もはや自分がナイスミドルなのかどうか確信が持てなくなってきたという危うい紳士が観るべきアニメを筆者の独断と偏見で紹介してみるコーナー。
これを観ればナイスミドルとしての自覚と決意が沸々と燃え上がるはず。
たとえ情熱の炎が消え失せたとしても灯し直せば済むことだ。
料理アニメの鉄板作品『美味しんぼ』
原作は1983年とナイスミドルが生まれがちな時代の作品。
アニメとしては1988年から1992年にかけて放送されていて、現在ではアマゾンプライムビデオなどの動画配信サービスで視聴することができる。
作品名は聞いたことがあるけど、実は観たことがないというナイスミドルも意外と多いのではないだろうか?
内容としては、主人公の山岡という料理通の男性が勤める新聞社を舞台にしつつ、最高の料理を求めて周囲のメンツとドタバタ劇を繰り広げていくバブル期絶頂な料理アニメ。
料理の蘊蓄も増えるし、内容に賛否のある部分も存在はするけども、ナイスミドルが観て損はしないアニメだろう。
愛と勇気だけが友達『アンパンマン映画』全般
現代日本人は様々な重要なものを忘れているが、その中でも特に問題なのは他人への気遣い、ストレートに言うと自己犠牲の心だ。
我々のような落ちぶれたナイスミドルとしては、教会にいる時も納税をする時も、常日頃からアンパンマンに敬意を払う必要があるし、アンパンマンから学ぶべきことは多いはずだ。
アンパンマンの映画は沢山あるので「どりから観たらいいかわからない」というナイスミドルも多いかもしれない。
その場合は『いのちの星のドーリィ』という作品がオススメ。
基本的にアンパンマンは人間で言うところの心臓のような「いのちの星」によって生きているが、『いのちの星のドーリィ』は命そのものがテーマの作品。
過労死やパワハラ当たり前の人を人と思わないブラック企業の隆盛や、役人による役人のための仕事を作るような腐った国に生きる我々が観るべき作品だと言えよう。
アンパンマン映画は子供視聴者を主に対象にしているからか1時間前後と短めな作品が多い。
分刻みのスケジュールで忙しいナイスミドルでも視聴しやすいので、複数の作品を連続で観るのも良いだろう。
サンリオの狂気『おねがいマイメロディ』
サンリオの狂気とも迷作とも言われるのが可愛らしいサンリオのキャラクターであるマイメロディたちが登場する『おねがいマイメロディ』というアニメシリーズ。
2005年に放送されて、その後に続編がいくつも制作されることになる。
一見すると少女向けの可愛らしいメルヘンチックなアニメかと思いきや、その実、現実社会にありがちな裏切りや罠などドロドロした人間模様やバイオレンスがふんだんに描かれるハードボイルドな作品。
マイメロディが洗濯機にかけられたり、悪役人間キャラにぶん投げられたりするのは日常茶飯事。
ギャグやラブコメが中心だが、心温まる家族愛などバラエティに富んだ内容は冷え切ったナイスミドルの心を掴んで離さないはずだ。
U-NEXTなどの配信サイトやブルーレイなどで視聴することができる。ナイスミドルなら毎日観たい作品だ。