横須賀

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余った青春18きっぷで横須賀旅行&不要18きっぷの賢い処分方法の考察

横須賀のドブ板通り。セガが70億円投じて制作したゲーム『シェンムー』の舞台だ

使い切れずに余った18きっぷほど厄介なものはない。

次のシーズンに持ち越すことは出来ないし、JRに買い取らせることも出来ないので、何とかして自力で使い切るか、チケット屋などに売却するかを考えないとならない。

モタモタしていると使用期限が迫ってきたり、売却不可能になったりするので、余った18きっぷが手元にあると1日1日がプレッシャーで心休まらないのだ。

ああ、地獄・・・。

無難に思えて無駄過ぎるのが近場の日帰り旅行

売却するのもアレだからと、余った18きっぷの処理目的で行いがちなのが近場の日帰り旅行。

18キッパーのプライドをかけて損は絶対しないようにと経路検索アプリで料金計算はもちろんするのだけど、何とかして普通に行くよりは100円でも得するような場所を選ぶことが通例。

そこで今回選んだのは横須賀だった。

横須賀の街は本当は私鉄の京急の方が街中へのアクセスが良くて便利だったりするんだけど、もちろん18きっぷのみで行ける範囲の旅行とする。

ちなみに、横須賀に限らないけど、関東地方で私鉄とJRが競合しているような街は、何でだか私鉄の方が便利なところを通っていたりする。

横須賀の街は1年くらい前にも行ったことがあるけれど、かつてセガが鳴り物入りで開発していたシェンムーというゲームの舞台である。

街の人がそれぞれ生活パターンを持っていたりと、それってゲームの面白さに関係するのかどうか疑問になるようなのもあるけど、拘り方が半端ないということで熱烈なファンが今でも多いゲームとして知られる。

とは言っても、筆者は残念ながらセガのハードは所持したことがなくてプレイしたことはない(PS4に移植されているがこれからもする予定はない)けれど、横須賀と言えばシェンムーなのだ。

横須賀を訪れる多くの観光客は「横須賀=シェンムー」とは思っていないはずだけど、関東近辺としては米軍基地がある関係でアメリカ人が多い異国情緒ある街なのだ。

むしろ、ディープ過ぎて深入りできない店も多かったりするけれど、海軍カレーなど日本人観光客向けの店も多い。

しかし、どんな高級食材を使ったらそんな値段になるのか全くわからん海軍カレーばかりなので、横須賀の街で未だに観光客向けの海軍カレーを食べたことはないのである。

そして、おそらくはこれからも、その2千円近くもする海軍カレーを口にすることはないであろう。

広島の呉に行った時に見かけた海軍カレーはそんなに高くなかったんだけどなぁ。

横須賀線で久里浜の街まで行ってみた

横須賀の街は東京からアクセスがよくて日帰り旅行に最適と考える人が多いからか、休日や年末年始的な時期だと観光客がとても多い。

JRの横須賀駅近辺は人が少ないけれど、1年前に京急の駅の方に行くと人がゴミのようにいて、さっさとずらかりたくなった。

今回は街中の散策はほどほどにしておき、横須賀線の先っちょにあたる久里浜まで行ってみることにした。

前回も久里浜まで一瞬だけ行ったかもしれないけど、記憶がほとんどない(笑)から、久里浜には初めて行くってことにしよう。

Googleマップで見ると久里浜駅の近くに「くりはま花の国」というバカでかい公園のようなものがある。

これでもガーデニングをやったりしているので、ぜひ広大な花畑を見てみたいと思った。

しかも無料らしいので、完全ノープランで行ってみることにした。

なんかイメージと違う気がする「くりはま花の国」

久里浜駅を降り立ったが、やはりこのあたりも京急の方が幅を利かせている。

京急の線路を超えて、Googleマップをチラ見しつつ歩くと、結構な上り坂に遭遇した。

前から思うけど、神奈川県って横浜も含めて、意外と坂というか丘というか山というか、勾配が激しいよね。

途中、坂を登っても登って息が切れるだけで、花の国という感じがしてこなかった。

改めてGoogleマップや花の国の公式サイトを見直すと、広大に見える公園は入り口が決まっているようだ。

どこからでも入れるような公園ではなくて、駐車場的な場所からアクセスするらしい。

駅から徒歩15分と書いてあるから、正しい道順だと15分で辿りつけるはず。30分歩いても辿りつけないのは道が間違っているからだと悟り、来た道を戻ってみる。

ああ、家に帰りたい。1日潰して何やってんだろう、もっと他にすべきことがあるのでは・・・などと考えると我ながら嫌になる。

なんとか駐車場らしき場所に辿り着いたが、冬場だから当然と言えば当然だけど、コスモスやポピーが咲いていたと思われる花畑は、すべてビニールに覆われていて、何も咲いていなかった。

一応、山がちな地形だけど公園というか散策路みたいにはなっていて、地元と思われる人たちが散歩などをしていた。

その先に遊具のある広場があったりしたが、どう見ても地元の子供連れのファミリーとかが利用する公園であった。

列車に乗って遠くからやってくるタイプの公園ではなかったという気付きがあった。

もう二度と来ることはないと悲しい気持ちになりながら、とぼとぼと帰路に着いた12月末であった。

余った青春18きっぷは無理せずチケット屋に売るのが賢い

筆者の経験上、消費目的で大した行きたくもない場所に何となく日帰り旅行しても楽しくないことが多い。

旅行は英語ではTravelと言うが、Travelの語源は労働を意味するものだという。

今でこそレクリエーション目的で旅行が出来るが、元来、旅行とは外敵から逃れるためなど、生き延びるために仕方なく行うものであったり、国家や組織の命令で嫌々行う性質のものであったのだ。

余った腐れ18きっぷの消費目的で行う旅行は、まさしく労働に近いものである。したくもない旅行をしても楽しいわけはないのだ。

だから、使わないと判断した18きっぷは近場のターミナル駅近辺にあるようなチケット屋に持って行くのが賢いと言えるだろう。

18きっぷをチケット屋でスマートに売る方法

北海道&東日本パスは使用期限がタイト過ぎるので買い取りして貰えないことがほとんどだと思うが、青春18きっぷはJR駅近くに立地している金券ショップやチケット屋に持って行けば、大抵は買い取って貰えると思う。

それぞれの店で独自の計算方法があるので、目星を付けている店に問い合われるのが手っ取り早いが、基本はいらなくなった時点で早めに売却するのがよい。

残り使用回数については、1回分や2回分が人気が高いというのも知っておくと良いかもしれない。

そもそも、チミが5回分を使い切れなくて困っているくらいなのだから、1回分や2回分の人気が高いというのは感覚的にわかるだろう。

特に、2回分は夫婦や恋人同士などの2人組が日帰り旅行するのに使ったり、ソロで往復旅行するケースなどで使い勝手が良いから、需要が高いために気持ち高めに買い取りして貰える気がする。

3回分は往復旅行しても1回分余るし、何かと使い勝手が悪いから2回分に毛が生える程度の価格になることもあるようだ。

いずれにしても店ごとに買い取り価格は違うから、無理して使わずに早めに持って行くのがよいだろう。

昔、ヤフオクで売ったこともあるけど、近所の人で手渡しできるならまだしも、郵送の受取日とかで揉めたりすると面倒だから、チケット屋の方が手っ取り早いと思う。

発売から40年経って時代に合わない気がする18きっぷ

ここのところ、18きっぷを買っても使い切れなくて余ってしまうことが多い。

青春18きっぷの前身となる切符は国鉄時代から存在していたそうで、現在と大体同じような価格と使用ルールに落ち着いたのは何と40年も前のことだという。

ただ、最近は全国の各地方に新幹線が開通して18きっぷでは乗れない区間が増えまくったり、首都圏の駅でも有人改札が日中しかなかったりして、未だに40年前と同じような仕組みをとっている18きっぷは時代遅れな感がある。そろそろ引退やリニューアルをして欲しいと思うこの頃である。

始発で出かけようとしても駅によっては有人改札が無人になっていたり、インターフォンで対応できる場合もあるけど、改札がどうにもこうにもならない場合もあって、しょっぱなからテンションガタ落ちになってしまうことも少なくない。

5回分なのも考え物。往復旅行を2回しても1回分余るし、1回分単位で売ってくれた方が嬉しいという人の方が多いと思う。

その土地に長く住んでいるなら、日帰りで行ける範囲に旅行したくなるほど面白いものなんて、そうそうあるものじゃないしね。

発売当時に比べると少子高齢化も相当進んでいるし、個人的には「ミドル35きっぷ」みたいな2万円くらいで新幹線も限定的に乗れるようなやつを新設して欲しいかな。

普通列車で長時間乗り続けると高確率で痔が悪化するので、多少高くても新幹線や特急に乗れた方がありがたかったりするのだ。

北海道&東日本パスだと、すでに北海道新幹線や北海道内の特急に乗れるオプション券があることだし、今後は望んだ方の未来に変わってくれるかもしれないけどね。 

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休日おでかけパス(2720円)でカレーの街・横須賀に行って来たぞ

JR東日本の土日祝日に使える首都圏の大体のエリアの1日フリー切符「休日おでかけパス(2720円)」でカレーの街・横須賀に行って来たプチ旅行記。

横須賀の街は17年くらい前に確実に1度は行ったことがあると記憶しているが、ごめん、全く街の様子を覚えていないのでほとんど初見プレイ。

休日おでかけパスで元を取るには

基本的にフリーエリアの端っこの方に住んでいる人なら、東京都心を往復する程度でも大体元が取れる。

端っこからやや内側の人はフリーエリアの端っこくらいまで行かないと目に見えて元が取れない。朝一で出かけて違う方面に2~3か所行けばもちろん簡単に元が取れるけど、一つの街をじっくり観光するには時間が足りなくなる。

切符は50円安いSuica版もあるけど紙の理由

いや、切符コレクターとか鉄道趣味で紙に拘っているわけじゃなくて、Suicaを持っていればなら何でもSuica版が買えるわけではなかった。

詳しくはJR東日本のサイトで確認して欲しいが、色々条件があって自分が使っているタイプのSuicaだと対応していなかったので残念であった。

確かモバイルSuicaでも使えるらしいけど、対応したスマホじゃないと使えないのが残念。

そんな理由で50円高い紙の切符なのだ。同じ内容の切符なら値段は同じにして欲しいけどね。デジタルだってそれを開発、保守している人の人件費がかかっているから、デジタルだから安いってことにはならないし。

JR横須賀駅で入手した観光パンフレット

横須賀の観光ガイド的な本を事前に図書館で借りていたのだが、家を出発する際に慌てていたのか何を間違ったのか、全く違う本を鞄に入れてしまったことを横須賀に向かう道中に判明。

しかし、観光に力を入れていることが伺える横須賀だけに、JR横須賀駅に観光ガイドっぽいリーフレットが置かれていた。

カレーガイドと観光マップのようなリーフレットだ。とりあえず、これを参考にすれば街歩きは困らなかった。個人的に欲を言わせて貰えば、新聞紙みたいに広げないと見れないマップは街中では確認しづらいので、本のような形式で見れる方がありがたかったりする。

JR横須賀駅の外観など

鉄道ファン的な視点で言えば、JR横須賀駅は物資の積み込みなどがしやすいように階段がない設計で有名なのだという。

確かに階段がなく、ホームは1つで運用されていた。

ちなみに、横須賀の街はJR横須賀駅近辺よりも徒歩20~30分くらいのところにある京急の駅の方が賑わっている。JRの休日おでかけパスとかを使わずに電車で東京方面から横須賀に来るなら、断然、京急の方が便利な気がする。

湘南新宿ラインとか都心部を通る列車にも横須賀線直通があるが、横須賀より少し手前の逗子で乗り換えた。

横須賀駅前にあるカレーをアピールするキャラ。広島の呉に行った時もそうだったが、横須賀は海軍カレーが有名。レトルトでもよく見かける。

JR横須賀駅前のヴェルニー公園

JR横須賀駅を出ると目の前にあるのがヴェルニー公園だ。入場無料の記念館などもある。

このあたりは海上自衛隊の施設で、もう少し東側には米海軍の施設がある。

米海軍施設の手前にある商業施設。イオンとかよくある全国チェーンのショップが入居しているっぽいが、今回は特に用事はないのでスルーした。

行ってみたかったドブ板通り

JR横須賀駅からでも割と近いところにあるドブ板通り。

アメリカっぽいミリタリーショップやレストラン、カフェ、雑貨店なとが点在。

観光客向けという感じで、京急の駅前とかに比べると、そこまで人がいっぱいではなかったが横須賀の街を訪れたらぜひ立ち寄るとよいだろう。

横須賀の街は2万人くらいのアメリカ人(米軍関係者)が暮らすというか、10万人以上と言われる沖縄ほどではないもののアメリカを感じるショップが点在する。

タコスや沖縄生まれのタコライス(!)が食べられる店もあった。

これはドブ板通りではないけど、英語の看板で明らかにアメリカ人向けの不動産屋なども多かった。

京急の横須賀中央駅付近

中央を名乗っているだけあって、JR横須賀駅よりかなり都会的な駅。ペデストリアンデッキとかあって、人の賑わいは首都圏のベッドタウンのターミナル駅に匹敵するくらいな感じ。

基本的に人がいっぱいいるところには海軍カレーが食べられる店が点在している。ココイチにも横須賀限定メニューとして海軍カレーがある。

横須賀の海軍カレー派認定制度というのがあって、牛乳とサラダがセットになっているようだ。拙者は牛乳を飲むとほぼ確実にお腹が緩くため、牛乳なしの方が嬉しいのだけど基準から外れてしまうので牛乳なしのは無いっぽかった。

また、セットなのでどうしても値段はお高く、平均で1200~1400円くらいするようだった。

そんなこともあって、海軍カレーにも興味はあったけど結局は横須賀中央駅近くのインドカレー系の店で海軍カレーじゃないカレーセット(飲み物、サラダ付きで590円)を食べた。海軍カレーではないけど、とっても旨かった。

実際の昔(?)の海軍カレーのレシピを再現した店とかもあったけど、お値段はどうしても少し高めのようだった。

その他の観光施設

おそらくメインの観光施設なので、その他に分類するのもアレだけど、三笠公園という場所にある記念艦三笠。

北海道の人間なので三笠というと、まず街の名前が浮かんでしまう(北海道に三笠という街がある)のは内緒。

内部の見学は有料で600円だったかな。個人的には戦争の道具なので見学するほどの興味はわかず、内部は見学しなかったが興味のある人にはオススメ。

それ以外には付近の無人島に行く船とか遊覧船的なものもあるようだったけど、時間的に無理だったのでスルー。

休日おでかけパスでの横須賀旅行の感想まとめ

横須賀の街は歩いてブラブラすると半日以上はかかるので、日帰りでがっつり見て歩くには事前に観光コースを決めておいた方がよいと思う。

群馬、栃木、埼玉、千葉、東京西部あたりからだと元はあっさり取れるけど、1泊2日とかでじっくり見て周りたい魅力ある街のように見えた。