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【2019年版】塘路元村キャンプ場の感想・・・貴重な釧路湿原内だけど蚊が多すぎる!!

2019年現在、釧路湿原内には2つのキャンプ場がある。以前はJR茅沼駅の近くにシラルトロ湖キャンプ場があったが、隣接している温泉宿泊施設「憩いの家 かや沼」が破産により営業停止したことにより、シラルトロ湖キャンプ上も休止。

復活を望みたいところだが、1つ釧路側にあるJR塘路駅から徒歩20~25分程度のところにある塘路元村キャンプ場に訪れてみた。ちなみに、もう1つの釧路湿原内のキャンプ場はオートキャンプ場であり、徒歩や自転車ツーリングの人が利用しやすいのは塘路元村キャンプ場が唯一となる。

釧路駅方面からのアクセスは比較的よい

徒歩キャンパーの場合の利点だが、JR釧路駅からのアクセスは比較的よい。茅沼の1つ手前の駅だが、夏休みシーズンなどはノロッコ号という、青春18きっぷや北海道&東日本パス、あるいは普通乗車券だけでも乗れる観光列車が日中ある。運行区間が釧路→塘路の往復なため、日中は運行本数が少ない釧網本線にありながら、比較的、列車本数が多いのだ。

塘路駅は無人駅なものの、ノロッコ号が行き来する時は団体観光客でごった返す。塘路自体がカヌーを主とした観光地なのである。ただ、あまり観光地だと思っていると、拍子抜けするくらい寂しい場合もあるので注意。

塘路駅前の最も栄えているあたり。3年くらい前に来た時はもう少し店が営業していたが、2019年9月中旬に訪れた時は、営業している店があまりなかった。そもそも、観光客向け(たぶん)に営業している喫茶店や軽食が食べられる店は少しあるものの、スーパーやコンビニなど、食料品や生活用品を買える店はおそらくない。

買出しは釧路市内か標茶町内になるので、自転車でも列車でも遠いのが難点。茅沼と違って、温泉施設はないし、シャワーもないので注意。

塘路駅から元村キャンプ場への道のり

特に駅前で見ておくものなどはないと思うので、国道391号線に出て、とぼとぼ北に歩く。

大体20分か、とぼとぼだと30分くらいかかるかもしれない。徒歩キャンパーをやっている人ならそんなに遠くないはず。

キャンプ場の案内版。ここまで来たら右折する。博物館などの観光施設があるが、日によっては休館しているので注意。釧路湿原内にあってアクセスはよくないので、基本的にはそれほど人気はないはず。

キャンプサイトの様子

キャンプ場の受付は道なりにいけばわかるのだが、カヌーの受付しているような建物になる。但し、スタッフが1~2名くらいで運営しているので、午前中の早めの時間だったりすると不在の場合もある。

とりあえず蚊の話は抜きにして言うと、キャンプサイトの下の画像のような感じ。

写真に写っている範囲で大体1/3くらいなので、それほど広くはない。塘路湖に隣接しているものの、木が生えていて湖が見えないというオチもある。

炊事場やテーブル、水洗トイレなどの設備もしっかりしていて300円台で利用できるキャンプ場として申し分ない。

設備、ロケーションなど全てを台無しにする蚊の大群!!

このキャンプ場の評判を調べるとよく出てくるのが「蚊が多い」という利用者の声。

古い情報のことも多いし、もう秋に差し掛かった9月中旬だし、蚊は大丈夫かな~なんて余裕ぶっこいていたら、2019年9月においても蚊はものすごく多かった。

普通に近隣を歩いているだけでも、常に5~8匹くらいは体の周囲に蚊が纏わりついてくる。もちろん、虫除けスプレーはMAXに使っているが、自然の驚異には逆らえない。

湖の近くにあるキャンプ場でも蚊がいない所もあるので一概に言えないが、塘路のすぐ近くというのが影響しているのだろう。塘路湖は見た感じ綺麗な湖なのだが、蚊にとっては絶好の繁殖環境なのかもしれない。

ちなみに、こういった蚊の大群がいるキャンプ場でも強引にキャンプがしたい場合は、虫除けスプレーではなくて殺虫スプレーが有効。テントの中に入ってしまえば蚊はシャットアウトできるが、テント設営時や外での食事等の場合に殺虫スプレーがあれば、自分の周囲にスプレーすることで数十秒程度は安息の時間が訪れる。

蚊はジーンズやシャツの上から貫通して刺してくるので、殺虫スプレーは用意しておいた方が良いだろう。というか筆者の場合は、虫除けスプレーあるし大丈夫じゃね、と思ったが全然歯が立たず、急遽、釧路市内のドラッグストアーで殺虫スプレーを買ってきたのである。

総評としては、蚊がいなければそこそこ良いキャンプ場だが、リピーター利用は厳しいキャンプ場といった所だ。

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スマホ充電もできる!! 今どきのLEDランタンは安くて明るくて便利!!

最近のキャンプギアで庶民的な上に便利だなぁ~、と思ったものと言えばLEDランタン。

キャンプギアに極力投資をせずに、それこそキャンプで使うライトは自転車用のLEDライトで通してきた自分。そんな自分でも便利だと思って愛用しているLEDランタンを紹介したいと思う。

アマゾンとかで2~3千円くらいで買える

このLEDランタンという代物がどういうものかというと、今どきのスマホとかのモバイルバッテリー機能があったり、そもそもモバイルバッテリーの部品を使いつつ、キャンプ用のLEDランタンを作りました、みたいな流れで登場してきたものだと勝手に想像している。

アマゾンとかで海外メーカーが作ったものを買って使っている人が多いと思うが、自分が使っている2千円くらいのものの場合、一度充電しておけば1週間くらいのキャンプでは再充電することなく使えたりする。

明るさの調整や色味の調整もできて、テント内はもちろんのこと、そのへんの枝とかに引っ掛ければテント外で食事をしたりする時にも使えたりする。真っ暗なキャンプ場だと、暗くなったら何もできなくなってしまうから、この手の明かりがあると大変助かる。

モバイルバッテリーとしても使える

最近のスマホは高機能な一方で、普通に使っていたら1~2日程度でバッテリー切れになってしまう。節電モードとかでうまいことやりくりしても、3日くらいしか持たなかったりする。

現代生活をそこそこ残しつつもキャンプをするなら、スマホの充電もできた方がよいのだが、大体のLEDランタンはスマホの充電もできたりする。ただ、そのぶんLEDランタン自体の電力残量が減るから使い方次第だけど、いざという時の見方が一つ増えるのはありがたい。

あと、自分が買ったやつは妙に外箱がオシャレだったw

※商品リンクはLEDランタンの例(記事で紹介しているものとは異なります)

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【レポート】女満別湖畔公園キャンプ場&無料の野営場・・・駅と温泉が徒歩3分!!

2019年キャンプシーズンの記録とレポート。女満別湖畔公園キャンプ場編をお届け。

さようなら、シラルトロ湖キャンプ場

在りし日の憩いの家かや沼

いつも利用していた釧路湿原のお気に入りキャンプ場「シラルトロ湖キャンプ場」が隣接する宿泊施設「憩いの家かや沼」の経営破綻によって、巻き添えを喰らう形で2019年シーズンは休止されることになった。

もっとも、かや沼は以前から赤字経営と言われていたし、今さら驚くことでもなかったのだが、キャンプ場は国内有数の自然の中にあって、自転車はもちろん、駅から歩ける距離なので徒歩キャンパーにとっても意外と利用しやすいこともあり、超お気に入りのキャンプ場だった。

しかし、かや沼の日帰り温泉やレストランが利用できないのでは、キャンプ場としての価値はかなり下がってしまうので、何らかの形で、施設とキャンプ場をいつか営業再開して貰えれば個人的には嬉しいのだが、現実的には当面利用する代わりのキャンプ場を探さなくてはならない。

条件は駅や市街地から近くて、自然が多くて、もちろん日帰り温泉もあること。

そんなキャンプ場は実は以前から知っていたが、それが今回レポートする女満別湖畔公園キャンプ場だ。割と色々なキャンプ情報誌などに紹介されているので、知っている人も多いのではないだろうか。

1泊300円、駅近、温泉近、市街地近し!

ロケーション的にはJR女満別駅のすぐ裏。

ここは7月~9月の期間だけ営業していて、受付は近くにある観光案内所。窓口でキャンプがしたいというと親切に色々教えてくれて料金を払うと、テントに付けておき札を貰える。ゴミ袋は10円からで、缶とかはスーパーのビニール袋で回収して貰える。

駅裏というか、網走湖側から撮影した女満別駅。

JRで訪れると当然すぐわかるが、市街地側からは坂を下りた位置にあり、所見だと女満別駅は場所が結構わかりにくい。無人駅で通学の高校生とかを除けば、あまり日中の利用者は多くない。女満別空港の最寄り駅だが、北見や網走からバスや自家用車でアクセスする人が多い空港なので、駅は建物の割りに人も設備も寂しい。

さて、キャンプ地は網走湖の湖畔と、その近くの平地のやや湿った林となる。クイが立てられた場所より陸地側であれば、自由な場所に建てられる。人気があるのは湖側。

7月頭の平日の昼間だから閑散としているが、もっとハイシーズンになったり、土日で天気の良い日だとかなり混むと予想される。3泊したが、夕方や暗くなってから到着するライダー等の旅人や、クルマで乗りつける地元キャンパーがかなりいた。

このへんの地帯全体が網走湖の周辺地域なわけだが、網走市内をを経てオホーツク海までが網走湖なのである。朝はシジミ(たぶん)の漁船が出入りする。

砂は沖縄の海岸みたい(?)に白っぽくて綺麗。湖なので基本的に波が来たりはしないと思うが、湖のすぐそばには規則でテントは建てられない。

というより、指定されるキャンプ地と湖の間に利用者や漁師のクルマが通る道路がある。ガチなオートキャンプ場ではないが、一応、クルマで乗り付けることも可能。静かに過ごしたい一人旅の人も多いから、ガチにやりたい場合はオートキャンプ場にいくのがよろしいだろう。

私みたいに一人で湖岸でラーメンやジンギスカンをやるのが好きな人は、一時的に浜に移動すればよろしい。小さい椅子があると良い。基本的にここは一人旅とか放浪の人も多いし、あまり派手にバーベキューとかやるキャンプ場ではない気がする。

JRに乗って近隣の美幌駅の産直売所で買ったミニトマトとイチゴ。地元のものは美味しいね。

ちなみにトイレはこんなふうな建物が2箇所ある。男性で言うと和式、洋式、小便器ありで清掃も行き届いている。朝に清掃が入る。

数百メートルにセコマ、1Kmくらいにスーパーあり

徒歩や自転車の場合、重要なのが食材を調達できる場所。

キャンプ地からホテル山水方向をさらに進んで線路を渡るとセイコーマートがある。コンビニと言えど、地元コンビニなので北海道食材が意外と手に入るし、酒が豊富。タバコも扱っている。

セコマをさらに突き進むと市街地に出るが、空港通りという街で一番綺麗(?)な道沿いにシティマートめまんべつ店というスーパーがある。惣菜類も充実しているが、大型スーパーではないので、あらゆるものが手に入るわけではない。

ただ、ひとつ個人的に苦言を申し上げたいのは、ジンギスカンがカチカチの冷凍ものしかないのと、網走市内のスーパーより品揃え悪く、値段が高かったこと。

ジンギスカンのブランドや肉にこだわりがある人は、網走市内のスーパーで調達した方が良いかもしれない。私はこの店は1度だけ利用したが、結局、その後は網走のスーパーで食材を調達した。

シティマートの向かい側には大きいドラッグストアのツルハドラッグがある。ドラッグストアだが、アホみたいにインスタントラーメンや缶チューハイ、スナック菓子などを大量に扱っている。そういうので酒池肉林したい場合はどうぞ。

日帰り温泉は420円

人気のあるキャンプ場は温泉が近くにある場合が多いが、このキャンプ場の人気も温泉が近隣にあることと関係していると言えよう。

湖に向かって左側に進むと「ホテル山水」という小さめの温泉ホテルがある。その建物の裏側に「美肌の湯」という日帰り入浴可能なスーパー銭湯ライクの建物がある。券売機で420円だが、シャンプー等は備え付けられていないので注意。ロッカーも完備しているのでキャンパーにはありがたいだろう。ゆっくりできる。

地元の利用者も多い施設ではあるが、比較的ゆったり利用できる広さがある。休憩コーナーは申し分程度で、アイスとか軽食程度はあった気がするが、きちんとした食べ物はなかった気がする。

その他にも、駅裏の湖南荘という温泉ホテルと、シティマートから少し向こうに行ったところにある町の施設にも日帰り温泉があるという。長期滞在で色々楽しみたい場合は徒歩圏だけで3箇所も日帰り温泉があるのだから、すごいことだろう。

自転車やバイクがあれば、さらに網走方面の日帰り温泉も利用できるのだから、なおさら凄い立地だ。

謎が残る女満別野営場

上で紹介したキャンプ場より、湖で言うと北東側の奥まった場所に無料で利用できる女満別野営場というのがある。

奥まったというよりも、駅裏から歩いて5~10分くらいだと思うのだが、こちらは事前予約が必要だからか無料なのに利用者が全然いなかった。

普通に観光案内所でキャンプがしたいと言うと300円の方を紹介されるが、混んでいるわけでもないし、言えば利用させて貰えるのではないだろうか。

300円の方の炊事場は古くて簡素な作りだが、無料の方がしっかりしている印象があった。ただ、区画割されているので、吟味して好きな場所にテント張りたいという人は300円のほうがいいだろう。

利用者少なめがよかったり、少しでも節約したい人は利用する価値はかなり高いと思われる。