キャンプ

旅モノ

キャンプにタープは不要だと思う、むしろタープのことを考えたことが1ミリもない俺の持論

キャンパーの間では「必要派」と「不要派」で真っ二つに分かれるアイテムがタープである。

あのテントを覆うように建てる二段式の布みたいなやつ。雨とか日差しを防ぐ効果などがあるらしい。

俺に至っては過酷で待ったなしの自転車ツーリング時代も含めて、一切タープのことを考えたことすらなかったが、メリットよりデメリットの方が圧倒的に上回るのではないかと思い、過去も現在も未来もタープを使う予定はない。

俺が考えるタープのメリット

これは想像力だけの世界だが、日差しや雨を防ぐ一定の効果があるように思う。

食事をするスペースを確保したり、領域を確保する意味合いもあるのかもしれない。

俺が考えるタープのデメリット

デメリットは沢山うかぶ。

荷物が増える

自転車ツーリングや徒歩キャンプでは荷物は少なければ少ないほど良いので、不要なものはできる限り省略した方が快適である。

俺に至っては銀マットの類すら使ったことがないくらいで、タープなんて考えたことすらない。

設営や撤収に手間がかかる

テントだけでも手際よくやってもヒモを引っ張ったりするのも含めて、寝袋とか内部のインテリアまで含めると、最低30分くらいは設営や撤収にかかるわけで、そこにタープという得体の知れないものが加わる手間は避けられるなら避けたいものだ。

日よけ効果は場所を考えれば済む

そもそも木陰になる場所を選んだりすれば済む。

砂漠や荒野のど真ん中なら仕方ないが、日本みたいな山がちな国においては、木陰があるキャンプ場はいくらでもあるはずだ。

俺の地元の田舎町なんて、道の駅に売っていた標識のマグネットみたいなやつの町の紹介文が「町の面積は広いがほとんどの部分が山」って書かれていて、実際そうだとしてもムカついたわ(笑)

強風が吹いたら危なそう

地面近くに張っているテントだって強風が吹いたら危険なわけで、上空に設置しているタープは何倍も強風に弱いと思う。

雨風もない穏やかな日だったら問題ないとしても、そんな穏やかな日だったらタープも必要ない気がする。

旅モノ

2025真夏のオホーツク大逃避行〜蟹カレーと暑さで頭がおかしくなったエゾリス物語〜

上空から眺める絶景スポットの屈斜路湖

2025の世間の盆休み、JALで地方路線としては比較的安く片道2万円程度で羽田~女満別線を予約できたので、盆休みで混みあっていたり色々大変だろうと思いながら、5泊6日間という微妙な旅行をオホーツクでしてきた記録。

いわゆる逃避行ともいう。

地球温暖化は次のステージ「地球灼熱化」に移行した

旅行と書いて逃避行と読むのだけど、最近の本州の夏は37度や38度は普通で、40度越えも珍しくはない。

専門家に言わせると、地球温暖化というよりは次の後戻りできないステージである灼熱化とか沸騰化という段階に入っているという。サーモグラフみたいなやつで地球全体を見ると、あと数年で日本を含むほとんどの地域が真っ赤の赤道直下のような色に染まってしまう。

倍々ゲーム的に地球が灼熱化するため、生き物や植物は環境に合わせて進化する猶予もなく、このステージでは生き物の多くが絶滅してしまう。

近年の地球温暖化や灼熱化の原因は複数の専門家の意見として、人間の活動が原因であるというのがはっきりと科学的にわかっている。

「今年の夏は異常な暑さ」なとど寝言をメディアでは聞くけれど、これは始まりの段階に過ぎなくて今後ずっと、人間が活動をやめさせない限り、さらに熱くなり続けるのである。

オホーツクも暑いは暑いが曇れば18度の日も

子供のころに過ごした北海道ではエアコンは店とか金持ちリッチな家にしかなくて、普通の家とか学校にはエアコンなんてものは存在していなかった。

ところが、近年の灼熱化時代においては北海道も影響を受けているため、公立の小中学校にもエアコンが付いているのを見て改めて灼熱化を実感したし、賃貸住宅も昔はネット環境が重視されていたものの、近年ではエアコンの有無で入居率が決まるという。

窓を開けたりセキュリティ無視でドアを全開にしても、外が35度とかだとどうにもならないわけで、一般家庭でもエアコンをつけることが多くなった。

石北本線を走る普通列車もキハ40からH100系に置き換わってエアコンがガンガン効いているから、北海道も変わったものである。

ただ、命のは危険がある気温とはいえ、そのエアコンがさらに地球灼熱化に拍車をかけるのだから、つくづく人間はどうしようもない生き物だと思う。

1日目 羽田~女満別空港、女満別湖畔キャンプ場へ

女満別空港の利用はピーチの成田~女満別が事実上の撤退をしてからというもの久しぶり。

ちなみに、ピーチでも関西~女満別は残っているから、圧力をかけられて撤退したというわけではなさそう。

特筆すべきは意味わからんブルーライトの機内

JALは羽田~新千歳とか羽田~那覇みたいな主要幹線ではボーイングから寝返って最新のエアバス機を導入している一方、地方路線はまだボーイングが現役。

LCCだと単通路のエアバス機が主流なものの、このボーイングはLCCのより少し大きくて通路が2本ある。座席配置は窓側2席づつと、真ん中が3席というタイプ。

モニターとかもないし、どうせ遅くて使い物にならないから使わないけどWifiは有料。

そして、特筆すべきは機内に入った瞬間から感じるブルーライト!

涼しさを演出しているのかよくわからないけど、ボーイングってこれが普通なのか。ライトは普通の色にも変えられるからわざとだけど、ブルーライトは薄暗くて座席を探したり、荷物を色々するのがやりづらかった。

駅のホームの先とか、踏切とかに自殺防止のために心が安らぐブルーライトが設置されていることがあるけど、ほんとに安らぎを感じる色なのかしらん。色の感じ方は人によって違うと思うけど、俺はブルーライトを見ると余計に悲しい気持ちになる。やるなら淡い暖色系の方がいいと思うよ。

女満別空港から女満別駅まで歩く

女満別空港には1Kmくらい先に西女満別駅というのがあるけれど、列車の乗り入れはしていない。石北本線は単線だし、遅延が起きると特急優先ですれ違い待ちなどが起きやすいから、列車の乗り入れがあったとしても、特に冬は遅延が怖くて利用しにくいかな。

だから公共交通の場合、北見駅までは1600円、網走駅の場合は1050円も払ってバスに乗るかが基本。

でも、一部のひねくれ者や鉄道マニアは駅まで古く選択をする。

一番近いのは西女満別駅だけど、実は女満別市街まで直線距離で約3キロである。普段の散歩コースだって3Kmくらいはあるし、那覇空港でも街中まで5Kmくらい歩いて行くことがほとんどだから、ぜんぜん女満別市街まで歩いて問題ない。

北海道っぽい風景にも出会える。「ぽい」じゃなくて北海道だけど

西女満別駅に行く場合は歩道がないから安心して歩けないけど、女満別市街までは歩道が完備されている。難所などもなくて、1時間くらいで市街地に到着できる。

今回の逃避行では女満別駅の裏側にある例の女満別湖畔キャンプ場を利用する。去年は諸事情でキャンプできず、2年ぶりとなる。

2年前は台風だが低気圧だかで大雨と強風で安物テントのポールと俺の心が折れた。苦い経験を乗り越えて今がある。

今年はその教訓から、またポールが折れたとしても予備のポールと補修道具(と言ってもガムテープと裁縫用のゴム紐)用意してあるし、とりあえず強風はそこまで怖くはない。

コロナ前のお盆の方がもっと混んでいた気がする

大体の場合においては事前にヤマト運輸とかでキャンプ道具を送っておくのだけど、昨今、ガスコンロとかは簡単に送るのが不可能だし、キャンプは寝るだけを基本にすることにしたのでガスコンロは省略、JALの手荷物だけで家からぜんぶ持参してきた。

この方が受け取りに行く手間がかからないし、JALだと預け入れ手荷物は無料だから経済的でもある。

女満別湖畔キャンプ場は80%以上は車利用者のため、車を横付けできる湖近くか、駐車場の近くから埋まっていく傾向がある。残り19%のバイクの人も同じである。

徒歩利用者だと駐車場は関係ないけれど、2年前に大雨の時の経験から、大雨になると大体の場所が水没することがわかっているため、少しの雨だったら耐えられそうに思えて、なおかつファミリーキャンパーの喧騒から離れられるホテル山水側の隅っこにテントを建てた。

まだ網走に行って列車的に帰って来れる時間的余裕があったので、テントを建て終わってから網走に出かけた。調理できないから、寝るだけのテントである。

夕暮れ時のオホーツク海

特に何をするってわけでもなくて、スーパーのBASICで半額のパンとか食事と酒を買って帰ってきた。網走から北見方面の終電は、一応、都会に向かう上り列車だからか20時頃と早いので注意。

2日目 女満別~遠軽

写真から朝焼けなのか夕焼けなのかを見分けるのは困難(これは朝焼け)

朝早くに起きて・・・というより、2年ぶりのテント泊なのでいつにも増して熟睡はできないのだけど、まだ寝静まっている湖付近を散策。

その後、6時頃発車の遠軽行きH100系に乗車。普通列車でも割と通過する駅があるから、普通列車=各駅停車だと思って乗ると痛い目に合うから注意。

もっとも最近の石北本線は快速やら、特急と1分くらいしか時間が違わない特別快速やらで、小さい駅をすっ飛ばして比較的大きな街を短時間で結ぶ方針のようである。少ない客からできるだけ金を取るには長距離を乗せた方がよいという理論で理にかなっている気がする。

遠軽に8時頃に到着。

中央病院の跡地と周辺の民家を立ち退きさせて誕生したメトロプラザに立ち寄る。トイレとかもキレイだし、居場所がない系の地元の子供から大人、旅の人なんかが過ごす場所と化している。

実は遠軽はガンダムの隠れ聖地

ゲームとかアニメとかには聖地と呼ばれる場所がある。

駅側から建物に入ってすぐくらいの所に商工会議所があるのだけど、ここではガンダムのマンホールカードというものを配布しているらしい。

マンホールカードってなんぞって感じだし、ガンダムは特に興味関心もないけれど、ひょっとしたら将来的にプレミアがついてガンダムマニアの人に高値で売れるのかもと思い(嘘)、あとから一応貰いに行った。ダムカードとかもそうだけど、興味なくとも一応貰いたくなる性質がある。

ガンダムのカードを貰う時に800円もするパッケージにガンダムの絵柄が入ったレトルトカレーの購入を勧められたが、これはガンダムマニアの人でも買わないんじゃないかぁ、と今までの人生経験から強く思った。

ちなみに、なぜ遠軽がガンダムの聖地なのかというと、ガンダムの作品に関わった安彦良和氏が遠軽出身だからである。オホーツク地方では原画展なんかもやっていることが多い。

ガンダムに興味がない俺でも知っているくらいだから、全国のガンダムマニアには常識的によく知られているのかと思ったけれど、全国のガンダムの聖地を訪問しているような人でもリストに載っていなかったから、超有名というほどではないのかもしれん。

公式のガンダムのポータルサイトには載っていたけれど。

あと全然関係ないが、今回の旅で出会った女性によく感じたのだけど、オホーツクの女性はグラマータイプの人が多いよね。食べ物が美味しいから? 農家とか漁師しかの知り合いに食料を貰えるから? 都会人的な拒食症気味な人は少ない気がする。

俺にとっての聖地巡礼は願望岩と太陽の丘

地元だから言うけど、こんなとんでもないド田舎でも10年や20年経つと景色が大きく変わる。メトロプラザが出来て中心部の一等地的な場所が駐車場だらけに(笑)

福祉センターも解体されて駐車場になったし、付近のなんとかセンターみたいなところも同じく解体されて駐車場に。鉄道を連想させる名称のメトロプラザのために駐車場が大量に出来るというのはギャグ的である。

キャンプ場の跡地

この場を借りて届かない要望を出したいけれど、遠軽の太陽の丘にあるキャンプ場を復活させてほしい。

コロナ禍でソーシャルディスタンスを理由にアウトドアでそれほど危険がないはずなのに利用中止になり、そのまま流れで廃止となってしまった。

俺がまだ可愛かったガキの頃は、キノコ型のキャビンとかもあったし、小学3年くらいの頃にここで学校行事としてキャンプを思い出もある。

キャンプ場と言っても無人の無料キャンプ場だから設備とはよくないし、一般キャンパーからしたら、よほどこの地に思い入れがないと選ばれない場所だとは思うけれど、なにも廃止しなくてもよかったのでは。

少し前まで「ふるさと納税」で使用用途を公園の整備とかに充てるように指示していたけれど、声が届かなかったので嫌気がさして遠軽町への「ふるさと納税」は辞めてしまった。

まぁ、俺が思うにはキャンプ場廃止の理由は、夜中にヤンキーっぽい車が意味なくやってくることと、子供の頃にヒグマを目撃したことがあるから安全面の問題ではないかと考える。完全ソロキャンプで寝込みにヒグマに襲われたら、誰かに助けを呼ぶのも無理な状況だし。

周辺の市町村はキャンプ場をちゃんと整備していて地元民や観光客で賑わっているのに、キャンプに全く力を入れてくれないのは地元だけに悲しすぎる。正直、メトロプラザとか役場建て替えとかどうでもいいけど、キャンプ場を整備して欲しかった。

女満別、いや網走まで帰ってきた

そんなわけで遠軽ではキャンプできないから遠路遥々、女満別まで帰ってきた。

というより、快速が特急と同じくらい速いもので、女満別も網走も大した変わらないから網走まで勢いで帰ってきた。

実はこの日、遠軽では偶然にも盆踊りのイベントがメトロプラザの駐車場で夜に行われるようであった。昔は願望岩の下のグラウンドで行われていた気がするけれど、トラウマものだし、時間的に相当遅くなってしまうから見ないことにした。

北海道の代名詞とも言えるトウキビ

俺がコメ不足以来、主食としている(?)トウモロコシだけど、いつもは関東産のが1本99円とかで売られているからよく食べるけれど、トウモロコシの本場である北海道のを改めて食べてみた。

こっちの方言ではトウキビという。トウモロコシは全国に方言があって、その数は100を超えるくらいだそうだけど、横浜の人にトウキビと言ったら沖縄とかのサトウキビと間違えられたことがあるので、トウキビだと全国的には通じないのかなと思ったことがある。

北海道産のトウキビの味だけど、コープで1本170円くらいした割には、変色している場所があったり、甘味もそうでもなくて値段の割に期待外れだった。同じコープでは北海道産のスイカも売っていたけれど、同じ値段で隣で売ってる新潟産のスイカの方が糖度が高いという変な現象もあった。

もはや北海道愛があるかどうかで決まるような気がする。

ちなみに俺が思うトウモロコシの一番悪い所は、消化されないでそのまま出てくることが多いことである。

夜に隣にある山水の日帰り入浴に行ったら、お盆のキャンプ客とかで人がいっぱい。空いてると良い所なんだけど、特に脱衣場がこみっこみで嫌だった。

3日目 女満別~網走、網走神社 例祭と蟹カレーの旅

この日は朝一番の列車で網走に向かった。と言っても始発は網走方面は遅くて7時半過ぎくらい。

網走に着いて思ったのだけど、かつて新潟の佐渡で食べたハマナスの実がそこらじゅうに存在しているではないか。

食べてる人は見かけないけど甘酸っぱくて栄養豊富

人は意識していることしか目に入らないというけれど、あんだけ佐渡で注目していたハマナスがいくらでも生えているのだ。

これだけそこらじゅうに生えていると食べる気が起きないのが不思議。網走の人には食べ物だと認識されていない気がするから、食べている所を他人に見られるのは変人扱いされそうで嫌だと思ったというのもあるし、未だにハマナスの実を食べていいものなのか確信が持てていないというのもある。

網走神社の大例祭

6年ぶりにやってきた網走のお祭り会場

なんの事前情報もなしに来ているから知らなかったが、8時くらいにドンドン!と花火の音がした。

スマホで調べると、なんとこの日は網走神社の大例祭なのだという。俺が知らないだけで、毎年8月13日、14日、15日とかに開催しているのだ。

メインは網走中心市街のapt.4の出店。まだ開店前だから人はいないけれど、夜のピークタイムだと平日の澁谷センター街を超えるほどの人混みになる。網走のいったいどこに、こんなに人がいるのかと思うけれど、周辺の大空町とかからも来ているみたい。

さすがに北見の人はあまり来ないかなって感じだけど、昔は現在の網走の場所も含めて「北見」と呼んでいた歴史があるから、由緒正しい北見の地名を持っていかれたことから、網走市民は北見市に良い印象を持っていないのだと某県民性的な本で読んだ。

俺は網走出身じゃないけど、焼き肉屋と居酒屋ばっかりの北見よりも、山あり海あり川ありの網走の方が100倍は好きだけどね。

蟹カレーのために網走に遥々とやって来た

この半年間、網走駅で見かけた蟹カレーのためだけに生きてきた。

半年ほど前に網走に来た時、列車の時間の都合もあったし、色々と気がかりなことがあって蟹カレーを目前にして注文できなかったのである。

網走の蟹カレーとは、駅弁屋とエキナカのレストランをやっているモリヤが提供している料理である。

店内で食べると700円だが、持ち帰りだと500円と今どき相当リーズナブル。

ただ、カレーだから車内に持ち込むのは気が引けるし、待合室で食べるのも気が引ける。そんなふうに思って前回は注文できなかったのだけど、冬季と違って今くなら網走川の河川敷で食べることができる。

夢にまで出てきた蟹カレー

夢って叶うもんなんだな、と思った。

これが半年間、考えない日がなかったほどの蟹カレーだ。

かにめしの駅弁がメインの店が出している蟹カレーだから、まさかカニかまぼこなんか使ってないよね? とか思ったけど、そんな心配は必要なくて風味や触感からモノホンの蟹であることは確かだった。

全国的にも蟹カレーって珍しい気がしたけれど、世界的にはタイのプーパッポンカリーというのがある。

プーパッポンカリーは置いておくとして、この蟹カレーがどうかというと、割と辛みの強いスパイシーなルウなこともあって、蟹の風味は確かなのだけど、蟹の風味をルウが打ち消しているというのがあった。

甘口カレーとかの方がいいような気もするけれど、そのバランスが難しいところだろう。エビが入ったカレーはわんさかあるけれど、蟹を使ったカレーが少ないのはそのへんが理由な気がする。

半年の思いを込められているから厳しめの意見だけど、なんだかんだで旨いは旨い。都会でカレーを食べたら何も入っていなくて500円以上するから、蟹がわんさか入って500円なのは良心価格すぎる。

営業時間が旅行者には結構シビア。店内レストランも休業してる時もある

蟹カレーは店内で食べると700円で、駅弁の窓口で買う持ち帰り用のが500円である。とりあえず、網走の隠れグルメのリストに入れておいた。

大阪では「大阪焼き」では通じない大阪焼き

大阪焼きは東日本でのみの呼び方らしい

そして、もう一つのグルメとしては祭りの大阪焼きである。400円とタコヤキとか広島風お好み焼きより安い。

大体お好み焼きだけど、大阪焼きってなんぞと調べると東日本のみで言われている今川焼っぽい形をしたお好み焼きのことだという。

同じ店か知らないが、6年前にも食べた記憶がばっちりある。美味しいけど、弾力ありすぎて割り箸が折れそうだった。

4日目 女満別~網走~遠軽~生田原

この日は1泊だけ生田原のノースキングに宿泊予約を入れてある。

お盆期間で唯一普通の価格で予約できる日だったからだ。以前は知る人ぞ知る要素だった鉄道利用の助成金を使うのだが、ヤフーニュースに載ったかなんかで利用種が増えているっぽいから、最近はすぐに予算に達してしまい期間限定になつりりあり、地元帰省者が通年で利用するのが難しくなっている。

テントをどうするか迷ったが、撤収や運搬の手間と時間ロスを考えたら、一泊300円を無駄に負担した方が遥かによいと思って、テントはそのままにして出かけることにした。

雨漏りの原因なテントのシームレステープってなんぞ

ぴろ~んとしたのがシームレステープちゃん

現在進行形で解決できていない問題だけど、2日目の夜に降雨量2~3ミリ程度の雨が3時間くらい降った。

その際に昔、最初に使っていたホームセンターの激安テント以来の雨漏りを経験したのである。このテントは雨漏りしないはずのテントなのに「なぜ?」と思ったが、組み立てる時に気にしなかったものの、謎のびろ~んとしたテープの残骸風の何かが原因のようだった。

放置してもいいものかしら、と思ってそのまま設営したけれど、逆に放置しないで何とかする方法もないので無視した。

「テント テープのようなもの」などと検索して調べると、これはシームレステープと呼ぶものらしい。テントは全部かはわからないが、基本的に安物でも高級品でも複数の布が縫い合わされて立体的な形が作られているため、その繋ぎ目から浸水するのを防ぐためにシームレステープが使われているのだという。

シームレステープが剥がれると繋ぎ目部分から浸水するので防水性がなくなる。晴天専用の限定的なテントと化してしまう。

シームレステープの寿命は3~5年程度だという。このテントは最初に買ったのは2017年で1年くらいして、フレームの不具合で保証対応により交換しているから、7年くらい使っていることになる。

2年前に使った時は問題がなかったけれど、2年間放置している間に劣化が進んだのだろう。フレームばっかり気にかけていたけれど、フライシートのシームレステープの方が消耗品で確認が必要だったのである。

良いことを学んだと思いつつ、シームレステープは1千円くらいで買えるから後で買ってみた。現在進行だから別記事にしようと思うけれど、完璧に修理できる気はしない。メーカーに問い合わせても生産終了でフライシートだけ買うのもできないらしい。

ただ、現場だとどうしようもないから、浸水しやすい場所のフライシートの内側にゴミ袋とかを挟み込んで凌いだ。今までテントの防水の仕組みを全く知らなかった。

生田原の仮装盆踊りの熱量は凄まじい

生歌と生太鼓が響き渡る仮装盆踊り会場

日中は惜しむように網走の祭りを30度ほどの気温の中を練り歩き、夕方は遠軽で買い出しをしたりして過ごし、20時頃に生田原に到着。

すると、列車を降りた瞬間から太鼓と生歌が響き渡っていた。ノースキングの隣の広場(駐車場?)で盆踊りのようなものをやっているらしい。

本州だとお盆だからといって盆踊りを個人的に見たことはないのだけど、北海道の田舎のほうってそこらじゅうで盆踊りをやっている気がする。

調べると地域や時代によっても差があるらしく、昔は国が禁止令を出すほどに盛り上がっていた時代もあったらしい。確かに住宅が密集しがちな本州の都会で夜遅くまで太鼓やボンボンやられたら迷惑に思う場合もあるかも。

この仮想盆踊りにかける地元の熱量は凄まじくて、コンテストで順位が決まったりするから、今年こそは去年の優勝者に勝ってやる! みたいな熱い戦いが繰り広げられるようだ。YouTubeで検索したらドキュメント動画があった。

ちょっとした出店も5店ほどあったけれど地元の飲食店とかが出店しているようで、網走の祭りみたいな、いかにも専業のテキ屋風の感じではなかった。

生田原ではゲートボールかパークゴルフをしている老人以外にはまともに人を見たことがなかったけれど、祭りだと普通に暮らしている町民が沢山いるという当たり前のことを感じたりもした。

シングルの洋室が予約されていた

ノースキングにチェックインすると、生活に追われていてあまり確認していなかったが、想定していたアウトバスの和室ではなくて、普段は値段が高いし空き室がないシングルの洋室が予約されていた。和室は2階なのに3階のルームキーだったら変だと思ったのである。

温泉ホテルではあるけれど、疲れているし温泉に行くのが面倒くさい(同じ建物なのにどんだけ面倒臭かったのだろう笑)と思って、入浴は部屋のバスルームで済ました。

それはそうと、ノースキングは遠軽町も関わっている第3セクターとして運営されているが、町の広報誌によると経営は思わしくないという。

そのためなのか、チェックイン客と入浴客の対応で忙しい時間帯でもフロントはワンオペだし、ブラック労働なのか毎年来ているけれど同じ担当者を見たことがない。俺が心配するアレではないけれど、新人っぽい人いても長続きしないで離職しているのかもしれない。

経営が厳しくなるとサービスが低下したり悪循環を陥るというのを感じた。チェックイン時に助成金の用紙の記入を求めたら「(忙しいから)翌朝に渡す」と言われたけれど、翌朝になっても用紙は用意されていないから、改めてその別人の担当者に要望したら、危うく紋別空港利用者向けの助成金の用紙を渡されるところだった。

その場で確認して気づいたからよかったけど、家に帰ってから気づいたら相当めんどうだったと思う。危ない危ない。

現状、用紙を記入したり郵送したりするのが面倒だけど、予め割引された値段で予約できたりとか、もう少しスムーズにならないものかしらん。

5日目 生田原~北見~美幌~女満別

ノースキングではせっかくだからチェックアウト時間ぎりぎりまでダラダラして過ごそうかとも思ったし、お盆限定で1800円するランチバイキングをやっているそうだから興味もあった。

だけれど、イメージ画像のみで実際の料理がわからないし、ランチバイキングをすると日中の時間帯の石北本線がかなり時間が空いてしまう関係で、遠軽にも網走にも移動できなくなるために朝の時間帯に遠軽に立ち寄ってから北見に移動することにした。

ちゃちゃワールドも久しぶりに行こうか悩んだけれど、ノースキングの宿泊者割引(経営が同じ)でも630円するし、たぶん何年か前に行った時とそんなに変わっていないから行くのを辞めた。

JR北海道と同じく、どっちの施設も町(国)の税金的なもので支えられていると思うと、田舎の経営というのは大変なのだと思う。ノースキングだった宿泊施設としては物凄くよいのだけど、駅近とはいえ、普通の人にとってはビジネスマンでも旅行者でも立地条件が悪いというのがあるのだろう。

ノースキングの名前の由来は生田原に北の王鉱山というのが昔あったことが関係しているけれど、ちゃちゃワールド以外にもわかりやすく観光できるような場所を用意すれば、JTBとかのパックツアー客も泊まるのではないかと思う。修学旅行クラスだと温泉があっても客室数が足りないだろうし、個人の旅行者に地域としての魅力を伝える必要があるのではないだろうか。

北見のイトーヨーカドー跡地

かつてのイトーヨーカドーの建物

北見はこれといった用事はあるわけがないが、西北見駅で降りて三輪の方を目指すことにした。イオンに潰されたイトーヨーカドーの跡地を見ようと思った。

聞けばイトーヨーカドーは北見どころか北海道から撤退したという。札幌にはアリオは未だあるのに、中心テナントのはずのイトーヨーカドーは撤退しているという変な状況。

まぁ、俺に言わせても近所にイトーヨーカドーとイオンがあるけれど、イトーヨーカドーのセルフレジは使いにくいし、有人レジは長蛇の列になりがちだから買い物を避けているというのがある。イオンも高いし、商品的にはイトーヨーカドーの方がマシだけど、それでも買い物しづらいのが致命的。

北見をぶらついて腹も減ったし、名物的な塩焼きそばか、最近推しているナポリタンを食べようと思ったけれど、実際、店の前に行くと食べたくなくなるという不思議な気持ちを経験した。

結局、どちらも食べず。手持ちのメロンパン(だったかな)で小原を満たし、ぶらついてみたかった美幌の街に向かった。

美幌のぶらつきについては後日、別記事にしようと思う。気になっていた美幌のキャンプ場視察と、荷物を送るか検討してやめたクロネコヤマトの美幌営業所などを視察した。

6日目 女満別~西女満別~羽田

この日は朝9時台のJALで羽田に帰るため、早朝から帰り支度を進めた。女満別と北海道にもしばしのお別れ。

最終日は面倒だからホテル泊も考えたけど、早朝なために交通トラブルとかを考えたら空港まで歩いて行けるキャンプ場の方がいいと思った。

キャンプ場から歩くつもりだったが、よく考えたら女満別駅から西女満別まで列車で移動してもいいわけで、6時半頃の列車で移動した。6時の始発だと西女満別は通過して偉いことになるので注意。

長いようであっという間の6日間の旅だった。個別に色々と思ったことは後日、別記事で投稿しようと思う。

で、タイトルに入れておきながら言及するのを忘れかけていたけれど、この旅では各所で暑さで気が狂ったかのようなエゾリスたちをよく見かけたのも思い出の一つ。

旅モノ

飛行機でのキャンプ旅がやりづらくなった昨今を嘆く ~ぜんぶ安物モバイルバッテリーのせい~

こう見ても俺は意外とANAとJALだったらJAL派(笑)

近年、様々なことが“やりにくい世の中”になりつつある。

普通に炊き立てのご飯を食べるという、日本人なら当たり前のことすらもやりにくいし、飛行機を使ったキャンプも以前よりやりにくくなったことの一つだ。

10年前と比べて、どのへんが近年やりづらくなったかを見ていこう。

キャンプで沢山持っていきたいモバイルバッテリー

人里離れた場末のキャンプ場でキャンプをするとなると持っていきたいのが沢山のモバイルバッテリー。

10年前だったらスマホ依存症の人はそれほどいなかったら、モバイルバッテリーというものが重症の人しか持っていなかったと思うけれど、近年では大容量かつ低価格の粗悪品のモバイルバッテリーを誰しもが持つようになった。

この粗悪品のモバイルバッテリーというのは危険物扱いで、現代では粗悪品かどうかに関係なく、全てのモバイルバッテリー全般が危険物として扱われている。

世界的に起きていると思うけれど、近隣国では韓国で乗客が航空機内に持ち込んだモバイルバッテリーが炎上して火災事故が起きている。

そのため、日本の航空会社や運送会社がモバイルバッテリーにピリピリしているのが現状。

航空機ではモバイルバッテリーの預け入れは不可なので、うっかりスーツケースに入れたりはできない。

機内に持ち込む場合も目の届く場所に置かないとならない。

ヤマトの宅急便で送る場合も超面倒臭い

飛行機キャンパーなら事前に荷物をヤマト運輸などで送っておきたいものだが、色々なものに寛容だったヤマトすらも近年ではモバイルバッテリーやリチウムイオン電池を内蔵した物品にはビビりまくり。

送ること自体は可能ではあるが、型番的な番号を書いたりとか、もはや気軽に送れる物品ではなくなったようだ。

キャンプガスとかの類を送るのは実質不可能

当サイトのメインコンテンツである自転車旅行記を読んでくれている諸君なら知っての通りだが、10年以上前だと普通に宅急便で往復ともにキャンプ用のガスコンロ(ストーブ)やガスボンベとか燃料を往復で送っていた。

ヤマト運輸は割と最近まで認められていたけれど、モバイルバッテリーの件もあってか、新品以外のガスボンベの類は送れなくなってしまった。

ゆうパックはそもそも遅れない物品とされていたけれど、ゆるい郵便局だとガスボンベと品名に書いても送れてしまっていた・・・昔は。

ところが、ゆうパックは「アウトドア用品」とか「キャンプ道具」とか品名に書いてあると、全部の内容物を書き出せ!と言われてしまう始末(笑)

以前は普通に送れていたものが、こうも変わってしまうのは不思議なものである。

ちなみに、このへんの法律が改正されたらしく、やりづらい世の中だからと言って無申告でこっそり危険物を送って事故が起きた場合は送り主の責任を負うことになる。やりづらい世の中だが、自分のためにも絶対にこっそり送ってはいけない。

比較的マシな方法はJALで持ち込みだと思う

国内のクソみたいなLCCを100回くらい乗っている俺からすると、預け入れ手荷物がある場合とか、窓際じゃないと嫌だとか、1か月以上先の予約でも問題ないという場合は、節約派でも無理してLCCを使わずにJALに乗った方がいいと思う。

1か月先の予定がわかるのだったら、行先にもよるけれど預け入れ手荷物の追加料金とか、窓際席の指定料金とかを考えたら、LCCもJALもそんなに変わらないし、場合によってはJALの方が安い場合すらある。

キャンプ用品はガスコンロの類は機内持ち込みも預け入れも不可だから諦めつつも、最低限のテントとか寝袋とか、ハサミとかナイフ類は預け入れできるから、割り切って上手いことやるしかない。

モバイルバッテリーも普通にスマホ用として売られているようなものは機内持ち込みとしては複数個持っていけるから、頑張って持っていくしかない。

キャンプガス関連は諦めた方がいいけれど、100均で固形燃料も買えるし、現地調達で金をかけずとも意外とちょっとした料理はできたりもする。

ちなみに、固形燃料も危険物扱いだから飛行機は無理だよ。

てか、ゆうパックで送るの辞めたけれど、割と距離のある郵便局までキャンプ道具の箱を徒歩で持っていったから、まだ腕がプルプルするよ(笑)

どうしてもキャンプ用品を送るのだったら絶対ヤマトがオススメ!! ゆうパックは内容物ぜんぶ書かされるよ(笑)