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【簡単】DaVinci Resolveでホワイトバランスを3分でサクッと修正する方法

動画編集ソフトのDaVinci Resolveは一般素人には必要以上すぎる機能がありながら、無料版が提供されているという世界で最も稀有なソフトである。

「無料版=機能がショボい」という固定観念をぶち壊す反面、出自がガチもんのプロ向けソフトなこともあって、Adobe Premiere Proとかの「お手軽PC動画編集ソフト」に比べると、ちょっとしたことをやるだけでも機能の理解がややこしいという難点がある。

今回は自分用の備忘録、いや人類の未来のために、お手軽にサクッとホワイトバランスを修正する手順を残したいと思う。なお、DaVinci Resolveのバージョンは20で、最低限の基本操作(素材を並べて書き出す程度)くらいはできる人を対象にしている。

ホワイトバランス調整は下部の「カラー」から

とりあえず素材を並べて、撮影の失敗や手抜きのためにホワイトバランスや色味が何か変! 気に入らない! という所まで進めてくれ。

次に画面下部の「カラー」という、初心者が触れてはいけない部分をクリックする。

ノードは触ってはいけない

そうすると、画面右上に「ノード」という、初心者が最も触れてはいけないパネルが出てくる。

ノードはDaVinci Resolveのキモとなる部分だが、今回は見て見ないフリしてくれ。もちろん、興味本位で触ってはダメだ。

画面左下にホイールっぽいのを出す

画面左下には色々な種類のパネルがあるが、どこかで見たことあるようなホイールっぽいやつを出してくれ。

PhotoshopやPremiereの経験者が使いやすいのは、ぶっちゃけ他にはトーンカーブのパネルくらいなので、ホイールとトーンカーブ以外は一切無視していい。ホワイトバランスの修正で使うのは基本的にホイールの方だけだ。

ホイールパネルのスポイトを探す

無事にホイールパネルを開けたら、パネルの左上のあたりにスポイトのアイコンがあるので、クリックするとマウスカーソルがスポイトに変わる。

この状態で上部パネルの実際の映像の中で、ホワイトの基準にしたい部分をクリックすると、それを基準に色補正される。基準にするのは白い壁とか白い靴とかの部分だ。白い部分がない場合はグレーの部分でもいい。

ここまで手際よくやれば3分かからないはずだけど、みんなも出来たかな?

応用編 キーフレームを使って時間軸でも修正

写真だったらワンショットだから一回でいいけど、動画をオートホワイトバランスで撮っていると、被写体の色に引っ張られて、次々と時間軸方向でも色味が変わっていく場合がある。

実際問題、ワンオペで家庭用ビデオカメラとかだと、感度の悪い小さいタッチパネルで指先を使って撮影しながらマニュアル操作するのは無理だったりする。オートで撮った方が致命的な失敗を防げるという俺の事情も察してほしいが、どうしても時間軸の色味変化が気になる場合は、右下にあるキーフレームを使って、ホワイトバランスの修正キーを打ち込んでいく。

キーフレームはPremiereとかAfter Effectsとか、古くはFlash(今どきのヤングは知らないソフト)などにもあったけど、爪楊枝の頭みたいなやつに情報を打ち込んでいく感じ。まぁ、触ればわかると思うけど、ガチでやっても限界はあるから、適当に諦めた方がいいと思う。

人生も(素人)動画も、どっちも理想通りにはならないわけで、適当に諦めるのが肝心。昔、映像系の会社にいた時に、マニュアルで露出固定すべきところがオートになっていて、取引先に怒られてポチポチ修正しているアホな先輩がいたけど、ポチポチ修正して直せるものじゃないと思うんだな。

もちろん、俺の場合はあえてオートで撮っているから、これとそれは別次元の話だけどね。

その他、作業時の注意事項

基本、「3分クッキング修正」ではノードパネルは触らないけど、よくわからずに触ると修正が実際の映像に反映されなかったり、挙動がおかしくなる。

ノードパネルはPremiereやAEのエフェクトを視覚的に表現したようなもので、使いこなせばより高度な操作ができるはず。だが、3分領域ではなくなるので解説はしない。ノードの使い方やカラーコレクション、カラーグレーディングのことをもっと知りたい人は、もっと凄い人のサイトを見て勉強してくれ。

あとはPCスペックとかにもよるけど、色々やってると挙動がおかしくなったり、固まったりもするから、適宜保存したり、再起動したり、色々やってみてくれ。打ち切り漫画みたいだけど、以上で今回の解説は終わりだ。

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X(旧Twitter)がオワコン化して“夜の無料案内所”になってしまった理由

画像はイメージ

最近X(旧Twitter)を開くと、怪しい広告が延々と表示され、どこか夜の街のような空気を感じないだろうか。

もし、あなたが「もう開く気がしない」と思っているなら、それはあなたが特殊だからではない。むしろ、世間の大多数の人が同じ違和感を抱いている。

夜の無料案内所と化した旧Twitter

かつてXがTwitterと呼ばれていた時代は、誰もが安心して使える“国民的なインフラ”だった。ニュースも災害情報も日常の雑談も、すべてここで完結し、街の広場のように開かれた場所として機能していた。

しかし、現在のXはどうかというと、もはや外部アダルトサービスへの誘導がメインのオワコンSNS。アダルト動画のサンプルが大量に投稿され、夜の街にある“無料案内所”のような空気を感じる。案内所は課金ファンサイトへの誘導装置として機能しており、「続きはファンサイトで」という動線が当たり前になっている。

無料案内所に子供も企業も同居している

ところが、この繁華街の風俗ビルのような建物に、未だ中高生のアカウントや一般企業のアカウントが同居している。企業担当者の多くは、テナント構成の変化に気づかないまま、「記事更新しました」「新着ニュースを公開しました」といった、惰性の告知を淡々とポストし続けているのが現状。

つまり、無料案内所のモニターにアダルト動画のサンプルが流れ、横で一般企業がチラシを配り、その間を中高生が普通に歩いているというのが今のXの実態だ。この歪んだ同居状態こそ、多くの人が抱いている「Xはもう無理」という感覚の正体である。

Xは使われなくなり始めている

外から見ると、Xというビルは未だ巨大で立派に見える。ネットでの検索結果によれば、日本国内の月間アクティブユーザーは約6,600万人と依然として大きい。

しかし、SNS全体で見るとXの利用率は40%台前半にまで落ち込み、前年から5ポイント以上も減少している。この数字が示すのは、登録者は多いものの、Xを積極的に使う人は減ってきているということである。

ビルの1階にある案内所が派手に光っていても、上階のテナントは静かに抜け始めている。今のXは、まさにそんな状態だ。

買収で運営方針が夜仕様に変わった

ビルは管理会社の方針が変わると、テナントの雰囲気も変わる。Xも同じで、Twitterが買収されてからの運営方針は明らかに“夜の街の風俗ビル”となった。

Twitter時代はアカウント削除や凍結の対象となっていたアダルト投稿が公式に許可されたのである。管理会社が「夜の店もOKです」と言い始めた瞬間、ビル全体の空気は変わる。健全フロアは衰退し、夜の店が増えるのは当然の流れだ。

かつて健全だった公共広場は、いまや夜の街の風俗ビルのように生まれ変わった。中高生や自治体のアカウントが、まだ同じビルのテナントとして入居していることは異常に近い状態だ。

Xの構造は無料案内所と同じ仕組み

Xは夜の街の無料案内所と構造がよく似ている。

Xでよく見かけるのは、外部のファン課金サービスや、有料のアダルト動画プラットフォームへの誘導だ。これは「X=入口」「外部=本番の収益が発生する場所」という構造であり、無料案内所が広告を見せ、「サービスはこの先のビルで」と誘導する構造と同じである。

荒廃していくビルの中で失なわれるもの

案内所のビル上階に残された企業アカウントや中高生アカウント。彼らは、もはやここにいる理由を失いつつある。

Xの無料案内所化が進む中、企業アカウントは未だに「記事更新しました」「新製品のお知らせです」といった形式的な投稿を垂れ流し続けている。しかし、アダルト系の外部サービスへの誘導やサンプル動画が大量に流れる空間では、企業の“健全な告知”は完全に埋もれてしまう。

無料案内所の片隅で、誰も見ない健全なチラシを配り続けているような状態だ。

人々は新築ビル(代替SNS)へと移転している

夜のビルと化したXに限界を感じた人々は、すでに引っ越しを始めている。

日本ではXの代替SNSが静かに伸びてきていて、Blueskyは日本が世界最大の利用国であり、ThreadsはInstagramと連携した仕組みにより利用者が増えてきている。人々は用途に応じて“新築ビル”への引っ越しを進めている最中だ。

だが、それらの代替SNSは見た目こそは最新で、新時代だのトレンドだのと語られるが、実際に流れてくる投稿は「昭和の懐かし博物館か?」と思わせるものばかりだ。アーリーアダプタを気取った芸能人が、ハワイ旅行の写真を延々と投稿している光景は、その象徴と言えるだろう。

プラットフォームだけが最新化され、投稿文化はアップデートされないまま引き継がれている。その結果、空気の読みづらさと場違い感が混在し、ユーザーは「ここで何を共有すべきか」を掴めない。代替SNSの混沌は、技術の新しさと文化の古さが乖離したまま接続されていることを示しており、“逃避先として生まれたSNS”が抱える構造的な限界をそのまま露呈している。

Xは“無料案内所”としての役割に収束していく

かつてのXは明るい公共広場だった。しかし、1階に無料案内所が入った“夜の街の風俗ビル”として固定化しつつある。

アダルト投稿が公式に容認され、Xは外部アダルトサービスへの入り口となり、その中でも企業は惰性で告知を続け、中高生アカウントがその中に迷い込んでいる。Xは1階の案内所だけが賑わう場所となっていて、遠目から見るとXはまだ賑わっているように見えるが、その実態は無料案内所としての役割に収束している。

あなたがXにログインしなくなったのは自然な流れであり、世間の感覚と完全に一致していると言える。

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かつて一世を風靡した360度カメラ「THETA」が俺の中で完全にオワコン化した理由

専用サイトから張り付けると、以前はこんな写真を360度グリグリ動かせた

360度カメラといえば「THETA」という時代があった。

旅先でTHETAを頭上に掲げてシャッターボタンを小さく1度押すだけで、その場の空気感を丸ごと持ち帰れる感じが好きだった。シンプル操作で扱いやすく、価格も手頃で、360度写真という新しい体験にワクワクした頃が懐かしい。

だが、気づけばTHETAは自分の中で完全にオワコンになってしまった。理由はいくつかあるが、決定的だったのは、ビジネスユーザー向けに方向転換した結果、個人ユーザーを置き去りにしたメーカーの対応が大きかった。

過去の360度写真が見られなくなった衝撃

THETAで撮った360度写真は、専用アプリやメーカー公式サイトの機能を使うことで、グリグリ動かしながら楽しめた。旅の記録としてはもちろん、公式サイトの機能を使ってブログに埋め込むだけで、閲覧者にも“その場にいる感覚”を届けられるのが魅力だった。

ところが、個人向けの共有機能終了によって「過去に掲載した360度写真が再生できない」という事態が起きた。360度写真に対応したアプリを使えば、自分のPCでは引き続き楽しむことはできるものの、他人に気軽に共有することが難しくなった。

別サイトで沢山掲載していた360度写真は全て動かなくなったのだ。特殊な機能を使っているがゆえ、ブラウザ標準機能では対応できないというのもあるが、THETAで撮った写真の価値が一気に下がった瞬間であった。

サードパーティーのサービスやプラグインを使えば今でも実現できる方法もあるのだろうけど、最も信頼できるメーカー純正の方法が消滅したのは大きかった。

個人向けから業務用にシフトした

THETAはここ数年、個人向けの安価な新モデルが出ていない。アプリやサービスの終了も続き、個人ユーザー向けの事業は縮小している。

一方で、不動産や建設現場向けなどの業務用モデルや関連サービスは強化されている。つまり、THETAは個人向けから業務機材へと方向転換したのだ。その結果、既存の個人ユーザーは置き去りになった。

写真は“切り取る行為”にこそ面白さがあると再認識された

THETAを使っているうちに、360度という仕組みそのものが写真の面白さを薄めていることにも気付いた。

25年ほどカメラをやっているが、写真の魅力とは、本来は世界の一部分をどう切り取るかにある。どこを入れて、どこを捨てるか。その判断が写真の個性になり、撮る人の表現になる。それは日常の風景でも、旅先の風景でも変わらない。

だが、360度カメラは良くも悪くも全てを写してしまう。画質的にも一眼レフはもちろん、スマホカメラにさえ劣るうえに、構図を選ぶ楽しさがなく、撮る側の意思が写真に反映されにくい。旅先でシャッターを切るときの、あの“どこを切り取るか”という緊張感がなくなってしまう。斬新ではあるけれど、純粋なカメラ機材としての面白さは薄い。

カメラ機材としての面白さが次第に感じられなくなるというのも、個人ユーザーの市場が伸び悩んだ理由ではないかと思う。単純にPC取り込みや閲覧が面倒というのもあるが、俺の中でTHETAがオワコン化した内面的な理由は、実はこれが一番大きかったりする。

現状の個人向け360度カメラ市場はどうなっているか

個人向け360度カメラ市場は、THETAが登場した頃の“誰もがワクワクする新ジャンル”ではなく、現状はニッチな領域となっているようだ。

THETAのような写真向けの360度カメラは新モデル発表が止まり、安価な入門機も姿を消した。一方で、Insta360という中国ブランドが動画やSNS向けの機能に重点をおいた機種を展開していて、この市場をほぼ独占している。360度写真を撮るためのカメラというより、アクションカメラのジャンルに近いもので、動画向けの360度カメラだという。

つまり、個人向けにおいての360度カメラは写真用ではなく、主に動画向けの機材としては生き残っているようだ。360度写真の楽しさを求める人にとっては選択肢がほとんどなく、360度写真そのものの文化や市場も縮小していると言えるだろう。