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【手振れ補正】proDAD Mercalliのダンス動画でのパンショット補正とロール・バランス設定のさじ加減

画像はイメージ

手持ちで撮った動画の手振れを安定化するとき、proDAD Mercalliの「パンショット補正」と「ロール・バランス」のさじ加減が重要になる。

特にダンスは動きが速く、複数のダンサーが同時に同じような動きをする場合が多く、これらの設定を誤るとダンスの動きに合わせて画面が動いたり引っ張られたりと、不自然な映像になりやすい。ここではダンス動画に適したパラメーター設定を解説する。

パンショット補正は弱めが基本

パンショット補正はカメラの水平/垂直方向のブレを補正する機能だが、ダンス動画では強くかけるほど破綻しやすい。ダンスでは水平/垂直方向の移動が頻繁に起こるためであり、これらの動きをMercalliが手プレとして誤認しやすい。

強めにかけるとダンスに追従するような誤った補正をしてしまう。したがって、パンショット補正は弱い設定に留めるのが最も自然な結果となるである。

ロール・バランスは中程度が最適

ロール補正はカメラの傾きを水平に戻す機能で、ダンス動画の手持ち撮影では特に効果が大きい。

ダンス動画ではカメラの傾きだけを抑える必要があるため、ロール補正は中程度が最もバランスが良い。これにより手持ち特有のロール揺れは抑えつつ、ダンサーの動きは維持される。

Mercalliがダンスの動きを誤認しやすい理由

Mercalliはカメラの動きを意図的な動きと意図しない揺れに分類して補正する。しかし、ダンス動画ではこの分類が難しい。

ダンサーの水平の動きはカメラの揺れと誤認され、ステップの上下動は手ブレと誤認される。つまり、ダンスの動きそのものが“手揺れ”として認識されてしまう。補正を強くかけるほど、不自然な映像として出力されやすい。

三脚を使うなどして揺れを作らないのが理想

ダンス動画におけるMercalliの最適設定は、手振れだけを抑え、ダンサーの動きの意図は残すというのが正解である。しかし、どれだけ設定を工夫しても、撮影段階で揺れが大きければ、安定化には限界がある。そのため、撮影段階で揺れを減らす工夫が最も効果的になる。

実際、ダンス動画では簡易的なものであっても三脚や一脚を使うだけで、映像の安定性は劇的に向上する。軽量のミニ三脚や自立式一脚などでも、カメラさえ固定できれば、後処理の負担がなくなる。

つまり、最も自然で破綻のないダンス動画を作りたいなら、Mercalli の設定を工夫するだけでなく、状況が許せば撮影時に三脚や一脚を導入することが最も良い選択になる。

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【簡単】DaVinci Resolveでホワイトバランスを3分でサクッと修正する方法

動画編集ソフトのDaVinci Resolveは一般素人には必要以上すぎる機能がありながら、無料版が提供されているという世界で最も稀有なソフトである。

「無料版=機能がショボい」という固定観念をぶち壊す反面、出自がガチもんのプロ向けソフトなこともあって、Adobe Premiere Proとかの「お手軽PC動画編集ソフト」に比べると、ちょっとしたことをやるだけでも機能の理解がややこしいという難点がある。

今回は自分用の備忘録、いや人類の未来のために、お手軽にサクッとホワイトバランスを修正する手順を残したいと思う。なお、DaVinci Resolveのバージョンは20で、最低限の基本操作(素材を並べて書き出す程度)くらいはできる人を対象にしている。

ホワイトバランス調整は下部の「カラー」から

とりあえず素材を並べて、撮影の失敗や手抜きのためにホワイトバランスや色味が何か変! 気に入らない! という所まで進めてくれ。

次に画面下部の「カラー」という、初心者が触れてはいけない部分をクリックする。

ノードは触ってはいけない

そうすると、画面右上に「ノード」という、初心者が最も触れてはいけないパネルが出てくる。

ノードはDaVinci Resolveのキモとなる部分だが、今回は見て見ないフリしてくれ。もちろん、興味本位で触ってはダメだ。

画面左下にホイールっぽいのを出す

画面左下には色々な種類のパネルがあるが、どこかで見たことあるようなホイールっぽいやつを出してくれ。

PhotoshopやPremiereの経験者が使いやすいのは、ぶっちゃけ他にはトーンカーブのパネルくらいなので、ホイールとトーンカーブ以外は一切無視していい。ホワイトバランスの修正で使うのは基本的にホイールの方だけだ。

ホイールパネルのスポイトを探す

無事にホイールパネルを開けたら、パネルの左上のあたりにスポイトのアイコンがあるので、クリックするとマウスカーソルがスポイトに変わる。

この状態で上部パネルの実際の映像の中で、ホワイトの基準にしたい部分をクリックすると、それを基準に色補正される。基準にするのは白い壁とか白い靴とかの部分だ。白い部分がない場合はグレーの部分でもいい。

ここまで手際よくやれば3分かからないはずだけど、みんなも出来たかな?

応用編 キーフレームを使って時間軸でも修正

写真だったらワンショットだから一回でいいけど、動画をオートホワイトバランスで撮っていると、被写体の色に引っ張られて、次々と時間軸方向でも色味が変わっていく場合がある。

実際問題、ワンオペで家庭用ビデオカメラとかだと、感度の悪い小さいタッチパネルで指先を使って撮影しながらマニュアル操作するのは無理だったりする。オートで撮った方が致命的な失敗を防げるという俺の事情も察してほしいが、どうしても時間軸の色味変化が気になる場合は、右下にあるキーフレームを使って、ホワイトバランスの修正キーを打ち込んでいく。

キーフレームはPremiereとかAfter Effectsとか、古くはFlash(今どきのヤングは知らないソフト)などにもあったけど、爪楊枝の頭みたいなやつに情報を打ち込んでいく感じ。まぁ、触ればわかると思うけど、ガチでやっても限界はあるから、適当に諦めた方がいいと思う。

人生も(素人)動画も、どっちも理想通りにはならないわけで、適当に諦めるのが肝心。昔、映像系の会社にいた時に、マニュアルで露出固定すべきところがオートになっていて、取引先に怒られてポチポチ修正しているアホな先輩がいたけど、ポチポチ修正して直せるものじゃないと思うんだな。

もちろん、俺の場合はあえてオートで撮っているから、これとそれは別次元の話だけどね。

その他、作業時の注意事項

基本、「3分クッキング修正」ではノードパネルは触らないけど、よくわからずに触ると修正が実際の映像に反映されなかったり、挙動がおかしくなる。

ノードパネルはPremiereやAEのエフェクトを視覚的に表現したようなもので、使いこなせばより高度な操作ができるはず。だが、3分領域ではなくなるので解説はしない。ノードの使い方やカラーコレクション、カラーグレーディングのことをもっと知りたい人は、もっと凄い人のサイトを見て勉強してくれ。

あとはPCスペックとかにもよるけど、色々やってると挙動がおかしくなったり、固まったりもするから、適宜保存したり、再起動したり、色々やってみてくれ。打ち切り漫画みたいだけど、以上で今回の解説は終わりだ。

WEB制作

ブログ記事に「独自いいねボタン」を実装しても誰にも押されない科学的な理由

画像はスーパーホテルのウェルカムバー(記事と関係ありません)

ブログやオウンドメディアの記事に、よくあるSNS連携の「いいねボタン」ではなく、あえて独自の「いいねボタン」を実装したいという場合がある。

だが、この独自の「いいねボタン」を実装しても、アクセス数はきちんと稼いでいるページでもほとんど押されることはない。これは技術の問題でも、配置や色などデザイン的な問題でも、読者の冷たさでもなく、もっと根本的な“人間の心理構造”に原因がある。

その構造は、映画『インターステラー』に登場するマン博士の行動を見ると、驚くほど鮮明に浮かび上がる。

重要なネタバレ注意

この記事には、映画『インターステラー』の重要なネタバレが含まれています。未視聴の方は、先に映画を観てから読むことをオススメします。

個人的には、SF映画の中でも“人間の本性”が最も露骨に描かれた作品の一つなので、人間の心理を理解するためにも未視聴ならぜひ観てほしい。Blu-rayやDVDなどの他、配信サービスでも扱われているので、興味があればチェックしてみてください。

人は“自分の利益にならない行動”を本能的に避ける

映画『インターステラー』に登場するマン博士は、自分が生き延びるためにデータを偽装し、仲間を裏切った。倫理や使命よりも、自分の生存が優先されたという点で、彼の行動は極端でありながらも、人間の本質を正確に映している。

読者にとって「独自いいねボタン」を押すことは自分の利益にならない。SNSボタンなら自分のSNSの一部としても作用するメリットがあるが、「独自いいねボタン」は押したところで読者本人は何も得られない。

ユーザーは本能的に「メリットのない行動」を避ける。マン博士が“自分のためになる行動”を選んだように、読者も“自分のためにならない行動”を自然に切り捨てるのだ。

人は“不確実性”を避ける

マン博士がデータを偽装したのは、真実を告げれば自分が見捨てられるかもしれないという不確実性を恐れたからだ。

人間は、結果が読めない状況を本能的に避ける。ユーザーにとって「独自いいねボタン」は小さな不確実性を含んでいる。押したら何が起きるのか、どこに送信されるのか、公開されるのか、追跡されるのか。こうした曖昧さは、読者にとって“避けるべきもの”として認識される。

マン博士が不確実性を恐れて行動を歪めたように、読者も不確実性を避けるためにボタンを押さないのである。

人は“自分の目的”以外の行動をしない

マン博士の目的は生き延びることであり、それ以外の目的はすべて切り捨てられた。人は目的に沿わない行動を極端に嫌う。

ユーザーの目的は、自分の問題を解決することだ。検索して、情報を得て、疑問が解決したらページを閉じる。「独自いいねボタン」はその目的から完全に外れている。マン博士が“目的外の行動”を切り捨てたように、ユーザーも“目的外の行動”を切り捨てる。その結果、「独自いいねボタン」は押されない。

人は“痕跡を残す行動”を避ける

マン博士は、自分の裏切りが露見することを恐れ、痕跡を隠すように行動した。

人間は、自分の行動が記録される可能性を本能的に嫌う。ユーザーはコメントやシェア、いいねといった“痕跡が残るかもしれない行動”を避ける傾向がある。匿名で静かに情報だけ取って去りたいユーザーにとって、得体の知れない「独自いいねボタン」は“余計な痕跡”になり得るから押さないのである。マン博士が自分の痕跡を隠したように、ユーザーも自分の痕跡を残さないのだ。

人は“余計なエネルギー消費”を嫌う

マン博士は極限状態で、生きるために必要な行動だけを選び、それ以外は切り捨てた。人間は、余計なエネルギーを使う行動を本能的に避ける。

ユーザーにとって、「独自いいねボタン」を押すという行為は、ほんのわずかな認知コストと行動コストを要求する。しかし、そのわずかなコストですら、ユーザーの目的に対しては“余計な負担”として扱われる。マン博士が生存に不要な行動を切り捨てたように、ユーザーも自分の目的に不要な行動を切り捨てるのだ。

企業がアンケートにアマギフをぶら下げるのも同じ構造

企業がアンケートにアマギフを報酬として付けるのは、「人は自分の利益にならない行動をしない」という前提があるからだ。

アンケートは面倒で、時間がかかる。そのままでは誰も答えない。だから、企業は人間の利己性を刺激するためにアマギフという“行動の対価”を用意する。つまり、企業は「メリットがなければ人は動かない」という事実を前提に、行動を引き出すための“餌”を設計している。

あなたが設置した、あるいは設置しようとしている「独自いいねボタン」には、その“餌”がない。だから、押されないのである。

いいねボタンが押されないのはマン博士の行動からわかる

マン博士の裏切りは極限下での例だが、その根底にあるのは「人は自分の利益にならない行動を避ける」という普遍的な性質だ。

企業がアンケートにアマギフを付けるのも、この性質を理解しているからである。あなたの「独自いいねボタン」が押されないのは、ユーザーの目的にも利益にも関係がなく、不確実性があり、さらに痕跡が残る可能性もあり、余計なエネルギーを使う行動だからだ。

つまり、押されないのは人間の構造的な理由であり、技術やデザイン、記事内容のせいではない。つまり、「独自いいねボタン」は、人間の行動原理と根本的に相性が悪いインターフェイスだと言える。