北海道・根室のご当地メニュー「ビドックライス」をご存じだろうか?
根室は日本の本土最東端の街。「エスカロップ」という北海道でも根室でしか一般的に食べられていないローカル料理があるが、もう1段マニアックなところに「ビドックライス」がある。果たして、それはどんなメニューなのか? そもそもビドックって何? 人の名前なの?
エスカロップでも有名なニューモンブラン
根室本線の線路の終わりにあるJR根室駅。その根室駅から徒歩2分くらいのところにニューモンブランはある。
店舗外観は一般の住宅風で外から中の様子を伺うことはできない。初めての旅行者には入りにくいかもしれないが、勇気を持ってドアを開けると、そこは素敵でレトロな喫茶店空間が広がる。
エスカロップ、ビドックライス、スタミナライスなど、根室ご当地とされるメニューほとんどをニューモンブランで注文することができる。地元で愛されている大きな理由だろう。
ビドックライスの詳細
ビドックライスはケチャップライス、ミートボール風の肉、サラダで構成される。他にスープも付く。
ビドックライスの「ビドック」とは、フランス料理で「挽肉をまるめたもの」を「ビトーク」というらしく、ミートボール的なものが2つ皿に盛り付けされる。一般にイメージするミートボールというよりは、手作りハンバーグ風の具材で、ジューシーでたいへん食べ応えがある。
ケチャップライスは洋食屋風のそれそのもので、「ビドック」とのハーモニーが格別で、食べ終わってしまうのが持ったいないくらいに感じさせる。
根室に訪れてエスカロップを食べたことがあるという方も、2度目、3度目以降に訪れた際は、「ビドックライス」を頼んでみるのも良いかもしれない。深くて広~い根室グルメの旅は終わらない。