旅モノ

旅モノ

鹿児島空港は欠航が多い? 旅慣れた人でも陥る“噴火”による欠航の罠

鹿児島のシンボル“桜島”こそ欠航の黒幕

鹿児島空港の発着便を利用する際、旅慣れた人でも見落としがちな落とし穴がある。

台風や大雪といった悪天候なら事前に警戒できるが、桜島など近隣にある活火山の噴火による火山灰は予測が難しく、快晴の日でも急な欠航を引き起こす。特に1日1便しかないLCCのジェットスターでは、欠航での振替がままならず、そのまま旅行中止や大幅なリスケジュールが必要になる可能性が高い。鹿児島空港の発着便利用は「噴火による欠航リスク」を常に抱えている。

噴火による欠航の事例

最近の事例をいくつか取り上げると、2025年10月には桜島が爆発し噴煙が火口から4400メートルの高さまで上がり、降灰のため鹿児島空港では40便が欠航した。2025年7月には鹿児島空港の北西にある新燃岳の噴煙が2800メートルに達し、鹿児島空港では31便が欠航した。

同じ鹿児島空港の発着便でも機材に余裕のあるJALやANAは時間を調整して運航したとしても、ギリギリの機材でやりくりしているLCCでは、1便欠航になるだけで、その折り返し便なども複数の便が連鎖的に欠航することになる。

鹿児島空港だけでなく、近隣にある宮崎空港も噴火の影響で大規模な欠航が報じられたこともある。

ジェットスターの1日1便はギャンブル

特にジェットスターのように鹿児島発着が1日1便しかない場合、欠航すると当日中に振替はできない。翌日以降も予約が殺到し、数日後まで振替できず旅行中止を余儀なくされることもある。JALやANAでは他社便や新幹線への振替が救済される場合もあるが、LCCでは他社便への振替は限られたケースにしか対応されない。

噴火や火山灰リスクを踏まえた旅の計画を

鹿児島空港を利用する際は、台風や大雪だけでなく「噴火による欠航リスク」を常に念頭に置く必要がある。特にLCCを選ぶ場合は、柔軟な旅程や代替手段を確保しておかないと、旅慣れた人でも思わぬ落とし穴に陥る可能性が高い。

鹿児島は温泉や食文化、自然景観など観光資源に恵まれた地域だが、空の便は桜島の噴火に左右されやすい。欠航が連鎖的に旅程を崩す可能性を考えると、鹿児島空港の利用は計画性と柔軟性が不可欠だ。俺は実際に当日欠航で旅行中止に陥ったことがあるが、その喪失感や絶望は計り知れない。鹿児島旅行に二の足を踏む理由の一つは、まさにこの「噴火による欠航の罠」にある。

そもそも鹿児島空港ではなく、便数が多い福岡空港を利用すして陸路で移動することも対策としては有効だろう。

旅モノ

折りたたみ式パンフレットの時代遅れな構造的欠陥が観光客を遠ざける理由

なぜ折りたたみ構造が観光パンフに採用されるのか不可解

よく観光地のラックに置いてある折りたたみ式パンフレット。

一枚見開きにできるのがメリットに思えるが、実際には「開きにくい」「畳みにくい」「読みにくい」という三重苦を抱え、観光客の手を煩わせるだけの存在。観光資源がどれほど豊かでも、こんな時代遅れの紙クズを渡された瞬間に、観光体験は台無しになる。

邪魔になる開きにくい構造

折りたたみ式パンフレットを広げると、まるで新聞紙を電車内で広げる迷惑行為のように周囲にぶつかる。電車やバス、飛行機などの移動中に閲覧することは不可能に近い。

かといって、屋外では風で飛ばされそうになるし、家の中でも扱いづらさしか感じない。必要な情報を確認するまでにイライラが募り、観光客は「情報があるのに使えない」という最悪の矛盾に陥る。

畳みにくさはタダモノじゃない

一度広げたパンフレットを元通りに畳むのは、まるで知恵の輪を解くような不毛な作業だ。

折り目がずれて膨らみ、不格好になって早々にゴミ箱行き。観光地は「せっかく作ったのに捨てられる」無駄を抱え、観光客は「使い物にならない」という不便を抱える。こんな構造は欠陥以外の何物でもない。

折りたたみ式の利点である「大きい地図」の幻想

折りたたみ式パンフレットの唯一の利点として「大きい地図を途切れずに掲載できる」という点が挙げられることがある。

確かに紙面を広げれば一枚の地図として俯瞰できる。しかし、現代ではそのメリットはほとんど意味を失っている。なぜならスマホで現在地をリアルタイムに表示したり、経路を検索したり、より便利に地図を扱えるからだ。

巨大な紙地図を広げて迷路のような細かい文字を追う必要はない。折りたたみ式パンフレットは「大きい地図」という幻想にすがりながら、実際には開きにくく、畳みにくく、読みにくいという三重苦を押し付けている。

普通に冊子型にすべき理由

本来、観光パンフレットは「開きやすく」「閉じやすく」「読みやすい」ものであるべきだ。

冊子型ならページをめくるだけで必要な情報にアクセスでき、折り目を気にする必要もない。バッグやポケットにも収まりやすく、持ち歩きやすい。

さらに章立てやページ構成で情報を整理できるため、観光客は迷わず必要な情報を探せる。折りたたみ式パンフレットのような構造的欠陥を抱えた紙クズより、冊子型の方が圧倒的に合理的で、観光資源の魅力を正しく伝えることができる。

折りたたみ式より冊子型こそ正解

折りたたみ式パンフレットは「開きにくい」「畳みにくい」「読みにくい」という三重苦を抱えた時代遅れの紙クズだ。

大きい地図を載せられるという幻想にすがっても、現代ではスマホがその役割を完全に代替している。観光資源を輝かせるどころか、体験を妨害し、観光地の印象を悪化させる。観光地が本気で魅力を伝えたいなら、冊子型に切り替えるべきだ。

俺が観光地で折りたたみ式パンフレットを受け取っても、即座に廃棄処分したくなる理由は、まさにこの「残念すぎる構造」にある。

旅モノ

九州の鉄道旅行は不便? 北海道より狭くて人口密度も高いのに鉄道が不便に感じる理由

長崎県にある西九州新幹線の新大村駅

九州は温泉、歴史的な街並み、美しい自然、そして多彩な食文化など、観光資源に恵まれた地域である。

しかし、鉄道旅行という観点から見ると、その魅力を十分に活かせていない。交通の不便さが観光体験を制限し、せっかくの資源を足を引っ張る要因になっているのだ。

主要都市間の移動がままならない

九州の中心的なターミナル駅である博多から、南九州地域の中心駅である鹿児島中央へ、九州の東側経由で青春18きっぷなどの普通列車乗り継ぎで移動しようとすると、一日で到達できないほど接続が悪い。始発から乗っても鹿児島に着くのは翌日の夕方になってしまう。

より短時間で到着できる隈本方面経由だと、JRから経営分離した肥薩おれんじ鉄道の別料金がかかるため割高感があるし、JRだけで行こうとすると途中で宿泊を余儀なくされる。

JRの普通列車乗り継ぎにおいては九州は都市間移動を前提としたダイヤが組まれていないため、普通列車乗り継ぎ派の観光客は移動の不便さを覚えてしまうことだろう。これは鉄道で九州を一周しようとした時には特に大きなネックとなる。

北海道の広さと鉄道網の合理性

北海道は九州よりも広大であるにもかかわらず、鉄道旅行はむしろ快適だ。

中心ターミナルである札幌駅から函館、稚内、網走、釧路といった各方面の主要都市へは、青春18きっぷよりも割安感のある「北海道&東日本パス」を使うこともできるし、普通列車と特急料金不要の特急を使えば、いずれの街にも当日中に到達可能である。

石北本線においては特急と所要時間と停車駅がほぼ変わらない特別快速列車もあり、広域移動を前提にした鉄道網が整備されている。広さに対応した運行形態なのが北海道の鉄道の特徴である。

西九州新幹線の中途半端さ

北海道新幹線は10年か20年後かの札幌延伸に向けて工事中だが、九州には南北に走る新幹線がすでに完成していて、博多から長崎方面に走る西九州新幹線も整備中で部分的に開業している。

西九州新幹線が整備されれば便利になるはずだが、西九州新幹線は現状では武雄温泉から長崎までの部分開業にとどまり、博多から直通できない。乗り換えが必要で、所要時間もそこまで大きく短縮されていない。新幹線という名前に期待した観光客にとっては、むしろ失望を招く存在になっている。

九州新幹線の料金の高さもネック

博多から鹿児島中央までの九州新幹線が走っているが、料金は東京から新潟までの上越新幹線よりも高い。

博多から鹿児島中央までの距離は288.9kmで、指定席を利用した場合は12,000円以上もかかる。観光客にとっては「気軽に乗れる代物ではない」という印象が強まり、移動コストが観光体験のハードルを高めている。

ちなみに、東京~新潟は333.9km、指定席で10,960円であり、本州の感覚からすると割高感を感じてしまう。

高速バスに頼らざるを得ない現実

17年前に九州各地を旅行した際、鉄道の不便さから仕方なく利用したのが高速バスのSUNQパスだった。

九州全域の高速バスが乗り放題になるこのパスは、普通列車乗り継ぎでは不便な都市間移動の利便性が高かった。鉄道が不便だから、バスに頼らざるを得ない状況が生まれていたのである。

交通が足を引っ張る構造

九州は観光資源に恵まれた地域であるにもかかわらず、青春18きっぷなどの普通列車乗り継ぎでは主要都市間の移動が難しく、鉄道旅行の不便さがその魅力を十分に活かせていない。移動そのものがストレスになる地域では、観光の楽しみも半減してしまう。

俺が九州旅行に出かける気があまり起きない理由の一つは、まさにこの「交通が足を引っ張る構造」にある。観光資源を輝かせるためには、鉄道網の利便性と料金体系の改善が不可欠だと感じている。