元はPSPで、最近だとPS4にも部分リメイクで移植されている「CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!」のレビュー。アニメにもなったりして、続編にあたる2もPS Vitaにあるが、そっちは未プレイでプレイする予定もない。レビューは基本的にPSP版で、ネタバレあり。
というか、タイトルが衝撃的でどんなゲームwと思うわけだけど、中途半端なエロゲー(ギャルゲー)と、これまた中途半端なRPG部分で構成される。タイトルのインパクトの割にプレイ人口が少ないのか、攻略情報は探しづらかった。というか、一応、適当に頑張っていればエンディングには辿り着ける。
ほぼタイトル通りのネタゲー
家庭用ゲーム機だし、成人向けゲームではないけど、かなりエロ路線というか独自路線の世界観ではある。
主人公は異世界みたいなところに飛ばされて、元の世界に帰るには、星の子だかなんだかを生んでもらって悪と戦わないとならない。というか、ゲームとはいえ、出産や人の命が軽く扱われている感じがあり、フェミニスト団体に抗議されかねないと思うけど、プレイ人口が少ないからかそういった話は聞かない。
なにしろ、登場するヒロインらの女性は強いパーティーメンバーを得るための「子供を産む」ポジションとして存在しているのだから。結構、設定だけを冷静に考えるとヘタなギャルゲーというよりは、成人向けゲームに近い。
悪と戦う部分は一般的なRPGと同じだが、私がやったゲームだとラストレムナントみたいに、大人数のパーティーを作る必要がある。普通のゲームだと、パーティーは旅の途中で出会って成り行きで加入したり、街で傭兵を雇ったりするのだが、このゲームだと巫女とかいう女性が沢山いて、子供を産んでもらう設定。
あくまでファンタジーの世界だし、妊娠期間とかもないし、そのあたりの細かい設定はファンタジーなのだが、パラメーターとかも色々考えて生んでもらう必要がある。
ギャルゲーみたいにコミュニケーションや好感度の設定があり、エンディングに影響する。後述するが、たぶん、こっちがメイン部分の気がする。
ダンジョン部分は単調過ぎる
ドラクエとかFFとかと違って、フィールドや街の探索、謎解きといったものはない。シンプルに、悪が潜んているとわかっているダンジョンをひたすら探索する。
ダンジョンはラストダンジョンを含めると全部で13あり、5フロアごとにボスがいて、5フロアごとの攻略となる。ダンジョンは季節と連動していて、各四季のダンジョンをクリアすれば、ラスダンに挑めるようになる。
しかし、このダンジョンだが、ほんと見事に単調過ぎる。自動生成タイプというのだろうか、フロアがあって通路があって、触れると戦闘になる敵がいる・・・というパターンが最初のダンジョンからラスダンまでパターンが同じ。
迷路みたいに3つくらい分かれ道はあるが、ミニマップを見れば全部一本道。敵は結構強く、ちゃんとパラメーターや武器を考えないと、雑魚に瞬殺される場合もある。敵が扉の前に立ちふさがって、戦闘しないと先に進めない場合もあるし、ダンジョンや戦闘のシステムはなかなか忍耐力がいる。早送り機能もあるが、結構、時間もかかるし。
オート戦闘もあるが、AIが優秀なので雑魚戦はAIに任せた方がいいくらい。つまり、見ているだけになってしまいがち。
コミュニケーションパートに徹した方がよかったかも
タイトルのインパクトは強いけど、正直、ダンジョンとか戦闘とかのRPG部分は全然面白くないと思った。
ストーリーを進めるために嫌々やる感じというか、これだったら、単調な自動生成ダンジョンではなくて、アトリエシリーズみたいというか、巫女に関連した土地を探索するとかの方がよかったと思う。
そんなことを考えさせられたゲーム。PS4版もグラフィックやキツめのヒロインの性格が改善されたとかで、基本部分は同じだと思う。