自転車旅行

Fourth Stage 沖縄本島編

4日目 残念なお知らせ

目覚めるとネットカフェの横になれるブースにいた。夜中の3時頃だ。右足が非常に重く、動かそうとしても全く動かない。まるで、他人の足が乗っかっているようだった。両手を使って持ち上げてみる。10Kgの米袋2つ分、つまり20Kgくらいあるように感じる。足って、こんなに重たいのか・・・。両手で持ち上げようとしても、満足に持ちあがらなかった。私の右足は、一体どうしてしまったのだろう。

冷静に考えてみる。何があったのか。昨日、右膝が痛いのを知りながら、サイクリングをしてイルカを見に行ったりした。そして、サロンパスで応急処置をした。だから、サロンパスが右膝を一周するように貼られているのだ。

人生振り返れば後悔することは沢山あるが、特に昨日1日の行動について後悔する。そうこうしているうちに、足に血が戻ってきたような感覚があった。動かそうとすると、多少は動くものの、痛みが激しい。虫歯で歯がしみる時みたいな、脳神経に直接信号が伝わってくるタイプの痛みだ。少しずつ動かすと、段々痛みが感じなくなってくる。麻痺してるのかもしれない。30分くらいかけて、少しずつ訓練すると、ある程度普通に動かせるようになった。生まれたばかりの仔馬が立ち上げる時のようだった。

横になったまま、これからの旅程を考えてみる。

沖縄本島一周も考えてはいたが、この足の状態ではどう考えても無理だ。沖縄は良いところだから、ずっと居たい気もするが、それも現状では難しいので、近い将来は本土に帰らないといけない。本土に帰るための飛行機に乗るには那覇まで戻らないといけない。靭帯を損傷すると、数日で完治することは有り得ないので、旅行もそこそこに引き上げることも考えないとならない。

とりあえず、なんとか歩いたり、足を動かすのは問題なさそうなので、嘉手納か北谷くらいまで戻ろうと思った。午前5時頃、まだ暗い中、名護から南下する。北谷くらいまでは下り基調だから、漕がなくても良い区間も多いはずだ。

午前6時半頃、恩納村くらいまで来る。まだ空は暗い。

今思えば、初日が悪かったような気がする。夜に成田空港まで向かった時だ。下半身が寒い状態で自転車を漕ぐというのが、膝に相当なダメージを与える気がする。以前、靭帯を損傷した時も寒い日だった。

恩納村~読谷村くらいまでは下りが多いので、ほとんど漕がなくても進む。ほとんど漕ぐことができないので、自転車はもはや、ただ転がるだけの乗り物だ。

嘉手納町に入る。午前8時半くらい。通勤通学の人や車が増える。

下りが多かったおかげで、無事に予定していた北谷まで戻ってこれた。しばし、安静に過ごす。

ユニオンで買った、ぼろぼろジューシー。ちなみに、ジューシーは炊き込みご飯、ぼろぼろジューシーは雑炊みたいなものだと思っている。ぼろぼろジューシーはスーパーではユニオンでしか扱っているのを見たことがない。

ぼろぼろジューシーだけでは物足りなかったので、せっかくだから近所のジミーのランチバイキングへ。もの凄い豪華に見える(味も豪華)が、1160円。奥の方に見えるケーキを3つ食べただけで元が取れる不思議。

ジミーは県内各所のスーパーなどのテナントとしてケーキやお菓子を売っている他、レストラン型の店舗ではバイキングを実施している。沖縄ではバイキングのことは、バフェと言う。バフェは本土で言うところのビュッフェをより英語っぽく言ったら、バフェになるので。Hotはホットじゃなくて、ハット。

ランチを終えたら、高台の某公園で夕方まで休憩。こんな所に住みたい。・・・が、公園内で「変質者出没注意!!」という張り紙を見つける。

夕暮れのアラハビーチ。こんな所に住みたい。思いにふける。

私たちは追いつくために競争している。

彼らはどこに行きましたか。
私たちはどこに行きましたか。

沖縄の人で海沿いに住みたいという人は滅多にいないらしく、海沿いに住みたいと言い出すのは決まって内地からの移住者らしい。

白状してしまうと、私は北海道の内陸の街で生まれ育って、何度か引っ越しもしているが、一度も海の見える街に住んだことがない。というか・・・埼玉には海がない。

上京する時に海沿いの街を希望したのだが、千葉県や神奈川県でも東京に近い所の海沿いは工場や倉庫街みたいになってたり、たまに住宅があっても高級住宅ばかりで、安アパートというものがほとんどなかった。まぁ、東日本大震災で海沿いの街が液状化とか酷いことになってるのを見ると、海沿いになんか住まなくて良かったと思うけども、海の見える街への憧れが完全になくなったわけではない。

沖縄で初めて自販機グルメを発見する。カップヌードルの自販機だ。

夕焼けが見れると翌日晴れると言われているのは、地球は大ざっぱに言うと西から東に風が吹いているから。西の空に雲がないと、翌日は晴れの可能性が高い。この場所で、こういう黄昏を20~30回は見た気がする。

Fourth Stage 沖縄本島編

3日目 もしもし海洋博公園

目覚めるとホテルだった。ホテルに泊まったのだから、当たり前と言えば当たり前だ。久しぶりにきちんと眠ったからか、頭がスッキリとしていた。人間、休息が大事だ。

窓の外を見ると、普段見慣れない景色だった。ここはみどり街という名護の昔ながらの飲み屋街で、小さいスナックや飲食店などが沢山ある。個人的には、宮古島の繁華街を彷彿とさせる。

天気が良いと海の色が冴えて見える。真冬の海でも、こんなに青い。日中は25度近い。日差しが当たると、体感気温30度。

ある意味、人を惑わす作りの看板。どっちからでも行けるという意味ではあるけど、優柔不断の人は選べないよー。

左折して国道449号線に進む。歩道も車道も自転車には優しくはない。美ら海水族館行きのレンタカーが多い。

しばらくしてバイパスと合流すると、立派な観光地っぽい道路になる。

せっかくなので、瀬底島(せそこじま)に寄り道する。元々は離島苦に悩まされる島だったが、瀬底大橋ができてからは簡単に行き来できるようになった。夏は観光客が多いらしい。

瀬底島から沖縄本島を眺める。

沖縄本島に戻り、イオン系列のスーパー「ザ・ビッグ」で昼食を買って軽く食事。天ぷらとアルフォートなどのお菓子、ルートビア。沖縄の天ぷらは本土の物より衣が分厚くて『おやつ』扱い。具は魚とかウズラの卵とか。

近所に住む猫が器用にテトラポットの上にやってきた。沖縄の野良ネコには子猫も多い。やんばるまで那覇からペットを捨てに来る人が多いという。

海洋博公園へと続く道。日本そば屋の看板。沖縄で「そば」って言ったら「沖縄そば」なので、日本そば屋は珍しい。ここと空港くらいでしか見たことがない。

海洋博公園に到着。沖縄観光で有名な美ら海水族館、蝶々園などのいくつかの施設がある。海洋博公園自体は無料で出入り自由。

美ら海水族館。昔、一度だけ入ったことがある。沖縄に初めて来るパックツアーの人や、台湾人や韓国人の観光客は大体の人が行くと思う。年間パスポートは2回来たら元が取れる良心価格。だが、近所に住んでなかったら、ここまで来るのが結構大変。

初めて美ら海水族館に行った時、すごくがっかりしたのが、実は出入り自由の海洋博公園内にウミガメなどが観察できる見学無料の大型水槽があるということ。個人的には沖縄3大がっかりの一つ。

無料でウミガメが観察できるのは、日本広しと言えど沖縄くらいだと思う。埼玉の某公園はフラミンゴが無料。北海道はエゾシカとかキタキツネが、そのへんにいて無料。

ウミガメだけでなく、イルカショーも無料で見れる。もう一度整理すると、美ら海水族館に入場してもしなくても、これらの施設が誰でも出入り自由の無料エリアにある。

イルカも見れたし、そろそろ帰ろうかな~とルンルン気分で駐輪場へ戻ると、なぜだか自転車がいっぱい。繁殖しとる。沖縄サイクリストの定番立ち寄り場なのかもしれない。埼玉で言えば、榎本牧場みたいなものだろうか。

いよいよ右ひざの痛みが尋常じゃなくなってきた。このまま来た道を戻れば最短距離で名護まで帰れる。でも、せっかくだから時間をかけてでも今帰仁村経由で名護まで戻ってみようと思った。自転車を押して歩いてみる。なんとか行けそうだ・・・。行けるのかな?

なきじんの観光名所、ダチョウらんど。通りかかっただけだが、ダチョウ卵の目玉焼きは7000円らしい。正直、こういう所で暮らしてみたい。

足が痛むので今帰仁村のAコープにて、しばし食事休憩。太陽が熱い。夏だ。子供のころの、夏休みの一番暑かった日の午後を想像してほしい。ちんすこうアイスと、ノンアルコールビールで乾杯。

北海道のAコープもお勧めだが、沖縄のAコープも素晴らしい。なんてったって、惣菜が素晴らしい。ここで700円くらい、惣菜などでお金を使った。

やんばるで、名護より北で、市町村で言うところの村だから、もっと田舎っぽい風景を想像していた。しかし、普通に政令指定都市の住宅街くらいの感じの風景が続く。北海道の村だったら、もっともっと何もないよー。保証する。

再び海が見える風景となる。羽地内海(はねじないかい)、沖縄の瀬戸内海などと言われる海だ。

補給食のアルフォート。カロリーメイトはあまり好きじゃないので。アルフォートの値段は首都圏も沖縄もそんなに変わらない。企業努力だな。

名護へと戻るルート。日差しもキツいが、それ以上に膝がキツい。

名護市街地に何とか帰って来た。今日は無理してしまったかもしれない。

ここは名護十字街という場所だ。バイパスが出来るまでは国道扱いだったので、今よりもっと賑わっていたらしい。那覇なんかメじゃなかったという。新潟とか本州の雪国によくある片屋根式アーケードがある。

みどり街の飲み屋街。明るい時間にこうして見ると、妙にカラフルな色使いだと思う。日本の街並みっぽくなくて良い。それとスナック『ニューパンティー』という店名は、那覇の『きまぐれポニーテール』に匹敵するネーミングセンスだ。

昨日宿泊した名護キャッスルホテル。明るい時間に見ると、より古城っぽさがある。沖縄的に言えば、グスクという感じだ。誤解がないように言うと、リクルート社が運営する予約サイトに掲載されているくらいなので、きちんとしたホテルだ。ネットで予約できる名護のホテルとしては、おそらく一番リーズナブル。

ここ以外でやんばるで安い宿というと、民宿とネットカフェ(宿ではないが)しかないので、名護で安ホテルを探している人にはお勧め。

名護市営市場。飲食店や菓子屋などが入っている。しかし、空きテナントもあり、結構厳しいようだ。2011年にリニューアルしたが、元になった市場は明治時代からある。都会らしさと沖縄らしさが融合したジョートーな建物だと思うが、地元での評価はイマイチ。

沖縄の各所では自治体ベースでの再開発建築物が増えているが、大体評価が良くない。建物によっては、テナントが全然入らなくて、これ維持するのに税金いくら払ってるのー、と建物を見るたびに怒り出す人もいるという。北海道の田舎だと、先立つお金がないからか再開発自体がされないけども。

近所のサンエーで買った握り寿司。わさび抜きじゃない方が良かったが、半額だったし、あとで付ければいいと思った。

元々、沖縄に握り寿司ってあったのだろうか。見た感じ本土と同じだから、沖縄文化では多分ないだろうと思う。サンマを唐揚げにして食べる土地だ。沖縄では寿司はあまり人気がないのだという。北海道だと寿司が半額になったら2秒で売り切れるが、沖縄では道理で売れ残っていたわけだ。でも人気がない割には、沢山製造はされている。供給過多?

付いてきた練りワサビは北海道網走市、醤油は群馬県の会社のものだった。網走は生まれ故郷の近所だし、群馬は今住んでいる所の近所。なんというか、自転車で回っておいてなんだが、日本は狭い・・・ような気がしないでもない。

この日は名護市内の某ネットカフェを利用する。右膝はさっきのスーパーで買っておいたサロンパスで応急処置。サロンパスって靭帯損傷にも効くんだろうか・・・。今日は半分くらいは自転車を押して歩いた。あぁ、那覇、いや埼玉までこんな足で無事に帰れるだろうか・・・。無理じゃないの。

Fourth Stage 沖縄本島編

2日目 その2 やんばる(本島北部)へと旅は続く

頭痛薬を飲み、右膝の痛みに不安を覚えながらも、ゆっくりペースで国道58号線を北上する。このあたりは米軍の嘉手納基地の間を国道が通っていく。元々は米軍用の道路として作られたそうだ。頭上に戦闘機が爆音と共に飛び交う。

沖縄に何度も来ているので、最近はあまり気にならなくなったが、沖縄を走っている車の多くは中古車だ。本土で酷使された車が沖縄で売られている。北海道だと転勤とかで「品川」とか道外ナンバーをたまに見かける。彼らは内地風(※)を吹かしたいらしく、いつまでも「品川」ナンバーなのだが、沖縄だと県外ナンバーは滅多に見ない。沖縄ナンバーの方が車検が安くなるからだそうだ。

※北海道では本州のことを内地と言う。沖縄では北海道、本州、四国、九州のことを内地や本土と言う。

嘉手納町を抜けて読谷村に入る。天下の58号線沿いも、グッと島の落ち着いた雰囲気になる。夏だと歩道に国の天然記念物であるオカヤドカリがいて感動することがある。オカヤドカリは本土のペットショップなどで売られていることもあるが、天然記念物なので観光客が無許可で捕獲してはいけない。

恩納村に近づくにつれて「わ」ナンバーのレンタカーが増える。リゾート色が強くなる。沖縄の桜は1月~2月頃に咲く。冬の日中の気温は20度前後と初夏の北海道並に走りやすいが、それほどサイクリストは多くない。ここまで2人くらいしか見かけなかった。

沖縄は車道の路側帯が狭いのと、大型トラックや観光バスが多いので歩道を走行した方が安全だと思う。歩いている人は滅多にいないし、沖縄の歩道は大抵広い。広いせいで、駐車場として使われている場合も結構あるのだけど。

海が見えてくると恩納村だ。恩納村は1975年の沖縄海洋博の頃に開発されたリゾート地帯だ。リゾートホテルや別荘のような建物が多い。このあたりから北の沖縄本島は「やんばる」と呼ばれていて、自然などが多く残されている。中心都市は名護市で、やんばる全体の人口は約12万人。沖縄本島自体は、那覇市を中心とした南部に人が集中している。

恩納の道の駅付近。道幅も広く、走りやすい。リゾートホテルの多い区間で、那覇からの路線バスも多い。基本的に、那覇から北に向かう時は登り坂となる。以前より自転車の写真が増えたのは、北から南まで一緒だったせいで、物に愛情を抱かない私でも少し愛着が湧いたから。沖縄県内で累計走行距離が8,000キロを超えた。日本一周はコースによるが、多分7,000~8,000キロくらい。

明るいうちに名護まで着いているのが本日の理想。というか希望。恩納のリゾート地帯を抜けて、さらに北へと進んでいく。

木の実が路上に沢山落ちていている。この木の実は、沖縄の色々な所にある。避けながら進んでいく。「毒があるので食べてはいけません!」という張り紙をたまに見る・・・。いい年した大人だったら、美味しい木の実がそのへんに転がってる可能性が低いことは、常識的にわかると思うが。国道沿いの小さな公園でトイレ+小休止を挟む。

休んでいると、50代後半くらいの自転車旅のオジさんが話しかけてきた。私は自転車旅で他の自転車旅の人と話すことは滅多にない。同類嫌悪というわけじゃないが、民宿やライダーハウスの類をまず絶対利用しないので、まとまった時間、彼らと接する場がないからである。輪行は飛行機か新幹線だし、八戸から北海道までフェリーに乗った時(2nd Stage 埼玉~東北~北海道編参照)は、周りは全員、定年退職の年金生活者だった。

オジさんは今朝、北海道の新千歳空港から福岡経由で那覇に来たらしい。福岡出身でサラブレッドに惹かれて、現在は北海道の日高地方に住んでいるという。日高は牧場だらけの場所で、JR日高本線の車窓は馬だらけだ。馬が好きな人には堪らないだろう。

オジさんは去年の8月に北海道を自転車で走ったという。夏場の北海道は自転車旅行をするために、夏休みの学生や正体不明のオジさんなど、色々な人達が全国から集まってくる。今日は夏みたいに暑いのに全然サイクリストがいないね、という当たり障りない話をしてオジさんと別れた。平日だから当たり前だろう、と内心思った。日が沈むまで話が終わりそうになかったので、早く切り上げねば、とも思った。オジさんは3日間で沖縄本島を一周して、石垣島に向かうという。

オジさんはそういうタイプではなかったが、どうも50代後半や60歳前後くらいの人には警戒心を持ってしまう。ちょうど親子くらい歳が離れているので、その年代の人は自分の子供に説教をしているつもりで、他人にまで説教をする傾向があるように思ってしまうからだ。

遠くに見えるのが名護の街。全然興味がないが、名護には北海道の某プロ野球チームが冬期間キャンプに来る。というか、日本のプロ野球チームの大半が沖縄でキャンプするらしい。キャンプって、バーベキューとかやるアレかなと思うと楽しそうだけど、実際どんなことをしているかまでは全くわからない。多分、野球の練習だろう。

夕暮れ時の名護湾。日中は暖かい冬の沖縄も、日が沈むと気温が下がり、寒暖の差が激しい。単純に景色だけで言うと、北海道より沖縄の方が山あり、海あり、街ありでエキサイティング。北海道も島ではあるが、沖縄の方が18倍くらいは島って感じがする。

北海道は大陸的で、自転車だと同じ景色が最低6時間は続く。

それに比べたら、沖縄自転車旅は走馬灯のようだ。走馬灯って死ぬ時に見るアレで、どんどん景色が変わっていく。刹那的でさえある。

北海道と沖縄は戦ってきた歴史がある。というか、一方的に北海道が「海しかない(失礼)沖縄に負けるはずがない」と観光客誘致に熱くなっている。自分の知る限りでは、沖縄が北海道を観光でライバル視している話は、あまり聞いたことがないが・・・。

沖縄自動車道の名護側の許田インター付近。沖縄自動車道は那覇と名護を結んでいる高速道路。名護側が起点。

国道58号線も実際は鹿児島県が起点で、種子島、奄美大島を海上で経由して、北から南へ沖縄本島を那覇まで縦断している。海上部分を含めると日本最長の国道だ。ゴッパチとかゴーヤとも言う。

名護湾に沈んでいく夕日。

日が沈んでしまったので、なにはともあれ、かねひでで買って海岸で夕食。寒くて手が凍える。ミートスパゲッティー238円はボリューム満点。かねひでに限らないが、沖縄のスーパーの惣菜は、お得感あるものと、そうでないように思えるものの差が激しい。

騙し騙しここまで漕いできたが、右膝が結構痛い。100が最大なら、70超えだ。名護中心部までは5Kmくらいだから、しばらくは寒いし自転車を押して歩こうか。

名護まで来たのは多分、人生で3回目だと思う。初めて来たのが2005年で、2回目が2009年だった。那覇からバスで来ると片道1800円くらいかかったと思う。交通費のかかる北海道でさえ、札幌-旭川間(約120Km)の高速バスが片道2000円なので、沖縄のバス代は少々高いと言わざるを得ない。

でも、沖縄のバスは他県のバスより楽しい。客が少ないと運転手さんが世間話を振ってくるし、バス停がないところでも人を拾ったりする様はタクシー顔負け。タクシーもタクシーで、目が合うだけでも止まってくれるし、自転車押してても乗車を誘われる。レンタカーでしか沖縄を回ったことがない人は、バス旅も薦めます。

名護には全国チェーンのネットカフェが1軒だけある。那覇はホテルが過剰にあるので価格競争で激しく、特に冬は軒並み安いが、名護のホテルは高い。那覇は1泊3000円前後が相場だが、名護は6000円前後が相場だ。

この日、初めはネットカフェを利用しようと思っていたが、ローソンの無料Wifiを利用してスマホで調べたら3980円でホテルがあった。名護で3980円は相当安い。たまたまその宿泊サイトのポイントが溜まっていたので、さらに安く泊まれる。膝も心配だし、昨日からまともに眠っていないので、この日はホテルに宿泊することにした。

キャッスルという名のホテルだが、外観や設備は古城と言った感じだ。しかし、物は考えようで、本土のホテルと比較するとそう思えるだけで、アジアの安宿とかだと思えば、全く何ともない不思議。マックスバリューでポークなどのうちなー弁当を買って食べて寝る。

ちなみに、このホテルは地元では幽霊が出るという噂があるらしい。沖縄は死後の世界と密接に繋がっていて、地球で最もこの世とあの世がリンクしている場所であり、ユタがどうのこうの・・・という話を78回くらい沖縄本で読んだことがあるので、幽霊の噂なんて乙女チックなものが沖縄にもあるというのは意外だ。