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【試される島】那覇から日帰りできる粟国島にソテツを見に行ってきたぞ

粟国島の港に停泊するニューフェリーあぐに

ずいぶん昔から旅行本(じゃらんとかではなくてエッセイ的な単行本)を読んで存在は気になってはいたが、未だに行ったことがない島。

それが粟国島だ。

粟国島は那覇の泊港から日帰り旅行できる離島としては、久米島の次にギリギリなところにある。

離島と言っても毎日出航する定期船があるのでアクセスが特別悪いわけではないが、沖縄に100回くらい行ったことがあるヘビーリピーターでも粟国島には行ったことがなかったり、離島を巡る派の人でも最後の方に訪れる人が多い印象がある。

訪れた時(2024年1月)は、島の観光施策か何かで那覇発の往復フェリーが6千いくらだったのが4千円台まで割引にされていたのも粟国島に行こうと思った理由の一つである。

粟国島に日帰りする旅行プラン

記事執筆時のダイヤとしては、那覇を0930に出航して2時間後の1130頃に粟国着、1400に粟国を出航するパターン。

当日の0730頃に粟国村の公式サイトで出航するか発表される。港に向かう前に必ずチェックするべき。

重要なので2回言うけれど、出航するかどうかは当日の0730頃に決まる。確実に欠航する場合は前日に発表されることもある。

船は1隻体制で運航しているため、急なメンテナンスが必要になると、その日については全便欠航することもあるのだ。

今回も急に「機関整備のため」という理由で欠航して、予定していた日よりも1日ずらして来島したのである。

島旅の基本ではあるが、スケジュールには余裕を持とう。

さて、粟国島に日帰り旅行する場合、島に滞在できるのは2時間弱となる。

「たった2時間の滞在でどうすんの?」という声が一部から聞こえてきそうだけど、個人的な経験では粟国島くらいの規模の島だと、2時間もあれば有名スポットのいくつかに訪れたり、島の雰囲気を感じることが十分可能だと見込んでいる。

ちなみに、鉄道の分野では「乗り鉄」と言って列車に乗ること自体が目的というジャンルもあるけれど、船旅にも同様のジャンルが存在する。

20時間以上もの長距離航路を乗って、目的地に着いたら数時間だけ滞在してすぐに戻りの船に乗るという楽しみ方もある。

2時間乗って2時間滞在するというのは、船旅のジャンルとしては至って普通なのだ。

ニューフェリーあぐにの雰囲気

さらば、生まれ故郷の那覇よ!! (生まれ故郷じゃないし数時間後に帰って来るけど!!)

2時間程度の乗船時間だけど、船は必要不可欠なものを中心に装備を固めた実用重視の印象。

前日が欠航していたので反動で人がいっぱいかと思っていたが、全然そんなことはなかった。

このあたりの離島を結ぶ他の船もこんな感じだった気がするが、売店や軽食自販機などの設備はなく、ソフトドリンクの自販機のみ設置されている。

居心地は悪くない客室フロア。テレビとエンジン音以外の音声は無音

写真の客室フロアは前方にテレビが左右分かれて2台設置されていて、それぞれが別の番組を流していた。当然、音声はチャンプルー。沖縄らしさを感じなくもない。

乗船時に流れていた番組は、左側はノホホンとした沖縄ローカルの旅番組。右側は正月に起きた北陸の大地震直後なので、避難所の案内や倒壊した建物の救助要請などの緊急番組で、内容が両極端だった。

左の番組が見たい人は左側に座り、右の番組が見たい人は右側に座る。どっちも見たくない人や、両方見たい人は真ん中に座る? っていうのが着席ルールなのかどうかは、常連ではないので正直よくわからなかった。

WiFiはないが、ドコモやドコモの電波を使っている格安SIMなら携帯の電波はほぼずっと繋がる。沖縄はauが伝統的に最強でドコモは格下のため、auやau系も当然繋がるはず。ソフトバンクとか楽天モバイルは知らん!!

携帯やノートPC用の充電設備は見当たらず。足元とかにはないし、いかにも充電に使ってください、と言わんばかりのコンセントも見当たらなかった。

オススメは天気のよい日なら、客室よりも断然デッキでござる。

客室がアレだっていうのもあるけど、拙者みたいな人間を含め、世捨て人風の人や、人間社会のあれこれに疲れた人間は、不思議とデッキを好む。

椅子などの設備はあまり充実している方ではないが、一般客が上がれる一番上のデッキ(3Fかな)は解放感があってよい。

粟国島は試される島だった

「試される島」というのは筆者が感じた印象であって、公式が掲げているフレーズなどではない。

沖縄本島や石垣島周辺の離島は大体訪れたことがあるが、訪れたことのある島の中では、粟国島は試される方の島という印象を受けた。

「試される大地」が公式フレーズ(たぶん)の北海道を意識しているが、地面と空気は用意するけど、そこから先は自分で何とかしなさいという、本人次第な要素が強いわけである。

観光客や修学旅行生がどっと押し寄せるタイプの離島だと、観光産業が栄えているので心の準備を含めて、何も準備せずとも、観光団体の鬱陶しさを除けば、大体は島で快適に過ごすことができたりする。

そういう意味では、粟国島は観光客や修学旅行生がどっと押し寄せるタイプの島ではないと思うので、観光プランや過ごし方は自分で考えなくてはならない。

粟国島で宿泊する場合は、個人経営の昔ながらの民宿が基本となる。

民宿が苦手な場合は1軒だけ「プチホテル」という名の宿泊施設があるが、記事執筆時としては主要なホテル予約サイトなどからは予約できないので、電話などで自分で予約しないとならない。

予算は離島なのでどこに泊っても那覇より高いのは覚悟しておいた方がよい。

なぜだか島に着いたら急に涙が滲んだ

粟国島の船着き場付近の様子

もうじき俺を乗せた船が港に到着する。

船は那覇を出航して2時間11分後、11時41分に粟国島に到着した。

初めて訪れる島だが、港の景色はどこか懐かしさや既視感を覚えさせるものだった。特段に涙もろいわけではないが、なぜだか涙が滲んだ。

“失敗はしてもいい
でも後悔だけはしないように”

失敗と後悔。

それは俺の人生の99%、いや100%を埋め尽くすフレーズだ。俺はもっと早くに、ここに訪れるべきだったのかもしれない。

なにをどう間違ったら、人生の全てが失敗と後悔で埋め尽くされるのだろう・・・。

日中20度くらいと、沖縄では一番寒い時期ではあるが、南国に照り付ける太陽が眩しかった。

粟国港では島の掟で往復の乗船券であっても、帰りも乗船名簿を記入して係員との対面での乗船手続きが必要。

散策に出かける前に名簿の記入を済ませておくと、気が少し楽になるかもしれない。後悔しないで済む。

賑やかな那覇の泊港とか久米島のターミナルに比べると、粟国港は船着き場という印象が強い。

粟国島はソテツが沢山自生している

粟国島に行ったことがない人でも「粟国=ソテツ」というイメージを持っている人は多いかもしれない。

1億5千万年以上も昔から現在まで姿かたちを変えることなく生き延びているソテツは、他の樹木では育ちにくい厳しい環境でも生きられるという。

粟国島のソテツは数百年前に植えられたらしく、現在も島の至る所でソテツの雄姿を眺めることができる。

戦争の時の食糧難の際には実や芯は食料として、葉は燃料として利用されたらしい。

島にソテツが何本あるか数えようとしたが、無謀に思えて早々に辞めたというのは内緒。

滞在2時間でどこに行くことができるか

以前の自分だったら短い時間で行けるポイントを決めておいて「まず〇分でどこに移動、次は△△に×分で移動・・・」というふうに計画を立てていたものだが、広い地球と生きられる時間が限られている一人の人間としては、そのような行動は苦労の割には大した意味がないものであることに気づいた。

80歳で死ぬとして、地球上の隅々まで80年間で見て周れるかというと、多くの人にとってそれは無理なこと。

出来ることと出来ないことは、無駄な精神の葛藤を減らすためにも初めから白黒はっきりさせておいた方がよいのだ。

このケースでいうと、2時間で粟国島のすべてを見るのは80年間で地球上の隅々まで見るのと同様に無理なことである。

粟国島は西側は崖になっていて東側は浜になっているため、西に進むと上り坂になる。

今回のプランでは港の周辺を意識して見ることと、東側のヘビ公園と呼ばれる場所の付近、人間の活動の中心である中心集落の3か所を重点的に見ることにした。

東浜地区農村公園(通称・ヘビ公園)

Googleマップではヘビ公園としか載っていないが、正式には東浜地区農村公園というらしい。

2019年公開の粟国島が舞台の映画『洗骨』で使われた場所である。

洗骨は日本では粟国島など南西諸島の島の一部に残る風習で、人が亡くなったら土葬あるいは風葬して、しばらくしたら骨を洗って再度埋葬するというものである。

2022年にリニューアルされて現在の形となったが、以前はもっとヘビっぽい感じだったっぽい。

西の浜(ナビィの恋ロケ地)

ヘビ公園から少し歩くと西の浜という場所に出る。

ここは1999年公開の粟国島が舞台の映画『ナビィの恋』のロケ地だ。

ただ、立派な遊歩道と東屋があるものの、遊歩道の入り口は草木で立ち入りできる状態ではなかった。

粟国島はひょっとすると、特に意識して歩かなくても映画のロケ地巡りになる島のようである。

エキストラは村のスピーカーによって集められるという。

粟国島の中心集落

西の浜からさらに北上すると長浜ビーチ(ウーグ浜) というビーチに出るっぽいが、時間的に慌ただしくなってしまうので港方面に戻り、中心集落を目指すことにする。

ちなみに、中心集落を見学しても50分くらい余ったので、余裕のある人はウーグ浜まで行ってもいいと思う。フェリーに乗り遅れても責任は取らないが。

こちらは中心集落にあるAコープ。島に食料品などの買い物ができるスーパー的な店は3か所ほどあるがそのうちの一つ。

日帰りの場合は買い物している時間が勿体ないので、その手の離島買い物ツアーみたいな旅行でない場合は、必要な飲食物は那覇で事前に買っておくのがよいだろう。

飲食店もいくつかあるが、目に入ったものの範囲だと観光客向けのギラギラした店というよりは、島の人が普段利用している食堂という感じの所が多い。基本的に島の散策に時間を回した方がよい気がする。

中心集落には村役場や郵便局、教育機関などが集まっている。

写真の場所には保育園、幼稚園、小学校、中学校がある。それぞれ合体技みたいになっている。

自分は幼稚園の段階で行きたくなくて登園拒否していたが、ここに生まれた場合は10年以上も同じ場所に通わないとならないのか・・・と考えさせられる。クラスに気の合わない人間がいても10年くらいもずっと一緒ということだろう。

沖縄ではアメリカ統治時代の名残で、現在でも公立の幼稚園と小学校は同じ場所でセットで運営されていることが多く、小学校の校長が幼稚園のトップも兼任していることもあるという。当時は幼稚園1年+小学校6年の計7年間が義務教育だったらしい。

島に高校はないので、中学を出たら那覇などに下宿することになるのだろう。

島を散策していて頻繁に見かけるのが税金を納めましょうという看板。

自分以外に観光客も地元の人も道で見かけることはほとんどなかったが、観光案内の看板も所々に設置されている。

観光客に至れり尽くせりというわけではないが、小さい規模の島ながら観光客を歓迎するムードは感じられる。

その他のおすすめスポット

粟国島を訪れて一番好きだったのはククヤガーという場所。

コミュニティバス「アニー号」でも訪れることができるが、港から西に歩いても10分かそのくらい。

入り組んだ地形だが各方面に行くことができる

粟国島のシンボルツリーとも言えるソテツも生えているし、入り組んだ坂が合流している交差点となっている。

どことなく、かつて歩いた大東京の渋谷駅近辺の道玄坂だとか、あそこらへんの光景とダブるところがあった。

当たり前のように地面にソテツが生えているのも、何とも言えない味わいや奥深さを感じる。

粟国島に行く機会があったら、ぜひ訪れて欲しいスポットだ。

日帰り粟国島観光のまとめ

粟国島に観光で行こうか迷っている人の多くは、宿泊施設が民宿中心で敷居が高く感じてしまい、躊躇しているというのがあることだろう。

一般的な旅行ガイドなどでも、観光情報が少ないというのもあるかもしれない。グルメ派の人の場合は、ソテツって食べられるの? みたいな疑問もあるかもしれないし。

だけど、日帰りでも2時間もあれば意外と島の雰囲気は感じられるので、渡嘉敷島や座間味島には行ったことあるけど、次はどこの離島に行こうかな~、なんて人は旅先に選んでみるのも有意義かもしれない。

注意点としては、3回目だけど船は1隻体制なので天候が良くともメンテナンスなどで急に全便欠航になる場合があるということ。

公式サイトの運航情報は必ずチェックするようにしよう。

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沖縄で5番目に大きな島「久米島」を歩いて23Km一周してきたぞ

沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きな島と言えば久米島である。

個人的には全国区で売られている泡盛「久米島の久米仙」の「久米島」だけど、何年か前に沖縄で知り合ったウチナーンチュに「久米島はオススメ」と言われていたこともあり、いつか行ってみたいと思っていた。

そんな経緯もあり、7月という体感温度が42度前後にもなる暑い時期に久米島を訪れた。

久米島に行く方法

久米島と沖縄本島(泊港)を結ぶフェリー

交通機関は2択で、飛行機かフェリー。

リーズナブルなのはもちろん後者。

フェリーの場合、那覇の泊港から3時間半で行ける。往復で6千円台、支払いは現金のみ。距離の割にはリーズナブルに感じた。

飛行機の場合は片道1万円くらいで那覇空港から1日7便くらいあり、夏限定で羽田から直行便もあるらしい。

フェリーの注意点は時期や曜日によっては1日1便しかないので、寝過ごしたり港に行くのが遅れないようにすること。

渡嘉敷島とか慶良間諸島と違って、日帰りすると1時間程度しか滞在できないため、久米島での泊まりが基本となる。

滞在エリアは港周辺かイーフビーチ周辺の2択

初めて久米島を訪れた感じだと、滞在するエリアはフェリーターミナル周辺のエリアか、島の東あたりのイーフビーチ周辺かになる。

沖縄系の弁当や総菜が買える玉寄スーパー。港の西側あたり

フェリーターミナル周辺は昔ながらの街並みで商店街や居酒屋などがある。

サンエーとかの沖縄本島の大手スーパーはないが、久米島には地元の個人経営的なスーパーが何軒かある。港からは少し遠いが、徒歩圏エリア内にファミリーマートがある。水を買ったりするのはここが良い。

筆者は港周辺の某ホテルに滞在したが、一般的な意味でのより快適な滞在をしたい場合はイーフビーチ周辺にリゾートホテルがあるので、バスなどで移動して宿泊するのが良い気がする。チェーン店のドラッグストアやAコープがあるのもイーフビーチエリアで、島で一番都会的な印象を受けた。

沖縄久米島イーフビーチホテルを予約する

島を一周しようと思ったきっかけ

久米島を歩いて一周しよう的なパンフレットを見たから。

島一周できる道路が23Kmと自分のウォーキングスキル(?)的にちょうどいいなと思えるのも魅力だった。

沖縄の離島はそれぞれが観光客誘致に何かしら工夫しているけれど、久米島は観光パンフレットとかキャッチコピーとかに凝っている感じがした。

一つだけ、実際に徒歩で1周した自分からすると、真夏に実行するには暑すぎるということ。熱中症との闘いであった。

久米島一周に必要なもの

自販機は1~3Kmおきくらいにある。コカコーラのは高くてDyDoがコスパ良好

一周してやるぞという気持ちと、補給食、水分、自販機で飲み物を買う小銭。

基本的に自販機が長くても3Kmくらいごとにはあるけれど、真夏だと飲み物なしだと熱中症で倒れて自販機に辿り着けない場合もあるので、1Lくらいは飲み物と補給食をバッグに入れておいた方がよい。

バスでギブアップするにも2~3時間くらいに1本くらいの頻度なので、タイミングによっては体感温度42度とかの中でバスを延々と待たないとならない。だから飲み物を持ち歩くのは絶対に必要だ。

久米島一周の見どころ

車とか自転車だと時計回りの方が車線的に海が見やすくて良いというのはあるけど、徒歩だと別に関係ないので自分は反時計回りで回った。

というより、タイミング的に暑すぎる日だったので先にイーフビーチや奥武島などの見どころに訪れたかったのである。暑すぎてどうにもならなかったら一周せずに戻ることも想定していた。

訪れたのが午前9時だからやっている店はないけれど、イーフビーチ周辺には居酒屋やカフェなどがあってリゾート感があった。

イーフビーチ自体は沖縄本島の恩納村とかのビーチとそんなに大きくは変わらない感じだったが、離島的な解放感があった。

これはイーフビーチを過ぎて橋を渡った先にある奥武島の畳石という自然の造形。奥武島はウミガメの施設とかがあるけど休館日だったので行けず。バーデハウスという海洋深層水を活用した温浴施設が有名だったが、訪れた時期は施設老朽化で閉館していた。いずれ再開する計画もあるという。飲食店などは奥武島にはなく、公衆トイレはある。

奥武島から久米島に戻り、島の東側を北上していくと、てぃーだ橋、つむぎ橋という写真のような景観スポットがある。沖縄本島の南東にも似たような橋があるけど、久米島一周での景色ご褒美スポットと言えるだろう。このあたりからは反時計回りの場合は山を登っていく感じになる。

島の北東あたりに差し掛かると、比屋定(ひやじょう)バンタというビュースポットがある。

展望台があり、隣に公衆トイレと飲食できるような店があった。訪れたのはランチ時間帯で、付近の道路工事とかの作業員の方たちが食後の休憩をしているようだったので、展望台からは撮影せず先を急いだ。

あとから考えると久米島で外せないスポットだというので、粘って1枚撮影してもよかったと思うけど、過ぎたことは気にしない。テーゲー精神も大事と言い聞かす。

比屋定バンタを過ぎると、個人的に絶対外せないスポットの「久米島の久米仙」の工場がある。徒歩だと見逃すことはないと思うけど戻るのもしんどいのでスマホで地図を確認しながら歩くと良いだろう。

搬入作業などをしている人たちがいたが、特にオープンな感じではなく、ふらっと見学できる感じではなかったけど、あの久米島の久米仙の工場の外観を見れて大満足。

久米島の久米仙を過ぎたら、特にこれといった難所はなく、島の西側まで歩いて今度は南に向かって集落に戻ればゴール。

途中、自販機で5回くらい飲み物を買ったけど、この自販機は神だった。ジョナゴールドの三ツ矢サイダーが100円で旨過ぎて感激した。

個人的に真夏に島一周ウォーキングは他人には薦められないけど、真夏以外だったら楽しいと思うので久米島を訪れたらやってみると良いだろう。朝早く出れば夕方までには1周できるはず。飲食店も少ないながら点在しているので休憩しながらも楽しいかもしれない。

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日本最北端の離島、利尻島・礼文島に行ってきたぞ

北海道の最北端であり、日本の最北端でもある離島、利尻島と礼文島に行ってきたぞ。厳密には礼文島が最北端。利尻と礼文はフェリーで40分くらいの距離で、稚内からギリギリ日帰りで2つの島巡りが出来るぞ。

稚内までは旭川からJR特急で片道3時間半、札幌からは5時間以上かかるので、最低でも稚内に2泊は必要。稚内市内も散策するなら3泊あるとベスト。

コロナだけど割と観光客は多い

稚内駅の東側やや南にあるフェリーターミナル。北防波堤の方じゃないよ

時は2020年9月、GoToトラベル見切り発車の最中で世界はコロナのニューノーマルだか新しい生活様式wで動いている時代。

不要不急の外出やソーシャルディスタンス糞食らえなのか、普通に団体の高齢者ツアー客のバスが早朝にフェリーに合わせて停まっていた。高齢者団体はGoTo対象外だった気がするし、東京(この時期は東京都民は対象外)からの団体のようにも見える。

過去の旅行記でも言及しているが、団塊世代は集団就職やら軍隊教育やらで、旅行も団体を好むのだろうか。いい歳した大人が旗振りながら歩いているガイドにくっ付いて旅行するなんてみっともないけど、いまや日本の人口の3割〜4割近くが高齢者なんだから、日本に未来はない。

日本最北端なので自撮り厨にもなるw

稚内のフェリーターミナルの中。日本最北端の辺境の地とは思えないほど、綺麗な建物だ。フェリーの時間に合わせて営業するコンビニ的な店があるだけ。日中だとレストランも営業しているみたい。

もっとも、稚内市内にはこの地を牛耳っているセイコーマートが数店舗あり、フェリーターミナルの近くにもある。おそらく、あなたが滞在することになるホテルからフェリーターミナルに向かう間にもあるのではないかと思う。

稚内駅の近くには北防波堤というかつて(?)のフェリー乗り場に向かう通路のようなものがあるが、利尻島や礼文島に向かうハートランドフェリーの乗り場は南東の方なので注意。早朝とかだと場所を間違えると致命的だし、旅程が壊滅するので自信がない人は前日に下見をしておこう。辺境の地でスマホの電波やGPSも微妙な場合があって地図がうまく表示できない場合もあるから、スマホ頼りの人も注意。

フェリーの中。2等客席というか、デッキの席はこんな感じ。ハートランドフェリーの場合は、船にもよるが、後ろ側にしかデッキ席はない。本州の離島に向かうフェリー(新潟の佐渡とか)や沖縄の離島のフェリーは、サイドとか前方にもデッキ席があったので、よい居場所を探すのが難しい。また、9月だから朝夕はそれなりのコートっぽいものがないと結構寒い。

今時のフェリーらしくwifiが使えて、フェリーにしては電波良好、快適だった気がする。

2時間近く乗って、最初の島、利尻島に到着。利尻島にようこそみたいな文字は、礼文島にもあって、2つの島はテイストが似ている。沖縄の離島だと近隣の島でもライバイ関係にあって差別化されていることが多いが、稚内、利尻、礼文は3セットくらいなイメージかもしれない。そもそも、沖縄だとすぐ島でもフェリーで直に行き来できなかったり、しづらいようになっていて、一旦、沖縄本島に戻らないとならなかったりするし。

フェリーから降りて、フェリーターミナル周辺を歩いてみる。

風景は海が近くにあることを除けば、どこにでもあるような北海道の田舎の街並みのようだ。いや、実際に北海道の田舎の街であることは間違っていないが。常に海からの風で肌寒い。

有名な利尻富士。団体観光客は登山客のように見えなかったし、登山客っぽい人はあまりフェリーで見かけなかった。時期によるんだろうか。

利尻の鴛泊フェリーターミナル周辺。海の駅なんていうらしい。

利尻はフェリーターミナル内にも食堂、レストランが2軒(うち1軒は夏季限定?)もある。ターミナル前にも食堂が数軒あって、いやにも観光客相手で入りづらいし、値段がやや離島価格なものの、食べ物には困らないだろう。

ウニ丼が有名らしいが、どこの店も裏で協定を結んでいるのか4,500円固定。利尻も礼文もだ。普通に700円くらいでラーメンとかも食べられるし、現実的に歩ける距離にセイコーマートもあった。時間的な都合で利尻か礼文かどっちかだけ訪れるなら、最北端じゃないのが惜しいけど、自分は利尻の方が過ごしやすく感じた。

フェリーの時間に合わせて観光バス(3千円くらいかかって高いが)も出ていた。但し、コロナの関係で運転日が微妙なので確認が必要。チケットはフェリーターミナルで買う気がするが、ほんとに行きと帰りのフェリーにピッタリ合わせた時間配分なので微妙。自分は利用しなかったが、5人くらい乗っていた。観光名所を3時間くらいで回るらしい。

観光バス以外の交通機関としては、レンタカー、バイク、レンタサイクルがある。レンタサイクルだと礼文島も巡る日帰りプランだと、時間的に行けるところが限られている。結構でっかい島なので、徒歩ではもちろん、レンタサイクルでも数時間で行ける場所は限られる。

但し、キャンプ場がいくつかあるので、ツーリングで島に宿泊する人は目的地として良いのではないかと思う。離島で風が強いし、悪天候時のエスケープがしづらいので登山用などのハイレベルなテントがあった方が良いだろう。間違ってもホームセンターで3千円くらいのテントはオススメしないレベルではなくて、明確に使ってはいけない。

日帰りで礼文島にも行くので、あまり思い出も作れずに礼文島行きのフェリーに乗る。3時間くらいで徒歩で観光して回れる範囲は限られていることを思い知る。

この時に乗った船は割と豪華なやつで、2等の客室が豪華。雑魚寝ブースだけの2等船室もあるが、いかにも低コスト旅行みたいで抵抗のある人もいるだろうし、こういう客室の方がこれからの時代は好まれるだろう。

礼文島に到着。フェリーターミナルやその周辺も、店のラインナップが違うだけで、利尻とテイストは似ている。人によっては、どっちがどっちなのかわからなくなるかもしれない。

街並みも、やはりというか北海道の田舎の街を歩いている感じ。フェリーターミナル近辺にセイコーマートはない。個人商店のようなコンビニ的な店はあった。礼文饅頭が有名だというので買おうと思ったが、外から見たら売り切れていた。

街中のある神社のあたりの高台から利尻富士を見る。山の写真を撮っている人には撮影ポイントじゃないのかしら。

日本最北店の書店、Book Ai Land。興味本位でお邪魔してみたが、児童書中心で、雑誌とかはなかった気がする。

礼文島のゆるキャラ。ゆるキャラブームに乗っかって誕生したのかどうかは知らない。利尻にはリスと昆布のキャラがいる。本州付近だと美少女、萌えキャラだったりするが、普通にゆるキャラ。

礼文のフェリーターミナルで食事をしたい人を独占状態(?)で入店させる飲食店。なにしろ、フェリーターミナル内はもちろん、近辺の歩ける範囲に入りやすそうな飲食店、食料品店はなかったのである。

寿司からラーメン、定食までなんでもある。焼き魚定食みたいのが食べたかったけど、寿司を頼んでみた。1350円の上寿司。寿司の味が判断できる能力がないが、スーパーの惣菜や回転寿司とそんなに変わらない気もする。日本最北端の雰囲気を味わいたい人向け。他に店があまりないので、時間帯によっては満席に近い賑わい。

日本最北端の離島ということで、そんなに派手さはもちろん、リゾート感はないが、辺境の地を好む旅行マニアの人などは行ってみるとよいだろう。ちなみに稚内、利尻、礼文を回ってフェリー台は6千円台。