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【2023年12月】猛吹雪の北海道で鉄道&高速バス一回りの旅日記

北海道新幹線で北海道に渡った初めての旅行でもある

グローバル人間(?)なので令和何年なのかは知らないけど、西暦2024年、あけましておめでとうございます。

拙者はこれでも厳かに年末年始、いや出来れば365日を厳かに過ごしたいタイプなので、年を開けてからの数々の出来事には心を痛めている昨今。

少し前まで本州日本海側や北海道を旅行していた身からすると、全く他人事には思えず。

とある企画でJAL航空機での旅行を計画していたこともあり、例のアレも全く他人事には思えず。

そんなこんなで旅というのは掛け替えのないものであり、同時に危険も付きまとうものであると再認識するのであった。

今回取り上げる北海道旅行記は、下記旅行記にてあっさり割愛した北海道部分の記録である。北海道に渡るまでと本州に渡った後の旅行は該当旅行記に託す。

旅行は記録しておかないと1か月後には綺麗さっぱり忘れる懸念があるので、主に自分用と似たようなルートで旅行したい人向け。

1日目 仙台→新函館北斗→函館の旅

北海道新幹線に仙台から乗車、2時間半くらいぼわーんとしていると新函館北斗に到着。

時間も午後9時半を過ぎていて、もの悲しい新函館北斗駅で普通列車である函館ライナーに乗り継いだ。

北海道の玄関口に到着だというのに、辺境の街にある駅のような印象だった。

函館ライナーは乗車約20分で函館駅に到着した。

到着したことで気が緩んだというか注意力が散漫になって、ホームに出たところ、ザックのサイドポケットからペットボトルが落としたことに気づかなかった。

少しして地元のサラリーマン風の紳士から「落としましたよ」と教えてくれて、気温は寒いけど北海道の人は心が暖かいと感じた。教えてくれてあれがとうございました。

冬の函館駅周辺。北海道の中では気候は穏やか

この日予約した安ホテルは函館沖から徒歩数分。雪と氷でテカテカの道路を歩くのは2年ぶり。

安ホテルに向かう前に、明日の朝一で利用予定の『北海道&東日本パス北海道線特急オプション券』を買おうと函館駅の券売機に向かった。

このオプション券は北海道新幹線の区間で使う他に、北海道&東日本パスと組み合わせると、北海道内の特急に1日乗り放題になるのだ。

しかし、時間が遅い(と言っても午後9時台)からか券売機が販売中止していて、みどりの窓口も終了していて買えなかった。

改札で聞くと明日の午前5時半から買えるというので、朝一で買いに来よう。函館駅は券売機が終わるの早くて、北海道では大きな駅とはいえ、地方の駅であることを認識。

2日目 函館→南千歳→釧路の旅

朝5時25分、6時間くらいしか滞在していない安ホテルを早々とチェックアウトした私は函館駅へと向かった。

5時30分きっかりに特急券を買おうとしているらしいオジサンがいて、31分にならないと券売機が動作しないからイラついて駅員に噛みついたりしていた。

6時発の札幌行きの始発の特急はすでに入線しているから早く切符を買いたい気持ちはわかるけど、本州の大都市とかに比べると、こんなに早い時間に出かける人は数えるほどしかいないのである。

オプション券を無事に買った私は、特急北斗の自由席に乗り込んだ。

函館から南千歳までの乗車率は20~30%くらいでゆったりした旅であった。

3時間程度乗って南千歳駅で釧路行きの特急おおぞらに乗り換える。乗り換え時間はどっちの列車も遅れないことを見込んでかなりタイトだけど、運よくどちらも遅れなかったので乗り換えは問題がなかった。

釧路行きの特急はそんなに本数がない。乗り継ぎできなかった場合に次の列車を待つと釧路到着が3時間くらいロスすることになる。

南千歳駅では本州方面から朝一で航空機で飛んできたであろう観光客と合流することになった。

昨今の北海道では珍しく、ワイワイ、ウキウキした感じの乗客が増えて、北斗と違っておおぞらは雰囲気が明るかった。

乗車率も自由席は90&くらい。

釧路まで直通する列車が少ないことも関係しているだろうと思ったら、出張ビジネスマン系は帯広で降りる人が多かった。釧路まで行くのは観光客風が大半であった。

釧路駅前。12月中旬としては雪が多い印象だった

ホテルはコロナの影響でしばらく休業していた釧路駅前のクラウンヒルズ。

記憶だと2015年~2018年くらいだったら、冬場は1泊3千円しないくらいで泊まれる普通のビジネスホテルもあったが、コロナで情勢が変わったりした影響で冬場も夏場よりは多少安いが、1泊5千円を切る普通のホテルはほぼ探せなかった。

普段は楽天トラベルで予約することが多いが、この時ばかりはリクルートのじゃらんがくれた謎の3000ポイントを使って高い宿泊料を少しでも軽減させた。

釧路は3泊したかったが、宿泊料が高いために2泊でスケジューリングした。

3日目 釧路→根室→厚岸の旅

この区間は特急は走っていないのでオプション券は使わず。

ちなみに、オプション券は北海道内だけで使う場合、半端な距離では赤字になるので覚悟して使った方がよい。3枚以上使うなら、最初から特急も乗れる北海道フリーパスにした方がよい。函館から釧路まで一気に行くとかの場合に勧められる。

冬の根室の街に降り立ったのは2年ぶりであった。

行きは少な目だけどテカテカ路面に泣かされる

根室の街では贔屓のイーストーハーバーホテルでエスカロップを食べる予定だったが、ランチは休業することも最近多いようで、ばっちり休業日だった。

代わりと言っては何だけど、駅前のニューモンブランで食事をした。

このご時世に税込1000円は良心的に思える

ニューモンブランでエビエスカを食べるのは初めてだと思うが、海老がプリプリしていてよかった。

エスカロップは伝統的にワンプレートが基本だけど、ニューモンブランは基本に忠実な根室料理が味わえる店としてオススメ。

自分が出入りした何回かの経験では、駅前にある割には観光客より地元の人で賑わっていることが多い。

釧路方面に戻る列車に乗り、いつものパターン通り、厚岸で下車して道の駅グルメで有名なコンキリエに向かった。

厚岸駅は花咲線では大きい駅で無人ではないけど、秘境の無人駅によくある駅ノートが置かれていた。

駅ノートにコンキリエに向かう方法に難儀したと書かれていたけど、駅裏のピンクの跨線橋を渡ると近いものの、普通に街中を歩いて向かうこともできる。

せっかくだから街中を少し歩いて向かった方が旅人感があっていいと思う。

コンキリエはメニューが改定されていて、全体的に値上げされたりしていた。ハーフサイズがなくなったのが痛い。他の地元っぽい客からも「メニューが変わったな?」という声があちこちから聞こえてきた。

観光地ばりに観光バスで来る人が多くなると、やはり値上げに走ってしまうのだろうか。

厚岸は牡蠣が名物だけど、この年は暑さによる不作で小さめのカキフライで満足できる価格と味ではなかった。

4日目 釧路→生田原の旅

釧路から網走方面に向かう釧網本線も普通列車と快速しか走っていないのでオプション券の類は必要ない。

オホーツク地方に近づくに従って雪が強くなっていった。

首都圏とかだったら、大雪扱いで鉄道は全面運休するレベルだけど、そこは北海道。この程度は慣れっこだからか、この時点では鉄道の運行に支障はなかった。

雪が降りしきる遠軽町の願望岩付近

用事もろもろを済ますために立ち寄ったのだが、この時気付いたのは地方の役場というのは郵便受けがない場合があるということ。

鉄道の補助金書類を郵送するのだが、切手代を節約しようと役場周辺を散策したものの、郵便受けがなかったのである。平日なら窓口に手渡しできるが、滞在できるのは休日のみのため、切手代節約は諦めた。

役場ごとにルールがあるのかもしれないけど、電気代とか水道代の請求書とかは郵送で送られてくるものだと思うけど、その手のものとかも平日に配達員が窓口で渡しているのかしらん。

宿泊は遠軽駅からJRで20分くらいの生田原にある温泉ホテルのノースキング。

この地の歴史に興味のある人は「北の王」というキーワードで調べてみると面白いかもしれないけど、地元出身でも興味のある人以外は名前の由来がわからないことが多いという。

北海道は炭鉱や木材など、かつては資源目的で栄えて何とかなく維持している街や、丸っきり衰退しきった街が多い。国鉄時代にあった廃止済みの鉄道路線も資源目的だったのが多い。

5日目 生田原→旭川→札幌

この日はオホーツク地方から札幌へのそこそこ大移動の日。

しかし、オプション券を使うほどの移動ではないので普通列車で頑張って移動することとする。

昨日に引き続いて天気が大雪チックで怪しいものの、札幌まで戻ると本州に強制送還されるのも目前となるため、この地になるべく留まりたい気持ちも強かった。

なので最速で札幌に向かえる特別快速きたみには乗らず、というかそもそも混んでいる楽しくない列車のため、午後1時過ぎに遠軽発の浅き川行き普通列車で向かうことにした。

3時間以上も乗って、ようやく旭川市内に入ったかなという時だった。

あと2駅くらいで終点の旭川という地点にある新旭川という駅の手前で、凍結によるポイント故障のため1時間半ほど缶詰状態になったのである。

個人的に嫌な思い出が多い旭川でまたしても嫌な思い出が出来てしまった。

飲み会の待ち合わせをしているであろう地元の若い人とかも乗っていたが、飲み会に間に合ったのだろうか。

1時間半くらい足止めを喰らって旭川駅に着いたものの、旭川から先の札幌方面は特急も含めて、運休や遅延が多かった。札幌方面は余計に大荒れなのであった。

特急が遅れたり遅延するという場合、その合間を縫って細々と走る普通列車はさらに遅れたり、運休する可能性が高かった。

この調子だと当日中に札幌に辿り着くのが難しかったり、旭川~札幌の間にある小さな駅で運転休止になったりしたら、宿を探すのも困難で、前にも後ろにも進めなくなる。夏場ならまだしも、大雪で吹雪いている状況で何もない駅前に投げ出されたら命にも関わる。

最近は愛天候での代行輸送もきっぱり「しません」と予め宣言していることがJR各社では多いけど、今回は代行輸送は行われないとのことだった。

一時は特急で札幌に向かうことも検討したが、できるだけ安く確実に向かえそうな高速バスで向かうことにしたのである。

厳寒の旭川駅前で高速バスを待つ

札幌行きの高速バスの運行状況などを調べると、一部に運休が発生しているものの、30分後くらいに発車する19時30分発のバスに乗れそうであった。

なにぶん、この路線に乗るのが数年ぶりで旭川から乗るのは初めてで勝手がわからない。

チケット売り場を探すのも難しかったが、駅から出てイオンの反対サイドあたりのビルの中に券売機があった。時間の関係で窓口は閉まっていたが、わかりづらい券売機でなんとか札幌までの2500円のチケットを買えた。

あとから落ち着いて考えると、札幌~旭川の高速バスは予約不要で、どちらかというと路線バスに近い仕組みであった。

バス停から普通に乗って降りる時に料金を払うタイプである。

25分前にチケットを買って乗り場っぽいとうに並んでいたので、一番奥の席に座ることができた。隣には運休か何かで疲れ果てた若いサラリーマン風の人が座ったが、「お隣失礼します」など言う礼儀正しい人であった。

道央道の通行止めで一般道を走る高速バス

旭川を定刻に出発したものの、雪は激しくなる一方だった。

北海道でも大雪になりがちな地帯なこともあって、オホーツク地方よりも雪が多い。もちろん、オホーツクも降るときは降るが。

通常は道央自動車道にすぐ乗るが、滝川あたりまで通行止めのため一般道経由で向かうという。道路がデコボコでバスは大きく揺れて、とても心地が悪かったのと、事故に巻き込まれるのではと気が気ではなかった。

北海道の冬はバスなどの自動車よりも、列車の方が快適なのである。

高速道路オンリーだと2時間ちょっとで札幌に着くはずだが、一般道経由のため、なかなかバスは進まない。

走っている間にもさらに通行止め区間は増えて、結局、札幌圏である岩見沢まで一般道経由での旅であった。

札幌に着いたのは午後11時半頃。約4時間の旅であった。

なんとか予約しているホテルに辿りつけたけど、冬場の北海道旅行ではこの程度のことはよくあるので、スケジューリングの際にはゆとりを持つ必要がある。

今日はほとんど移動に費やされた気がする。

6日目 札幌ぶらぶら観光

円山動物園は800円に値上げ

翌日、札幌の天候は穏やかだったものの、テカテカ路面は凄まじい。いつ転んで死亡(?)してもおかしくない。

ぶらぶらしたいのもヤマヤマだったが、できるだけ歩かなくて済む場所ということで円山動物園に行くことにしたのである。

600円から800円に値上げしていたが、冬場はどうしても冬眠中だったり、寒いのが苦手な動物は屋内の暖かい所に避難するため、観れる動物が少なくて値段の割に合わないと思った。

こればっかりは仕方がない。

大通公園のイルミネーション

夜はなけなしのイルミネーションを鑑賞しに行った。

札幌の冬ではいつもの光景ではあるが、北海道の地方(田舎という意味)や東北の都市を回ったりすると、札幌のイルミネーションは200万都市だからこそできるものなのだと思ったりする。

7日目 札幌→新函館北斗→新青森

北海道滞在の最終日、例のオプション券を使って札幌から新青森まで移動した。

途中、函館でラッキーピエロに言ったりベイエリアで油を売ったりした。

札幌の狸小路でも気になったが、街のお土産売り場は爆買いの中国人団体が目立つ。

レジに割り込んだり、床に座り込んだり、通路を塞いだりするので不快に感じる人もいると思うが、自分の国での行動と同じことをしているだけで、決して悪気があるわけではないのだという。

それこそ文化の違いであって、「他人に迷惑をかけてはいけない」とか「郷に入っては郷に従え」と何となく刷り込まれて育つ日本人とは違うのである。

彼らがなぜ爆買いするのか不思議だったが、調べると彼らからすると欧米以外では数少ない先進国であり、その国の製品は価値が高いものだからという、日本人からするとあながち悪い気がしないものであった。

経済的に豊かになったとは言え、中国の人が日本に来るのはビザなど手続きも大変で、意を決して訪れていることが多いのだと想像する。人の繋がりを重視する社会でお土産を大量に買わないとならない事情もあるだろうし、不快な事象に遭遇した時は、彼らの事情を理解すると少しは気持ちが穏やかになるだろう。

北海道新幹線は先の記事でも伝えたが、飛行機を使わずに北海道と東北や首都圏を現実的な時間で行き来できる乗り物である一方、まだまだ良さが一般旅行者レベルに届いていない乗り物である。

特急と乗り継いでも半日で首都圏と札幌を結んでいる、飛行機の代替となる交通機関であるということを頭の片隅に入れておくと、いざという時に役に立つかもしれない。

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余った青春18きっぷで横須賀旅行&不要18きっぷの賢い処分方法の考察

横須賀のドブ板通り。セガが70億円投じて制作したゲーム『シェンムー』の舞台だ

使い切れずに余った18きっぷほど厄介なものはない。

次のシーズンに持ち越すことは出来ないし、JRに買い取らせることも出来ないので、何とかして自力で使い切るか、チケット屋などに売却するかを考えないとならない。

モタモタしていると使用期限が迫ってきたり、売却不可能になったりするので、余った18きっぷが手元にあると1日1日がプレッシャーで心休まらないのだ。

ああ、地獄・・・。

無難に思えて無駄過ぎるのが近場の日帰り旅行

売却するのもアレだからと、余った18きっぷの処理目的で行いがちなのが近場の日帰り旅行。

18キッパーのプライドをかけて損は絶対しないようにと経路検索アプリで料金計算はもちろんするのだけど、何とかして普通に行くよりは100円でも得するような場所を選ぶことが通例。

そこで今回選んだのは横須賀だった。

横須賀の街は本当は私鉄の京急の方が街中へのアクセスが良くて便利だったりするんだけど、もちろん18きっぷのみで行ける範囲の旅行とする。

ちなみに、横須賀に限らないけど、関東地方で私鉄とJRが競合しているような街は、何でだか私鉄の方が便利なところを通っていたりする。

横須賀の街は1年くらい前にも行ったことがあるけれど、かつてセガが鳴り物入りで開発していたシェンムーというゲームの舞台である。

街の人がそれぞれ生活パターンを持っていたりと、それってゲームの面白さに関係するのかどうか疑問になるようなのもあるけど、拘り方が半端ないということで熱烈なファンが今でも多いゲームとして知られる。

とは言っても、筆者は残念ながらセガのハードは所持したことがなくてプレイしたことはない(PS4に移植されているがこれからもする予定はない)けれど、横須賀と言えばシェンムーなのだ。

横須賀を訪れる多くの観光客は「横須賀=シェンムー」とは思っていないはずだけど、関東近辺としては米軍基地がある関係でアメリカ人が多い異国情緒ある街なのだ。

むしろ、ディープ過ぎて深入りできない店も多かったりするけれど、海軍カレーなど日本人観光客向けの店も多い。

しかし、どんな高級食材を使ったらそんな値段になるのか全くわからん海軍カレーばかりなので、横須賀の街で未だに観光客向けの海軍カレーを食べたことはないのである。

そして、おそらくはこれからも、その2千円近くもする海軍カレーを口にすることはないであろう。

広島の呉に行った時に見かけた海軍カレーはそんなに高くなかったんだけどなぁ。

横須賀線で久里浜の街まで行ってみた

横須賀の街は東京からアクセスがよくて日帰り旅行に最適と考える人が多いからか、休日や年末年始的な時期だと観光客がとても多い。

JRの横須賀駅近辺は人が少ないけれど、1年前に京急の駅の方に行くと人がゴミのようにいて、さっさとずらかりたくなった。

今回は街中の散策はほどほどにしておき、横須賀線の先っちょにあたる久里浜まで行ってみることにした。

前回も久里浜まで一瞬だけ行ったかもしれないけど、記憶がほとんどない(笑)から、久里浜には初めて行くってことにしよう。

Googleマップで見ると久里浜駅の近くに「くりはま花の国」というバカでかい公園のようなものがある。

これでもガーデニングをやったりしているので、ぜひ広大な花畑を見てみたいと思った。

しかも無料らしいので、完全ノープランで行ってみることにした。

なんかイメージと違う気がする「くりはま花の国」

久里浜駅を降り立ったが、やはりこのあたりも京急の方が幅を利かせている。

京急の線路を超えて、Googleマップをチラ見しつつ歩くと、結構な上り坂に遭遇した。

前から思うけど、神奈川県って横浜も含めて、意外と坂というか丘というか山というか、勾配が激しいよね。

途中、坂を登っても登って息が切れるだけで、花の国という感じがしてこなかった。

改めてGoogleマップや花の国の公式サイトを見直すと、広大に見える公園は入り口が決まっているようだ。

どこからでも入れるような公園ではなくて、駐車場的な場所からアクセスするらしい。

駅から徒歩15分と書いてあるから、正しい道順だと15分で辿りつけるはず。30分歩いても辿りつけないのは道が間違っているからだと悟り、来た道を戻ってみる。

ああ、家に帰りたい。1日潰して何やってんだろう、もっと他にすべきことがあるのでは・・・などと考えると我ながら嫌になる。

なんとか駐車場らしき場所に辿り着いたが、冬場だから当然と言えば当然だけど、コスモスやポピーが咲いていたと思われる花畑は、すべてビニールに覆われていて、何も咲いていなかった。

一応、山がちな地形だけど公園というか散策路みたいにはなっていて、地元と思われる人たちが散歩などをしていた。

その先に遊具のある広場があったりしたが、どう見ても地元の子供連れのファミリーとかが利用する公園であった。

列車に乗って遠くからやってくるタイプの公園ではなかったという気付きがあった。

もう二度と来ることはないと悲しい気持ちになりながら、とぼとぼと帰路に着いた12月末であった。

余った青春18きっぷは無理せずチケット屋に売るのが賢い

筆者の経験上、消費目的で大した行きたくもない場所に何となく日帰り旅行しても楽しくないことが多い。

旅行は英語ではTravelと言うが、Travelの語源は労働を意味するものだという。

今でこそレクリエーション目的で旅行が出来るが、元来、旅行とは外敵から逃れるためなど、生き延びるために仕方なく行うものであったり、国家や組織の命令で嫌々行う性質のものであったのだ。

余った腐れ18きっぷの消費目的で行う旅行は、まさしく労働に近いものである。したくもない旅行をしても楽しいわけはないのだ。

だから、使わないと判断した18きっぷは近場のターミナル駅近辺にあるようなチケット屋に持って行くのが賢いと言えるだろう。

18きっぷをチケット屋でスマートに売る方法

北海道&東日本パスは使用期限がタイト過ぎるので買い取りして貰えないことがほとんどだと思うが、青春18きっぷはJR駅近くに立地している金券ショップやチケット屋に持って行けば、大抵は買い取って貰えると思う。

それぞれの店で独自の計算方法があるので、目星を付けている店に問い合われるのが手っ取り早いが、基本はいらなくなった時点で早めに売却するのがよい。

残り使用回数については、1回分や2回分が人気が高いというのも知っておくと良いかもしれない。

そもそも、チミが5回分を使い切れなくて困っているくらいなのだから、1回分や2回分の人気が高いというのは感覚的にわかるだろう。

特に、2回分は夫婦や恋人同士などの2人組が日帰り旅行するのに使ったり、ソロで往復旅行するケースなどで使い勝手が良いから、需要が高いために気持ち高めに買い取りして貰える気がする。

3回分は往復旅行しても1回分余るし、何かと使い勝手が悪いから2回分に毛が生える程度の価格になることもあるようだ。

いずれにしても店ごとに買い取り価格は違うから、無理して使わずに早めに持って行くのがよいだろう。

昔、ヤフオクで売ったこともあるけど、近所の人で手渡しできるならまだしも、郵送の受取日とかで揉めたりすると面倒だから、チケット屋の方が手っ取り早いと思う。

発売から40年経って時代に合わない気がする18きっぷ

ここのところ、18きっぷを買っても使い切れなくて余ってしまうことが多い。

青春18きっぷの前身となる切符は国鉄時代から存在していたそうで、現在と大体同じような価格と使用ルールに落ち着いたのは何と40年も前のことだという。

ただ、最近は全国の各地方に新幹線が開通して18きっぷでは乗れない区間が増えまくったり、首都圏の駅でも有人改札が日中しかなかったりして、未だに40年前と同じような仕組みをとっている18きっぷは時代遅れな感がある。そろそろ引退やリニューアルをして欲しいと思うこの頃である。

始発で出かけようとしても駅によっては有人改札が無人になっていたり、インターフォンで対応できる場合もあるけど、改札がどうにもこうにもならない場合もあって、しょっぱなからテンションガタ落ちになってしまうことも少なくない。

5回分なのも考え物。往復旅行を2回しても1回分余るし、1回分単位で売ってくれた方が嬉しいという人の方が多いと思う。

その土地に長く住んでいるなら、日帰りで行ける範囲に旅行したくなるほど面白いものなんて、そうそうあるものじゃないしね。

発売当時に比べると少子高齢化も相当進んでいるし、個人的には「ミドル35きっぷ」みたいな2万円くらいで新幹線も限定的に乗れるようなやつを新設して欲しいかな。

普通列車で長時間乗り続けると高確率で痔が悪化するので、多少高くても新幹線や特急に乗れた方がありがたかったりするのだ。

北海道&東日本パスだと、すでに北海道新幹線や北海道内の特急に乗れるオプション券があることだし、今後は望んだ方の未来に変わってくれるかもしれないけどね。 

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ホテルのキャンセル料は事情次第で実際には請求されないことが多い

画像は旅立ちのイメージ

一般人の計画的な観光旅行においては、数日前や数週間前、下手したら数か月前からホテルを予約しておくことが多い。

しかし、様々な事情によって急にキャンセルしなくてはならない場合もあるだろう。

そんな時に心配になるのがキャンセル料を払う必要があるのか? ということだ。

以下は筆者の経験談と世間の声をごちゃ混ぜにした見解で、国内の一般的なホテルにおいてである。また、例外は存在するため、すべてのケースには当てはまらないことをお断りしておく。

悪天候が理由の場合は請求されないことが多い

すでにキャンセル料がかかる期間に入っている場合でも、急な悪天候などで飛行機が欠航したり、交通機関がストップするような状態だと、不可抗力とも言えるのでキャンセル料は実際には請求されない場合が多い。

このケースでは本人がどんなに行きたくとも行くことができないのだから、仕方がないこととして処理してくれる場合が多いだろう。

自家用車やレンタカーで行く場合でも、大雪や吹雪でホワイトアウトしていたり、高速道路が通行止めになるような事態だと同様の判断となるはず。

電話できる状態ならホテルに事情を話せば深く詮索されることなく、キャンセル料を支払う必要なくキャンセル処理してくれる場合が多いと思う。

実際の経験談としては、東日本大震災が起きた当日に観光で宿泊予定だったホテルをキャンセルしたがキャンセル料を請求されるようなことはなかったし、大雨でJRが運休して行くことができなくなった北海道の某小都市のホテルも同様の対応だった。

止むを得ない事情ならキャンセル料はかからないことが多い

狭い島国である日本の場合、困った時はお互い様の精神が働くこともあって、急な体調不良や突発的な事情によるキャンセルの場合もキャンセル料は請求されないことが多い。

今後、日本は大量にいる団塊世代が寿命を迎えていくために人口減少の加速度は増していくし、無理にキャンセル料を請求してリピーターになってくれるかもしれない見込み客の心象を悪くするのは、ホテルとしては損失が大きいのである。

キャンセル料がかかるのはこんなケース

交通機関ストップなど止むを得ない事情の場合は大抵はキャンセル料がかからないが、以下のようなケースでは普通にキャンセル料がかかるので知識として知っておいても損はない。

予約サイトなどで事前決済済みの場合

楽天トラベルやじゃらんなどの予約サイトを使ってクレジットカードなどによる事前決済をしていた場合は、キャンセル料がかかる期間に突入しているとシステム上で自動計算されてキャンセル料を除いた額だけ返金される対応となる。

キャンセル料が100%かかる期間に入っている場合は返金がされない。

ここで小回りの利く小鳥ちゃんは気付くと思うが、一見すると便利に思える予約サイトの事前決済は諸刃の剣でもあるということ。

悪天候その他でキャンセルする可能性はどんな旅行にもあり得るから、筆者はすでに現地に辿り着いている場合で、当日の宿を予約するケース以外では出来るだけ使わないようにしている。

パックツアーや旅行代理店経由の場合

キャンセル規定が企業の方針として明確に決められていたり、事前に入金なり決済している場合が多いことから、相当止むを得ない場合以外は返金されないことが多いと思う。

余談 飛行機のキャンセル料はシステム的にばっちりかかる

ホテルの場合はファジーな対応がされることが多い一方、飛行機の場合は購入済みだと決められたキャンセル料がばっちりかかる。

飛行機自体が欠航になる場合はLCCでも大手でも全額返金されるけど、空港に辿りつけそうにない場合も含めて、本人都合の場合はばっちりキャンセル料がかかってしまう。

LCCはキャンセル料は全額が基本で、MCCや大手航空会社でもセール料金の場合は半分くらいはキャンセル料がかかる。

だから、ホテルよりかは飛行機の予約の方が慎重になった方が幸せになれる可能性が高い。