普段は何気なく使っているPC。
電子部品の塊りとも言えるPCは、日々吸い込んでいる部屋のホコリや、電源周りの劣化などで火災の原因になることがあるという。東京だけで年間10件くらいはPCが原因の火災が起きているという。
ノートパソコンは特に危ない
デスクトップPCに比べると格段に少ない電力で動作するノートPCは、一見すると安全そうに思うかもしれない。
しかし、バッテリーという危険因子を内臓していたり、CPUなどの廃熱処理が不十分な機種もある。下記の記事ではノートPCをサーバー用途として仕様していた結果、不在時に発熱によってアパートを燃やしてしまったという例だ。
ノートPCの場合、名の知れた日本の一流メーカー製でもバッテリーの製造上の不都合で発火の危険があるなどとして、リコール問題となっている機種も以外と多い。バッテリーは想像以上に繊細な部品で、ほんの小さなゴミのようなものが混入しているだけでも発火の原因になったりするそうだ。
ノートPCのそばにいる時ならともかく、就寝時や外出時は電源を抜いておくなどの自衛が必要かもしれない。特にノートPCは内部の清掃がやりにくいので、数年以上使った貴社や、バッテリーが劣化している状態で保存するのは危険かもしれない。
明らかに使わない古いPCは適当なタイミングで処分するのも賢い選択だろう。
デスクトップパソコンも危ない
グラフィックカードを積んでゲーム用途として組まれてたり、バリバリにカスタマイズしたデスクトップPCは、通常のメーカー製PCより消費電力が高かったり、パーツの数が多い分、ショートを起こしたり発火の原因が数多く内包されていると言えよう。
定期的にエアダスター等で内部のホコリを除去したり、配線状態をチェックするなど防衛が必要と言える。
PCは電源をシャットダウンしていても微弱な電流が常に流れている。電源オフのPCが発火した事例もネット上では見受けられるので、万全を期すなら外出時はコンセントを抜いたり、旅行のときにブレーカーを落とすなどするのが安全だろう。
※参考資料
東京消防庁 火災の実態