパンマンショーの第2回目だ。

アンパンマンショーの客席から溢れんばかりの集客力には驚くばかりである。

町民参加型に思えたけど、ここにきて最後の最後でアンパンマンが全部もっていくとは(笑)

会場で貰ったものとか飲食物とか総論

これは無料配布で貰った北海道産の牛乳と、黒曜石デザインのうまい棒、試供品のロッテの遠軽産ハッカのガムと、200円で買ったフライドポテト。

前日の物産まつりでも食べたけど、NPO法人さわやかのカレーライス500円。特に期待していなかったけど、意外と美味しいカレーだった。たぶん、食べたことないけどメトロプラザの軽食コーナーのやつと同じ。

アンパンマンショーが終わったら、そのままコスモスフェスタは終了した。

これ雨が降ったらほとんどのイベントが中止になるのかどうなるのかわからないけど、ほんの短時間だけちょっと雨が降る局面はあったものの、全体的には曇りを保っててくれてよかったと思う。

安定で定番中の定番「ふぁふぁウサギ」は1回200円(大人不可)

また来れたら来たいなと思う。

駐車場に止まってる車のナンバープレートを見るに、札幌や室蘭などの遥か遠方からやってくる人も少数はいるようだけど、さすがに道外からやってくる一般客は2~3人以下しかいないような気がする。日曜日でも前泊、後泊は必要だし、なかなかタイミング合わせて来るのは大変だからね。

10日目 百均のメスティンと簡易五徳でジンギスカン調理にハマる

今回のキャンプ旅においてはキャンプ道具の輸送問題の関係で、危険物であるガスコンロはもちろん、調理器具は一切持ってきていない。

だが、ダンスイベントおよびアンパンマンショーで天啓を受けた俺は、百均でジンギスカンが作れそうな物品を購入することにした。

めぼしそうなものを探すとすぐに見つかった。

550円のメスティンと330円の簡易五徳、固形燃料である。

思うに、これだけでジンギスカンを作るのは十分可能だ。そして、同じようなものは全国どこの百均でも大抵は売っているような気がする。

このジンギスカン作りの魅力は俺の想像力を8倍も超えていて、すぐにハマって何度もやった。

俺に言わせると、ジンギスカンというのは自然で中で食べるのが最高に旨い。それは本来のあるべき、人間の理想の姿である。

見つけたのだ。ジンギスカンの最高のシチュエーションというやつを。

その自然というのも北海道の田舎の特定の場所でなくてはならず、他のどんな時と場合でも、このジンギスカンの味は再現できない。

人生の喜びとは、人間が存在する理由は、ジンギスカンそのものであった。俺の人生はジンギスカンだったのだ。

歩くと遠いよ苦しいよ、道の駅 遠軽 森のオホーツク

野外ジンギスカンで覚醒した俺は、以前から怖いもの見たさで行ってみたかった、とある場所へと向かった。

近年は遠軽と言えば「道の駅」というくらいに、道の駅が注目されていたのである。

他にロクな話題がないからというのもあるだろうし、道の駅が町の話題の中心になるというのも妙な話だけど、そんなに話題になるなら地元出身者として偵察に出向く必要があった。

場所的には町の中心部からもよく見えるロックバレースキー場の麓なんだけど、ここは普通は歩いて行く場所ではないから、歩いて行くとめちゃくちゃ遠かった。この日は北海道の9月にしてはかなり暑かったし、足の裏が痛くなって、以後の旅程でずっと苦しむハメになった。

ダイソーの3足で200円の靴下は、足の裏が痛くなるから長距離歩行では使ってはいけないと学んだ。

精神だけはジンギスカンで覚醒したとしても、肉体は覚醒するわけではなかったのである。

道の駅に着くと、新しいからキレイはキレイだとしても、なんてことない道の駅だった。土産品のキーホルダーとか菓子類が売られていたり、やっているのかやっていないのかわからないレベルの軽食コーナーやレストランがあった。

第一、人が少なくて閑散としているし、これが話題になるような施設なの? と思った。道東で言っても厚岸とか網走とかの道の駅の方がコンテンツが充実している。

そもそも問題で、これってたぶん、ロックバレースキー場の受付をリニューアルして道の駅に変えただけに思えた。30年ほど前に小学校や中学校のスキー授業でここに来たことのある俺の眼は簡単には誤魔化せないよ~ん。

北海道初のスキー場隣接の道の駅と謳っているものの、そりゃ元がスキー場の受付なんだからそうなるでしょ、と思った。

夏の観光シーズンだというのに、すでにこんなに閑散としていたら、閉鎖した地ビールレストラン「ふぁーらいと(現在のメトロキッズ)」みたいに将来なりかねないのでは、とも思った。

11日目 北見に新名物のナポリタンを食べに行く

今回の旅のテーマのうちの一つは、北見が近年、新たな名物として推し進めているナポリタンを食べに行くというものである。

今でもあるが、昔は某旅行メディアの企画で誕生したらしいオホーツク塩焼きそばが北見名物で、今は時代が一周してナポリタンなのだ。たぶん。

実際、北見の街を歩くと全くナポリタンを推しているようには思えないから、偏ったネット情報だけの話なのかもしれないけれど、アメリカには「プディングは食べればわかる」という、うじうじ考えずに何事もまずはやってみろという趣旨の諺があるし、ナポリタンも食べればわかることだろう。

向かったのはイオン北見店のフードコートあたりにある秋乃家という店。ナポリタンは1千円。洋食とか色々やってる店っぽいけど、有名店とか人気とかそういうのは全然わからん。(後で調べたら国道沿いにある本店は北見市民なら誰でも知ってるレベルの有名店らしかった)

にしても、人口2万人以下の田舎にずっといたから、北見の街を歩いたり、イオンに行くと人がゴミのようにいるし、都会すぎて眩暈がしてくる・・・。

ずっと田舎にいると都会に適応できなくなるし、逆もしかり。

札幌人が北見に転勤してあまりにも田舎すぎて眩暈がするという話をネットで見聞きしたが、都会や田舎というのは、あくまでも主観的であり相対的なものである。

肝心のナポリタンの味だけど、別にどうってことなかった。

ナポリタンとかパスタ系は冷凍食品との相性がよくて、冷食でも美味しいのがいっぱいあるし、180円のトップバリュの冷食ナポリタンでも十分おいしいというのがある。

思うに、特にパスタの中でもナポリタンというのは、どう頑張っても上限の美味しさがそんなに高くない位置にあり、その点はミートソース系のスパカツとかの方が上限が高いわけであり、ナポリタンで勝負しようというのが結構難しいのではないかと思う。

俺が住んでいる所もそうだし、東京、横浜、大阪、名古屋とかの大都会もそうだけど、全国のあらゆる街にナポリタンを名物にしている店はあると思うけどね。

12日目 網走番外地シリーズ監督の石井輝男氏の墓を見に行く

まず、半年前に網走監獄に行った時に撮影し忘れていた、石井輝夫氏に関する石碑を網走駅から網走監獄まで歩いて行って撮影してきた。

これは網走監獄の正門前というか、無料エリアにある。撮影し忘れても、バカ高い入館料を再度払う必要はない。

で、実際に実物を見てみるとなんてことはなくて、石碑に書かれている文言の通りに、網走市内にあるという石井輝夫氏の墓も撮影してきた。

潮見墓園という場所にあるらしいが、俺はそんなに網走の地理に詳しくないから、Googleマップを頼りにスマホ片手に歩いて向かった。

さんざん普段はスマホ歩きしている人は、おバカで低知能な遅れた猿にしか見えない(笑)とか言っているものの、この時ばかりはスマホ歩きをせざるを得ない状況にあった。

Googleマップを頼りにスマホ歩きをして最初に辿り着いた「潮見墓苑」は、すべての墓をローラー作戦で確認したものの、石井輝夫氏の墓は発見できなかった。

これは俺が低知能な遅れた猿以下だったという可能性もあるし、各所の情報は更新されていなくて、今の時代に合わない古い情報であり、移転やその他で現在は存在していないという可能性が考えられた。

諦めの悪さだけが取り柄と化している俺は、改めて情報収集してみると、どうやら潮見墓苑は2か所あるらしい。

体力的にも時間的にもあまり離れた場所だったら無理だなと思いつつ、別の潮見墓苑の場所を調べると、不幸中の幸いで徒歩5分くらいの場所であった。Googleマップの情報が間違っているというか、俺にはわかりづらい記載だった。

2つ目の方の「潮見墓苑」を再びローラー作戦で探して回ると、墓地の中央あたりに少し大きいが、一般の人の墓と同じような感じで石井輝夫氏の墓があった。

安らかに
石井輝夫
高倉健

と墓石に刻まれいて、左右には作品紹介がされていた。「ねじ式」の映画も石井輝夫が脚本と監督を手掛けていたというのは、写真を整理していて今知った。

昨日に引き続いて暑かったけど、リアルな謎解きスタンプラリーのようだった。謎解きスタンプラリーってよく知らんけど。

俺も網走は好きだけど、今のところは網走に墓を建てるほどの境地には達していない。墓は物理的にも宗教的な費用としても金が相当かかりそうだから、選べるならいらん感じするし。

網走の北海道オホーツク総合庁舎で役所メシを食す

最近の俺の傾向としては、役所メシがブームである。

当たり外れはあるんだろうけど、根室市役所みたいに庶民価格で一流レストラン顔負けの役所メシもあるわけで、そりゃブームにもなる。

当初は最近新しくなったばかりの網走市役所で網走ザンギ丼が食べられたらと思っていたものの、案内看板で見たレベルだとこちらには食堂はない模様。たぶん。

それで代わりに情報が入ってきたのがオホーツク総合庁舎で役所メシである。

北海道オホーツク総合庁舎がどんな所かよくわからないけど、オホーツクにおける北海道庁(?)みたいなものだろう。

道の組織だったら多額の税金でウハウハだろうから役所メシも相当期待できるのではと思ったのは大間違いで、選べるのだったら俺は断然、根室市役所の職員になりたい。

日替わり定食の750円の「とり肉のトマトソース煮」ってやつだけど、出てきた時は病院食かなんかかと思って、「ショボっ」と口に出しそうになった。

メインディッシュもショボいし、ごはんも少ないし、ポテトサラダが少しと、ゴボウの切れ端が2つ、唯一の美点は小さいホタテが入った味噌汁くらいかな。「おいしい街」を標榜とする網走だけに、がっかり感は否めない。

2階に上がった段階で食堂の方から若い女子職員のキャビキャビした声が聞こえてくるから、味に期待できそうだったけれど全然そんなことはなかった。新千円札が券売機で使えなかったり、会場の雰囲気も昭和の役所って感じだった。

オホーツクの職員が日々こんなものを食べていると思うと、もっと俺も頑張らないとな、というような気持ちにはなった。

13日目 遠軽とブラジルのバストス市やメトロプラザとか

なんとなく日付表記を書いているけれど、実際はそんなに日付に大きな意味はない。なんとなく長めの旅というのが伝わればという程度。

遠軽駅に隣接したメトロプラザの駐車場付近にこんな岩みたいのがあるのだけど、これには遠軽からの移民が多かったというブラジルのバストス市という街について記載されている。

日本から見てブラジルは地球の反対側にあるから、それなりの理由やモチベーション、そして金がないと気軽に行き来できる場所じゃない。大多数の一般日本人は行ったことがないと思うし、俺も行ったことがない。行く気もないし。

バストス市はそんなにメジャーな街ではないからか、日本語で検索すると遠軽から交流事業かなんかでバストス市に行った高校生の記事(サイト)が上位に出てきて、暇潰しに少し読んだ。

そういや俺が中学か高校かの時にも、交流事業みたいなやつでオーストラリアかどっかに町の税金かなんかで渡航した生徒がいたけど、あれに選ばれる人ってどうやって選ばれるんだったっけ、と思った。

生徒会かなんかに入っている人とか、学校側からみて「いい子ちゃん」で、なおかつ英語の成績が良い人が選ばれていた気はする。募集されているのすら見た記憶がないけど、応募しても俺みたいに学校をサボったり、学校教育や自治体の方針に反抗的な態度や思想がある人は絶対に選ばれないのは間違いない。

だけど、JALで適当に東京からブラジル行きの航空券の値段を調べたら、ざっと30~40万円くらい。実際には時期によっても変わるし、細かい手数料やホテル代、現地の細かい金などもかかるから、1週間滞在したとしても10万円くらいは別途見ておいた方がよさそう。

ブラジルに送るとなると、最低ざっと50万円以上はかかる感じだろうか。

俺は社会人になってから世界の10数か国くらいをプライぺードの金で視察してきたことがあるけど、正直、相当なバックグラウンドや目的がないと、真面目な旅行だろうと道楽旅行にしかならない気がする。

国内旅行だってバックグラウンド的な知識がないと、どこに行っても道楽旅行になりがちだし、言葉や文化的背景がわからない外国だと、尚更その傾向は高まるだろう。

まぁ、俺が言いたいのは、日本における過去の海外移民っていうのは、自国の経済では食っていけないのに無計画に子供を作りまくった結果として海外に移住させたっていう過去の人間たちの過ちの産物だから、視察しようがしなかろうが、あぁ、地球の裏側の街を開拓したんだね、というふうにしか言いようがないということだ。

北海道の開拓も似たようなものであり、移民として移住した北海道でも食べていけなくて、さらに外国に移民したというわけでもある。

今風に言うと親ガチャだが、世の中は移民にならないと暮らしていけない人もいれば、移民にならなくても食べていける人の2タイプの人間がいる。ガチャで決まってしまうなんて残酷なものだ。

メトロプラザの待合スペースが残念な件

せっかく大金をかけて作られたメトロプラザだけど、駅側の待合スペースに充電コンセントやWiFi環境があるのに、地元の高校生をはじめ、喋り声がうるさいのが残念に思えた。

ホールだから声が響くというのもあるし、しょうもない田舎の学校の休み時間の騒がしさを思い出させるよう嫌な煩さ。

北見とか網走とかの似たような公共スペースだとそんなことないんだけど、どうしてここの高校生とかは騒がないと気が済まないのだろう。

スーパーのゲームコーナーもなくなったし、ツタヤもGEOも撤退して、高校生が遊べるような施設がカラオケ屋くらいしかないというのもあると思うけど、列車の待合で使っている観光客やビジネスマンの町に対するイメージが悪くなっちゃうと俺は思ったりした。

迷惑っていうのもあるし、地元だけに恥ずかしいというのもあるけど、高校生ってあと少しで社会人や大学生とかになる歳だし、公共マナーがないとどこの世界に言っても通用しないから、アカの他人ながら心配になってしまうよ。

14日目 200万都市の人の多さに眩暈を覚える

このまま永遠にゆるゆるなオホーツクに埋もれて死んでいくというのも乙なものだけど、永遠なんてものはないし、家の方で色々と気がかりなこともあるから、帰りのフェリーの都合をつけて、まずは札幌に移動することにした。

とりあえず、オホーツクのゆるゆる大自然な環境からやってくる、札幌は人が多すぎてイライラするわ~(笑)

あと2~3日もオホーツクにいたら、二度と都会には適応できなくなっていたことだろう。

15~16日目 小樽築港から新日本海フェリー「らべんだあ」に乗って新潟へ

ここのフェリーターミナルに来るのも、らべんだあに乗るのも2回目。

北海道に住んでいる時は意識しなかったし、北海道に住んでいる人の多くは意識していないと思うが、北海道と新潟はフェリーという交通機関で強く結ばれている。たまに運航のない日もあるが、小樽築港発と苫小牧東港発で1日2便も運航している。

1回目と違って予定調和的で楽しみは少ないけど、今回の目玉は新潟行きの25400円もするデラックスルームを予約しているというウキウキ感がある。

ちょっと高いけど、一つ下のランクの18000円のステートAツインはこの日は満室だったし、これでも1週間滞在を延長した場合や飛行機で帰った場合などと比較して、計算が間違っていなければ若干リーズナブルになるという判断があった。

相変わらず船内レストランの食事は高いので、小樽築港のイオンで夕食と朝食を買い込む。最近はイオンに限らず、スマホアプリでクーポンとか登録するのが多いけど、操作が手間だったり、手間く反映しなかったりしてイラつく。最初から安くすれば済むのに。

んで、これが25400円のデラックスルーム。

夏休みの繁忙期を別にして今の時期は貸し切り料金不要だけど、部屋の料金じゃなくて一人当たりの料金だから、二人で泊まったら普通に二人分の料金がかかる仕組み。

どこかの海辺の高級リゾートホテルにしか見えないと思うけど、船の客室なのである。トイレ、バスタブ完備で、海を独り占めできるプライベートテラスまである。

まさに「世界は俺のものだ!」という状態になる。

どれだけ凹んだ状況にあっても、これでテンションを凹ませたままでいる方が難しいのでは、と思う。

小金を払って沖縄のオーシャンビューの安ホテルに泊まったりしてきたけど、こっちの方が13倍はオーシャンビューだ。

ただし、欠点もある。

まず部屋が快適すぎて部屋から出る必要性もなく、引きこもりがちになるということ。

この日はライブ演奏みたいなコンサートがあったのだけど、部屋から出るのが面倒臭くて、どうしても見に行けなかった・・・。

2つ目は波の状況にもよると思うけど、夜中に結構揺れて船酔いで気持ち悪くて目が覚めた。寝てても船酔いってするのかわからんけど、横になっていないと気持ち悪くて、最初はここに住んでもいいと思ったものの、終盤は早く陸にあがりてぇ~、と願うこととなってしまった。

結局、俺は海の男になるのは不可能だったのである。船酔いするから。

3つ目の最後の欠点としては、これは人間の嫌な部分なんだけど、船に4室だけスイートルームが最上流として存在するとしても、このデラックスルームは船の中では十分に上流階級なわけ。

船の中は一種の階級社会のようで、エントランスの共有スペースでカップラーメン食ってる下の階級の人たちとは違うみたいに思ってしまう傾向があったりする。

定刻より1時間半遅れて新潟に着いたら着いたで、去年だったかいつだったかも見たことがある「新潟総踊り」という3日掛かりのダンスイベントをやっていた。

9月の3連休にやるイベントらしく、東京や名古屋からの社会人のダンスチームとかも参加したりとか、コスモスフェスタとは規模が全然違うけど、俺はコスモスフェスタのダンスイベントの方が好きだな。

愛着が持てるかどうかの違いだな、なんて思いつつ、この話は適当に終わりにしたい。

旅モノ

2025真夏のオホーツク大逃避行2nd 前篇 ~地上最期の楽園で田舎のローカル祭りに天啓を受ける~

ジェットスターの窓から見る景色は雪原を思わせる雲の王国であった

この旅行話が始まる10日前に別の逃避行から帰ってきたばかりなのだけど、諸々の社会的な諸事情で新たに逃避行に行くことになったのが事の発端である。

期間は2025年8月30日から始まる。

始まりだけ決まっていて終わりは決まっていない。人生と同じで始まりは決まっているけれど、終わりは突然来るのかもしれないし、相当先なのかもしれないし、それは天のみぞ知る。人間ごときにわかるものではない。

この逃避行もいつ終わるかは未確定だが、終わりたくなった時が終わる時である。大体がして、2泊3日とか3泊4日で行きも帰りも全部スケジュールを決めて旅行するなんて馬鹿げていて、予定調和を拒否せよっていうか、どんだけよく調教されたロボットみたいな資本家の手先が日本には多いのだろうかと驚くものである。

記事の構成としては、沖縄逃避行を別にすれば近年では期間が相当長いので、前篇、後篇に分けたうえで、それぞれの項目で深堀すべきものは別に記事を設けたりする。読みたいものを探すのが手間がかかるかもしれないが、ドン・キホーテ的に探し物を探す行為を楽しんで貰えたりと思う(無理やり)

1日目 成田空港~新千歳、札幌の快活クラブへ

北海道&東日本パスで北総線の料金を払いたくないのでJRでひたすら成田空港に向かう。

遅延に巻き込まれたら全てが終わりなので3~4時間くらいは余裕をみて到着したいため、一番安かった夕方のジェットスターだけど、午前9時すぎには出発する。いつ帰ってくるかわからいので、万全の準備をしてから出発する。

ちょっとした忘れ物はもちろん、しばらく無人になる家の準備とかもするから、この時が一番ピリピリする。寝過ごしたら終わりだから、前日はよく眠れないし。

ちなみに忘れ物で一番失敗しやすいのは、最終確認とか言って一度荷造りしたのをほじくり返してしまうこと。以前、仕事でこれをやって、ほんの小さな変換ケーブルがなくて困ったことがある。ほじくり返す時は時に緊張感を持ってやったほうがいい。

絶対に遅れるわけにいかない電車移動の場合、首都圏みたいに複数の経路を選べる場合は多少遠回りでもそんなに時間が変わらないなら、しょぼそうなローカル線は避けて幹線的で本数が多い所を通った方がいい気がする。

疲れたけど何とか成田空港に到着。感想は外人が多いわー。コロナで外人ゼロだった頃とか、日本人でもまともな人は旅行に行かない時期にも成田空港によく来ていたけれど、全世界から外人が多数来ている印象。

もはや古巣とも言える第3ターミナルへ。

ジェットスターの成田空港での機内持ち込み手荷物の重量制限7Kgは以前よりも厳格化されていた。

「計測を済ませないと搭乗お断り」とか「重量オーバーが発覚した場合も搭乗お断り」とか何度もアナウンスしていた。これから楽しい旅行(?)だっつうのに、テンション落ちるよね。そのへんはJALとかの方がテンション上がる。ビジネスモデルだから仕方ないにしても、言い方とかは工夫した方がいいな。

一眼レフとiPadやノートPC入れてたらあっと言う間に7Kgなんて超えるから、スマホで事足りることに気づいたのでiPadやノートPCは持っていかなくなった。特にジェットスターやピーチの場合は。

ジェットスターの機内

この日、今更ながら気づいたことがある。

JALとジェットスターは客層が全然違うのだ。今までも何となくは思っていたが、経済社会の縮図というか、人間の趣味嗜好や人間模様というか、客層が違う。

JALだと小さい子供を連れた世間一般で言う幸せそうな家族連れが多いが、ジェットスターには小さい子供を連れた幸せそうな家族連れは皆無である。見たことがない。稀に子供連れを見かけても幸せそうに見えない人たちである。

この時もそうだったが、おそらく外国から成田に降り立って、そのまま日本国内の地方に移動するというアジア系などの外国人が多いのもジェットスターの特徴。

学生や若者が多いというわけではないけれど、見るからに年収300万前後もしくは300万以下の低所得者が多いように見える。

学生や若者がそんなに目立たないのは、少子高齢化で金をかけて大切に育てられている若者が多いから、旅行に行ける層は普通にJALに載れるパック旅行とかを使うからだと思う。日本人の若者というよりは外人とか、若者以外の低所得者が目立ってゲンナリするのがジェットスターであった。

そこそこJALに乗るようになるまでは気づかなかったので、人という生き物のは主観的ではなく、客観的に物事をみるということをするのは想像以上に難しいことなのだろう。

アカの他人だろうが、輝いていない人や報われない低所得者に囲まれていると、こちらまで意気消沈してしまう。

新千歳空港~札幌市内

以前は快速エアポート一択だったが、特別快速というのが無駄に出来たのが最近は印象的。

北海道に来た人と北海道に帰ってきた人や沿線の通勤通学客で、独特な嫌な雰囲気があって俺は快速エアポートの人間模様は好きではない。

そもそも、北海道の中でも札幌や札幌圏と旭川は嫌いなのである。

風俗宣伝のトラックがいつも停まっている夜の大通公園。条例で禁止すればいいのに

札幌や札幌人が嫌いな理由は言い出したらキリがないが、郊外は玉ねぎ畑が広がっているド田舎で、都心に近い住宅街にも毎年のようにヒグマが出没したり、冬は雪だらけで氷点下の雪と氷に覆われるド田舎のくせして、他の北海道内の田舎を見下すタイプの人間が多いというのが一つ挙げられる。

東京では言われたことが一度もないのに、札幌人には田舎者扱いされたことが何度もあるのが証左である。札幌人は決して北海道出身と言わずに、札幌出身と名乗るのが通例なのもキモチワルイ。

旭川もタチが悪くて、人口で言えば北海道で2番目の都会なのに、若い女子が別の若い女子に橋から突き落とされて殺害されたりするのが当たり前なくらいに治安が悪い。

4千円近くもする普通そうに見えるビジネスホテルに泊まれば、部屋が下水臭くて一睡もできず、衛生状態も悪い。

釧路がイオン進出を拒否して廃墟になってしまった失敗を横目に、旭川は廃墟化を恐れて駅直結でイオンを進出させたものの、中国人の溜まり場になってしまい、通路が塞がれて買い物や通行ができない状態になっているのも旭川の特長である。

また、最近はネーミングライツと言って公共施設などに民間企業の社名を入れるのが流行っているが、体育館だかホールの名前が某リクルート系の人罪派遣会社の名前なのがキモチワルイ。ネーミングライツ自体は悪くないことだけど、人貸し使い捨て企業にまで命名させるのはモラルがない。相手を選ぶべき。

俺は旭川は乗り換えでも極力駅から一歩も出ないし、何があっても旭川には宿泊しないことを決めたのが半年前のことである。

今夜は札幌で夜明かしをするが、国内のクソ団体観光客やクソ外国人観光団体などの増加でしょぼいホテルも含めてホテル代が高騰しているため、ネットカフェの快活クラブに泊まる。

フリードリンクとシャワー無料で2千円程度で夜明かしできるのだから、コストパフォーマンスを考えると宿泊先として全然悪くないのである。

このとき快活クラブに泊まって思ったのは、人というのは自分と同じようなタイプの人間が多くいる環境にいると一定の安心感を覚えるということ。いろいろな事情はあるにしても、家にも帰らず、ホテルにも泊まらず、ネットカフェで夜明かしする人間は自分と同じようなクズが多いように思ったのである。

それにしてもオープン席で夜明かしする人の心境はわからない。数百円でも安くしたいということだろうけど、下には下がいて、店舗前の待ち合い席で入店すらせずに夜明かししている人も何人もいるのが札幌風である。

2日目 人生で最も楽しい上川町ふる里まつりに邂逅

北海道の上川町。

北海道という大陸は、かつては西側と東側は別々の陸地だったものの、地殻変動によって現在の一つの大陸になったのである。今の網走などのオホーツク地方や道東は、北の方から流れてきて融合した陸地なのだ。

東側の北海道に向かうときに、西側の北海道で最後の街となるのが上川町である。上川の先には山脈が立ちはだかり、しばらく街らしい街はない。

俺にとっての今までの上川は、石北本線の少ない列車の乗り換えのために、小一時間の列車待ちのためだけに立ち寄る程度であった。

駅から歩ける範囲にはコンビニとスーパーが1軒ずつあるだけで、特にこれと言った趣のない、どこにでもあるショボい田舎町という認識であった。

ところがである。

この日、小一時間の列車待ちで街に出てみると、上川の駅前で人生で一度も見たことがない大イベントが行われていたのである。

駅前に張られていたチラシを見るに「上川町ふる里まつり」というイベントらしい。

パッと見でコンテンツ量がすごいのはわかるが、調べると毎年8月最後の土日に開催されるそうで、「何が起こるかわからない人生で一度のまつり」だという・・・。

世にも恐ろしい! 命がけの「サケ掴み取り大会」

チラシに記載のコンテンツだけでも凄い量だけど、チラシに書かれていないイベントもあるようで、注目したのはサケの摑み取り大会。

未だかつてサケを摑み取りしていいものだとは思っていなかったし、世の中にそんなイベントがあるとも思っていなかった。

仮設プールで逃げ惑うサケ。子供たちが襲い掛かる(笑)

向こうは泳ぎのプロだし、そんな上手いこと手掴みなんてできるか? と思って眺めていたら、最終的には見事に捕まえられてるし(笑)

北海道の田舎の祭りではよくあるけれど、クレーン車や除雪車などの「はたらく車」も大集合! 試乗体験もできる。

個人的にやってみたかったのは消防車の放水イベント。チビッ子が放水でコーンを倒す。

消防隊にでもならないと放水はできないから機会があったらやってみたいけど、よく考えれば平和な街じゃないと「はたらく車」は祭りにはやって来れないから、平和な街ってことだろう。

町内の飲食店とかだと思うけど出店のテントも色々あった。俺はフライドポテトに注目したが、セイコーマートのフライドポテトの方がコストパフォーマンスが良いのでセコマにしたのは内緒。

全体を通して意外だったのは、上川とかの街だと駅前じゃなくてもっと別の場所でやりそうな気がしたけれど、駅前が町民にとって集まりやすい場所なんだな、ということたせ。

野菜詰め選手権とかコーラ早飲みクイズ大会とか、見たいイベントがいっぱいあったけど、列車乗り継ぎの小一時間の滞在のため、名残惜しいが次の街に向かった。

今後の人生でまた運よく8月最後の土日に上川に来れる機会があったら、もっと色々見てみたいイベントであった。難しいと思うけど覚えておこう。

遠軽駅で再会した団塊向け豪華列車ロイヤルエクスプレス

去年だったかいつだったかも見かけた気がするけど、夏の観光シーズンなのかな、昼時に遠軽駅に行くと団塊向け豪華列車のロイヤルエクスプレスが待ち構えていることがある。

正式名称は「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」というらしいけど、3泊4日で80万円以上の料金で、船で横浜から小樽に移動するプランもあって、東京圏の金が有り余っている人間向けなのだと思う。

世の中、金がなくて困っている人間もいれば、金が有り余っていて使い道に困っている人間も同じくらい沢山いるからなー。世の中は平等とは程遠いのである。

女子高生がロイヤルエクスプレスに言及して「ホテルみたいな列車でしょ、乗れるわけないし」みたいに言っていて、いや趣味嗜好が違うだけで俺でも乗ろうと思えば乗れるよ、たぶん7~8万くらいでしょ、と甘く思っていたけど、調べたらホントの金余り人間向けの料金設定であり、桁が一つ違っていたからビックリしたのだ。

俺よりも女子高生の方が現実をよく知っているのであった。

1万円の格安フリー切符で旅している普通の鉄オタや平均年収以下の旅人が乗れるような列車ではないが、こんな100万円くらいかかる列車でも世間的には大人気らしく、抽選で当選しないと乗れないほどの人気だという。

これで金持ちの余っている金が地元に落ちれば文句はないけれど、金が落ちなかろうと、どうせ国の助成金でメトロプラザが出来たり、しょうもない公共施設とかは爆誕し続けるわけで、JR北海道は大赤字だろうと味のある無人駅を廃止してポーズを見せるだけで本体は潰れはしないから、それほど大きな意味はないのだろう。

遠軽に大量発生したマイマイガとの出会い

何年かに一度の周期で訪れるが、今年の北海道ではマイマイガが大発生しているという噂は聞いていた。

札幌方面では全く見かけなかったが、遠軽ではマイマイガが大発生!

個人的には見た目が結構かわいいと思うけれど、幼虫は毒があるし、成虫も巻き散らす粉を吸ったり目に入ったりするとアレルギー反応を起こす場合があるから、大発生するのは人間にとって好ましいものではないし、植物を食い荒らす害虫でもある。

マイマイガの成虫の寿命は1週間程度とセミよりも短く、交尾と産卵だけして死んでいく。人間と違って、生殖行為以外のライフスタイルを実践する時間的猶予はマイマイガにはない。

空中をアホみたいに飛び回っているのはオスであり、メスは抱えた卵が重たくて飛べないらしく、地面のすれすれ近くを飛べずに這いずり回っているのが通例。

死骸は本体はどこかに消え去って、羽だけが枯葉のようなルックスで残される。

3日目 釧網本線で釧路に向かう

3日目は網走で乗り換えて釧路まで向かう。

この日、網走駅で乗り換え待ちをしていると、なぜか網走から北見にバスで行きたがっているオバサンが駅員に体感30分くらいカスハラしていて、周りの人がモヤモヤした雰囲気を醸し出していた。

国からの補助金でどうにか持っているJRの石北本線だって赤字なのに、民間の路線バスの競合路線なぞ存在していないのだが、対応していたのはJRの女性社員だったけれど、「このクソババァ、今どきスマホで調べればサクッとそんな路線はないことくらいわかるだろ」とは言えないから、JRの窓口社員は俺が考えていた以上にセンシティブな仕事だと思った。

きっと俺には金積まれてもやれそうにない。「このクソババァ」って言っちゃいそうだもん。カスハラが問題になるのも理解できたわ。

なぜだか高齢者団体は釧路、根室を好む

明確な理由はわからないが、避暑地アピールしているのと、オホーツクよりも高齢者にとってわかりやすい観光地が多いというのがあるだろう。

俺は以前は釧路の方が好きだったけど、無味乾燥がちなオホーツク地方より、高齢者の観光団体は釧網本線や花咲線の沿線を好むらしい。

この傾向はコロナ前から身をもって経験しているけれど、考えられないことに大手の旅行会社などが観光バスじゃなくて、わざわざ1両編成とかで走っている釧網本線や花咲線に高齢観光団体を乗せる場合がある。

地元の人や帰省客はもちろん、個人の一般観光客が座れなくなるから、大手旅行会社は自前でバスを用意すればいいのにと思うけど、余命幾ばくもない年金が有り余っている高齢者に、わざわざローカル列車に乗せるプランで旅行商品を売っているのだろうか。

釧路B級グルメを堪能

釧路も古巣みたいなものだけど、最近では自虐的に廃墟ツアーなんてものも開催されているという。

俺はそんなことは知ったことではないが、インデアンが釧路に行くたびに値上げしていて、もうすぐインデアンカツが1千円の大台に突入しようとしている。

人間の意識が深く関わっている株価と同じで、大台を乗り越えると心理的な壁が崩壊して1500円くらいまで一気に値上がりしてしまう懸念もある。

以前はインデアンと言えば、安くおいしいカレーが食べられるファーストフードというイメージだったけど、もはや立派なレストランの値段になってしまうよぅ・・・。世界一おいしいカツカレーのお店だったから残念。

釧路はB級グルメ、ローカルグルメの宝庫だけど、今回のニュースとしては和商市場にカレーチキンが有名なジョイパックチキンが出来ていたというのがある。

カレーチキン自体はカレー味のフライドチキンなだけで、釧路出身者じゃないからそこまでグッと来るものではないものの、以前は郊外の住宅街にあるクソ遠い店舗まで買いに行かないとならなかったから、駅から近い和商で買えるのはグッドだと思う。

和商市場は釧路駅から徒歩5分くらいの場所にある一般観光客向けの市場で、伝統的で保守的な店舗ラインナップかと思えばそうでもなく、けっこう新陳代謝がある。

コロナ緊急事態宣言の時にも釧路に遊びに行ったけれど、観光客向けの市場だからコロナの時に撤退した店がいくつもあったように思う。

もう一つのニュースとしては、釧路地方で唯一のネットカフェの近くにある釧路町(釧路市じゃない方)のイオンのフードコートの電源が木材の板で塞がれて使えなくなっていた。釧路は自由に充電できる所が全然ないから、旅行中のスマホやiPad充電に重宝していたのに残念すぎる。

フードコートの飲食利用以外の利用者が多いからだそうだけど、この手の電源はそんなの了解済みな気がするし、たぶんイオンの弁当とかも含めて、フードコート以外の飲食持ち込み禁止ってピリピリし過ぎでないかしらん。北海道からイトーヨーカドーが撤退したし、勝ち組にしてピリピリしている気がする。

北見のコープとかは自宅で作ってきた手作り弁当を店の電子レンジで温めて食べてる人とか普通に見かけるんだけどね。

4日目 始発が8時台になった花咲線で根室へ

根室に向かうのは久しぶりな気がする。

根室に行くと1日潰れてしまうし、釧路まで来ても根室に行かずにそのまま帰ってしまうことが最近は多いからだ。

そんな風に思う旅人が他にもいるからなのかは知らないけど、以前は始発が釧路発で5時半くらいのがあったのに廃止されていた。

時刻表なんか見ずに当然のように5時半の始発に乗るつもりでいたけれど、8時20分くらいのやつまで時間を潰してから乗った。

この時間帯の始発では釧路から厚岸方面に列車で通学している人がいないということになるんだろうけど、観光客向けのダイヤってことになるんだろうか。

ド地方だとしても8時20分くらいの遅すぎる始発列車は、30分くらい前からホームに入線していて、この手の鉄道マニアや一般旅行者を待ち受けている面倒臭い列車だったのだ。

経験的に早めに入線している気がしたから、発車の25分前に乗車して進行方向右側の窓際席を確保できたけれど、花咲線で左側とか通路側席とか有り得ないから25分前でも結構危なかった。

車両はローカル線で軒並みH100系に置き換わった北海道では珍しいキハ54系である。昭和61年製造とあるから約40年前の車両だ。

このキハ54系の場合、一部の勝ち組席を除けば、大抵の席は窓の位置が席とはピッタリ一致していなくて、前後の席と共有されている昭和仕様である。

昭和仕様のため冷房は付いていないから、夏場は暑い寒い問題で窓の開閉で前後で揉めたり、日差しが眩しいから日よけを降ろせば前後の席から「景色が見えないので日よけを開けてくれ」というクレームが来ることもある。理想主義で個人主義の俺には辛い。

その点、H100系は冷房完備で大きい窓と日よけの撤廃という英断(ただのコスト削減?)をしたから、なんだかんだでキハ54系やキハ40系より素晴らしい列車である。今更、昭和仕様のボロ列車を褒めることなど俺にはできなかったのである。

俺が思うに、今更こんな昭和のボロ列車をありがたがって乗るのは一部の鉄道マニアと、余命幾ばくもなく、有り余るほど支給される年金の使い道に困っている観光団体の高齢者くらいなものだろう。

花咲線は観光路線として生きる道を選んだのだから、観光客は昭和のボロ列車をありがたがって乗るという判断で、花咲線には未だにキハ54系が走っているのだろうか。

まぁ、あと数年か早ければ数か月もすれば、H100系に置き換わってくれることだろうけど。

日本最東端に昇格した根室駅

長きに渡り日本最東端だった東根室駅は2025年3月15日に廃止されたため、自動的に根室駅が日本最東端駅に昇格したのである。

無人駅を廃止すると一体どのくらいの経費削減になるのか俺にはわからなかったけど、Copilotによると年間の維持費として100万円くらいの削減になるという。北海道の場合、特に冬季の除雪費がかかるから、交通不便な秘境駅みたいのは特に維持費がかかるのだろう。

東根室駅は何度か降りたことがあるけれど、近くに団地があったり、ヤキトリ弁当が有名なハセガワストアに近かったりして便利だったけれど、通学利用者がいない、または少ないのはローカル線にとっては致命的である。

石北本線の場合は遠軽~北見~網走のどの区間でも高校生の利用者がかなりいて、特に北見~網走は時間帯によっては当たり前のように床に座る女子高生で混雑する場合もあるほどだから、ほぼ酔狂な観光客しか乗らない花咲線とは大きな違いがある。

新しくなった根室市役所の美味しすぎるエスカロップ

俺が根室で贔屓しているエスカロップのランチ処は、長らくイーストハーバーホテルにあるレストラン光和であったが、コロナ前でもコロナ以降でも自分以外に2組以上の客が入っていることは一度も見たことがなく、最近はいつ行ってもランチ営業をしていないなと思っていたら、やっぱり記事執筆時点ではランチ営業を休止しているという。

観光客だと駅前のニューモンブランや、老舗のどりあんの方を贔屓にするのもわかるけれど、俺は新たに最高のエスカロップを食べられる場所を見つけたのである。

近年の北海道の田舎自治体では市役所や町役場の建て替えがブームだけど、根室市役所も新しくなったのである。

以前の根室市役所にも確か地下の薄暗い場所に食堂があって、かなり昔に550円くらいでエスカロップを食べた記憶がある。面倒だから探さないがPCの古い写真フォルダにその写真があるような気がする。

それで新しい庁舎にも食堂が入っていて、そんなに期待せずに訪れたら、なんと安い上に、この世で一番美味しいエスカロップだったのである。

あんまり流行ると値上げしたり、俺にとって好ましくない未来になるかもしれないけれど、こんなニッチな旅行記を読んでくれている人にだけはコッソリと情報を教えてあげようと思う(笑)

写真の撮り方のマジックもあるのは認めるけど、これで850円なんて信じられないだろうと思うけど、これが最東端の街である根室のプライドだ。

根室の有名どころから、そんなに有名じゃないところので、大体の店でエスカロップを食べつくしてきたけれど、ここのエスカロップが一番美味しかった。

役所の食堂は場所によっては安いだけで味がまずかったり、安くもないのに味がまずいこともあるけれど、バターライスはバターライスをおかずにして白米を2杯いけるくらい美味しいし、トンカツも揚げたての本格トンカツ。悪い点が見つからないし、ほんのちょっとあるとすれば、スープがミソスープ(味噌汁)なことくらい。

市役所の食堂だから利用者は職員が多いのは当然の傾向ではあるけれど、市役所を訪れた一般の利用者の姿も結構多かったのも頷ける。

以前は地下の薄暗い場所だったけれど、最上階にあった景色が良くてエアコンも丁度よいから、旅で訪れる人にもオススメ。

営業時間はおそらく平日だけでランチ時間帯の11時~14時と限定的だから、釧路発の始発で根室に着いたらすぐに行けば間違いないだろう。

帰りのキハ54系は疲れちゃった系の列車

バスで納沙布岬に訪れる観光客は多い気がするけれど、俺は昔行ったことがあるから、根室ではエスカロップを食べてマルシェ・デ・キッチンで甘太郎のクリームを買ったら釧路方面に戻るのが通例。

行きはまだよかったけど、帰りはなんと観光の高齢者団体20人くらいが乗り込むという鬼畜仕様。花咲線に乗るのがテーマなのかわからんけど、なんで自前の観光バスに乗せないのかわからない。

帰りも早めにスタンバイしていないとならないのだけど、別の6人くらいの高齢者団体がいて、このうちの一人のおっさんが「みなさん2列で並びましょう」などとボランティア駅員をやり出す始末。

こういうオジサンて現役時代に会社で管理職かなんかやってたんだろうけど、北海道の田舎の方では整列して並ぶ習慣ないんだよね。仕切られてもなんだかって感じ。

旅行会社の団体20人は一応添乗員がいて、「〇〇駅で降りてください」とか言っていた。釧路まで乗られたら堪らんし、さすがに一般人を優先させるらしくて最後に乗せるようだったけど、どこの旅行会社か知らんけどなんなんだろうね。

記憶の霧の中へと消えていったコンキリエ

花咲線で釧路方面に戻る列車に揺られている俺は、一般人向けの価格帯ではなくなった厚岸の道の駅「コンキリエ」に行くかどうかを悩んでいた。

ここは味は美味しいのは認めるけども、1300円くらいで食べれたザンカキ定食のハーフがなくなったし、一気に1800円という中級ホテルのレストランみたいな価格帯になった。

これでも観光バスで高齢者団体とかがひっきりなしにやってくる様子から考えると、食事が旅行代とセットになったツアーみたいのがあるのかしらん。じ〇らんとか旅行媒体のランキングで上位なのも、その手のコネクションのせいではないかと思ってしまう。

実際、観光バスが停まっていない時間帯はレストランの客なんて誰もいなかったしね。

格安フリー切符の旅行者とか貧乏ツーリングしている一般人や無職の財布では、どんなに味が良くても翌日にはウ〇コになるだけだし、1800円前後する定食なんて美味しく食べられたものじゃないと思うのだけど。東京都心のランチより500円も高いよ。

若者も若者で傍若無人なのは変わらない

結局、コンキリエに行くかどうかを厚岸の2つくらい前の駅のあたりを走っている時に深く悩んでいたら、後ろの席の若者が例の窓共有問題で「窓を開けていいか?」と言ってきた。

俺は旅行に行く直前まで体調を崩していて、まだ完全な体調ではないし、顔に冷たい強風が当たるのが凄く嫌だと思ったし、それで体調が悪化したら後々の旅程が台無しになるから本当に本当に嫌だったんだけど、断ったら断ったで、相手がヤバい奴でも普通の奴でも、とりあえず険悪な雰囲気になるかなと思い、やんわりと承諾した。

これが間違いだった。冷たい強風が顔に当たって、とてもとても嫌だった。

それほど暑いってわけじゃなくて、服装で体温調整できる範囲だったけど、他人の迷惑を気にせずに、そんなに自分本位で窓開けたかったのかよ、と思う。

横目でチラッと見たら、スマホで景色を撮影しているようだった。

なんだよコイツ、自身のショボいスマホカメラの撮影のために窓開けたかったのかよ、と思って余計に腹が立った。

5分くらい我慢していたらコイツも寒いと思ったのか窓を閉めたけど、「僕のくっだらない我が儘を受け入れてくれてありがとうございます」とか一言くらい言えよ、低能のチ〇カスが、と頭の中で思った。

こういうことがあるから、さっさとエアコン完備で窓開け問題が回避できるH100系に置き換わってほしいと思ったけど、この先、根室に行きたくなることがまたあるのかは不明。

なんか、むしゃくしゃして、他人に気を乱されているようではイケないと思い、とにかくその場を離れようと思って厚岸で降りたのである。

行きあてもないからコンキリエには行ったんだけど、雨が結構降ってきたし、1階にあるプティという無料の小さい水族館で時間を潰しただけであった。エーウロコは終わるの早くてやってなかったし、他に行ける場所はなかった。

厚岸→釧路は鉄道マニア風の観光団体で吐き気を催す

俺は団体旅行というのは半強制的に行かされる修学旅行を除けば一度も行ったことがないから詳細はわからないのだけど、世の中には鉄道旅行をテーマにした団体旅行というのも存在するようであった。

よく考えればロイヤルエクスプレスとかも鉄道の団体旅行だし、花咲線は特急列車が走っていないから普通列車に観光団体が乗っていてもおかしい話ではないのである。

無駄に厚岸で時間を潰した俺は、18時くらいに出る厚岸から釧路に向かう列車に乗った。

この列車は根室が始発で、平均年齢が推定64歳の高齢観光団体が満載だったのである。

唯一、空いていた席は車両真ん中付近の通路側だったが、後ろの席から鉄道マニア系のサークルなのか、鉄道趣味の団体旅行に居合わせただけなのかわからないけど、30代くらいの男と60代くらいの女が鉄道旅行話で盛り上がっていて、耳栓をするなり、ノイズキャンセリングイヤホンで音楽を聴くなりすればよかったけど、あんまり聞きたくないタイプの話だった。

花咲線みたいな昭和の列車をありがたがったり、どこどこの路線を乗ったみたいな話である。このあと宿泊先の釧路のホテルでは豪華なディナーバイキングが待っているという。

コロナ禍のピーク時においては高齢者団体がいないためにGoToトラベルとかで実質タダでホテルに泊まれたというのに、今では1泊1万円も払わないとホテルには泊まれないから俺はネットカフェ泊まりという状況があるし、単に俺の経済的な都合でしかないのだけど、そういった話を聞くと無意識にイラっと来る。

俺は釧路の一つ手前の東釧路駅という寂しい無人駅で降りるけども、コロナ禍のピークの時は高齢者団体なんてほとんど見なかったから快適だったものの、花咲線にはもう乗りたくないなと思った。

この先、エスカロップは食べたくとも花咲線には乗りたくないというジレンマを抱えて生きることになるのだろうかと思ったものの、よく考えれば、あの高齢者団体の多くは、あと数年もすれば寿命を迎えるわけである。

いや、無駄に医療ビジネスが発達したせいで、病気になっても人は簡単には死なず、特に女性は寿命が長くて80や90まで生きる人が多いから、思ったようにはいかないかもしれない。

後篇に続く