新潟駅から歩いて15分くらいで行ける今代司(いまよつかさ)酒造の酒蔵を見学して、ついでにタダ酒を飲んできたぞ。
なぜ今代司酒造の見学なのか?
新潟のスーパーの日本酒売り場に行くと、全国平均の5倍くらい様々な種類の日本酒のワンカップが売られていて、初めて見る人はその光景に驚くことだろう。
ワンカップ売り場から言えることは、新潟にはそこら中に日本酒を作っているメーカーがあるわけで、日本酒王国なのである。
そんな中、なぜ今代司酒造を見学先として選んだかというと、新潟駅から徒歩で行けるくらい街中にあるからだ。
他にも各所の駅から歩いて行けそうな酒蔵はいくつか見つけることができたものの、行き帰りの列車の時刻を気にしなくていいことを考えると、新潟駅に近いというのは利便性が高い。
今代司酒造は歴史のある酒蔵だが、県外不出というわけではないものの、新潟県内メインで消費されていると思われる。
ワンカップを見たことはないので、新潟の一般家庭や、飲食店などで飲む日本酒というイメージだろうか。駅から近い一方で、もしかすると通向けの酒なのかもしれない。
解説付きの見学は40分くらい、1日数回行われる
拙者は沖縄で泡盛工場やオリオンビール工場なら見学に行ったことがあるが、日本酒の酒蔵は小学生の時に北海道は旭川市の男山酒造に見学に行ったことがあるくらい。
その内容は全く覚えていないが、小学生じゃ、日本酒が飲めないのだから無理もないだろう。なぜ連れて行かれるのかよくわからんかったりする。
見学は当日でも空きがあれば、公式サイトから申し込める。休日は知らんが、平日だったら、そんなにピチピチにならないと思うので、何となく思いつきで訪れても見学できる気がする。
酒蔵の見学は決まった時刻ピッタリに解説員に連れられて回ることになる。
なにしろ、実際に酒を製造している場所であり、時おり作業中の従業員の姿も見かけるくらい。自由に見学することはできない。
解説は思いのほか、アカデミックな内容だった。
現場を見ながら設備や製造方法などについて解説されるが、さながら就職の説明会か、面接の後に「ついでに中も見ていくかい?」という雰囲気に近い。カジュアルなものを想像していたので、途中から眠くなったのは内緒。
頭に入ってきづらいのは、日本酒の匂いに酔っているからではなく、こちらに日本酒製造の基礎知識がないからというのが大きいが、おそらく企業秘密になるような部分や、素人には難しいだろうという部分を簡略化して説明しているから、余計に頭にすんなり入ってこないのではないかと思う。
ノンストップで40分くらい解説を聞きながら見て周ると、最後の方には実際の商品や歴代の宣伝ポスターなどが展示されている。
グルっと一回りしたらスタート地点に戻って終わり。
ちなみに、写真では誰も写らないように撮っているから無人だが、実際は10人くらいの見学者と解説員が同行している。
皆さん、なかなか勉強熱心なようで、解説後に質問をしている人もいた。
気になる試飲について
実は試飲だけだったら見学するまでもなく、入り口を入ってすぐの販売コーナーでアルコールとノンアルコールで計4種類くらい無料試飲ができる。
1千円だったか、有料で試飲できるものが増える仕組みになっている。
酒蔵によっては見学も有料の所もあるので、見学と試飲も一部無料なのを考えると太っ腹な方なのだと思う。
しかし、個人的には泡盛の試飲だと平日の昼間でも高尚な気分になるけれど、日本酒の試飲だと飲んだくれ感があるのはなぜだろうか。