旅モノ

旅モノ

【LCC】ジェットスターやピーチは客層が悪い? 実際はJALやANAの家族連れの方が騒がしい現実

よく「LCCは客層が悪い」と言われるが、結論を言うと、JALだろうがANAだろうがLCCだろうが、結局同じだ。

暮らしている社会が同じなら、機内に現れる人間の姿も大差ない。マナー知らずの若者も、赤子の泣き声を離陸から着陸まで延々と機内に響き渡らせる家族連れも、隣席まで肘をはみ出すビジネスマンも、飛行機に乗る以上は完全回避は不可能だ。

客層の優劣を語る議論は、人間の醜さを忘れた幻想にすぎない。

客層が悪いと言われるLCCの実際

確かにLCCには、見るからに金を持っていなさそうなガラの悪い若者や学生風、低所得者や年金暮らし風が多いのは事実だ。遅延や欠航が付き物のギャンブルみたいなLCCで仕事の出張を命じる会社はブラックすぎるから、必然的に出張ビジネスマンの乗客は極端に少ない。

そういう光景を見れば、「客層が悪い」と思われる理由もわからなくはない。

静けさを壊すことが多いのは大手の方だった

だが、LCCによく乗る俺からすると、むしろJALやANAの方が機内は騒がしい。

JALやANAは中流階級が多いため、小さい子供や乳幼児を連れた家族連れがよく利用する。そのため、機内にはギャーギャー泣き声が響き渡ることがLCCよりも多い。

乳幼児に「泣くな」と言うのは酷だが、必要な帰省なのか道楽の観光旅行なのかは知らないものの、飛行機に乳幼児を連れて乗る家族連れがLCCよりずっと多いのは事実だ。

結果として、静けさを求めるならLCCの方がマシで、大手の方が騒がしいフライトになることが多い。

客層論争は人間の醜さを忘れている

結局のところ、「どっちの客層がいいか」なんて議論は無意味だ。

人間はそもそも醜い生き物であり、飛行機に乗ればその醜さが形を変えて現れるだけ。所構わず騒ぐ若者グループも、機内で泣き声を響き渡らせる家族連れも、同じように他人にとっては迷惑な存在になる。

結論、それでも客層にこだわるなら

客層にこだわる金持ちは、自家用ジェットを買った方がいい。結局、それが唯一の「静かで快適な空の旅」なのだから。

旅モノ

飛行機が当日欠航したらどうなる? LCC、中堅、大手航空会社の補償対応を徹底比較

旅行当日の朝。胸の高鳴りで夜の眠りが浅く、まるで子ども時代の遠足前のように何度も目が覚めた。窓から差し込む光はいつもより鮮やかで、これから始まる非日常を祝福しているかのようだった。ボンレスハムを薄く切り、トーストにバターを塗って香ばしい匂いを吸い込みながら、旅の始まりを確かめる。

空港へ向かう道は普段よりも色濃く見え、肩にかけたバッグの重みが旅の始まりを静かに知らせていた。飛行機に乗れば、日常から切り離された時間が始まるはずだった。窓の外に広がる空、まだ見ぬ土地の匂い、旅先で口にする一皿の料理。それらすべてが心の中で既に形を持ち、期待の輪郭を描いていた。

しかし、カウンターで告げられた言葉は冷たく短い。「欠航です」。その一言が積み上げてきた期待を瞬時に打ち砕き、せっかくの休暇は空港の椅子に沈み込む時間へと変わった。旅の夢は灰色の現実に塗り潰されていく。

この経験が誰にでもあるとは限らない。しかし、飛行機を使った旅を重ねる者なら、いつか必ず直面するのが「欠航」という現実だ。そして、その後に待ち受ける補償対応は、選んだ航空会社によって全く異なる。

LCC(格安航空)の補償は薄く、原則運賃のみ払い戻し

ジェットスターなど、LCCにおける欠航時の対応は極めてシンプルだ。

選択肢1 自社の後続便に振り替える

振り替えできる便があるかどうか、それがすべてを左右する。成田から札幌へ向かうような便数が多い路線なら、2時間くらい待つことで後続便に乗れる可能性が少なからずある。差額を払う必要もなく、席を確保したら待つだけでいい。まだ救いはある。

だが、長崎や鹿児島のように一日一便しかないような弱小路線では話が違う。欠航の一報を受けた瞬間に旅は終わる。翌日か翌々日、あるいは数日後まで振り替えできる便はなく、計画は崩れ、旅行そのものを中止せざるを得ない。空港の椅子に沈み込む人々の肩には、重たい諦めが降り積もっていく。

どの空港から乗ろうとしているかも運命を分ける。ジェットスターの場合、JALと提携しているため、もしJALが同じ路線を飛ばしていれば振り替えの可能性がある。だがそれも運次第で、必ずしも救われるとは限らない。

そして、最後に立ちはだかるのは、カウンター越しの係員たちだ。ジェットスターの窓口に立つ彼らの態度は、なぜか上から目線で、困っている乗客を助けようという気配はほとんど感じられない。旅行を楽しみにしていた人間の焦りや絶望など、彼らの目には映っていない。欠航になれば塩対応が待っている。最初から覚悟して空港に向かうのだ。

選択肢2 払い戻し

欠航になった便は当然ながら払い戻しの対象となるが、往復で購入している場合、行けないのだから帰りも乗りようがない。結果として、往復ともに払い戻しを要求することができる。

ジェットスターの場合は、さらに苛立たしい儀式が待っている。窓口に並ぶ代わりに、無機質なチャット画面に向かい続けるのだ。「予約内容を確認します」と同じ言葉が延々と繰り返され、小一時間ほど事情を説明し続けなければならない。画面の向こうに人間がいるのかどうかもわからないまま、同じ文言に押し返される。

チケットは使い勝手の悪いジェットスターアプリやWebのマイページに表示されるだけ。必要なときに限って操作はもたつき、旅人の焦りをさらに煽る。夢見ていた旅行は、冷たい文字のやり取りと不親切なアプリやWebの画面に置き換えられていく。

払い戻しが決まったとき、確かに金は戻る。だが、失われたのは金ではなく、旅そのものだった。空港の椅子に沈み込む人々の肩には、返金では埋められない喪失感が重くのしかかっていた。

ジェットスターの欠航は直前に決まる

なぜかジェットスターの欠航は、いつもぎりぎりに決まる。

いくら格安航空と言っても、そこで働くパイロットや客室乗務員などのスタッフは、幼稚園しか出ていない俺なんかに比べると圧倒的に高学歴であり頭脳優秀な人たち。人間としてのレベルが格段に高い人たちに思えるが、欠航対応についてはゴミだとしか思えない。

天候不良とか火山灰の影響とかで、他社が始発便から軒並み欠航しているというのに、ジェットスターの欠航が決定するのは定刻の大体2時間前。旅慣れている人間ならすでに空港に着いている時間だ。決定が遅すぎる。せめて家を出る前に知らせてほしいと思う。

ジェットスターのアプリは役立たずで、欠航が決まっていても画面には反映されない。旅人はまだ飛べると信じてセキュリティチェックへと進む。そこで係員に冷たく告げられる。「欠航便だから通れませんよ(笑)」と。

その瞬間、空港の光は色を失い、旅の始まりを告げていたはずのバッグの重みはただの無駄に変わる。旅人たちは立ち尽くし、誰もが同じ思いを抱く。なぜもっと早く知らせてくれないのか。なぜ夢をここまで引き延ばしてから奪うのか。

安さの代償は、こうして突きつけられるのだ。それでも人はLCCを選ぶ。安さに惹かれ、運が良ければ何事もなく目的地へ辿り着けるからだ。ハイリスク、ハイリターン。旅人はその言葉を胸に刻みながら、空港の窓に差しこむ眩い光と暗黒の影の中で、自分の選択を静かに噛みしめる。

ジェットスターも「特別な状況」では補償される

原則的にLCCに乗るからにはトラブルが起きた時の補償を期待してはいけない。座席が狭いだの、荷物に追加料金がかかるだの、予約の変更ができないだの、そんな不満はよく耳にする。だが、決定的な違いは欠航したときに露わになる。

ジェットスターの場合、「特別な状況」においては補償されるとあるが、それは具体的には機材不良や機材繰り、ストライキなどによる欠航である。補償金額は公式サイトには明記されていないものの、国内線においてはホテル代や食事代、公共交通機関の交通費などを8,000円まで補償されるケースがあるという。

※参考サイト
大幅な遅延・欠航時の対応について

中堅航空会社の補償例

細部こそ各社で異なるものの、中堅航空会社とLCCとの違いを最も鮮やかに示すのは欠航時の補償である。

AIR DO

北海道の翼、AIR DO。格安航空会社と誤解されることもあるが、それはあまりにも間違った解釈だ。

AIR DOはただの航空会社ではなく、北の大地の誇りを背負う存在のように見える。欠航が決まったとしても、彼らは旅人を見捨てない。東京から北海道へ、新幹線と特急列車で振り替え乗車するという選択肢まで用意されている。鉄路を走る車窓から雪原を眺める旅は、翼を失った者へのもうひとつの贈り物かもしれない。

さらに欠航によって宿泊が必要になったり、追加の交通費が発生した場合には最大15,000円まで補償してくれる。金額の大小は人によって感じ方が違うだろう。しかし、ジェットスターが原則的に1円も払わないことを思えば、この数字はまるで救済の光のように見える。比べるのもナンだが、AIR DOが神様に思えてくる。

※参考サイト
宿泊費や交通費のお支払いについて

ソラシドエア

ソラシドエアも欠航の知らせに沈む旅人を見捨てない。業界の暗黙の約束なのか、彼らもまた15,000円まで交通費や宿泊費を補償してくれる。冷たい現実の中に差し込む一筋の光のように、その数字は旅人の心を支える。

行き場を失った者には、他の航空会社への振り替えのほか、地上を走る交通機関への切り替えも許される。空を飛べなくとも道は閉ざされない。翼を失った旅人には、別の道を示すのがソラシドの流儀だ。

その優しさは、まるで南風が頬を撫でるよう。翼を引きちぎられたとしても、希望はまだ残されている。

※参考サイト
補償(費用負担)をご希望のお客様

スターフライヤー

黒い翼を持つスターフライヤーも、欠航の知らせに沈む旅人を見捨てない。AIR DOやソラシドと同じく、15,000円までの補償を差し出し、他社便への振り替えも、新幹線への切り替えも選択できる。

空を失った者に地上の道を示す発想。飛行機の欠航を鉄路へと繋ぐその仕組みは、沖縄を除く本州以南では当たり前のことらしい。旅人にとっては、閉ざされた空を補うように広がる鉄路が思いがけない安らぎに見える。

翼を引きちぎられても、旅は終わらない。新幹線の窓から流れる景色が空の代わりに心を慰める。

※参考サイト
他航空会社・他交通機関への変更および立替費用のご精算について

スカイマーク

中堅の中では古株の翼、スカイマーク。その歩みは静かに続き、空の歴史に刻まれている。公式サイトには上限額の記載は見当たらないが、他の中堅と同じように旅人を支える補償が用意されていると思う。

欠航の闇に包まれてもスカイマークの翼は旅人を見捨てない。その補償は失われた空を補う優しい道標となり、旅人を前へと送り出すことだろう。

※参考サイト
スカイマーク都合で欠航になりました

大手航空会社の補償例

LCCでは欠航すれば運賃の払い戻しだけで、旅そのものがなかったことにされる。中堅でもその補償に驚かされるが、大手となればさらに別世界が広がっている。

大手航空会社は地方空港であっても1日に何便も翼が舞い上がり、後続便への振り替えが実現可能になる。時には臨時便が飛び立ち、旅人を次の目的地へと運ぶ。空の道は閉ざされず、途絶えることもない。LCCのように一発で夢が潰えることは少なく、大手の翼は旅人に安心という風を送り続ける。

JAL 日本航空

JALのサイトには、補償の金額や具体例が細かく記されてはいない。けれど、その対応は少なくとも中堅以上の厚みを持つと思われる。

ネットの書き込みには15,000円という数字が浮かび上がり、業界に共通する暗黙の基準のようにも見える。

※参考サイト
出発当日の空港での遅延と欠航による諸費用について

ANA 全日本空輸

AIR DOのように具体例を添えて補償を語るのは旅人にわかりやすい。だが金額の明示はなく、その沈黙はJALと同じだ。数字は語らずとも、対応の厚みは確かに存在している。

たぶんJALや他の大手に準じているのだろう。空の世界には明文化されぬ約束があり、旅人はその影に守られている。

※参考サイト
機材故障などが理由の変更

補償されるのは機材故障など航空会社都合に限る

調べて驚いたが、LCC以外の航空会社は運賃を払い戻すだけではなく、当たり前のように補償を用意しているということだった。

こんなに払って経営が成り立つのかと余計な心配をしてしまうが、補償が支払われるのは航空会社に原因がある欠航に限られる。

台風や自然災害のような天候不良は対象外だ。思い返せば、俺がジェットスターでJALに振り替えられたときも、理由は機材不良だった気がする。空が荒れれば、誰もが損失を抱える。だからこそ、旅人は背伸びして大人になり、「お互い様」と呟くしかない。空の理不尽を受け入れ、次の旅へと歩みを進めるのだ。

旅モノ

長崎・佐世保への旅で語り切れなかった良かったこと、残念だったこと

17年ぶりの長崎旅行。いくつか記事を書いたが、語り残したものは多い。グルメの失望も、ハウステンボスの広すぎる駐車場についても書いたはずなのに、どこか抜けている。

旅行中に書いた「気づきメモ」を元に、書ききれなかった良かったことと、残念だったことを記録として記述したい。

佐世保の街並みと空気

佐世保駅周辺の市街地は、観光地という面もあれば生活の延長線上にある街という印象が強かっただった。日本一の長さというアーケード街は広くて歩きやすいが、全体的に落ち着いた雰囲気。百円ショップが多く、観光地というより生活に根差している雰囲気が感じられた。

もっとも、札幌市のアーケード街「狸小路」にしても、コロナ禍で外国人が来れなかった時期はガラガラだったし、那覇のアーケード街や国際通りも外国人が来れない時期においては、人っ子ひとりいないくらいにガラガラだったので、外国人観光客が思いのほか少なかったというのもあるだろう。

有名飲食店は極端な観光地価格

全国各地の様々な観光地とされる街に行ったが、佐世保の名物を提供する店は観光地価格が著しいように感じた。

名物のレモンステーキは2~3千円くらい、佐世保バーガーも1~2千円くらい。観光地メニューと言えど、需要と供給の釣り合ったところで価格が決まるとは思うが、強気な価格設定のわりには店舗が賑わっている様子は感じられなかった。

北海道の観光地だと、強気な観光地価格の店にも観光バスが乗り付けて大量に客が供給されたりするけれど、街中の店でそういった光景を見ることはなかった。

トルコライスはどこにでもあるわけじゃない

今回の長崎の旅で特に食べたいと思っていたのはトルコライス。

長崎県内ならどこでもあるかと言えばそうではなく、佐世保の中心市街地では、むしろ数店程度しか提供している店はなかった。Googleマップあるあるだが、情報が間違っていたり、目当ての店に行ってみると実は定休日だったりして、有りつくのに苦労した。

2日や3日程度の滞在だったら、長崎に着いた瞬間からトルコライスの店を探した方がいいレベル。空港にも食べられる店はあったけど、着いて早々に空港で食べるのも嫌だからスルーしたら、散々な目にあったという笑い話。

長崎の交通とアクセスの印象

長崎から他県へ移動する際、特に熊本や鹿児島方面へは列車や高速バスでは福岡を経由する必要があり、地理的な不便さを感じた。西九州新幹線の部分開通によって一部は改善されているが、九州全体を巡る旅を考えるとアクセスが厄介に思える部分もある。

長崎から鉄道とフェリーを使って熊本に渡るルートもあるが、仮にそれを使ったとしても時間と料金がかさむ。

2大都市の長崎市と佐世保市の移動も快速列車で2時間ほどかかり、ひょいっと気楽に移動というわけにはいかない。

米軍基地の街とイメージして行くと微妙

日本にある米軍の海軍基地としては横須賀に次ぐ規模だと聞いたが、一般観光客がふらっと目にする範囲だと、沖縄で街のど真ん中に滑走路があるのを見慣れていたからか、思っていたほどの米基地っぽさは感じられなかった。

海軍基地という性質上、海沿いのエリアに施設が集中していて、当然ながら一般人が立ち入ることはできないというのもあるだろう。

長崎市や佐世保市のホテル価格は高め

クチコミが5段階で2くらいの評判の悪い難ありなビジネスホテルですら、1泊5千円くらいが相場。少し頑張ってクチコミが3~4くらいの星になる「普通」のビジネスホテルだと6~7千円くらい。

長崎市だと1か月くらい前なら安いホテルを選べるけれど、直前になると8千円くらい出さないと泊まれるホテルが見つからないかもしれない様子だった。

長崎市も佐世保市も大村市も、宿泊者は出張のビジネス客が多い印象で、そうなるとポケットマネーで泊まる一般観光客を奪い合う必要もないから、無理に安くしなくてもいいという理屈で高いように思った。

その構造は飲食店などにも言えて、長崎名物を提供する店でも実際は地元客が客層の中心だったりと、観光客に必ずしも優しい所ではないという印象も持った。