釧路

旅モノ

2025真夏のオホーツク大逃避行2nd 前篇 ~地上最期の楽園で田舎のローカル祭りに天啓を受ける~

ジェットスターの窓から見る景色は雪原を思わせる雲の王国であった

この旅行話が始まる10日前に別の逃避行から帰ってきたばかりなのだけど、諸々の社会的な諸事情で新たに逃避行に行くことになったのが事の発端である。

期間は2025年8月30日から始まる。

始まりだけ決まっていて終わりは決まっていない。人生と同じで始まりは決まっているけれど、終わりは突然来るのかもしれないし、相当先なのかもしれないし、それは天のみぞ知る。人間ごときにわかるものではない。

この逃避行もいつ終わるかは未確定だが、終わりたくなった時が終わる時である。大体がして、2泊3日とか3泊4日で行きも帰りも全部スケジュールを決めて旅行するなんて馬鹿げていて、予定調和を拒否せよっていうか、どんだけよく調教されたロボットみたいな資本家の手先が日本には多いのだろうかと驚くものである。

記事の構成としては、沖縄逃避行を別にすれば近年では期間が相当長いので、前篇、後篇に分けたうえで、それぞれの項目で深堀すべきものは別に記事を設けたりする。読みたいものを探すのが手間がかかるかもしれないが、ドン・キホーテ的に探し物を探す行為を楽しんで貰えたりと思う(無理やり)

1日目 成田空港~新千歳、札幌の快活クラブへ

北海道&東日本パスで北総線の料金を払いたくないのでJRでひたすら成田空港に向かう。

遅延に巻き込まれたら全てが終わりなので3~4時間くらいは余裕をみて到着したいため、一番安かった夕方のジェットスターだけど、午前9時すぎには出発する。いつ帰ってくるかわからいので、万全の準備をしてから出発する。

ちょっとした忘れ物はもちろん、しばらく無人になる家の準備とかもするから、この時が一番ピリピリする。寝過ごしたら終わりだから、前日はよく眠れないし。

ちなみに忘れ物で一番失敗しやすいのは、最終確認とか言って一度荷造りしたのをほじくり返してしまうこと。以前、仕事でこれをやって、ほんの小さな変換ケーブルがなくて困ったことがある。ほじくり返す時は時に緊張感を持ってやったほうがいい。

絶対に遅れるわけにいかない電車移動の場合、首都圏みたいに複数の経路を選べる場合は多少遠回りでもそんなに時間が変わらないなら、しょぼそうなローカル線は避けて幹線的で本数が多い所を通った方がいい気がする。

疲れたけど何とか成田空港に到着。感想は外人が多いわー。コロナで外人ゼロだった頃とか、日本人でもまともな人は旅行に行かない時期にも成田空港によく来ていたけれど、全世界から外人が多数来ている印象。

もはや古巣とも言える第3ターミナルへ。

ジェットスターの成田空港での機内持ち込み手荷物の重量制限7Kgは以前よりも厳格化されていた。

「計測を済ませないと搭乗お断り」とか「重量オーバーが発覚した場合も搭乗お断り」とか何度もアナウンスしていた。これから楽しい旅行(?)だっつうのに、テンション落ちるよね。そのへんはJALとかの方がテンション上がる。ビジネスモデルだから仕方ないにしても、言い方とかは工夫した方がいいな。

一眼レフとiPadやノートPC入れてたらあっと言う間に7Kgなんて超えるから、スマホで事足りることに気づいたのでiPadやノートPCは持っていかなくなった。特にジェットスターやピーチの場合は。

ジェットスターの機内

この日、今更ながら気づいたことがある。

JALとジェットスターは客層が全然違うのだ。今までも何となくは思っていたが、経済社会の縮図というか、人間の趣味嗜好や人間模様というか、客層が違う。

JALだと小さい子供を連れた世間一般で言う幸せそうな家族連れが多いが、ジェットスターには小さい子供を連れた幸せそうな家族連れは皆無である。見たことがない。稀に子供連れを見かけても幸せそうに見えない人たちである。

この時もそうだったが、おそらく外国から成田に降り立って、そのまま日本国内の地方に移動するというアジア系などの外国人が多いのもジェットスターの特徴。

学生や若者が多いというわけではないけれど、見るからに年収300万前後もしくは300万以下の低所得者が多いように見える。

学生や若者がそんなに目立たないのは、少子高齢化で金をかけて大切に育てられている若者が多いから、旅行に行ける層は普通にJALに載れるパック旅行とかを使うからだと思う。日本人の若者というよりは外人とか、若者以外の低所得者が目立ってゲンナリするのがジェットスターであった。

そこそこJALに乗るようになるまでは気づかなかったので、人という生き物のは主観的ではなく、客観的に物事をみるということをするのは想像以上に難しいことなのだろう。

アカの他人だろうが、輝いていない人や報われない低所得者に囲まれていると、こちらまで意気消沈してしまう。

新千歳空港~札幌市内

以前は快速エアポート一択だったが、特別快速というのが無駄に出来たのが最近は印象的。

北海道に来た人と北海道に帰ってきた人や沿線の通勤通学客で、独特な嫌な雰囲気があって俺は快速エアポートの人間模様は好きではない。

そもそも、北海道の中でも札幌や札幌圏と旭川は嫌いなのである。

風俗宣伝のトラックがいつも停まっている夜の大通公園。条例で禁止すればいいのに

札幌や札幌人が嫌いな理由は言い出したらキリがないが、郊外は玉ねぎ畑が広がっているド田舎で、都心に近い住宅街にも毎年のようにヒグマが出没したり、冬は雪だらけで氷点下の雪と氷に覆われるド田舎のくせして、他の北海道内の田舎を見下すタイプの人間が多いというのが一つ挙げられる。

東京では言われたことが一度もないのに、札幌人には田舎者扱いされたことが何度もあるのが証左である。札幌人は決して北海道出身と言わずに、札幌出身と名乗るのが通例なのもキモチワルイ。

旭川もタチが悪くて、人口で言えば北海道で2番目の都会なのに、若い女子が別の若い女子に橋から突き落とされて殺害されたりするのが当たり前なくらいに治安が悪い。

4千円近くもする普通そうに見えるビジネスホテルに泊まれば、部屋が下水臭くて一睡もできず、衛生状態も悪い。

釧路がイオン進出を拒否して廃墟になってしまった失敗を横目に、旭川は廃墟化を恐れて駅直結でイオンを進出させたものの、中国人の溜まり場になってしまい、通路が塞がれて買い物や通行ができない状態になっているのも旭川の特長である。

また、最近はネーミングライツと言って公共施設などに民間企業の社名を入れるのが流行っているが、体育館だかホールの名前が某リクルート系の人罪派遣会社の名前なのがキモチワルイ。ネーミングライツ自体は悪くないことだけど、人貸し使い捨て企業にまで命名させるのはモラルがない。相手を選ぶべき。

俺は旭川は乗り換えでも極力駅から一歩も出ないし、何があっても旭川には宿泊しないことを決めたのが半年前のことである。

今夜は札幌で夜明かしをするが、国内のクソ団体観光客やクソ外国人観光団体などの増加でしょぼいホテルも含めてホテル代が高騰しているため、ネットカフェの快活クラブに泊まる。

フリードリンクとシャワー無料で2千円程度で夜明かしできるのだから、コストパフォーマンスを考えると宿泊先として全然悪くないのである。

このとき快活クラブに泊まって思ったのは、人というのは自分と同じようなタイプの人間が多くいる環境にいると一定の安心感を覚えるということ。いろいろな事情はあるにしても、家にも帰らず、ホテルにも泊まらず、ネットカフェで夜明かしする人間は自分と同じようなクズが多いように思ったのである。

それにしてもオープン席で夜明かしする人の心境はわからない。数百円でも安くしたいということだろうけど、下には下がいて、店舗前の待ち合い席で入店すらせずに夜明かししている人も何人もいるのが札幌風である。

2日目 人生で最も楽しい上川町ふる里まつりに邂逅

北海道の上川町。

北海道という大陸は、かつては西側と東側は別々の陸地だったものの、地殻変動によって現在の一つの大陸になったのである。今の網走などのオホーツク地方や道東は、北の方から流れてきて融合した陸地なのだ。

東側の北海道に向かうときに、西側の北海道で最後の街となるのが上川町である。上川の先には山脈が立ちはだかり、しばらく街らしい街はない。

俺にとっての今までの上川は、石北本線の少ない列車の乗り換えのために、小一時間の列車待ちのためだけに立ち寄る程度であった。

駅から歩ける範囲にはコンビニとスーパーが1軒ずつあるだけで、特にこれと言った趣のない、どこにでもあるショボい田舎町という認識であった。

ところがである。

この日、小一時間の列車待ちで街に出てみると、上川の駅前で人生で一度も見たことがない大イベントが行われていたのである。

駅前に張られていたチラシを見るに「上川町ふる里まつり」というイベントらしい。

パッと見でコンテンツ量がすごいのはわかるが、調べると毎年8月最後の土日に開催されるそうで、「何が起こるかわからない人生で一度のまつり」だという・・・。

世にも恐ろしい! 命がけの「サケ掴み取り大会」

チラシに記載のコンテンツだけでも凄い量だけど、チラシに書かれていないイベントもあるようで、注目したのはサケの摑み取り大会。

未だかつてサケを摑み取りしていいものだとは思っていなかったし、世の中にそんなイベントがあるとも思っていなかった。

仮設プールで逃げ惑うサケ。子供たちが襲い掛かる(笑)

向こうは泳ぎのプロだし、そんな上手いこと手掴みなんてできるか? と思って眺めていたら、最終的には見事に捕まえられてるし(笑)

北海道の田舎の祭りではよくあるけれど、クレーン車や除雪車などの「はたらく車」も大集合! 試乗体験もできる。

個人的にやってみたかったのは消防車の放水イベント。チビッ子が放水でコーンを倒す。

消防隊にでもならないと放水はできないから機会があったらやってみたいけど、よく考えれば平和な街じゃないと「はたらく車」は祭りにはやって来れないから、平和な街ってことだろう。

町内の飲食店とかだと思うけど出店のテントも色々あった。俺はフライドポテトに注目したが、セイコーマートのフライドポテトの方がコストパフォーマンスが良いのでセコマにしたのは内緒。

全体を通して意外だったのは、上川とかの街だと駅前じゃなくてもっと別の場所でやりそうな気がしたけれど、駅前が町民にとって集まりやすい場所なんだな、ということたせ。

野菜詰め選手権とかコーラ早飲みクイズ大会とか、見たいイベントがいっぱいあったけど、列車乗り継ぎの小一時間の滞在のため、名残惜しいが次の街に向かった。

今後の人生でまた運よく8月最後の土日に上川に来れる機会があったら、もっと色々見てみたいイベントであった。難しいと思うけど覚えておこう。

遠軽駅で再会した団塊向け豪華列車ロイヤルエクスプレス

去年だったかいつだったかも見かけた気がするけど、夏の観光シーズンなのかな、昼時に遠軽駅に行くと団塊向け豪華列車のロイヤルエクスプレスが待ち構えていることがある。

正式名称は「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」というらしいけど、3泊4日で80万円以上の料金で、船で横浜から小樽に移動するプランもあって、東京圏の金が有り余っている人間向けなのだと思う。

世の中、金がなくて困っている人間もいれば、金が有り余っていて使い道に困っている人間も同じくらい沢山いるからなー。世の中は平等とは程遠いのである。

女子高生がロイヤルエクスプレスに言及して「ホテルみたいな列車でしょ、乗れるわけないし」みたいに言っていて、いや趣味嗜好が違うだけで俺でも乗ろうと思えば乗れるよ、たぶん7~8万くらいでしょ、と甘く思っていたけど、調べたらホントの金余り人間向けの料金設定であり、桁が一つ違っていたからビックリしたのだ。

俺よりも女子高生の方が現実をよく知っているのであった。

1万円の格安フリー切符で旅している普通の鉄オタや平均年収以下の旅人が乗れるような列車ではないが、こんな100万円くらいかかる列車でも世間的には大人気らしく、抽選で当選しないと乗れないほどの人気だという。

これで金持ちの余っている金が地元に落ちれば文句はないけれど、金が落ちなかろうと、どうせ国の助成金でメトロプラザが出来たり、しょうもない公共施設とかは爆誕し続けるわけで、JR北海道は大赤字だろうと味のある無人駅を廃止してポーズを見せるだけで本体は潰れはしないから、それほど大きな意味はないのだろう。

遠軽に大量発生したマイマイガとの出会い

何年かに一度の周期で訪れるが、今年の北海道ではマイマイガが大発生しているという噂は聞いていた。

札幌方面では全く見かけなかったが、遠軽ではマイマイガが大発生!

個人的には見た目が結構かわいいと思うけれど、幼虫は毒があるし、成虫も巻き散らす粉を吸ったり目に入ったりするとアレルギー反応を起こす場合があるから、大発生するのは人間にとって好ましいものではないし、植物を食い荒らす害虫でもある。

マイマイガの成虫の寿命は1週間程度とセミよりも短く、交尾と産卵だけして死んでいく。人間と違って、生殖行為以外のライフスタイルを実践する時間的猶予はマイマイガにはない。

空中をアホみたいに飛び回っているのはオスであり、メスは抱えた卵が重たくて飛べないらしく、地面のすれすれ近くを飛べずに這いずり回っているのが通例。

死骸は本体はどこかに消え去って、羽だけが枯葉のようなルックスで残される。

3日目 釧網本線で釧路に向かう

3日目は網走で乗り換えて釧路まで向かう。

この日、網走駅で乗り換え待ちをしていると、なぜか網走から北見にバスで行きたがっているオバサンが駅員に体感30分くらいカスハラしていて、周りの人がモヤモヤした雰囲気を醸し出していた。

国からの補助金でどうにか持っているJRの石北本線だって赤字なのに、民間の路線バスの競合路線なぞ存在していないのだが、対応していたのはJRの女性社員だったけれど、「このクソババァ、今どきスマホで調べればサクッとそんな路線はないことくらいわかるだろ」とは言えないから、JRの窓口社員は俺が考えていた以上にセンシティブな仕事だと思った。

きっと俺には金積まれてもやれそうにない。「このクソババァ」って言っちゃいそうだもん。カスハラが問題になるのも理解できたわ。

なぜだか高齢者団体は釧路、根室を好む

明確な理由はわからないが、避暑地アピールしているのと、オホーツクよりも高齢者にとってわかりやすい観光地が多いというのがあるだろう。

俺は以前は釧路の方が好きだったけど、無味乾燥がちなオホーツク地方より、高齢者の観光団体は釧網本線や花咲線の沿線を好むらしい。

この傾向はコロナ前から身をもって経験しているけれど、考えられないことに大手の旅行会社などが観光バスじゃなくて、わざわざ1両編成とかで走っている釧網本線や花咲線に高齢観光団体を乗せる場合がある。

地元の人や帰省客はもちろん、個人の一般観光客が座れなくなるから、大手旅行会社は自前でバスを用意すればいいのにと思うけど、余命幾ばくもない年金が有り余っている高齢者に、わざわざローカル列車に乗せるプランで旅行商品を売っているのだろうか。

釧路B級グルメを堪能

釧路も古巣みたいなものだけど、最近では自虐的に廃墟ツアーなんてものも開催されているという。

俺はそんなことは知ったことではないが、インデアンが釧路に行くたびに値上げしていて、もうすぐインデアンカツが1千円の大台に突入しようとしている。

人間の意識が深く関わっている株価と同じで、大台を乗り越えると心理的な壁が崩壊して1500円くらいまで一気に値上がりしてしまう懸念もある。

以前はインデアンと言えば、安くおいしいカレーが食べられるファーストフードというイメージだったけど、もはや立派なレストランの値段になってしまうよぅ・・・。世界一おいしいカツカレーのお店だったから残念。

釧路はB級グルメ、ローカルグルメの宝庫だけど、今回のニュースとしては和商市場にカレーチキンが有名なジョイパックチキンが出来ていたというのがある。

カレーチキン自体はカレー味のフライドチキンなだけで、釧路出身者じゃないからそこまでグッと来るものではないものの、以前は郊外の住宅街にあるクソ遠い店舗まで買いに行かないとならなかったから、駅から近い和商で買えるのはグッドだと思う。

和商市場は釧路駅から徒歩5分くらいの場所にある一般観光客向けの市場で、伝統的で保守的な店舗ラインナップかと思えばそうでもなく、けっこう新陳代謝がある。

コロナ緊急事態宣言の時にも釧路に遊びに行ったけれど、観光客向けの市場だからコロナの時に撤退した店がいくつもあったように思う。

もう一つのニュースとしては、釧路地方で唯一のネットカフェの近くにある釧路町(釧路市じゃない方)のイオンのフードコートの電源が木材の板で塞がれて使えなくなっていた。釧路は自由に充電できる所が全然ないから、旅行中のスマホやiPad充電に重宝していたのに残念すぎる。

フードコートの飲食利用以外の利用者が多いからだそうだけど、この手の電源はそんなの了解済みな気がするし、たぶんイオンの弁当とかも含めて、フードコート以外の飲食持ち込み禁止ってピリピリし過ぎでないかしらん。北海道からイトーヨーカドーが撤退したし、勝ち組にしてピリピリしている気がする。

北見のコープとかは自宅で作ってきた手作り弁当を店の電子レンジで温めて食べてる人とか普通に見かけるんだけどね。

4日目 始発が8時台になった花咲線で根室へ

根室に向かうのは久しぶりな気がする。

根室に行くと1日潰れてしまうし、釧路まで来ても根室に行かずにそのまま帰ってしまうことが最近は多いからだ。

そんな風に思う旅人が他にもいるからなのかは知らないけど、以前は始発が釧路発で5時半くらいのがあったのに廃止されていた。

時刻表なんか見ずに当然のように5時半の始発に乗るつもりでいたけれど、8時20分くらいのやつまで時間を潰してから乗った。

この時間帯の始発では釧路から厚岸方面に列車で通学している人がいないということになるんだろうけど、観光客向けのダイヤってことになるんだろうか。

ド地方だとしても8時20分くらいの遅すぎる始発列車は、30分くらい前からホームに入線していて、この手の鉄道マニアや一般旅行者を待ち受けている面倒臭い列車だったのだ。

経験的に早めに入線している気がしたから、発車の25分前に乗車して進行方向右側の窓際席を確保できたけれど、花咲線で左側とか通路側席とか有り得ないから25分前でも結構危なかった。

車両はローカル線で軒並みH100系に置き換わった北海道では珍しいキハ54系である。昭和61年製造とあるから約40年前の車両だ。

このキハ54系の場合、一部の勝ち組席を除けば、大抵の席は窓の位置が席とはピッタリ一致していなくて、前後の席と共有されている昭和仕様である。

昭和仕様のため冷房は付いていないから、夏場は暑い寒い問題で窓の開閉で前後で揉めたり、日差しが眩しいから日よけを降ろせば前後の席から「景色が見えないので日よけを開けてくれ」というクレームが来ることもある。理想主義で個人主義の俺には辛い。

その点、H100系は冷房完備で大きい窓と日よけの撤廃という英断(ただのコスト削減?)をしたから、なんだかんだでキハ54系やキハ40系より素晴らしい列車である。今更、昭和仕様のボロ列車を褒めることなど俺にはできなかったのである。

俺が思うに、今更こんな昭和のボロ列車をありがたがって乗るのは一部の鉄道マニアと、余命幾ばくもなく、有り余るほど支給される年金の使い道に困っている観光団体の高齢者くらいなものだろう。

花咲線は観光路線として生きる道を選んだのだから、観光客は昭和のボロ列車をありがたがって乗るという判断で、花咲線には未だにキハ54系が走っているのだろうか。

まぁ、あと数年か早ければ数か月もすれば、H100系に置き換わってくれることだろうけど。

日本最東端に昇格した根室駅

長きに渡り日本最東端だった東根室駅は2025年3月15日に廃止されたため、自動的に根室駅が日本最東端駅に昇格したのである。

無人駅を廃止すると一体どのくらいの経費削減になるのか俺にはわからなかったけど、Copilotによると年間の維持費として100万円くらいの削減になるという。北海道の場合、特に冬季の除雪費がかかるから、交通不便な秘境駅みたいのは特に維持費がかかるのだろう。

東根室駅は何度か降りたことがあるけれど、近くに団地があったり、ヤキトリ弁当が有名なハセガワストアに近かったりして便利だったけれど、通学利用者がいない、または少ないのはローカル線にとっては致命的である。

石北本線の場合は遠軽~北見~網走のどの区間でも高校生の利用者がかなりいて、特に北見~網走は時間帯によっては当たり前のように床に座る女子高生で混雑する場合もあるほどだから、ほぼ酔狂な観光客しか乗らない花咲線とは大きな違いがある。

新しくなった根室市役所の美味しすぎるエスカロップ

俺が根室で贔屓しているエスカロップのランチ処は、長らくイーストハーバーホテルにあるレストラン光和であったが、コロナ前でもコロナ以降でも自分以外に2組以上の客が入っていることは一度も見たことがなく、最近はいつ行ってもランチ営業をしていないなと思っていたら、やっぱり記事執筆時点ではランチ営業を休止しているという。

観光客だと駅前のニューモンブランや、老舗のどりあんの方を贔屓にするのもわかるけれど、俺は新たに最高のエスカロップを食べられる場所を見つけたのである。

近年の北海道の田舎自治体では市役所や町役場の建て替えがブームだけど、根室市役所も新しくなったのである。

以前の根室市役所にも確か地下の薄暗い場所に食堂があって、かなり昔に550円くらいでエスカロップを食べた記憶がある。面倒だから探さないがPCの古い写真フォルダにその写真があるような気がする。

それで新しい庁舎にも食堂が入っていて、そんなに期待せずに訪れたら、なんと安い上に、この世で一番美味しいエスカロップだったのである。

あんまり流行ると値上げしたり、俺にとって好ましくない未来になるかもしれないけれど、こんなニッチな旅行記を読んでくれている人にだけはコッソリと情報を教えてあげようと思う(笑)

写真の撮り方のマジックもあるのは認めるけど、これで850円なんて信じられないだろうと思うけど、これが最東端の街である根室のプライドだ。

根室の有名どころから、そんなに有名じゃないところので、大体の店でエスカロップを食べつくしてきたけれど、ここのエスカロップが一番美味しかった。

役所の食堂は場所によっては安いだけで味がまずかったり、安くもないのに味がまずいこともあるけれど、バターライスはバターライスをおかずにして白米を2杯いけるくらい美味しいし、トンカツも揚げたての本格トンカツ。悪い点が見つからないし、ほんのちょっとあるとすれば、スープがミソスープ(味噌汁)なことくらい。

市役所の食堂だから利用者は職員が多いのは当然の傾向ではあるけれど、市役所を訪れた一般の利用者の姿も結構多かったのも頷ける。

以前は地下の薄暗い場所だったけれど、最上階にあった景色が良くてエアコンも丁度よいから、旅で訪れる人にもオススメ。

営業時間はおそらく平日だけでランチ時間帯の11時~14時と限定的だから、釧路発の始発で根室に着いたらすぐに行けば間違いないだろう。

帰りのキハ54系は疲れちゃった系の列車

バスで納沙布岬に訪れる観光客は多い気がするけれど、俺は昔行ったことがあるから、根室ではエスカロップを食べてマルシェ・デ・キッチンで甘太郎のクリームを買ったら釧路方面に戻るのが通例。

行きはまだよかったけど、帰りはなんと観光の高齢者団体20人くらいが乗り込むという鬼畜仕様。花咲線に乗るのがテーマなのかわからんけど、なんで自前の観光バスに乗せないのかわからない。

帰りも早めにスタンバイしていないとならないのだけど、別の6人くらいの高齢者団体がいて、このうちの一人のおっさんが「みなさん2列で並びましょう」などとボランティア駅員をやり出す始末。

こういうオジサンて現役時代に会社で管理職かなんかやってたんだろうけど、北海道の田舎の方では整列して並ぶ習慣ないんだよね。仕切られてもなんだかって感じ。

旅行会社の団体20人は一応添乗員がいて、「〇〇駅で降りてください」とか言っていた。釧路まで乗られたら堪らんし、さすがに一般人を優先させるらしくて最後に乗せるようだったけど、どこの旅行会社か知らんけどなんなんだろうね。

記憶の霧の中へと消えていったコンキリエ

花咲線で釧路方面に戻る列車に揺られている俺は、一般人向けの価格帯ではなくなった厚岸の道の駅「コンキリエ」に行くかどうかを悩んでいた。

ここは味は美味しいのは認めるけども、1300円くらいで食べれたザンカキ定食のハーフがなくなったし、一気に1800円という中級ホテルのレストランみたいな価格帯になった。

これでも観光バスで高齢者団体とかがひっきりなしにやってくる様子から考えると、食事が旅行代とセットになったツアーみたいのがあるのかしらん。じ〇らんとか旅行媒体のランキングで上位なのも、その手のコネクションのせいではないかと思ってしまう。

実際、観光バスが停まっていない時間帯はレストランの客なんて誰もいなかったしね。

格安フリー切符の旅行者とか貧乏ツーリングしている一般人や無職の財布では、どんなに味が良くても翌日にはウ〇コになるだけだし、1800円前後する定食なんて美味しく食べられたものじゃないと思うのだけど。東京都心のランチより500円も高いよ。

若者も若者で傍若無人なのは変わらない

結局、コンキリエに行くかどうかを厚岸の2つくらい前の駅のあたりを走っている時に深く悩んでいたら、後ろの席の若者が例の窓共有問題で「窓を開けていいか?」と言ってきた。

俺は旅行に行く直前まで体調を崩していて、まだ完全な体調ではないし、顔に冷たい強風が当たるのが凄く嫌だと思ったし、それで体調が悪化したら後々の旅程が台無しになるから本当に本当に嫌だったんだけど、断ったら断ったで、相手がヤバい奴でも普通の奴でも、とりあえず険悪な雰囲気になるかなと思い、やんわりと承諾した。

これが間違いだった。冷たい強風が顔に当たって、とてもとても嫌だった。

それほど暑いってわけじゃなくて、服装で体温調整できる範囲だったけど、他人の迷惑を気にせずに、そんなに自分本位で窓開けたかったのかよ、と思う。

横目でチラッと見たら、スマホで景色を撮影しているようだった。

なんだよコイツ、自身のショボいスマホカメラの撮影のために窓開けたかったのかよ、と思って余計に腹が立った。

5分くらい我慢していたらコイツも寒いと思ったのか窓を閉めたけど、「僕のくっだらない我が儘を受け入れてくれてありがとうございます」とか一言くらい言えよ、低能のチ〇カスが、と頭の中で思った。

こういうことがあるから、さっさとエアコン完備で窓開け問題が回避できるH100系に置き換わってほしいと思ったけど、この先、根室に行きたくなることがまたあるのかは不明。

なんか、むしゃくしゃして、他人に気を乱されているようではイケないと思い、とにかくその場を離れようと思って厚岸で降りたのである。

行きあてもないからコンキリエには行ったんだけど、雨が結構降ってきたし、1階にあるプティという無料の小さい水族館で時間を潰しただけであった。エーウロコは終わるの早くてやってなかったし、他に行ける場所はなかった。

厚岸→釧路は鉄道マニア風の観光団体で吐き気を催す

俺は団体旅行というのは半強制的に行かされる修学旅行を除けば一度も行ったことがないから詳細はわからないのだけど、世の中には鉄道旅行をテーマにした団体旅行というのも存在するようであった。

よく考えればロイヤルエクスプレスとかも鉄道の団体旅行だし、花咲線は特急列車が走っていないから普通列車に観光団体が乗っていてもおかしい話ではないのである。

無駄に厚岸で時間を潰した俺は、18時くらいに出る厚岸から釧路に向かう列車に乗った。

この列車は根室が始発で、平均年齢が推定64歳の高齢観光団体が満載だったのである。

唯一、空いていた席は車両真ん中付近の通路側だったが、後ろの席から鉄道マニア系のサークルなのか、鉄道趣味の団体旅行に居合わせただけなのかわからないけど、30代くらいの男と60代くらいの女が鉄道旅行話で盛り上がっていて、耳栓をするなり、ノイズキャンセリングイヤホンで音楽を聴くなりすればよかったけど、あんまり聞きたくないタイプの話だった。

花咲線みたいな昭和の列車をありがたがったり、どこどこの路線を乗ったみたいな話である。このあと宿泊先の釧路のホテルでは豪華なディナーバイキングが待っているという。

コロナ禍のピーク時においては高齢者団体がいないためにGoToトラベルとかで実質タダでホテルに泊まれたというのに、今では1泊1万円も払わないとホテルには泊まれないから俺はネットカフェ泊まりという状況があるし、単に俺の経済的な都合でしかないのだけど、そういった話を聞くと無意識にイラっと来る。

俺は釧路の一つ手前の東釧路駅という寂しい無人駅で降りるけども、コロナ禍のピークの時は高齢者団体なんてほとんど見なかったから快適だったものの、花咲線にはもう乗りたくないなと思った。

この先、エスカロップは食べたくとも花咲線には乗りたくないというジレンマを抱えて生きることになるのだろうかと思ったものの、よく考えれば、あの高齢者団体の多くは、あと数年もすれば寿命を迎えるわけである。

いや、無駄に医療ビジネスが発達したせいで、病気になっても人は簡単には死なず、特に女性は寿命が長くて80や90まで生きる人が多いから、思ったようにはいかないかもしれない。

後篇に続く

旅モノ

【うわさ】ピーチの成田-女満別、釧路便が実質的に廃止目前という風の噂が耳に入って悲しい

希望の星はいとも簡単に打ち砕かれる現実を噛み締めろってか

当方、北海道は道東地方のド田舎の出身でございます。小学校の社会科見学ではホタテの加工工場に行ったでございます。

ホタテの風味が風に載って運ばれてくるわけだけど、ありがたくない噂も入ってくるわけで、今回、小耳に入ったのはピーチの成田-女満別、釧路便が廃止になるという噂である。

夏限定でパリピ達が押し寄せる北海道(特に道東)

日本の陸地の約1/4を占める北海道には沢山の空港があるが、東京-札幌みたいな世界一のドル箱路線を抱える一方、地方のド田舎空港だと夏場のパリピみたいな観光客が押し寄せるたった3か月間を除けば、カニやホタテの缶詰工場に嫌々出張するサラリーマンくらいしか旅客がいないのが基本。

とは言っても、地元の行きつけのラーメン屋に行くだけで、東京からANAやJALだと正規運賃だと往復8万円くらいしてしまうものだから、節約派云々言う前に航空運賃をなんとかしないとならないわけで、そこに数年前に救世主のごとく登場したのがピーチ航空の成田-女満別、釧路便であった。

AIR DOもあるけど、LCCに比べたら、大手よりちょっと安い程度だから、筆者はよほどじゃないと利用しないし。ちなみにAIR DOは北海道出身とかで北海道に本籍があると道外に住んでいても道民割引というサービスが受けられる。そんなに大幅に安いわけではないけど、ちょっとした優越感には浸れる。

2023年3月26日以降は運休、路線検索には残されているが・・・

女満別や釧路便は地元でも鳴り物入りのビッグニュースとして登場したが、なんとこの両路線、長引いたコロナ禍とコロナのピークアウトによる海外路線へシフトする同社戦略により、年間トータルで考えれば大した儲からない(むしろ赤字?)からか、運休扱いとなっているらしい。

筆者も1年くらい前から検索の路線にはあるのに、常に「空席なし」になっているから、パリピが急増して何か月も先までびっしり予約がいっぱいなのかなぁ、と不審に思っていたものだ。

2022年の冬スケジュールも年末年始だけの期間限定として運行していたというし、このままフェードアウトするかのように路線廃止になるのではと噂されている。

LCCの場合は所有する航空機の数が限られているから、儲からない路線を継続するより、国際線など儲かる路線に機材を回した方がいいに決まっているから、地元民と一部のパリピのために女満別とか釧路便を継続する義理なんてないのだろう。

余談 コロナ禍では実際20人くらいしか乗っていなかった

地元万歳のパリピである筆者にしてみたら(パリピなのかよ笑)、日本の会社として地域に貢献する気持ちがあるなら成田-女満別便と成田-釧路便路線は残して欲しいものだけど、実際のところ、コロナ禍の冬に成田-釧路便に載ったら多めにカウントして20人くらいしか乗っていたのである。

そんな空気を運んでいるような日々だったら、今まで続いていた方が奇跡ではあるのだけど、北海道というか道東の性質上、夏場はがっつり貧乏旅行の若者や年金暮らしのパリピたちが乗るはずだから、夏場だけでも運航する意義は大きいと思うのだけど、ピーチ関係者の人が見ていたらガチで考え直してほしいなぁ。

それか、ピーチが徹底するならジェットスターが引き継いでくれれば何の問題もないので、手のひら返しするけどジェットスターさんにとても期待しております。

それにしてね、2023年の夏場の北海道のホテルの価格上昇は異常する。コロナ以前は1泊3千円クラスのボロホテルが普通に1泊1万とか正気じゃないけど、正気じゃない値段でも泊る正気じゃない観光客がいっぱいらしい。いつからそんな高級リゾートになったのだろう。コロナピークアウトで世界がここまで変わってしまうとは。

グルメ

【スパカツ】釧路の老舗「泉屋」のミートソースがレトルトになったらしい

道東・釧路の名物と言えば泉屋のスパカツ

北海道の道東地方を代表すると言ってもいい名物料理と言えば、釧路市にある洋食屋「泉屋」のスパカツである。

個人的には釧路に行ったら3回に1回は食べないと釧路に行った気がしないが、観光客はもちろん、釧路の地元の人にも愛されているメニューが「泉屋」のスパカツだ。

スパカツのミートソースがレトルトになった!!

スパカツじゃないミートソースパスタも泉屋にあるので、スパカツのミートソースという表現は微妙だが、先日、釧路駅で上の写真のようなポスターを見たのだ。

いかにも地方にありがちなデザインのポスターなことは置いておくとして、なんと泉屋のミートソースがレトルト化されたという。

ラーメンなんかは人気店がコラボしてカップ麺になったりするケースは多いが、洋食屋のミートソースがレトルト化されるというのは珍しい気がする。

自宅で泉屋の味を再現しやすくなったかも

以前、筆者は泉屋でスパカツを食べるために飛行機やJR、バスを乗り継いで釧路に行き来するのが大変なため、自宅でスパカツを作ることに挑戦した経歴がある。

雰囲気を出すために鉄皿も用意した。

そこでネックになるのはパスタとトンカツはもちろんのこと、味の決め手となるミートソースだったのだ。

そのへんのスーパーに売っているミートソースは、どうも本場の泉屋のものとはどれも違う気がした。スパカツというと、見た目のインパクトからどうしてもトンカツに目が行きがちだが、実は泉屋のスパカツはミートソースのオリジナリティも重要だったのである。

筆者の経験からも、自宅で泉屋の味を再現したい人には、ぜひオススメしたいミートソースだ。