カジュアル面談

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今流行りのカジュアル面談(笑)は実際には1次面接である理由と勘違いしやすいポイントを解説

服装はおとなしめのカジュアルでいいというだけ

先日、雰囲気で登録した某ビジネス系SNSから熱いスカウトメッセージが届いた。

「カジュアル面談でお互いにざっくばらんにお話ししませんか?」というメッセージを送ってきたのは、コロナ禍でも全員フル出社させたという昭和全開の時代遅れ中小企業だったが、会社の紹介文がユニークだったし、別の用事での出先とその会社のオフィスが近かったから、買い物帰りの主婦気分でカジュアル面談とやらに行ってみたのだ。

ただし、その結果は・・・。

中身は完全に面接フォーマット

あくまでこの中小企業の場合だが、カジュアル面談といいつつ、お互いの質疑応答が30分ずつという、決してカジュアルとは言えない採用面接だった。

まず構造が完全に面接。進行スタイルが決まっており、前半は会社からの質問タイム、後半は逆質問という王道パターン。こちらの経歴やスキル、考え方についても普通に深掘りされる。雑談っぽい入り方をしながら、途中から完全に評価モードに切り替わる。

面接には付き物の志望動機も「弊社のカジュアル面談にお越しになった動機は?」という言葉のすり替えによって深堀りされる。むしろ、志望度が低い人間をふるいにかけている印象すらある。

評価されているのは応募者側だけ

カジュアル面談で厄介なのは、企業側と応募者側の立場が一致していない点にある。企業側は明らかに「見ている」。話し方、論理性、リアクション、カルチャーフィット。全部チェックされている。

一方、応募者側は「まだ選考じゃない」と思っているため、企業研究や準備もできていないし、心理的なガードも甘い。

つまり、評価のテーブルには乗っているのに、その説明だけが省略されている状態。これがカジュアル面談の一番の歪みだ。フェアかどうかで言えば、かなり怪しい。

結果通知でカジュアル面談の正体が露呈

カジュアル面談の翌日、SNSのメッセージボックスに「今後のご活躍をお祈りいたします」という、よくある不採用メッセージが届いた。今後のご活躍ってなんだよw

ここで一気にオチがつく。「選考ではない」とされていたはずのカジュアル面談の後に、テンプレの不採用メッセージが届く。この瞬間、ああ最初から選考だったんだな、と理解させられる。

この文面は便利で、企業側の本音がそのまま出る。カジュアルという言葉でラッピングしていただけで、企業側は最初からスクリーニングだったことがここで確定する。

カジュアル面談は企業側にとって都合が良い

この仕組みは企業側にとって非常に効率がいい。応募前の段階で、普通なら入社半年後くらいの本音ベースで話ができるし、それによってキャリアの方向性やカルチャーが合わない人間を事前にフィルタリングできる。

表向きは「選考ではない」と言っているので、応募者の心理的ハードルの低さがこれを実現させている。

応募者側は評価されていることを前提に動いていないため、無防備な状態で判断されるのだ。ここに明確な非対称性がある。しかも、落とされたとしても「面談なので」という建前で説明責任も薄い。この構造はかなり企業寄りに設計されている。

対策はひとつしかない

対策はシンプルで「最初から面接だと思って行く」しかない。企業研究も最低限はやるし、自分の経歴や志望動機も整理しておく。ダラダラした格好や振る舞いで雑談のつもりで行くと、そのまま低評価されて終わる。

逆に言えば、ここでちゃんと振る舞えば、そのまま次に進めるカードにもなる。どう扱うかは自由だが、「カジュアル」という言葉をそのまま信じるのはリスクが高い。

そもそもカジュアル面談とは何者か

カジュアル面談とは、企業と候補者が選考前に相互理解を深めることを目的とした非公式な接点とされている。

形式上は応募意思を前提とせず、企業側は事業内容や働き方を説明し、候補者側はキャリアの方向性や疑問点を自由に話す場と位置づけられることが多い。履歴書提出や志望動機の明確化を求めないケースもあり、あくまで「情報交換」が建前になっている。

確かに、カジュアル面談という名前だけから判断すると印象は柔らかい。しかし、実態は明確な企業側の選考プロセスの一部であり、応募者側にその前提が十分周知されていない点が厄介なところだ。面倒だから、最初から面接って言ってくれよw