お好み焼き

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フライパン一つで作る!! 漢の広島風お好み焼き ~自己流アレンジで楽しく調理~

今回の完成イメージはこちら

前回の関西風お好み焼き作りに続いて、謎の料理シリーズ第2弾は広島風お好み焼き作りに挑戦したい。

関西風お好み焼き作りの記事はこちら

関西風お好み焼きとの違い

広島風お好み焼きは広島以外の地域でも縁日の屋台やスーパーのフードコートなんかでは食べられる機会は多い。

関西風と違って具材を混ぜ合わせずに素材がそのまま生かされているという違いがある。

ただ、思い立ってからレシピサイトをざっと見ると、思った通りで鉄板やホットプレートなど広いスペースを生かして同時並行的に焼きそばや卵を焼く工程がある。

広島ではそれぞれの家庭ごとにオリジナルのお好み焼きがあるらしい。北海道でいうところのジンギスカンみたいなものなのだという。(北海道では家庭ごとにジンギスカンのルールがあります)

フライパン一つでは難しいのでは・・・と思いつつも、すべては自分次第。創意工夫でできないことはないだろうという謎の自信で挑戦してみる。

用意するもの

基本的には関西風に準じた具材で、粉はお好み焼き粉でもいいし、単に薄力粉でもいいみたい。今回は手元にお好み焼き粉があるのでお好み焼き粉で作る。焼きそばの麺を使うの一般的だけど、なくてもそれっぽいものになる。

野菜はモヤシを使うのが特徴。安く買えることも多いので、このご姿勢だけに家計に優しいメニューである。

ざっとレシピでいうとこんな感じ。個人的なアレンジを含むものなので、定番というわけではないので注意。

・お好み焼き粉、または薄力粉
・キャベツ
・モヤシ
・豚肉(なくてもそれっぽいものになる)
・たまご(なくてもそれっぽいものになる)
・焼きそばの麺(なくてもそれっぽいものになる)
・お好み焼き用ソース
・マヨネーズ
・青のり
・かつお節
・紅生姜

広島風お好み焼きの作り方

家庭ごとにアレンジは様々なのであくまで一例である。

1、薄く油を引いたフライパンに生地を投入

お好み焼き粉50gを適当な量(おいおい・・・)の水で溶いたものを中火で熱したフライパンに油を薄く引いてから薄く広げるように投入する。フライパン全部ではなくて、直径15cmくらいが目安。

適当に切ったキャベツとモヤシを棲み分けさせるように載せる。

さらに豚肉を載せて、写真ではなんとなくスーパーで100円くらいで買った干しエビも入れたみた。この干しエビはあんまり味も香りもしなかったので、入れても入れなくても味にほとんど違いはない。

この状態にしたら蓋をして3~4分くらい放置。生地がすぐに焦げるのでは? と思ったが、野菜などから水分が出るからかすぐに焦げたりしないので大丈夫。

2、焼きそばの麺を投入

広島風お好み焼きの特長である焼きそばの麺を投入する。

鉄板やホットプレートの場合は隣で焼いたりするものの、フライパン1つで作るのでお好み焼きの周辺で上手いこと調理しよう。

調理と言うほど大したことではないが、なんとなく焼きそばの麺に付属していた粉末ソースで味を付けてみた。どうせソースもかかるので味を付けるかどうかは好みに任せる。

3、エイヤッ! とひっくり返す

ここまでは順調に思えたが、どうもこのあとのビジョンが見えなくてしばらく悩んだ。

しかし、悩んでいる間にも加熱は続くので決断をしなくてはならない。

お好み焼き本体をひっくり返そうにも焼きそばが邪魔なので、とりあえず焼きそばをフライパンの片側に寄せておく。

そして、一気にエイヤでお好み焼きをひっくり返した。

おお、奇跡か、意外にもそれっぽくできている。

でも、このままではお好み焼きと焼きそばが分離して別メニューになっているので、一体化させるために上に載せることにした。

肉などに火が通ったら、もう一度ひっくり返して、焼きそばを盛ってみることにした。

鉄板やホットプレートだったら、卵や生地は別焼きにしたいところなものの、スペースがないので焼きそばの上に生地とたまごを投入することにした。

これをさらにエイヤでひっくり返して少し焼く。

関西風お好み焼きと違って具材がそのままなので、ひっくり返す時にバラバラにはみ出てしまうと思うが、その都度、フライ返しやヘラで形を整えればOKだ。

お皿に盛りつけて完成!

途中はどうなることかと思ったが、ソースとマヨネーズ、トッピングを盛りつければご覧の出来上がり。味も普通に旨い。

焼きそばの麺が1食分丸々入っているため、どう考えても全体で2人分くらいある。1人分だったら、麺は少な目にしたほうが良さそうだ。もしくは味的に麺はなくても成立しているので、麺がないバージョンもアレンジとして全然イケると思う。

卵も全体の味としては貢献度は薄いと思ったので、卵は最近高いし、家計が苦しい場合はなくてもよさそう。

関西風お好み焼きと比較しての感想

関西風と違って、混ぜ合わるときの分量にシビアにならなくていいので、初心者でも粉っぽくなったりして失敗することが少ない気がする。

野菜がキャベツとモヤシとヘルシーかつリーズナブルで、個人的なアレンジとしては肉や卵、麺はあってもなくてもいい気がするので、かしこまって作る必要がないのがオススメポイントかと思った。キャベツ焼きとかイカ焼きみたいなメニューもあるよね。

思った以上に気軽作って気軽に食べられる料理なので、興味のある人は試してみると楽しいと思う。

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誰でも失敗しない美味しいお好み焼きの作り方のコツ ~これだけ守れば大体プロと同じ味~

画像はイメージではありません(実物です)

幼稚園頃からだろうか、物心ついた頃からお好み焼きが好きだった。

今は酒売り場になってしまったが、地元のスーパーのフードコートで食べたお好み焼きの味が今でも忘れられない。

そんな古い記憶を胸に数十年も経ってから、ふと自分でお好み焼きを作ろうと思い立ったものの、スーパーの総菜や冷凍食品ではお好み焼きをよく食べるものの、自分で作ったことは意外と一度もなかったのである。

研究を重ねて・・・というほどではないが、2~3度のリトライをした結果、自称お好み焼き好きである筆者が思うド素人でも簡単に自宅のフライパンで作れる方法を共有したいと思う。

材料や調理器具など用意するもの

「お好み焼き」というくらいだから、正直、好きなものを使えばいいと思う。ホットプレート? そんなものなくてもフライパンで十分。

以下はあくまでも参考に。

おすすめの材料

お好み焼きのレシピほど、人や会社によってバラバラなものはない。お好み焼き粉やお好み焼き用ソースの裏面に書かれているものだって、みんな違い過ぎる。ネットのレシピも人によって全く違う。

言えることは、材料はケチらないということと、最終的にはソースとマヨネーズである程度は味の誤魔化しが効くということ。

市販のお好み焼き粉

大体のスーパーや100円ショップにあるお好み焼き粉。プロや料理系YouTuberのレシピだと小麦粉(薄力粉)に調味料や出汁を入れたりして作るけど、既製品でも十分美味しいお好み焼きが作れるし、調味料を色々揃えるより安上がりだと思う。

パッケージ裏面とかに書かれているレシピ通りに素直に作ると粉っぽくなる場合があるので、気持ち少な目がちょうどいい。ぶっちゃけ、具材の「繋ぎ」くらいに主くらいでちょうどいい。

キャベツ

お好み焼きにはなくてはならない主要な材料。半玉で2~3枚くらい焼ける。

卵の値上がりが酷いものだけど、これもなくてはならない材料。1玉に1個必要。

長いも

スーパーで安く売っていれば小さいやつを買う。間違って丸々長いやつを買うと、丸一か月くらいお好み焼き地獄になるので注意。

すりおろすので、すりおろし器も必要。粉っぽさを回避するには何気にとても重要なニクいやつ。

市販のお好み焼きソース

たこ焼用とは味が違うので専用のソースを用意する。ソースの味でお好み焼きが美味しくもマズくもなるので、お好み焼き用のソースを手に入れよう。スーパーで100~200円もあれば買える。

マヨネーズ

筆者的にお好み焼きをお好み焼きらしくするのに必要なもの。本場、大阪の名店とかだと入れない場合もあるので好みで。

青のり

適当な青のり。ちなみに「あおさ」と「青のり」は別物で青のりの方が高級で2倍くらいの値段。あおさは春頃の沖縄の海とかにぷかぷか浮かんでいるやつ。

節約志向の場合は、ぶっちゃけ決定的なお好み焼きの味に関わるけではないので全然あおさでも構わない。

かつお節

これも必要なもの。1g入りの小分けパックのものが便利だけど、お好み焼きを主食級にしたい場合は大きいパックを買った方が安い。好みで粗削りの花かつおもオススメ。

紅生姜

嫌いな人は必要ないけど、個人的にはお好み焼きをお好み焼きらしくするのに必要な材料。使い切れないくらい入って100円程度。

揚げ玉

適当な揚げ玉。あってもなくてもいい気がするが、色々なものに使えるので買って損はしない。大量に使うと粉っぽくなる気がするので注意。

豚のバラ肉

メインの具は何かしらあった方が味的に失敗しないのと、豚肉自体が焼くだけで「料理」になるので、例えお好み焼きがイマイチだとしても食べられる食品になる。初心者は豚肉がオススメ。

但し、安いからと言って小間切れとかはオススメしない。あくまでも基本はバラ肉。

おすすめの調理器具

ホップレートや鉄板は持っていなくても大丈夫。普通にフライパンで作れる。

フライパン

普通の安いフライパンで十分。

フライパンの蓋

蒸し焼き的な調理工程があるので蓋はあったほうがいい。

フライ返し

100円ショップので十分。

測りとか

慣れてきたら目分量でもいいけど、目安を知るのにあった方がいい。

ド素人でも失敗しないプロ級の作り方

いくつかプロが解説しているサイトやYouTuberの動画を見たけど、ヤケに難しくやってるようにも思ったので、自分で試して最終的に美味しい理想的なお好み焼きが作れればいいや~というアプローチにした。

基本的な心構え

・粉っぽいのはマズいので絶対に避ける(粉の配分は気持ち少な目にする)
・キャベツは初心者のうちは5mm四方目安に小さく刻んだ方が失敗しない
・調理中はフライパンの前から離れない(一瞬が命取り)
・理想のお好み焼きをイメージしながら作る

具材を混ぜる

プロの解説だと混ぜるときに具材を入れる順番などが決まっていたりするけど、何十分も放置しなければ変わらないと思うので適当にごちゃごちゃ混ぜる。

しつこいけど、粉は気持ち少な目くらいでちょうどいい。キャベツは小さいほうが失敗しない。

「面倒くさいからまとめて作ろう」はまず失敗するので、気持ち小さめの一人分だけを作る。

熱しすぎないフライパンに投入

直径15cm以内が目安。小さい方が失敗しない

うちはIHだけど、薄く油をひいたフライパンに弱火~中火相当でじっくり焼く。

プロでもそんなに大きいお好み焼きを作らないので、フライ返し1つで余裕でひっくり返せる程度(直径15cmくらい)のサイズを心がける。

ひっくり返す前に適当なタイミングで豚肉を投入しよう。最初から入れちゃってもいいかも。

火加減によるけど、蓋をして片面あたり4分くらい焼く。

ひっくり返して再び焼く

フライ返しで裏面をチラ見して、きつね色程度になって生地全体が少し固くなってきたら裏返す。

粉やキャベツなどのバランスが良ければ、そんなにひっくり返すのは難しくないはず。上級テクニックは特にいらない。失敗する人は配分が悪かったり、焼き加減がダメだっり、根本的にスキル以上にデカすぎるのが原因。

蓋をして再び4分程度焼こう。時間はあくまでも目安なので、フライパンの前で焦げ臭い匂いがしないことに注意すること。

最後の仕上げに強火で両面をもう一度焼く

今までは蒸し焼き的な工程だったので、強火(IHの場合は最大出力)にして両面をほのかに焦げ付く程度に30秒~1分程度、状況を見ながら蓋をしないで焼く。

市販のお好み焼きやプロが調理したものでも、ほのかに焦げ目があるのが一般的で、焦げ目はお好み焼きをお好み焼きらしくするのに必要なものなのだ。明らかに焦げ臭いレベルはダメなので加減に注意。初心者のうちはあまり焦がさない方が安全。

盛り付けて食べる!!

ここまで調理時間は10分くらいかな。具を用意するところからだと15分くらいはかかる。

出来上がったら皿に盛りつけて、ソース、マヨネーズ、青のり、かつお節、紅生姜をトッピングして完成。

いやいやいや、冷凍食品はもちろん、市販のお好み焼きや、店で食べるお好み焼きに遜色ないよ~。

接客や経営スキルを別にしたら、味だけで言えばプロと同じレぺル。

むしろ、店でこれよりマズいお好み焼きを食べたこともあるくらいで、いくつかのコツと手間暇や時間を使えば、家庭のフライパンでド素人でもプロ並みのお好み焼きを作ることができるのだ。

大切なのは理想のお好み焼きをイメージしながら作ることかな。理想のお好み焼きは人によって違うので、レシピの通りにやっても上手くはいかない。失敗したとしても君が下手くそなわけではないからがっかりすることはない。

なぜなら、レシピ=正解ではないのだから。

応用編 冷凍エビ&イカを使って海鮮お好み焼きに挑戦!!

基本的なお好み焼きが作れるようになったら、世の中に存在する色々なお好み焼きを作れるようになる。

挑戦してみたいのは、市販の冷凍シーフードミックスを使った海鮮お好み焼きだろう。お好み焼き5枚分くらいの量が入ってイオンだと300円くらいなので、豚バラ肉よりコストパフォーマンスがよかったりする。

フライパンに投入した様子。手慣れてくると、まさに“朝飯前”にちゃちゃっと材料を混ぜ合わせられる。実際に朝飯なんだけど(笑)

IHだと火加減がやりやすいからか、コツを掴むと片面3分でいい感じに焼ける。火力7段階の5でこんな感じ。

ただ、火加減も出来上がりの味に影響するので、やはり弱火~中火で4分程度で蒸し焼きにする方が美味しい気がする。もちろん、コンロの種類が違えば同じにはいかない。

完成形はこちら。慣れれば調理開始から10分程度でここまで出来る。

セブンイレブンとかのよくある冷凍の海鮮お好み焼きの雰囲気をグレードアップした感じ。

慣れれば色々作れるようになるので、お試しあれ。