副業

WEB制作

【初心者ホイホイ】副業として注目されるWebデザイナー(笑)が架空の産物でしかない理由

注意! Webデザイナーはこんな仕事ではありません(笑)

夢や憧れを持つこと自体はそんなに悪いことではない。むしろ、生きる原動力になる場合もある。

しかし、時としてそれが単なる憧れであったり、現実逃避の道具となってしまう場合もある。もっと酷い場合は詐欺や洗脳商法の餌食になってしまうこともある。

そう、昨今テレワークや副業として何だか架空の華やか職業としてでっち上げられたWebデザイナー(笑)のことである。

なにを隠そう、筆者は10年以上前から企業でWebデザイナーをやってきたので真実を話すことができるため、「副業 テレワーク Webデザイナー」とかで辿り着いた初心者さんには一読を勧めたい。いや、現実なんてどうでもいいから架空の夢の世界で生きたいというなら読む必要はないが。

Webデザイナーを勧める嘘ばかりの電子書籍が溢れている

なにげなく某アマゾンの電子書籍読み放題サービスを眺めていた時のこと。

「あなたにオススメ」的な項目に「副業Webデザイナーで楽々30万稼ぐ」みたいなしょうもない書籍が何冊も出てきた。

会社勤めでWebデザイナーをしてきた立場から言っても、まともな社会人の常識からしても、30万円稼げる真っ当な職業というのは存在しない。まずそこに気づかないといけないが、夢見る夢子ちゃんには通用しないのだろう。

無料だからと実際に書籍をめくってみると、有り得ないことのオンパレード。

初心者をだましてどうするかといえば、怪しい情報商材かなんのQRコードへのリンク。信じるか信じないかはあなた次第とか書かれて、まさに情報商材と言わんばかり。

うーん。何年も飯を食ってきた仕事が初心者騙しの悪い商売に利用されているのは気分が悪いなぁ。

Webデザイナーと言えばプログラミングやマーケティングも込みの総合職だが、この書籍で言う夢見るWebデザイナーは、なんと時給1000円のバイト君が期間限定でやるようなPhotoshopとIllustratorだけでバナー制作やグラフィックのデザインをすることで楽々月30万円稼げるのだと(笑)

単純労働Webデザイナーの時給1000円のバイトで月30万円稼ぐとしたら、単純計算で月350時間ほど働かないといけない(税金や社会保険考慮済み)。休みなく30日ずっと働いても1日10時間以上も働かないといけない。もちろん労働基準法違反だし(笑)、単純労働のWebデザイナーが月30万円稼ぐのは現実的にはどうやっても無理なことがわかるだろう。

副業とかフリーの場合は、途切れなくプログラミングのできない「なんちゃってWebデザイナー」が職務遂行できる仕事が350時間連続で次々と受注できる可能性は限れなく低いし、雇われでも特定の仕事だけが連続することは少ない。

実際、Webデザイナーはプログラマーでもある

本をよくよく読むと「プログラミングは挫折する人が多いけどWebデザインは覚えやすい」みたいなことが書かれていた。いや、Webデザイナーはプログラミング(HTML、CSS、JS、PHP、各種フレームワーク、CMS設計など)が仕事のメインなんだけど(汗)。

ちなみにHTMLやCSSはプログラミングじゃないという考え方も昔はあったけど、今は変数や条件分岐なんかもあるし、実務ではPHPなど本格的なプログラミング言語で作られたフレームワークとセットで使う場合が多い。「Webデザイナー=プログラミングする仕事」と思うのが正しい理解だ。

確かに世間一般の初心者からすると「Webデザイナー」のイメージは画像とか見た目の話なのかもしれないけど、そこがまず大きな誤解である。

Webデザイナーの仕事は「設計」すること

デザインという用語を調べるとわかるが、日本人英語的な意味とは裏腹に、デザインとは設計のことである。

Webデザイナーとはバナーとか画像のデザインをするのは仕事の5%あるかないかで、仕事の要になるのはWebを使ったビジネス全般を設計すること。集客して金を稼ぐまでのこと全てのことがWebデザイナーの仕事なのだ。そのためのツールとして使うのがWebなだけで、一般的なビジネスマンとなんら変わらない。

それをなんでだかバナーとかのデザインをする人=Webデザイナーと、仕事の5%だけを強調して初心者ホイホイしようとする書籍などが溢れているのである。

専業主婦が参入してきた業界に未来はない

ここからは余談になるけど、10年くらい前だろうか。ストックフォト(よく知らない人は調べてね)という商売が週刊誌かなんかで主婦でもできる副業として紹介されたことがあった。

それまではプロやプロに近い人が仕事としてやっていたものが、みるみるうちに無料同然で取り組む主婦とかが参入してきて、価格の大幅下落が起きた。イメージで言うと仕事の価値が一気に1/10くらいまで下がったのである。

それと同じことがWebデザイナーの界隈でも起きないかと心配している。

まぁ、前述の書籍のように、ねじ曲がった架空のWebデザイナーしかターゲットになっていないので、まともなWebデザイナーには影響しないだろうけど、バナーしか作れないような副業や主婦バイトレベルのWebデザイナーはゴミのように量産されすぎて、単価が1/10くらいになっちゃっているのではないかと思う。

未だに職業訓練とかで初心者が量産されているし、副業やテレワークのお手軽職業扱いされても困ってしまうのだけど。

まとめ 横文字の職業は初心者を騙しやすい

今回は副業やテレワークをしたいWebデザイナー初心者に届けばいいなぁ、というお話をしてみた。

コンサルタントとかもそうだけど、横文字の職業は夢見る夢子ちゃんを騙すのに都合いいんだろうなぁ。「Webデザイナー」なんて英語まで混じっちゃってるし(笑)

投資

サラリーマン投資家の9割以上が損失を出す明解な理由

サラリーマン投資家の9割以上は投資に手を出しても損失を出しているという。投資はやらない方がマシなわけで、そもそも投資は誰にでも儲けられる手段ではないというのが前提。

日本だと金を稼ぐこと自体も悪者扱いされたり、投資で飯を食っているなんて言ったら白い目で見られる時代もあったわけだ。

大抵の人は投資をロクに勉強したこともないのに、投資すると儲かるという前提で投資を始めているという現実があるだろう。老後資金2千万円問題の時も国が投資を勧めていたが、投資のスキルも現実も知らないで酷い目にあう人が増えないか心配だ。国にしたら知ったことではないのだろうが。

一つ言えるのは、投資は上司や取引先にペコペコしてYESマンになっていればお金が貰えるサラリーマン感覚では、まず上手く行かないのだ。

サラリーマンが投資で失敗する最大の理由

それは、サラリーマン業があるから。

サラリーマンと言っても色々あるが、日本株であれば平日の日中、つまり9時~15時に東証のマーケットが動いているわけだが、平日の昼間に働いている真面目なサラリーマンだったら、相場に入るのが難しい。

相場に入ると分析すべき項目は沢山ある。サラリーマン投資家が上司にサボってるのがバレないようにするには、短時間で株の売買をこっそりしないといけない。株の取引とは、銘柄選びと、売買タイミングの選択が全てだ。

しかし、横目でサボりながら後ろめたい気持ちでそれらをやっていたとしても、十分な銘柄選びなどできないだろう。タイミングに関しては言うまでもない。会議など打合せ中に急騰、急落があっても対応できない。

結果、不利な条件で売買することになり、損失を出してしまうのだ。残業や付き合いでサラリーマンは拘束時間が長い。相場が閉まれば翌日の投資銘柄を探したりしないとならないのに、それがロクにできないのがサラリーマン投資家だ。

ナイトセッションや売買予約もあるけど

「日中取引できなくてもナイトセッションがあるよ」とか「予め注文を出しておけば?」と思うなら、それは相場の厳しい現実を知らない。積立貯金にでも精を出した方がいい。

東証が閉まった後もナイトセッション、またの名を夜間取引といって、夕方~深夜にかけて日本株の取引きができる場合がある。場合がある、というのはナイトセッションに対応した銘柄は限られているからだ。

それに日中のような活気はない。売買というだけあって、株の取引きというのは買う人と売る人がいるから成立するが、参加者が少ないために希望の価格で売買できないことも多いのだ。

日中でさえ、日本株は人気銘柄やランキングに載っているような注目されやすい銘柄を除けば、ほとんど売買されないような銘柄も多い。

売買予約に関しては相場が閉まったに注文を出すわけだから、必ずしも希望の価格で約定するとも限らない。翌日の朝になって急騰したとしても、急騰前の価格で約定してしまって、儲けのチャンスを逃してしまうことが多い。

サラリーマン投資家は不利

東証が開いている時間にリアルタイムでじっくり取引できないサラリーマン投資家は不利であり、損失を出す人が大多数なのはわかっただろう。

まぁ、そもそも投資でサラリーマンとしての収入よりも稼げるなら、アホみたいな上司や会社と付き合ってストレス貯める必要もないし、大体のサラリーマンは辞めるはずだから、9割以上のサラリーマン投資家が損失を出すというデータも信憑性があると言えるだろう。