AEM

WEB制作

AdobeのAEMというマイナーなCMSの妙な使いづらさについて語ってみる

AEMはそこらのノーコードツールよりノーコードだけど

AEMってAdobeのスポンサー広告が最上位に出てきたけど、あとは取り扱っているベンダーとか、技術的な解説をしている人が少数くらいで、「AEMでこんなの作った~」とか言ってる人はまず見かけないCMSがAdobeのAEM、Adobe Experience Managerである。

個人的な感触ではマイナーなCMS

CMSのシェアって統計の仕方とかによって国内でも世界でも数字がバラバラすぎて信用がおけない。

WordPressが80%以上でAEMは2%くらいでDrupalが名前すら出てこない場合もあれば、AEMが半分くらいのシェアになってたり、信用が置けるソースがない(笑)

肌感覚で言うとオープンソースが主流なのは間違いなくて、ベンダー系というかメーカーが管理しているようなのは昨今主流ではない気がする。

日本の大手有名企業でも2020年代になっても日・・・なんとかとか、コピー機とかの大手企業とか、何千ページもあってどう考えてもCMSで運用してるだろってサイトでも、実はプレーンなHTMLだチマチマ手作業で更新していたりする。なんでわかるかというと、俺が更新作業を担当していたからである。

国絡みのサイトの一部とかもセキュリティとか保守管理などの面からCMSを使ってなかったりするから、大規模なサイトでもCMSを使っていないことは意外と多いと思う。

そんな前置きをしつつ、何が言いたいかというとAEMは俺の15年くらいのWeb界隈の仕事では名前を聞いたのはたった3回しかない。

AEMの名を聞いた3回の内訳

Photoshopとかで有名なAdobeのCMSにして、たった3回である。

非公表だが導入費用が高く、世界的な大企業や、外資系などで導入していることが多い。たまに日本企業でも頑張っちゃって導入している場合もあるけれど、インターフェースが英語ベースだし、日付の表記とかも英語基準が基本だから、日本企業が導入する意味が少ないのはすぐわかる。

そのへんはDrupalとかも同じだけど、オープンソースだからカスタマイズとか小回りが効くけれど、AEMは小回りが利かないから日付表記とかが海外仕様のまま運用している日本のサイトもあったりする。

AEMの使いづらさはまず重たいこと

今どきのIT事情というか、時代の真価を考えると、AEMで日常的にサイトを運用する時の重さはハンパではない。

AEMには自前でサーバーとかを用意するオンプレミスと最近主流のクラウドがあるけれど、要求するサーバーのスペックが高いからか、モノホンのJAVAで動いているからか、特にオンプレミスだと重いことが多い。

10年くらい前に関わっていたグローバル組織だと、AEMでページを編集しようとすると重たくて固まってしまうことが多かった。

「クロムを使え」って言われて、えっ?と思ったけれど、Chromeのことだった。Chromeを使ったからどうなんのよって話ではあるけど、AEMの重さはそこらのCMSの比ではないことが多かった。

大昔のDreamWeaverとか並みのノーコード

DrupalとかWordPress(の少し古いバージョン)とか、中小系のベンダーCMSだと、ページを作ったり、全体のデザインとかは割とHTMLで書くことが多いから、更新担当レベルでもHTMLの知識は必須だと思うけれど、AEMだとテーブルレイアウトしていた時代のDreamWeaverとか、PowerPointレベルの操作感覚でページを作成する。

ただし、超重たいのと、操作に癖があったり、管理側の設定次第でバージョン管理が封じられていたりする。

プレーンなHTMLのサイトと違って自由にバックアップもとれないのに、バージョンアップも封じられて、ゴリゴリ片道切符でページをいじらないとならないのはストレスが溜まる。

企業によってはバックアップやバージョン管理が社則レベルで義務付けられていることも多いのに、文化の違いを感じるレベルである。

まぁ、こんなので編集しているとAEMのニッチなスキルは伸びても、Webのスキルが全く伸びないという状態になるが。

AEMでも一応HTMLでコードを書くモードもある

Drupalで言うサイトスタジオ的なモードというか、パーツ単位でHTMLコードを自分で書くこともできる。

ただ、AEMで運用している職場は、運用担当が普通の広報担当者とか、マーケティング担当者とかで、HTMLのHの字も知らない場合が多いから、あまり使われていないと思う。

もしくは、特殊な仕様にしないとならない場合に、システム担当者とかが作っているページとかだろうか。

個人的には個人で勉強がてらの自分のPCとかレンタルサーバーに入れて試せるようなCMSじゃないから、企業の社内システム的な立ち位置なのがAEMな気がする。

あと、AEMで作られたサイトって、ものによるけどカスタマイズの幅が少ないからか妙にシンプルなデザインだったりするから、なんとなくAEMかなってわかる場合があるから不思議。

海外企業とかグローバルっぽい会社のサイトが多いっていうのもあるし、海外大手っぽいデザインのサイトは大体AEM製に思えたりもする(笑)

デベロッパーツールが効かないクソ仕様

WordPressとかDrupalとか、PHPで動いているような一般的なCMSだとデベロッパーツールでHTMLやCSSの状態を確認しながら作業ができる。

ところが、AEMは普通のWebデザイナーやコーダーには縁のないJAVAでバックエンドで処理されて、画面が吐き出されているっぽい。

だから、普通のHTMLとかCSSで書き出されないので、何かおかしい部分があったり、コードを確認したい場面があったとしても、ブラウザのデベロッパーツールでサクッと確認、調査ができない。

サクッとどころか、オープンソースでもないし、JAVAで内部的にどんな処理してるかなんて、普通のWebデザイナーには想像するのも無理なレベル。

ベンダー制のCMSが廃れていった理由だなと思ったりした。