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【DTM】Cubase使いが世界トップシェアというAbleton Liveを使って感じたことや思ったこと

Cubaseユーザーを全員初見殺しするAbleton Liveの画面

日本の常識は世界の非常識である。

DAW界隈において日本でトップシェアとされるCubaseは、実は世界ではそうでもないという疑惑がある。

なぜなら、Ableton Liveという、日本ではそれほど聞き馴染みのないDAWが世界トップシェアなのだから。

世界の主流が流行らない国民性

まだ日本人云々の話をするけど(笑)、日本人は他人と同じようにすることを強要されて育つから、無意識に多数派になろうとするのだと思う。

日本では万が一、他人と違うことをすれば、押し潰されるか捻り潰されるか、その両方になるのがオチ。

大人になってからはもちろん、幼い頃から多くの日本人が身をもって平均7回以上は経験しているはずだ。

だから、iPhoneが発売されればビックウェーブに乗らないと押し潰されると考える人も出てくるし、長いものに巻かれたい深層心理があるのだろう。

スマホにおいても世界の主流のAndroidよりも、なぜかiPhoneが人気という変わった国になっている。

Liveっていう響きが格好いいよね

多くのDAWと同じく、Ableton Liveにも期間限定で使える体験版が用意されている。

他のDAWの体験版を使ったことがあれば身をもって知っていると思うが、DAWの乗り換えは人生をやり直すレベルで大変。30や40のオッサンが、もう一度、幼稚園からやり直すとか現実的には有り得ないだろう?

無料だからといって気軽に体験版なんて入れてはいけないけれど、世界の主流がどんなものか、グローバルエリートを目指す自分としては(笑)知っておきたいと思った。

ユーザー登録すれば30日間は製品版と同じように使えて、ユーザー登録しない場合は保存ができないという制限の元でずっと使えるらしい。人生やり直す気力はないので、ユーザー登録せずに使うことにした。

クラブミュージックやテクノ、DJ、バンド系に向くっぽい

Cubaseとか国産DAWのシンガーソングライターにはない、セッションビューとかいう謎の縦型レイアウトがまずよくわからん・・・。

適当に触っても本当によくわからんので、適当にチュートリアル動画を見てみた。初心者でも1曲作れますよ、って感じのやつを。

まず思ったのは、チュートリアル動画で教えてる人とかからして、Cubaseとはユーザー層が違うなって感じがする。

大体キャップとかニット帽を被ってたり見た目からしてDJとかテクノ界隈、あるいはディープな感じのバンド界隈のユーザーが多いと思う。

Cubaseとかだと普通のサラリーマン風の講師とかも多いけど、チュートリアル動画ではそういう見た目の先生は一人も見かけなかった。

ACIDの高機能版というような印象

実際、初心者向けチュートリアルの内容くらいしかやってないから実際わからないが、音楽制作の思想がACIDみたいなループシーケンサーのような気かする。

ピアノロールでメロディとかのMIDI打ち込みとかはもちろんできるけども、チュートリアル動画でも1時間くらいかけてドラムパターンを小節単位で作り込んでいくようなのが多い。

やはりクラブミュージック(よくわかって言ってるわけではないから適当な括り)とかを意識したDAWのような気がする。

Cubaseの初心者向けチュートリアルだと、ドラムはプリセットのパターンでさっさと済まして、コードとかメロディとか作っていくポップミュージック的な説明が多い気がするから、意識されているジャンルが違うためか基本作法からして違う。

バンドの音楽制作にも需要があるらしい

Ableton Liveは細かく言うとAbletonは会社名(ブランド名?)で、Liveが製品名なんだと思う。

Liveってくらいだから立ち上げた時の初期画面が他DAWユーザーを全員初見殺しにするセッションビューがメインなのだろう。

これはバンドをやっているような人が言うには、バンドで即興とかをする場合、まずドラムがリズムを鳴らして、それぞれの楽器担当がフレーズを加えていって、それはピアノを~とか、ギターのフレーズを~、とかってやっていくみたい。

その雰囲気をDAWで再現したのがセッションビューのような気がした。

セッションビューからCubsseとかで見慣れた左から右に時間軸が設定されたアレンジビューに切り替えることもできて、セッションビューで作ったフレーズとかを並べていくのがAbleton Liveでの曲作りの基本っぽい。

この機能は俺のCubaseでは見たことがないけれど、Liveの影響で他社のDAWにも搭載されているものがあるらしい。

日本でCubaseが人気の理由

海外は知らんが、日本の趣味のDTMユーザーにおいてはボーカロイドをはじめ、J-POP的なジャンルの曲をメインとしていることもあり、J-POP的な曲が作りやすいような気がするCubaseが使いやすいという評価になるのだと思う。

単純にオーディオインターフェースやボカロの付属ソフトとしてCubaseの機能限定版が配布されているというのも大きいと思う。

先に書いたように、DAWを乗り換えるのは幼稚園からやり直すくらいの気力が必要だから、初心者に無料配布する作戦は賢いと思う。

対抗馬として登場したStudio Oneは、無料版が提供されていたり、いずれCubaseを駆逐するのではないかと思っていたけれど、2025年現在では製品版が売れなくなることに気づいたためか無料版は提供が終了。

ボカロに中級版が付属していたこともあるけれど、今ではボカロの付属DAWがCubaseの機能限定版となっている。

長いものに巻かれたい日本人の深層心理と、幼稚園からやり直す覚悟が必要なDAW乗り換えの苦労、そしてJ-POP的な楽曲政策の需要が組み合わされて、Cubaseが日本では人気の気がする。

クラブミュージックとかテクノっぽいのも好きだった時もあるけれど、オッサンになるとリズムの激しい曲とか、ギラギラしたサウンドよりも、しっとりした曲の方が好きになるのは一般的な傾向な気がする。

追記1 FL Studioのデモ版を使った感想

これもクラブミュージック系で主に使われている気がするDAWである。

日本語に対応したのは比較的最近だというけど、名前は結構聞く。シェアがどのくらいかは知らん。

同じDAWというジャンルでも、ソフトが違うとこんなにも全くわからないというのをまたしても痛感した。

UIにアニメーションがあったり、ちょっとした効果音があったり、ちょっとしたゲームアプリのようにも感じたりもした。

デモ曲が充実していてデモを聴いているだけでも楽しいは楽しい。

追記2 Logic Proのデモ版を使った感想

こちらはMac専用でGarage Bandの上位版(?)とも言える立ち位置な気がするけど、MacでDTMやってる人のシェアは高いと思う。

特徴は値段が3万円と他のDAWの上位版に比べてかなり安い。デモ版も90日も使えるという太っ腹。

使い勝手はGarage Bandを彷彿とさせる部分があったり、ソフトのUI以前にMacであるという特徴がある。

色々なDAWを試して思ったこと

Cubaseと使い勝手が近いのは、Studio Oneとかシンガーソングライターとかなのかなぁ、という感じで、その他のDAWは同じジャンルとは思えないほどパッと見の使い勝手が違って泣けてくる。

成果物は音楽という同じものだから、アプローチが違うだけとも言えるけど、簡単に乗り換えるものじゃないなという気がした。

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90年代DTMの代名詞 Sound CanvasのためにSinger Song writerを復活インストールした話

すがすがしいほど90年代DTMな見た目のSinger Song Writer

Sound CanvasとかSinger Song writerとか聞いてピンと来ちゃう人は、90年代にDTMをかじってたかなんかの人だと思うけれど、外付けのハードウェアMIDI音源のデファクトスタンダードだったのがRolandのSound Canvasシリーズである。

90年代に作られたMIDIファイルをなるだけ忠実に再生したい

90年代当時のインターネットやパソコン通信(というもの)では、今みたいに光回線とか5Gとかの常時接続なんて存在しないから、夜中にテレホーダイ(というもの)を使ったりして、ちまちまファイルをダウンロードしたものだけど、90年代に作られたMIDIファイルの大多数はSound Canvasで再生することを想定している。

Sound CanvasにもSC-55などの入門機からSC-88Proなどの憧れの高級機まで、様々な機種があるから忠実に再生するのは難しいのだけど、なるだけ忠実に再生したいと思うわけである。

幾度かソフト音源化されるも短命に終わっている

90年代当時のPCスペックでは、今みたいに数GB以上も容量があるソフト音源なんて考えられなかったが、90年代後半~2000年代前半くらいのPCスペックだと、16MBとかせいぜい数十MB程度の容量だけど、Virtual Sound CanvasとしてSound Canvasがソフト音源化された歴史がある。

製品としても販売されていたり、Windows XPくらいからだったと思うが、WindowsにもSound Canvasを元にしたソフトMIDI音源が内蔵されたりした。

OSのオマケ機能くらいの扱いだから、そんなに音質もよくないし、DTMの音源として使えるレベルではないという印象だけど、今のWindowsでもMIDIファイルを何の気なしに再生できるのは実はSound Canvasのおかげだったりするはずだ。

Singer Song Writerの内蔵音源はSound Canvas

ちゃんとした楽器やDTM音源としてのバーチャルなSound Canvasは、単体製品としては販売終了しているようだけど、一番シンプルにSound Canvasのソフト音源が使えるのはSinger Song Writerを使うことである。

なにしろ、デフォルトの内蔵音源がVSC(Virtual Sound Canvas)なのである。

昔からミュージ郎とかミュージ君とかのSound Canvasの入門セットとかを買うと、Singer Sing Writerがセットで付いてくるくらいだったけれど、現在では逆にSinger Song Writerを買うとSound Canvasが付いてくるのだ。

あくまでもSinger Song Writer専用の内蔵音源なので、単体で動かしたりはできないけれど、音質的にもクリアーだし、昔のGS音源対応のMIDIデータなんかもすごく素直に再生してくれる。

もちろん、DAWだからWAVやMP3の音声データとして書き出しもできるし、昔のMIDIデータを持っている人は試してみるとよいかもしれない。