
毎年1回、意味もなく“知らない変わったバンドのCDをジャケット買いする”という謎の儀式を続けている。
今年、その祭壇に捧げられたのが、The Unemployed(失業者) の「Fuck Work(仕事なんてクソくらえ)」というアルバムだ。
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思ったより普通のパワーポップ

ジャケットのじわじわと来る雰囲気、バンド名の投げやり感、アルバム名の虚無感。どれを取っても「これは絶対に社会風刺の塊だろう!」という期待しかなかった。
ところが、蓋を開けてみるとどうだろう。思ったより普通。いや、悪くはない。悪くはないんだけど……うーん、物足りない。
もっと社会批判的で、もっと皮肉で、もっと「世の中をぶっ壊すぞ」みたいな狂気を期待していたのに、実際は、恋愛の泥沼、自己嫌悪といった、個人の感情にフォーカスした曲が中心だった。
洋楽っぽいけど日本だけで出ている謎のアルバム
今回のアルバムを聴いてまず思ったのは、「そもそもこのアーティストは何者なんだ?」という根本的な疑問だった。
アーティスト名は「The Unemployed」で、曲調は英語歌詞の洋楽パワーポップ。歌詞の世界観はアメリカンな恋愛と自虐の世界が中心のようだ。
調べてみると、シカゴの片田舎で地下室に籠って曲作りをしているアメリカ人の宅録アーティストらしい。しかも、“いまんとこ”日本だけでリリースされた企画アルバムというが、なんとも奇妙な経歴のアルバムだ。
公式プロフィール
Powerpop Academyの紹介文によると、The Unemployed の正体は、“パワーポップ界、期待のニート”とされるブライアン・ブロスコ君。








