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【2025年春】新幹線とフェリーで旅する北海道7泊8日の周遊夢日記 -後篇-

3分割でお届けする『【2025年春季】新幹線とフェリーで旅する北海道7泊8日の周遊夢日記』の3つ目にあたる後篇。

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5日目 釧路→網走→遠軽→旭川、復路の旅

釧路駅ホームの湿原の鐘。釧路は旅の終わりの場所であり、始まりの場所でもある。

こういう周遊旅行だと、どこまでが往路でどこからが復路かわからないと思われるかもしれないけど、今日からは復路、つまり折り返し地点になる。

北東パスの7日の使用期間を有効活用するには、旅行5日目(北東パスで言うと4日目)にあたる今日から折り返すのがよいという判断であった。もし北東パスがもう1日分多かったら、釧路に2泊滞在して根室にも行くのだけど、スケジュールに余裕がない場合は省略する形をとることが多い。

往路については列車に乗る2時間前まで経路は悩んでいた。元来た経路で謎の流氷をもう一度見ながら戻るか、石勝線経由で一回りして戻るかである。

帯広経由で石勝線で特急特例を使いつつ札幌方面に向かうと、移動時間としては最短になる。5時半くらいの釧路発の普通列車に乗ると、面倒な特急乗り継ぎを我慢すれば、なんと15時くらいには札幌に着けるという。

このルートは急行はまなすがあった時代には何度か使ったことがあるけれど、その頃は新得~親友張りの特急特例区間は特急の自由席が使えたものの、今のは指定席しかなくなった関係で指定席の空席を利用する方式になっている。あのへんは外人観光客で乗降が多そうだから、気分的に面倒になったと思う。

札幌に早く着いたら着いたでやることを考えないとならないし、どっちみちフェリーは明後日なので、あと1泊を北海道のどこか、正確にいうと小樽のフェリーターミナルに余裕を持って15時くらいまでに辿り着ける場所で1泊しないとならない。

それだったら、もう今シーズンは見られないだろうから流氷を見つつ、網走経由で帰った方が楽しいのではと思った。ただ、この場合は現在のダイヤでは遠軽での乗り継ぎ時間が1時間の買い出しレベルしかないし、札幌まで戻るのはしんどいため、バリエーションを付けるためにも、近年は素通り連発の旭川で宿泊するのも楽しいのではないかと思った。

同じくらいの費用感や苦痛があるなら、楽しそうな方を選ぶというのが最近のモットー。人生全般において、すごく大事な気がする。

ちなみに、新日本海フェリーは予約購入済みだが、1回だけなら予約の変更ができるという認識だったものの、よくよく調べると乗船3日以内に入ると変更できないようだった。延泊することも考えたけど、変更ができなかったので当初の予定通りに明後日の便に乗船できるように復路を考えないとならない。

釧網本線の復路ではミステリーアイスこと流氷が間近に迫っていた

流氷というのは日によって漂っている場所が違うものらしい。

網走から南下した時よりも、知床らへんではより多くの流氷らしきものを見ることができた。この時期に釧網本線に乗っている旅行者、特に網走から知床斜里あたりの旅行者は流氷目的であることが多いようで、車両の各所でスマホの疑似的なシャッター音が鳴り響く。

ちゃんとしたカメラの方が撮影しやすいと思うし、機種にもよるけど画質が安定するから、多くの人がスマホ撮影な現状は悲しいと思うけれど、旅行用の小さくて使い勝手が良くて安いデジカメが商品ラインナップ的に壊滅状態にあるのはもっと悲しい。

私にしたって、数か月前に買ったEOS Mの個人的な意味での2代目が故障したら、さすがに次使うカメラを選ぶのが難しくなると思うし。

そんなことを思いつつ、身近すぎて気にしたことのなかった流氷というものに関心を持ったのであった。身近すぎるあまり、気に留めることができないものというのは日常において多いのではないだろうか。

遠軽で乗り換えて旭川へ

遠軽13:41発の旭川行きの普通列車は、昔からそうだったと思うけど、上川で1時間ほどの運転停車がある。荷物を持って一旦外に出る人もいれば、1時間待っている人もいるけども、席の都合があるから1時間停車されても気軽には出歩けない。

キハ40からDECMOになって、性能アップにより石北本線の普通列車の所要時間が少し短くなった気がするし、2025年3月15日だかのJR北海道のダイヤ改正でオホーツク方面のアクセスがよくなるのかわからないけど、アクセス事情は結構変わるっぽい。

快速きたみが網走まで運転したり、特急大雪の運用が変わったりすると駅のチラシでチラっと見た。この変化が吉と出るのか凶と出るのかはわからない。札幌近辺の快速エアポートからして、特別快速とか走ってて首都圏みたいに停車駅のパターンが以前より複雑になっているから少しびっくりしたし。

旭川駅前に広がる買物公園。ショッピングに普通の飲食や居酒屋、ホテルなど、旭川は札幌をコンパクトにしたような作りの街。鉄道旅においては駅を降りたらすぐにコンパクトな領域に主要な施設があるから、実は利便性は高いのでは。たまに駅前っぽく見えても結構違うエリアもホテルもあるから、マップで確認して予約した方がいいと思うけど。

北海道内の札幌を除く主要都市では、釧路が中心部へのイオン進出を拒んだばかりに廃墟ビルだらけになったのとは対称的に、旭川は駅直結のビルがイオンモールという暴挙に出たけれど、結果的には駅周辺の賑わいが保たれている。札幌からのアクセスがいいのと、イオンに乗っかったことでコバンザメ的な恩恵を受けている。

この日は連日の氷点下を行ったり来たりする低温と、旅の疲れで体調があまりよくないので、少しばかりよい値段の朝食付きホテルを列車で移動しながら予約した。旭川で有名なサンロク街と呼ばれる居酒屋街(たぶん)の近くにあるシティホテル・・・と思いきや、クチコミを読むと元ラブホテルなのだという。

シティホテルがいくら当日ディスカウントでも朝食付き5千円は安いものね。でも、沖縄で北谷の某タワーホテルが朝食付き5千円で当日予約できたことがあるから、判断ができない場合もあるのだ。

愚痴をいっぱい書くことになるのかと思いつつ現地に行くと、確かに元ラブホテルだけどBBHチェーンだし、夜食でセルフサービスでお茶漬けが食べられるし、至って普通によい所だった。元ラブホテルなので浴室などの設備や部屋の広さ、防音対策や空調なんかも不満は全くなかった。

6日目 あっという間にやってきた北海道最後の日

朝食バイキングもBBHチェーンのは微妙なところもあるけど、ここは普通にかなり美味しかったでござる。炊き立てのご飯とか、普通にご飯が食べられるのは幸せだと思う。

開始時間が6時30分なのも嬉しい。鉄道旅だと、この30分の差で朝食を取れるかどうかが変わってくる場合がある。

今日は旭川からフェリーターミナルのある小樽築港まで15時くらいまでに移動すればよいだけなので楽チン。ちなみにダイヤはかなり調べたけど、旭川より遠いと普通列車では間に合わないけど、旭川だと全然余裕なのだ。

釧路に行った時に本当は旧パコの日帰り温泉に行こうとしたけれど、ネットの情報より値上げしていて700円くらいだったのが1千円になっていたので入浴を断念したため、札幌では懐かしの場所で日帰り温泉に入ろうと思った。

8時台に旭川から岩見沢行きの普通列車に乗って、さらに札幌方面の普通列車に乗り継いだ。首都圏だったらこの時間帯はコミッコミもいい所だけど、旭川近辺の普通列車は通勤や通学でほとんど使われていないためか、乗っている人が数人くらいしかいなかった。公共交通の通勤通学ははバスが主流なんだろうか。

向かった先は20年以上前から結構行っている厚別にある「森林公園温泉きよら」である。ちょうど開館時間の少し前位に列車が森林公園駅に到着するし、ここに来るのも5~6年ぶりくらいなのかな。少なくともコロナ以降に来たのは初めて。

温泉というけど公衆浴場扱いで銭湯料金の500円で入れる。しかも、以前はシャンプーとかボディソープなどを持ち込みしないといけなかったけど、今は備え付けられているという素晴らしい変化があった。タオルだけ持っていけば大丈夫なのだ。

早めに小樽に着きたいし、新札幌駅まで少し歩くから、あんまり長居できなかったけれど、露天風呂は地元の高齢者の常連で結構コミッコミだった。家の近所にこういう施設があればいいんだけどね。

小樽築港駅の近くにある田中酒造を見学

13時前頃にフェリーターミナル最寄りの小樽築港駅に着いたが、今回の旅のメインディッシュ(?)となるフェリーは17時に小樽を出港する。

最初は小樽築港のイオンとかの商業施設とフェリーターミナルで時間を潰すのもいいかと思ったものの、それはそれでせっかくの機会なのに時間の使い方が勿体ない。何か付近に観光できるものはないかと思っていたら、去年新潟で手に入れて出発前に読んだ新日本海フェリーが出している夢旅人という船内誌で紹介されていた田中酒造という小樽の地酒メーカーの見学ができるみたいだった。

公式サイトを見てみると特に見学の事前予約などもなくて、行けばいい感じのようだった。酒蔵見学と言えば試飲が付きものだけど、健康上の理由で酒を断っている身としては試飲はしたくないものの、「お酒が飲めない方のために甘酒を用意」しているらしい。これは行くしかない。

イオンが入っているウイングベイ小樽を突っ切って少し歩くと、田中酒造の亀甲蔵が見えてきた。

ただ、問題点としては大きな観光バスが停まっている。個人旅行者からしたら団体観光客ほど物理的、精神的に鬱陶しいものはない。嫌だなぁと思いつつ近づいていくと、どうやら団体はちょうど撤退するところらしかった。例によって、中国か韓国の団体のようだった。

中に入ると1階が店舗で2Fが見学ブースのようだった。特に見学の受付などもなくて、自由というか、勝手に見ていく方式。

去年行った新潟の某酒蔵は説明員が常に引率して、個人行動や自由を認めない方式だったので、この勝手に見て回る方式でセキャリティや衛生面などに問題が出ないのかと少し不安になった。一応、クリティカルな所は立ち入り禁止となっているけれど、食品を製造している場所だけに、消毒とか服装とか、衛生管理を何もしていない通りすがりの観光客を自由に歩き回らせていいものなのかなと疑問に思った。

見学中はほとんど機材とか見ているだけで解説パネルみたいのはあまりないから正直、詳しくはわからない。新潟では素人には理解できないほどの難しい専門用語を1時間くらいまくし立てて解説してくれたから、かなり温度感が違う。まぁ、細かく説明されてもわからないし、どうせ個人で日本酒は造れないからね。

たまに酒の雑学クイズみたいなパネルはある。甘酒って飲む点滴なんだって。あれ~、点滴はスポーツドリンクと同じって聞いて今まで生きてきたんだけど。甘酒とスポーツドリンクの成分は同じってこと?

見学が終わって1Fに戻って甘酒の試飲をしようかなと思ったら、甘酒っぽいラインナップがない。

これはどういうことだと思い、暇そう(見た目)にしているスタッフに甘酒の試飲ができるか聞いてみると、「甘酒の試飲はやっていない」という。あれ~、公式サイトにドライバーとか酒が飲めない人向けに甘酒を用意しているって書いてあったじゃんか。じゃあ、せめて何かノンアルコールの飲み物はないかと聞くと、酒を飲んだ後の口直しで飲むような水しかないという。

これにはかなりがっかりした。新日本海フェリーの冊子に紹介されていた感じとはスタッフの雰囲気が違うし、これだから小樽の観光施設は嫌だと思った。んもう。歴史と伝統を大切にしているような街や施設は私には合わない。京都とかも全然合わないし。

憧れの新日本海フェリーの小樽ターミナルへ

田中酒造を後にした私はフェリーターミナルへと向かう。

妙にトラックだらけの場所を通るのは、雪が舞ったりして寒いからスマホで地図を細かく確認しなかったからだろう。小樽築港駅から直行すれば、もう少しまともな道で行けたような気がする。右のフランスのラ・デファンスみたいなコの字型のは小樽のターミナル。20年以上前にも一度降り立ったことがあるけど、さすがに当時の記憶はないわ。

フェリーターミナルの中はこんな感じ。1Fが受付で2Fが待合スペースと売店、レストランなど。時間になったら船の乗り場に続く3Fへと案内される。売店は飲食物も一応売っているけど、やきそば弁当300円とかべらぼうに高い。全然まだ地ベタなんだけど・・・。これは素直に、ここに来る前に飲食物はイオンで全部買った方がいいね。

ネットで予約していればスマホに乗船券をそのまま表示できるので、人間だけの場合は特に手続きが不要となっていた。ただ、記念にもなるし、紙の方がスマホ不調時などには安心だから紙で貰った。30秒でちゃちゃっと紙の乗船券を発行して貰えた。

夏の繁忙期はどうだか知らないけど、手続きもあんまり並ばないし、のほほんとした雰囲気。空港とか大きい駅とかに比べて、ビジネスマンとか、普通の2泊3日とかのせっかちな旅行者がいないのも特徴的で、落ち着いた旅慣れたふうの人たちが多かった。小さい子供を連れた家族連れとかも見なかった気がする。あとは車を輸送するのか制服を着た自衛官の人たちがいた。

事前に大体把握していたけれど、船の中での夕食メニューが張り出されていた。クルージングディナー(合ってる?)ほど、楽しみ過ぎるものはないでごわす!!

だけど、おすすめメニューの縞ホッケ定食が1600円って高すぎはしないか? ホッケ以外にはライスと味噌汁と漬物しかないし、もはや宇宙船価格ではないか。ホッケは家の近所のイオンだと2匹で298円とかだし高すぎるわい。

ジンギスカン定食2000円とか、お刺身定食2000円とかも魅力的だけど、値段が全てを台無しにしている。高いのを見せられて平均的な人は1000円前後のメニューに落ち着くのだろうけど、北海道に旅行に行って3千円とか4千円とかするウニ丼とかを食べる観光客もいるのだから、自分以外の旅行者の頭ん中なんてわかったものではない。高い方が満足感があるってことなのかしらん。

徒歩客の乗船は出航45分前の16時15分から始まった。2階のエスカレーター前で間隔を開けて登らされて、3階でQRコードを携帯端末でピッとやる。なんかピーチ航空みたいな感じで少し安っぽい。そうしたらフェリーターミナルに来た時に見た長ったらしい通路を延々と進んで乗船する。新潟港側は普通だったけど、小樽港側はちょっと設計がアレなのでは。トラックの駐車場を優先したら、フェリーターミナルを作る場所が遠くなっちゃったのだろうか。これの意味はわからんかった。

この船は全席指定というか、1等の個室的な人も2等以下のカプセルルームや半個室的な人も場所が予約時に割り当てられているから、特に急いで乗る要素はないけれど、我先に乗り込む人もいれば、私みたいに最後の方でいいやって人の2タイプがいた。

私が最後の方に乗り込んだ頃には旅慣れている風な人や、高校生くらいの部活の大会で往復した人達ったぽい子らは、すでに半袖半ズボンみたいなラフな格好になってたり、イオンで買ったふうの弁当を食べたりしていた。ドライバーっぽい人とかは真っ先に風呂に直行してたり、それぞれのスタイルで過ごしていた。長距離フェリーあるあるかもしれないけど、常連のドライバー客がインフォメーションの顔見知り女性をナンパしてたりするのも微笑ましい。

この日に乗船した「らべんだあ」は小樽~新潟を16時間で結ぶ。長時間だからインフォメーションや売店、ゲームコーナー、カフェ、レストラン、露天風呂もある大浴場などがある。でもタイタニック(乗ったことはないけど)みたいのを想像していると、エンタメ関係は最低限のものしかない印象。ゲームコーナーとかも3時間くらいの佐渡汽船の方が充実しているくらいな印象。カプセルルーム的な2等客が食事したりはしていたが、まったりする公共スペースとかもそんなにない。

売店やレストランは結構シビアに営業時間が決められていて、オープン開始の放送は流れるけども、時間限定なので注意。航海中はずっとやってるのはタイタニックとか豪華客船の話なのかしらん。豪華客船は乗ったことないけど。

私が向かうのはステートAツインアウトサイドという個室。18,000円。2名定員で繁忙期は貸切料金で2倍になるけど、冬の閑散期は貸し切り料金がかからない。

部屋の中の様子はこんな感じで、動くビジネスホテルというか、下手な安ホテルより設備が良いくらい。ないのはバスタブだけで、シャワーやトイレ、ポットとかドライヤーとか冷蔵庫、暖房能力は低めだけど個別エアコンも完備している。

冬場は貸し切り料金もいらないし、小樽17時発で翌朝9時くらいに新潟に着くという、夜行列車的なベストな時間だし、こんなに良さげだったらもっと注目されて良さそうだけど、混みあっている印象はなかった。JALとかANAの追加料金を払う何とかクラスみたいなシートより、ずっと快適だよ~ん。多少、ゆらゆらと揺れるというのはあるけどね。

さて、お待ちかねのクルージングディナー。繁忙期は混んでいるのかもしれないけど、そこまでは混んでいない。

夕食会場の雰囲気はこんな感じ。一番混みあっている時間帯だけど、こんな感じ。気持ち、トラックドライバー風の人が多いのかな。2等室の人とかはエントランスとかでカップ麺とかイオン弁当を食べているし、混みあってない感じからすると、個室で持ち込みして食べている人も多いと思う。

タブレットオーダー式で、すき家を彷彿とする。便利なようだけど、あまり高級感はない。散々迷った挙句、栃尾の油揚げという600円のアラカルトメニューを発見したので注文。ここでがっちり食べてしまうと、持ち込みのツマミやお菓子などを自宅出発時から持ち歩いていて、いい加減、そろそろ消費しないと自宅に持ち帰るハメになりそうだった。国内の公共交通の旅では、そんなに携帯食を持ち歩く必要はなかったのである。

栃尾の油揚げは以前、新潟のウオロクで買ったものを美味しく食べたけど、ボリュームはあるけどちょっとポソポソしてるかも。出汁で煮込んだやつが美味しいと思うけど、醤油をかけて食べた。

周りを見渡す(と言っても周りにあまり客はいないが)と、他の人は何を食べているのだろうと思ったけど、ラーメンかソバをすすっている音が聞こえていたので、値段が安い麺類を頼む人が多いのかもしれない。2千円の刺身定食とか食ってられないしね。メニューの内容と値段がよくない。トラックドライバーの仲間同士でミニ宴会をやっている人たちもいたけど、結構ゆらゆらするから移動するのは大変。

この船で最もエンタメっぽいのは大浴場。空いている時期だからというのもあるけど、時間帯をうまく調整すればノビノビできるかも。スーパー銭湯的な設備で、強風で決死隊みたいな感じになるけど露天風呂もある。想い出作りに良いと思う。刺青している人がいっぱいいてアレだったけど、平和な雰囲気だった。

飯食って風呂に入ったら、やることもないし、やれることもないから、あとは各自お部屋に帰ってお寝んねするだけ~。

人間っていいな、生きているって素晴らしいな、人間らしいな、と久々に思える瞬間(とき)であった。争いも心配事も不安も何にもない。毎日こうだったらどんなにいいだろう。

7日目~8日目は新潟紀行

朝になったら、あっと言う間に新潟に到着。レストランは朝食営業もやっているけど、値段の割にショボいのでパス(笑)。持ち込みで簡単なものを食べてもいいし、大都会の新潟だし、着いてからブランチも食べてもいいんじゃないかしらん。

出航時は海が荒れているから若干遅れる見込みとか言っていたけど、巻き返してむしろ10分くらい早く着いた。新潟に戻ったらいつもの新潟定番観光だけど、北海道の寒さと疲労で風邪気味みたいな症状なのが辛かった。

18,000円でこんな素敵な船旅が出来るならまた乗りたいけど、北海道帰りだと新潟を観光するモチベーションは結構小さくなる。新潟単独だと良いんだけど、そのへんのバランスを取るのが難しいかもしれない。

夏場の繁忙期は予約を取るのも大変なのは知っているけど、冬場は2名個室の貸し切り料金がいらないから新日本海フェリーは一人旅の人にもオススメ。北東を1日分残して旅程を組めば東京方面までその日のうちに帰ることもできるだろう。

END

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【2025年春】新幹線とフェリーで旅する北海道7泊8日の周遊夢日記 -前篇-

3分割でお届けする『【2025年春季】新幹線とフェリーで旅する北海道7泊8日の周遊夢日記』の2つ目にあたる前篇。

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1日目 地獄の東京脱出→新青森→青函フェリーの旅

午前6時台の首都圏某駅の東北新幹線のホーム。キュンパスは今シーズン2回目なので、切符の予約や買い方もスムーズだった。

私は問題ないけど、スマホとかネット環境と、それなりのITリテラシーがないと買えないという、えきねっと限定の切符にしているのはどんな理由なのだろうと思う。日本なんて都市部以外はホントに老人しかいないし、えきねっとが使えないガラケーユーザーだって普通にいるんだけど、公共交通機関をやってる会社がばっさり切り捨てていいものなのかと思わなくもない。

ホームには見るからにキュンパスユーザーっぽい人もいるにはいるが、東北新幹線で長距離移動する人は指定席もセットで取るのが基本だと思うので、かつての北東パスでの「急行はまなす」の自由席狙いみたいな、頭がおかしいほどの行列が出来たりはしなくて平和に見える。まぁ、ド平日の朝だしね。

定刻の9時50分頃に新青森駅に到着。東海道新幹線とか西方面の新幹線はよく知らないが、東北新幹線は積雪地帯を走ったりすることもあって、10分~15分程度の遅れはよくあるし、最近も連結器トラブルで半日くらいも運休したり、定刻通りに到着するのはラッキーなことだ。キュンパスユーザーは長時間運休したとしても返金や補償がないから、帰れなくなって自腹で宿泊したり、翌日に普通に切符を買って帰る羽目になっても、それはJR東日本の狙い通りだから、泣くに泣けないのである。

新青森駅に来るのは1年4か月ぶりくらいだが、青森駅には在来線で1駅移動しないとならないものの、定刻通り新幹線が着いたとしても乗り換え時間がシビアなことが多い。

特にキュンパスの時期は新青森で乗り換えするキュンパスユーザーが多いため通路が混雑する。この時もトイレに行きたかったけど、在来線のホームには若干の距離があるためトイレに行っていたら間に合わなくなってしまうからトイレを省略せざるを得なかったのである。乗り換えする人は新幹線で済ませたようが安心だ。

青森駅の通路から青い森鉄道の車両を撮影。この場所からは鉄道ファンじゃなさそうな一般のキュンパスユーザーが10人くらいも写真を撮っていた。駅構内や駅近辺は見るからにキュンパスユーザーっぽい人たちだらけ。青森はキュンパスユーザーの人気旅行先なのであった。ほとんど日帰りだろうから、熱気の割には青森が潤うことはないのだろうけど。キュンパスは儚い。

駅の様子を少しだけ観察したら、私はキュンパスは勿体ないけどもう使わずに、青森駅から約2Kmの場所にあるフェリーターミナルに急ぐ。

フェリーは2~3時間に1便くらいなので11:35分に出る便に乗りたいため、余裕を持って30分くらい前には着いていたいと思った。

しかし、青森は雪が積もっても市街地以外の歩道は除雪されない方式であった。フェリーターミナル近辺は駅から近いものの、全く除雪されていないので歩道を歩けるようになっていない。車道は幹線道路で車が危ないので、どうやってアプローチすればよいか少し困った。

途中で同じような境遇の人がいたので、皆で渡れば怖くない方式で、車に突っ込まれないことを祈りながら肚を括って車道を歩いた。だって、そうしないとフェリーターミナルに行けないんだもん・・・。こんなに歩いていく人が少ないのかしらん。

少し前にキュンパスで青森に初めて行くという東京人に青森は雪があるのか、寒いのか? と聞かれたが、北海道と大体同じだと答えた。北海道より少し気温は高いものの、青森や秋田はそいこらの北海道よりも雪が多い場合が多い。

青森と函館を結ぶフェリーは、よく知らない人からするとニッチな航路ように思えるかもしれないけれど、旅客というよりはトラックドライバーの需要が多いからか現在も2社が競合している。

旅客料金には2社間で差があって、津軽海峡フェリーが一番安い等級で2860円なのに対して、青函フェリーは公式サイトの割引を使うと1880円と1千円程度もの違いがある。

この値段の差は何なのかというと設備の違い。津軽海峡フェリーの方が旅客向けの設備が充実していて、青函フェリーは値段が安ければいいという人向けのシンプルな設備となっているのだ。

津軽海峡フェリーは(乗ったことはないが)、一般的な旅客フェリーみたいに等級が分かれていて、船の設備も充実している。ショップや軽食コーナー、シャワー室、ゲームコーナーなどがあって、佐渡汽船とか全国の2~3時間くらいの航路を走るフェリーと同じようなものなんじゃないかしらん。

ただ、青森側も函館側もフェリーターミナルが青函フェリーの方が若干近いため、バス代すらも浮かすような歩いていくユーザーからすると青函フェリーの方が人気が高い。

文字通り、死にそうになりながら辿り着いた青函フェリーのターミナル。旅客の乗船開始は30分前からだけど、そんなに混んでいるとは思えないものの、乗船表に記載して窓口での手続きが必要だし、乗り場も少し離れているから時間には余裕を持った方がいい。

ちなみに、乗船券に書いた字が汚すぎたせいで、窓口の人に名前が読み取れなくて端末に打ち込めないらしくて、なんて書いてあるのか口頭で聞かれた。文字の役割が果たせないほどに字が汚かったとは自覚していなかったのでショックだったのと、もう少し丁寧に書くべきだったと思った。

青函フェリーに乗り込むぞい

青函フェリーには徒歩客専用の入り口というのがないので、車両の出入りが落ち着いたタイミングで合間を縫って車両甲板から乗船する。人間だけの場合でも自転車持参で乗り込む時と同じ感じ。

私は10年ぶりくらいに乗ったけれど、ほぼ初見みたいなものなので、どこをどう進んだら客室に辿り着けるかよくわからんくて、たまたまちゃんと辿り着けた感じ。ストイックだなぁ。

なんとか無事に乗り込めればエントランスはこんな感じ。インフォメーションカウンター的なものはなくて、無人? っぽい。人間だけの乗客は私入れて10人くらいなのかな。男女比は8対2くらいで女性はカップルと夫婦のみ。

カフェとかレストランみたいなのはもちろんないけれど、自販機で飲食物やお菓子などが買える。カップヌードルなどの自販機もあったし、お湯も入れられるから温かいものを食べることもできる。カップヌードルは230円とかで高いけれど、飲食物とお菓子は地上のコンビニ程度の値段で、帰りに乗ったボッタくり価格全開の新日本海フェリーより良心的。

乗船時間も3時間半くらいと結構長いので、余裕のある人は事前に食事してから乗るか、何か持ち込んだ方が楽しいかも。船内には電子レンジもあるからコンビニ弁当とか冷凍食品的なものを持参しても楽しいかも。

通常料金で入れる部屋としては、雑魚寝系のカーペット部屋と、食事したりする感じの部屋と、上の写真みたいなオーシャンビュー席ありの椅子タイプの部屋があった。今回は3つ目の部屋を利用した。一番多い時でも乗客は4人しかいなかったので、のびのび出来た。

そのへんのフェリーと同じく、航海中もデッキに出ることはできるし、デッキに出ている人もいたけれど、私は寒いのが大の苦手なのでクソ寒いデッキには一度も出なかった。

オーシャンビューと言っても冬の津軽海峡は落ちたら一瞬で死ぬ自信があるようなドス黒い海なので、長時間眺め続けるのもしんどいからと、オーシャンビュー席で持参した文庫本を読み出してパリピ感を満喫していたのだけど、これが今年ワースト2位の大失敗。

1時間くらいしたら船酔いして頭痛と吐き気、めまいが襲ってきた。比較的よく乗る佐渡汽船に比べたら、青函フェリーは2~3倍くらいは揺れるし、本を読むというのもよくなかったのかもしれないけど、船酔いしやすいかどうかよくわからない人は横になったり、楽な恰好ができる席にした方がよいだろう。

オーシャンビュー席は一人に長居させないためなのか、固いオシャレカフェの椅子なので、リクライニングとかもできなくて、目に入る景色も揺れるものだから、特に酔いやすいという罠があるのだ。

最初、このストイックな船旅で北海道に渡る若いカップルが隣のオーシャンビュー席にいたのだけど、私より先に船酔いしたみたいで別の席に移動していた。

沖縄でも結構揺れる船で船旅は経験しているのだけど、石垣島~波照間島みたいな転覆するのでは・・・という怖い思いはしたことはあったとしても船酔いしたことはなかったので、船酔いは私にとっては珍しい経験だった。

話ついでに、2025年においては青森から函館に渡る手段はフェリーの他には北海道新幹線がある。高い割に青森側も函館側も在来線乗り換えが必要で、それほど便利ではない北海道新幹線。正規料金だったら片道8千円くらいしやがる。もはや成田から新千歳までLCCの飛行機で行けちゃいそうな値段。

2023年にオプション券があった時は北東パスと組み合わせて乗ったけど、まともに乗ったら貧乏人には高すぎるわい。札幌延伸、札幌延伸と最近うるさいくらい言うけど、海峡渡るだけで、こんなにクソ高い料金を知ってて言ってるんだろうかと思う。2040年くらいの延伸時には、その頃の物価とか色々な社会情勢で青森から札幌まで片道は2万はすることだろう。

函館に着いたどー

北海道に渡ることを渡道という言い方をする(多分)というのを最近初めて知ったのだけど、なんとか函館に着いた。うう、船酔いで気持ち悪い・・・。外の寒さが気持ちいいくらい。

右奥に見える白っぽい建物が函館側のフェリーターミナル。設備的には青森側と大差ないけれど、ターミナル近辺の歩道が雪だらけじゃないので市街地へのアクセスは良好。

でも、10人くらいいた乗客のうち8人くらいはバスで市街地まで移動していた。それが普通の人の感覚なのかもしれないけれど、トボトボ歩いても1時間くらいで函館駅まで移動できるはず。青森と違って函館は冬でも歩道を普通に歩けるのもポイント高し。

函館駅前。もう青森が何だったのかと思うくらいに雪がない。夜や翌朝にかけては雪が結構降ったのだけど、青森は函館より雪がだいぶ多い所とインプットしておこう。

にしても、北海道新幹線の函館側の位置は、函館駅乗り入れは逆立ちしても無理だとして、せめてJR五稜郭駅あたりにできなかったのかと思う。函館からしたら素通りされるよりマシだからと妥協したのだろうけど、一般観光客にしてもビジネス客にしても新函館北斗駅と函館駅の移動がダル過ぎる。

どれだけラッキーカツ丼が好きなのかという件

1時間くらい歩いたことで船酔いもだいぶマシになってきたため、函館駅近くの3800円で予約済みの安ビジネスホテル「シャロームイン2」を素通りして、函館唯一の行き付けの飲食店であるベイエリアにあるラッキーピエロに行った。

ラッキーピエロなんてミーハーじゃねえかと思われそうだけど、今の私には函館で行き付けと言えるような店は他に一つもなく、リーズナブルで味が保証されたものを食べられるのもラッキーピエロしか思いつかないのだから仕方がない。

小金を持て余している中流階級の観光客向けの飲食店はこのへんには沢山あるのだけど、個人的には北海道の中では小樽の次に函館の観光客向けの店は怖くて入れないシロモノなので、やはりラッキーピエロしか選択肢がなかったのである。

ラッキーピエロと言えばチャンニーズチキンバーガーがダントツ人気ナンバー1とされるけど、人生で3回ほどラッキーピエロで食事をした経験から言うと、実はラッキーピエロで一番旨いのはラッキーカツ丼なのである。

初見での見た目はそうでもなさそうだけど、カツが隙間なく結構ぎっしり入っているし、出汁の利いた汁が多めで、若い時からよく食べてきたような「ザ・北海道のカツ丼」というようものを、この令和の終末時代に食べられるというのが素晴らしい。しかも630円くらいだったと思うんだけど、値段もこのご時世に相当安い。

まじで過去5年間に食べてきたもの全ての中で一番旨かったのがラッキーピエロのラッキーカツ丼であった。念のため、店から宣伝頼まれてるわけじゃないよ、心からマジでだよ。食べ物を食べて涙が出るのも10何年ぶりなんだけど、涙が出るくらいに美味しかったのである

ラッキーカツ丼を食べ終わったら、さすがに観光して回る気力も体力も残っていないので、何も見なかったことにしてシャロームイン2にチェックインした。

2日目 函館~長万部~小樽~札幌のリゾート(?)旅

翌朝。この日からは北海道&東日本パス(北東パス)で普通列車の旅になる。

正直、函館~札幌間は道内屈指の特急パラダイスなので、計画段階においては、この区間は大した見たいものもないし面倒臭いだけだから全額別料金で特急移動してしまおうかと思ったのたけど、特急で札幌まで移動したところで、結局は函館か札幌かで1泊しないとどうにもならないダイヤのために、特急利用を辞めたのであった。なぜ特急オプション券を廃止したんだよぉ・・・。1日で函館から釧路まで移動できて超よかったんだけど。

特急だったら何も考えないで3時間ちょっとで函館から札幌まで移動できるのだけど、札幌~遠軽~北見方面に匹敵するくらい、函館~札幌を普通列車で移動するのは列車が限定的であった。まだ更新時期じゃないからか、DECMOじゃなくて従来型の気動車が走っていたのも意外。

始発が8:18函館発のやつ終電が10時くらいに函館を出るやつ。余裕を持ちたいから、もちろん始発で函館を出るのだけど長万部の待ち時間が2時間もある。沿線人口はオホーツク方面よりだいぶ多いはずだけど、これはオホーツク方面より乗り継ぎが悪いのは意外であった。

誰も知らない長万部の真実

長万部駅。この駅に降り立ったのは10年ぶりくらいだと思う。全然記憶にないくらい久しぶり過ぎるけど、ホームから改札までの無駄に長い通路の感じとかはよく覚えている。

長万部は以前、東京の人間に「東京で言えば赤羽みたいな交通の要衝」と説明したことがあるけど、特急が走る海沿いのルートと、今や謎の大金が舞い散る世界的リゾートに発展した「ニセコ」経由で札幌に向かう通称「山線」というルールに分かれる駅である。

北海道新幹線が開通すると長万部は様変わりするはず。札幌と函館の中間地点にあることから、将来的に旭川や帯広などが滅亡した後には、北海道で3番目に大きい街になる可能性もゼロではない街だ。

長万部駅から真っ直ぐ徒歩10分くらいで行ける海岸。ちょうど雪の感じとかがキレイだよね~。行ったことないけどハワイとかオーストラリアとかのビーチよりキレイだと思う。

この手前に1mくらいの堤防があるのだけど、頑張れば乗り越えてもっと海の近くまで行けるのだけど、荷物が重いし、しくじって痛い思いしたくないので堤防の向こうから撮影した。堤防を乗り越えるためのの手作りのハシゴみたいのもあったけど、ちょっと心細いし。

列車待ちの2時間を雪のビーチで過ごすのも悪くないと思ったけど、長万部の街は小さな街だけど都会的な印象があった。

それは雰囲気のある個人経営のカフェが多いこと。事前に調べていたが、ランチ処として有名な店もいくつかあったので、せっかくだから適当に行ってみることにした。

なんせ北海道新幹線が開通したら北東パスでのんびり長万部に来れるかどうかわからないし、次に長万部に来るのが何年後なのか、もしくは一生来ることがないかもしれないのだから・・・。

おしゃれカフェでランチをしたことなど、世界中のどこであろうと人生で一度もないけれど、長万部で人生初をやってみようと思った次第である。

向かったのは駅から程近い場所にあるGRASSという長万部ランチで3本の指に入るのではないかというオシャレ~カフェレストランっぽい有名店。

ただ、この日は夜に団体の宴会があるらしくて、入り口に準備のためにランチは限定メニューというような張り紙がされていた。気にせず店の中に入っていくと、地元の男性客が1人、奥の方の席に座って食事をしていた。

頼んだのは900円の一見するとチキンカレーだとはわからない人気定番メニューのチキンカレー。9割の客がこのチキンカレーを注文するという。

手羽先3本分のチキンを砕いた、キーマカレーのチキン版みたいなやつで、食べたことがありそうでないタイプのカレーであった。スパイスが効いている大人の辛さのアジアっぽい感じのカレーで、知られざる長万部の秘密を知ってしまった気がした。

長万部~倶知安は日本のローカル線とは思えぬ空間

山線と呼ばれるこのルートを乗ったのは10年以上前なのは確かで、その当時の記憶は何もない。10年一昔とはよく言ったもので、私は10年ごとに記憶がリセットされるのだ。

この区間は北海道や日本とは切り離された空間で、世界的リゾートのニセコが存在しているのが特徴だろう。そして、函館~長万部と違ってDECMOが走っていた。

どういうルートで移動しているのかはよくわからないが、函館~長万部間はゼロだった外人が急激に増える。中国語っぽい言語で喋る中国系の人や、英語を喋る見た目アメリカ人っぽいカップルなどが乗っていた。

中国人っぽい人たちは、ぼそぼそと体から出る得体のしれないものを当たり前のように周囲に散らかして付近にいる日本人を不快にさせたり、ごく当たり前のマナー感覚がないので閉口する。しかし、付近に座ってくれるのがアメリカ人の若いカップルとかだと、肌の色や外見が日本人とは全然違うというのに、日本人とマナーや感性の部分が共通しているから不快なことが起こらないために嬉しく思う。

若いアメリカ人カップルの英語は、聞き耳立ててるわけじゃないけど、初心者の英会話のリスニングの勉強になるからだ。ビジネスレベルの英語と違って、若いカップルが喋ってる英語はTOEIC0点(0点というものがあるのか知らないが)の私でも聞き取れる英語が意外と多い。例えば、スマホを相手に見せて「Watch!(見て)」とか言っているのがわかるし、喋るスビートもビジネス英会話とかに比べてすごくゆっくり。使っている単語も簡単なものが多いというのもあるのかもしれない。

このあたりのルートは2030年か2040年、または2050年頃に開通する北海道新幹線の札幌延伸の影響で並行在来線が廃止されてバス転換されることが決まっているという。だから北東パスで乗れるのはあと5年か15年か25年だ。

ルート上にでかい岩が発見されたそうで2030年は無理で大幅に遅れるというけど、いくらなんでも敗北宣言出すの早すぎ。紋別とかもそうだけど、バス転換されたらJRフリー切符の貧乏観光客はまず行かなくなるゾ。それに札幌延伸と日本が滅亡するのと、どっちが早いのかというデスゲームが展開される予感しかしない。

信じられないほどの中国人が溢れ出す小樽を散策

小樽まで移動すれば完全に札幌圏なので怖いものはなくなるかというと、実は逆。むしろ、小樽や札幌方面の方が大量に中国人が溢れ出している。

小樽運河のあたりは、意味不明の遊覧船が行き来している以外は、パッと見だと20年前とほとんど景色は変わっていないと思う。

だが、クソ寒い中を歩いている人達は6割くらいが中国人だと思う。歩いていても中国語が飛び交うし、少数派の日本人観光客は明らかに嫌がっている雰囲気が感じられるから気が気ではない。SNS映えを狙ってか、氷点下のクソ寒い中を夏の花火大会で着るような浴衣姿で自撮りしている若いカップルとかもいて、オジサン世代には理解不能。とっとと帰りたくなった。小樽運河ってこんなところだっけ?

小樽のアーケード街を少し散策したが、それほど遅い時間ではないけれど、ほぼシャッター通りだった。

体力と気力が着きかけていたので、中国人をかき分けて快速エアポートで札幌に移動、ホテルが中国人団体のせいで平日で大きいイベントなどもないのにホテルが高いが無駄に高いから、個人情報流出でお詫びクーポンが届いていた快活クラブで夜を明かした。

快活クラブはシャワー無料の所が多いけれど、めっきり店舗が減って壊滅状態の自遊空間はシャワー自体がないことが多かったから、それが原因なんじゃないかと思った。

3日目 安定の札幌6時始発の普通列車で旭川へ

札幌から北東パスでオホーツク方面に行くには、札幌駅を6時に出発する普通列車に乗るのが基本。

札幌駅は5時40分に改札が始まるから始発で普通列車や特急の自由席に乗る人達が我先にと雪崩れ込むのだけど、この旭川行きについては乗る人間が通常はそんなにいないのので、5時38分に札幌駅の改札付近にいれば何の問題もないはず。この区間は特急だらけだし、価格競争する高速バスもあるルートだから、遠しで普通列車に乗るのは北東パスか18きっぷ持ちの人間くらいじゃないかと。

岩見沢~滝川らへんの稲作地帯の冬景色は、私の幼少期に脳裏に焼き付けられた原風景と一致するから、とっても落ち着くのである。よくよく考えると、人の心をとうの昔になくした労働るちーんマシーンと化しているような東京人などの都会人が持つ原風景はどんなものなのだろうか。少なくとも雪景色ではないと思うのだけど、私には想像もできやしない。

旭川で上川行きに乗り換える時間はトイレ休憩と外の空気を吸うのにちょうどいい30分程度なのが嬉しい。長万部の2時間待ちとかは、列車運用の都合なのか知らんけど、冷静に考えると頭おかしいのでは思う。

2年くらい前まで老朽化したキハ40だらけだった石北本線は、新幹線が走る函館近辺よりも先に最新型のDECMOだらけになった。

冬にDECMOに乗ったのは今回が始めてだが、夏場はエアコンが付いてて日差しが眩しい以外は比較的快適だったDECMOだけど、冬はちょっと寒くないですかね? 北海道仕様のキハ40は暖房が強力すぎて暑いくらいだったけど、もうちょい暖房を強力にしてほしいのと、日よけを付けてほしい。

上川での遠軽行きとの乗り換え待ち時間は、ちょっと街に出て飲食物を買うことができる程度の時間設定なのが人間的で嬉しい。石北本線だと駅に売店があるのは今や北見駅くらいだからね。あと網走駅に食事処があるというくらい。

律儀に駅でピタッと待っている人もいるけど、私には信じられないので、特に旅の人は上川の街に出てみるといいと思う。大通り出て少し右にセイコーマートがあるし、その迎え付近には上の写真のDa・marcheという名前のスーパーがある。

以前はセイコーマートのとなりに全日食チェーンのスーパーがあったが閉店してしまった。そのため、このあたり一帯がスーパー難民で溢れているからかDa・marcheはいつもレジが長打の列になっていたりする。列車に乗り遅れたら大ごとだから、余裕がない時はセイコーマートの方がオススメかもしれない。

札幌で6時始発から乗り続けてきたものの、12:38には遠軽に到着することができる。朝早いから過酷だけど、昨日の中国人の大群がなんだったのかと思うほどに中国人は一人もいないので、のんびり旅をしたい人には大変オススメできるルールだったりする。

このへんは超が付くほどの原風景なんだけど、遠軽は駅から歩いて行ける所に大きいスーパーやディスカウントストアー、コンビニなどかいくつもあって、旅人が訪れるのに凄くよい所だと思う。鉄道で旅している風の都会人っぽい人が「遠軽が一番よかった」という風に話しているのが耳に入ってきたこともあるし。

3月上旬だと年によってはもっと雪が解けていることもあるけど、地球温暖化は夏が暑くなっただけで冬の寒さは特に変わらないらしい。河原や太陽の丘は雪だらけで、全然入っていけない感じだった。

旅人にとってネックなのは遠軽はホテルが少ないのと宿泊料が高いことだろう。鉄道利用者向けの補助金が使える時はいいけど、最近は冬まで予算が残らないので、北見まで行った方が安く泊まれる。そもそも値段以前に空き室がないことも多いと思うけど、遠軽の旅館はネットの宿泊サイトに掲載されていないことが多いから、どうしても遠軽に宿泊したい場合は電話したり現地で当たれば泊まれる場合もあるかと。

この日に泊まったのは北見第一ホテル。食料は主に遠軽のDZマートで購入。写真のあらびきウインナーは私の好物で、遠軽のシティ遠軽店で扱っている。値段は高いがこの世のウインナーで一番旨いので食べたことがない人は一度は食べてみてほしい。

前日がネットカフェ仮眠なので疲れは2日分溜まっている。ぜんぶ中国とかの外人観光客のせいとは言わんけど、コロナ前の冬の北海道なんて、札幌でも地方でも1泊2500~3000円くらいで泊まれるビジネスホテルばっかりだったんだけどなぁ。戻れるなら、その頃に戻らせて。

4日目 北見~網走~釧路、流氷というミステリーアイス

オホーツク地方(ロシア語だけどロシアじゃないよ、北海道のオホーツク海らへんの地域だよ、たまに日本の地名だと知らない人がいることに本気で驚く)で生まれ育った私にとっては、この地方特有の観光資源である流氷をこれまでの人生で全く意識したことがなかった。空気のように、いや空気以上に当たり前に存在しているものだから特に意識するようなシロモノではないと思っていたからである。

ところが、最近知ったのだが驚くべきことに、この世には空気よりも当たり前すぎるものを見るためにわざわざ遠く訪れる酔狂な観光客が大勢いるのだという。

なにか上から目線で書いているように思われる心外だから補足すると、オホーツク地方に住む人が全員同じ感覚かはわからないが、流氷が接岸すると気温がグッと下がるから「流氷=ウザい存在、来ないで欲しいもの、いらんもの」という認識なのである。だから、流氷をこの目でじっくり見たことなんて一度もないのだ。

東京に住んでいる人が週末ごとに東京の観光地に隅々まで訪れているかというと、絶対にそんなことは有り得ないと思うけれど、自分が住んでいる場合に当たり前に存在するものに興味関心なんて湧かないのが普通なのではないだろうか。少なくとも、私は流氷なんかに興味関心を持ったことがない。

そんな私だが、地元の人が興味関心を全く持たない流氷を、なぜ本州や街区などの遠方から見に来る人が大勢いるのかという、「人間の不思議」について関心を抱くようになった。

人間そのものについて考察して答えを出すのは難しいことはわかっている。世の中には研究すべき対象は沢山あるけれど、今すぐに答えを出すべきものは限られているし、答えを出そうにも、答えを出すことが不可能なものも多いから、そういったものは初めから研究対象から除外すべきだというのもわかっている。

だから、とりあえず流氷を一度見てみないと何も解決できないと思った。

調べると、観光客は流氷を観察するための専用の船に乗車するらしく、その船は紋別や網走など、私の地元近辺の街から出ているという。ただ、バリバリ観光客をカモにしているような料金がかかるから、地元の研究者(?)である私が乗るのは、研究資金がちと足りないから難しかった。

じゃあ、流氷の季節にオホーツク海の近くを走る釧網本線に乗れば一発解決なんじゃね。

とりあえず、北見から網走行きの始発の普通列車に乗ってオホーツク海の海岸に行ってみたら、流氷らしきものがあった。上に鳥とか乗ってて可愛い。

今までの人生で流氷を気にしたことがなかったので、これが流氷なのか確信は持てないけれど、「落ちたら死ぬから流氷の上に絶対に乗るな」という警告看板があったから、きっと流氷なのだと思う。

いや、でもさすがにこんなものを見るために十万円くらいかけて道外や外国から流氷ツアーとかに来るやつがいるのか? 4~5千円くらい払って流氷観光船に乗るやつなんているのかよ? というシンプルな疑問は拭い切れなかった。

釧網本線の車窓からだとこんな感じで、確かに流氷っぽいものが手前に少し浮いているのと、遠くの方に白っぽい何かがある。時期とかもあるだろうし、この流氷の大群を近くで見るために流氷ツアーとかに高い金出して行く人がいるのね、と思った。

しかし、釧網本欄は冬の時期に今まで何度も乗っているけど流氷に気づかなかったのは、意識の問題なのか、乗る時期が3月中旬~4月くらいのことが多くて時期を外していたからだったのだろうか。

釧路に着いたら流氷のことは忘れてグルメタイム。釧路は北海道のどの地域よりもグルメ王国だけど、釧路滞在で食事できるのが2回なら、1食目はインデアンでインデアンカツの辛口を食べる。インデアンを食べなかったら釧路に行ったことにならないから、これはマスト。

次にマストなのは釧路町のイオンにある「この豚丼」の豚丼。

気力に余裕があったら和商市場の勝手丼(但し500円以内)も食べるけど、勝手丼を注文するのにそれなりに気力がいるから、インデアン、この豚丼を優先して、勝手丼は省略する場合も最近は多い。一応、生モノだから食中毒の危険があるし、胃酸を抑える薬を飲んでいる私にとって余計に避けた方がいいからというのもある。旅先で食中毒になったら目も当てられないし。

釧路もコロナ前の冬は1泊2500~3000円くらいで駅前の某ビジネスホテルに泊まれたりしたのだけど、最近は冬でも4~5千円当たり前で、夏だと1万円近いのが信じられないので快活クラブ行きになってしまっている。

外人観光客のせいなのか、値上げして味をしめたから元の値段に戻さないというだけなのかは不明。空き室がないってわけじゃないから、後者の気がしている。

※後篇に続く

旅モノ

【2025年春】新幹線とフェリーで旅する北海道7泊8日の周遊夢日記 -序章-

その目で見届けるのだ、10年ぶりに船で北海道に渡る旅の軌跡

鼻がムズムズしそうなタイトルをわざと付けたのは、旅というのは本当は実在しないであろう夢や理想を一方的に求めるものだと思うからである。

自転車旅行記を除けば、旅行の全貌を綴ったような旅行記は最近はプライベート感があるからと全世界に向けて公開するのは好ましくないと考えて、意図的にあまりアップしていないのだけど、私の旅行人生の中では現在のところ、自転車旅行以外では最高峰とも思える理想的な旅行をしてきたので、旅行中に思ったことなどの全貌を出来る限り綴ってみたいと思う。

妊婦は妊婦に気づくというけど、人は同類の他人のことが少なからず気になるものである。私も他人の旅行記を密かにツッコミながら読むのは結構好きだったりするし、旅行や旅行記が好きな人のハートに少しでも何か刺さる部分があればよいかなと思う。

なお、本旅行記は記事が長くなるため、下記3ページにて分割している。

・序章 (←今見ているページ)
・前篇
・後篇

この旅の計画は1か月も前から始まっていた

世の中には3月だと言うのに12月にする国内旅行の計画をする人もいることに個人的には驚くのだが、自分の場合、普段は1週間か、せいぜい2週間前に旅行を計画することがほとんど。

だけど、この旅行に限っては何と1か月も前に薄っすらと計画を立てていた。

もっと薄っすらとしたものであれば、去年の7月頃に唐突に新潟の新日本海フェリーのターミナルに船に乗るわけでもないのに見学に行ったこともきっかけの一つであった。

いつかは新日本海フェリーで新潟を経由して北海道に行き来してみたい・・・と思ったのである。

ただ、去年の9月にそれを実行しようと思ったものの、ツーリング客が多い繁忙期の夏場においては一番安い半個室タイプの予約が取れなかった。キャンセル待ちまでしたけれど結局、フェリーの予約が取れなかったために断念したのであった。

無駄に取っていたキュンパスが余っていた

キュンパスとは冬季の閑散期のガラ空きのJR東日本エリアの新幹線が1日あたり1万円で乗り放題になるという企画切符。

ただ、このキュンパスには落とし穴があって、2週間前までに購入しなければならず、旅行を取りやめると購入時点からキャンセル料がかかる。

だから、とりあえず「買っておくか」という気持ちで購入したキャンパスは、旅行直前になって「やっばり沖縄に行きたい」とか「やっぱり北海道に行きたい」とか、そもそも旅行に行く気が消え失せた場合には無用となってしまう。

実際、私においても北海道に行きたくなったために、とりあえず買っておいたキュンパスが無用になりかけたのであった。

新青森までは意地でもキュンパスに乗るという浅ましさ

だって、東京発の午前6時台の新函館北斗行き「はやぶさ」の窓側指定席をゲットしてあるのだ。

キュンパスの時期は早朝の指定席を取るのが相当難しいので、最初は取れなかったものの、何度か「えきねっと」にログインしてキャンセルが出たタイミングを見計らって予約したのだ。こういう時だけ、人生でもっとも粘り強さを発揮するものだから困る。

ただし、キュンパスで乗れるのは新青森まで。新青森まで片道を乗っただけでもキュンパスの元は十分取れるのだけど、新青森から先のこと、つまり北海道に渡る方法を考えないとならない。

考えたのは3つ。

1つ目は、今年は北海道&東日本パスの開始日が早い関係で2月だというのに北東パスが使えるため、新青森~新函館北斗は北東パスと4千円の特定特急券で新幹線移動する方法。

ただ、北東パスだと相互発着という条件があるため、いったん新青森で降りて改札を出て、1~2時間後の次の新函館北斗行きの新幹線に乗らなければならないという、面倒かつ時間的なロスを受け入れないとならなくなる。

函館にはそんなに旅行的なモチベーションがないため、このプランで行くなら、その日のうちに札幌まで移動してしまいたかったが、普通列車では当日中に辿り着けないようであった。北東パス1日分と4千円の特定特急券を使ったとしても、函館で1泊しないとならないのがデメリットであった。

2つ目の案としては、青函トンネルや北海道新幹線が開通しても未だに現役バリバリの現代の青函連絡船である青函フェリーや津軽海峡フェリーを使うこと。

そりゃ、青函トンネルは人と貨物は運べても車両は運べないから、昼夜問わず、かなりの頻度で青森~函館にフェリーが出ているのである。もちろん人間だけの乗船も可能で、私も10年以上前に乗ったことがある。

デメリットはフェリーターミナルが青森も函館も市街中心部からは若干離れていること。でも、歩けない距離ではない。

最後の3つ目の案としては、キュンパスをキャンセルしてLCCで当日中に札幌まで移動してしまうということ。

一番現実的というか一般的な考え方だと思うけど、一般人的過ぎて、これだけは選びたくなかったのだ。

そして旅行の全体像を計画した

少し前にJTBに関する記事をエントリーしたけれど、どうせならと今までやったことがない旅行をするにあたって、JTBのマニアックな旅行商品も含めて様々な検討をした。

旅行に人生の8割を犠牲にしてきた私だが、色々と考えまくった結果、些細なものを含めて何一つとして犠牲にすることなく、可能な限り、今やりたいことの全てをやる旅行計画を立てることにした。

なぜ明日死ぬわけでもないのに、なぜ今ぜんぶやる必要があるかと言えば、明日死ぬわけでもないと言い切れる人などいないからである。

実際問題、私は来年の今頃まで生きているかわからないし、2年後ともなると、さらに不明である。

20代や30代前半の頃は健康など気にかけたこともなかったが、2020年以降に流行った例の病気の後遺症か、または単純な加齢のせいなのか、もしくはその両方のせいかで、ちょっとした風邪でも以前とは考えられないくらいに重い症状になることが多い。そもそも以前は風邪なんて滅多にひかなかったのに、「ちょっとした風邪」にかかることが多くなった。

だから、20代や30代の頃に比べて、死が一日一日と間近に迫ってきていると実感している。やりたい旅行はやれる時に今すぐやるべきだと考えるわけだ。

キュンパス+北東パス+青函フェリー+新日本海フェリー

私が現時点で無い知恵を絞って考えだした最高の旅行プランがこれ。

まず、初日はすでに予約済みのキュンパスで新青森まで行く。

青森から函館までは青函フェリーで渡る。青函トンネルを新幹線で渡るというのは2023年に1往復やっているので、今回はフェリーで津軽海峡を渡ってみたいと思った。

函館からの道南周遊には北東パスを使う。18きっぷも内容が大幅に変わってしまったし、JR北海道の運賃がまもなく改定(値上げ)されるから、北東パスに関しても今後については悪い予感しかしないが、今年は北東パスの開始時期が早いことを自分の旅に生かそうと思う。私個人が先の心配なんてしても仕方ない。

珍しく荷造りに悩む

旅行が好きで頻繁に旅行に行く人と、そうでない人では旅行の荷造りの仕方が違うと思う。

滅多に旅行に行かない人や荷造りが嫌いだと言う人と違って、年に数回以上と頻繁に旅行に行く人は常に旅行用の荷造りというのが半分以上は出来上がっていると思う。人によっては90%くらい出来上がった荷造り済みの旅行バッグが常備されていたりするかもしれない。

私の場合はどうかというと、地域や季節を問わずにどんな旅行でも持っていく小物類や常備薬、事務用品などは最初から荷造り済みとなっている。

そこに季節や行き先に応じた最低限の衣類を付け加えたり、おやつと空港や駅などで買うと高いから初日分の食料も持っていく。そして、その時々で使いたい撮影機材などを詰め込めば荷造り完了となる。旅行に行きたいと思ったら、大体は30分程度で荷造りが完了する。

しかし、今回に限ってはシンプルに言うと北海道旅行なのだけど、新幹線とフェリーと普通列車周遊で宿泊場所もはっきりしない行き当たりばったりな旅。この移動手段の組み合わせは経験がない気がするので、必要な荷物のイメージがはっきりと湧かなかった。

スマホに電子書籍というのも荷物の節約になるけれど、スマホで長時間の読書は絶望的に疲れるしバッテリーも消耗するため、じっくり読みたかった本を2冊持っていくことにした。

最近よく読んでいる日本人作家のハードボイルド小説を持っていくかとも思ったが、旅に行くのだから旅っぽい本をチョイス。どっちもブックオフ100円引きクーポンで実質タダで買った本。

1冊目は『「裏国境」突破東南アジア一周大作戦 / 下川裕治』を選んだ。バスがひっくり返ったり、ベトナム人の早食い事情がわかるので面白い本。

2冊目は『起終点駅(ターミナル) / 桜木 紫乃』を選んだ。

同タイトルで釧路を舞台に実写映画化もされているが、短編がいくつか入っている小説。映画を先に見ているが、映画版は実は結構脚色されている。

ただ、結論的なことを言うと、8日間で本を読んだのは1時間くらいで、ずっと景色を見たり考え事をして過ごしたので、本は1冊でよかった気がする。

※前篇に続く