コネタ

WEB制作

Web制作の延長でSNS担当をやると地獄を見る理由

画像は味噌ラーメン(記事と関係ありません)

Web制作とSNS運用は、同じWebの仕事に見えるが、構造が根本的に異なる。

Web制作は要件定義、設計、制作、納品という“閉じたプロセス”で進む。一方、SNS運用は投稿、反応、改善、炎上リスク管理という“終わりのない循環”が前提だ。

Web制作の延長でSNSを扱おうとすると、この“終わらない構造”に巻き込まれ、精神的にも作業的にも消耗しやすい。

SNS運用担当者は「空気」で評価される

Web制作は成果物が明確で、評価軸も比較的安定している。

しかしSNS運用は、実際には数字よりも“空気”で判断されることが多い。「なんか違う」「もっとバズらせて」「うちのブランドっぽくない」など、曖昧な基準が日常的に飛んでくる。

ロジックで動く人ほど、この曖昧さに振り回される。Web制作のように“正解を積み上げる”仕事ではなく、“正解が毎日変わる”仕事なのだ。

責任だけ重く裁量はほぼない

特に派遣や業務委託など正社員以外でSNS担当を任されると、裁量はほとんど与えられないのに、炎上リスクだけは背負わされるという構造が生まれる。

投稿内容は上司の承認待ち、トーンも企画も担当者の指示通り、でも反応が悪ければ評価に繋がらない。Web制作のように自分の判断で品質をコントロールできる環境とは真逆で、コントロール不能な要素が多すぎる。

SNSは「常に見られている」仕事である

Web制作は納品すれば一区切りつくが、SNSは常に外部から監視される。

投稿後の反応、コメント、炎上の兆候、社内のチェック、競合の動きなど、気を抜ける瞬間がない。Web制作の延長で軽く引き受けると、この常時監視モードに精神が削られる。一定の距離感で淡々と運用したいタイプにとって、この構造は相性が悪い。

SNSは「場当たり対応」が多く運用ロジックが崩れやすい

Web制作は計画と工程管理が命だが、SNSは突発的な対応が多い。

急なキャンペーン、炎上対応、上層部の思いつき、トレンドへの即応など、計画が簡単に崩れる。再現性のある運用を重視するタイプにとって、SNSの場当たり性はストレスの温床になる。ロジックで積み上げる仕事ではなく、外部要因に振り回される仕事だからだ。

Web制作のスキルが活かされるようで活かされない

Web制作の知識はSNS運用に一部役立つが、核心部分は別物だ。

SNSはコンテンツ企画、文脈理解、ブランドトーン、炎上リスク管理、コミュニティ心理など、制作とは異なる領域が中心になる。制作の延長でSNSを任されると、「できると思われているのに、実際には別の能力が必要」というギャップに苦しむことになる。

SNS担当はWeb制作の延長ではなく全く別の職種である

Web制作とSNS運用は、同じWeb領域に見えて、実際には構造、評価軸、責任範囲、必要スキルが完全に異なる仕事だ。

Web制作の延長でSNS担当を引き受けると、この構造のズレに気づかないまま、曖昧な期待値と終わらない運用に巻き込まれ、地獄を見る。特にロジック、構造化、再現性を重視するタイプにとって、SNS担当は相性が悪い職種であることはほぼ確実だ。

コネタ

融雪剤を開封して保管すると勝手に液体になる理由 -空気中の水分を吸う“潮解”の正体-

画像は融雪剤のイメージ

冬が訪れ、屋外に保管していた融雪剤の余りの袋を久しぶりに手に取ると、なぜか中身が液体になっていることがある。

雨が入り込んだ様子もなく、誰かがいたずらしたようにも思えない。これは怪奇現象なのだろうか。

融雪剤が放置で液体化する現象

雪に触れたわけでもなく、個体だったはずの粒がいつの間にか水になっている。この奇妙な変化は、まるで袋の中で何かが勝手に進行していたかのようだ。これは一体、融雪剤の身に何が起きたのか。湿気のせいと言われればそれらしいが、実際にはもっと科学的で、しかも融雪剤ならではの特性が深く関わっている。

白い粒だったはずのものが、雪に触れていないのに液体化していく。この現象は直感的には「夏場の気温や湿気で溶けたのかな」と思いがちだが、実際には融雪剤が持つ化学的な性質がそのまま表面化した結果だ。

つまり、融雪剤は放置されている間も、全自動で化学反応を進めているのである。

主成分の塩化カルシウムは強力な吸湿性がある

融雪剤の多くは塩化カルシウム(CaCl₂)を主成分としている。この物質は空気中の水分を強力に引き寄せる性質を持ち、湿度が高い環境では自ら水分を吸い込みながら溶けていく。これを「吸湿」と呼ぶ。

塩化カルシウムは特に吸湿性が強く、雪がなくても空気中の水分だけで液体化が進むほどだ。袋を開けた状態で放置すると、周囲の湿気が絶えず入り込み、粒状の融雪剤は水分を吸収し続けることで形を保てなくなり、やがて液体へと変わっていく。

吸湿が進むと起きる潮解という現象

吸湿が一定以上進むと、塩化カルシウムは固体として存在できなくなり、自ら吸い込んだ水分に溶けて液体化する。

このプロセスは「潮解(ちょうかい)」と呼ばれる。潮解は固体が空気中の水分を取り込み続けることで、最終的に液体へと変化する現象だ。融雪剤を開封して放置すると、袋の中でこの潮解が進行し、粒が崩れ、内部で溶け合い、底に融雪剤の溶液が溜まっていく。これは塩化カルシウムの性質がそのまま働いた結果である。

吸湿→溶解→さらなる吸湿という連鎖反応

塩化カルシウムは水に溶ける際に熱を発生させる性質も持っている。

吸湿によって生まれた水分と反応しながら自ら溶けていくため、溶解が進むほど表面積が増え、さらに水分を吸いやすくなる。こうして、吸湿→溶解→さらなる吸湿という連鎖が起こり、固体から液体への相転移が加速する。開封して放置された融雪剤が時間の経過で液体化してしまうのは、この連鎖反応が起きているためだ。

袋の中で起きているのは本来のメカニズム

融雪剤が雪を溶かすときも、実は同じメカニズムが働いている。

雪に触れた融雪剤は自ら溶け、雪解け水に溶け込んで液体化する。融雪剤の袋を開封して放置した袋の中で起きているのは、雪がないだけで、化学的にはほぼ同じプロセスだ。つまり、融雪剤が水になるのは融雪剤が本来持つ性質がそのまま発揮された結果にすぎない。

PC & モバイル

X(旧Twitter)がオワコン化して“夜の無料案内所”になってしまった理由

画像はイメージ

最近X(旧Twitter)を開くと、怪しい広告が延々と表示され、どこか夜の街のような空気を感じないだろうか。

もし、あなたが「もう開く気がしない」と思っているなら、それはあなたが特殊だからではない。むしろ、世間の大多数の人が同じ違和感を抱いている。

夜の無料案内所と化した旧Twitter

かつてXがTwitterと呼ばれていた時代は、誰もが安心して使える“国民的なインフラ”だった。ニュースも災害情報も日常の雑談も、すべてここで完結し、街の広場のように開かれた場所として機能していた。

しかし、現在のXはどうかというと、もはや外部アダルトサービスへの誘導がメインのオワコンSNS。アダルト動画のサンプルが大量に投稿され、夜の街にある“無料案内所”のような空気を感じる。案内所は課金ファンサイトへの誘導装置として機能しており、「続きはファンサイトで」という動線が当たり前になっている。

無料案内所に子供も企業も同居している

ところが、この繁華街の風俗ビルのような建物に、未だ中高生のアカウントや一般企業のアカウントが同居している。企業担当者の多くは、テナント構成の変化に気づかないまま、「記事更新しました」「新着ニュースを公開しました」といった、惰性の告知を淡々とポストし続けているのが現状。

つまり、無料案内所のモニターにアダルト動画のサンプルが流れ、横で一般企業がチラシを配り、その間を中高生が普通に歩いているというのが今のXの実態だ。この歪んだ同居状態こそ、多くの人が抱いている「Xはもう無理」という感覚の正体である。

Xは使われなくなり始めている

外から見ると、Xというビルは未だ巨大で立派に見える。ネットでの検索結果によれば、日本国内の月間アクティブユーザーは約6,600万人と依然として大きい。

しかし、SNS全体で見るとXの利用率は40%台前半にまで落ち込み、前年から5ポイント以上も減少している。この数字が示すのは、登録者は多いものの、Xを積極的に使う人は減ってきているということである。

ビルの1階にある案内所が派手に光っていても、上階のテナントは静かに抜け始めている。今のXは、まさにそんな状態だ。

買収で運営方針が夜仕様に変わった

ビルは管理会社の方針が変わると、テナントの雰囲気も変わる。Xも同じで、Twitterが買収されてからの運営方針は明らかに“夜の街の風俗ビル”となった。

Twitter時代はアカウント削除や凍結の対象となっていたアダルト投稿が公式に許可されたのである。管理会社が「夜の店もOKです」と言い始めた瞬間、ビル全体の空気は変わる。健全フロアは衰退し、夜の店が増えるのは当然の流れだ。

かつて健全だった公共広場は、いまや夜の街の風俗ビルのように生まれ変わった。中高生や自治体のアカウントが、まだ同じビルのテナントとして入居していることは異常に近い状態だ。

Xの構造は無料案内所と同じ仕組み

Xは夜の街の無料案内所と構造がよく似ている。

Xでよく見かけるのは、外部のファン課金サービスや、有料のアダルト動画プラットフォームへの誘導だ。これは「X=入口」「外部=本番の収益が発生する場所」という構造であり、無料案内所が広告を見せ、「サービスはこの先のビルで」と誘導する構造と同じである。

荒廃していくビルの中で失なわれるもの

案内所のビル上階に残された企業アカウントや中高生アカウント。彼らは、もはやここにいる理由を失いつつある。

Xの無料案内所化が進む中、企業アカウントは未だに「記事更新しました」「新製品のお知らせです」といった形式的な投稿を垂れ流し続けている。しかし、アダルト系の外部サービスへの誘導やサンプル動画が大量に流れる空間では、企業の“健全な告知”は完全に埋もれてしまう。

無料案内所の片隅で、誰も見ない健全なチラシを配り続けているような状態だ。

人々は新築ビル(代替SNS)へと移転している

夜のビルと化したXに限界を感じた人々は、すでに引っ越しを始めている。

日本ではXの代替SNSが静かに伸びてきていて、Blueskyは日本が世界最大の利用国であり、ThreadsはInstagramと連携した仕組みにより利用者が増えてきている。人々は用途に応じて“新築ビル”への引っ越しを進めている最中だ。

だが、それらの代替SNSは見た目こそは最新で、新時代だのトレンドだのと語られるが、実際に流れてくる投稿は「昭和の懐かし博物館か?」と思わせるものばかりだ。アーリーアダプタを気取った芸能人が、ハワイ旅行の写真を延々と投稿している光景は、その象徴と言えるだろう。

プラットフォームだけが最新化され、投稿文化はアップデートされないまま引き継がれている。その結果、空気の読みづらさと場違い感が混在し、ユーザーは「ここで何を共有すべきか」を掴めない。代替SNSの混沌は、技術の新しさと文化の古さが乖離したまま接続されていることを示しており、“逃避先として生まれたSNS”が抱える構造的な限界をそのまま露呈している。

Xは“無料案内所”としての役割に収束していく

かつてのXは明るい公共広場だった。しかし、1階に無料案内所が入った“夜の街の風俗ビル”として固定化しつつある。

アダルト投稿が公式に容認され、Xは外部アダルトサービスへの入り口となり、その中でも企業は惰性で告知を続け、中高生アカウントがその中に迷い込んでいる。Xは1階の案内所だけが賑わう場所となっていて、遠目から見るとXはまだ賑わっているように見えるが、その実態は無料案内所としての役割に収束している。

あなたがXにログインしなくなったのは自然な流れであり、世間の感覚と完全に一致していると言える。