埼玉

コネタ

【歴史】埼玉にも昔は海があった

よく「埼玉には海がない」と思われがちだが、昔は埼玉にも海があった。(写真は想像)

その証拠に県内各地で、海洋生物の化石などが発掘されるなど、学術的に証明されている。

埼玉県立歴史と民俗の博物館で勉強してきた

埼玉県立歴史と民俗の博物館は、昔から「東京の奥座敷」とも言われる大宮公園に隣接している博物館である。

大人300円と博物勘としてはリーズナブルだから「しょぼいのでは?」と不安だったが、意外に充実した内容だった。

特に縄文時代周辺の発掘資料が充実しており、さすがに首都に近いので、歴史の教科書で学んだような内容に近いので、新たな発見というのはそれほどなかったが、300円にしては展示物は立派だと思う。

ちなみに、この周辺地域は、かつて東京の盆栽家など、芸術家や富豪などが良い環境を求めてこぞって引っ越してた地域でもある。一定以上の教養がある人には常識だが、埼玉はテレビ、雑誌等で言われているネガティブなミーハー的イメージとは裏腹に、実際には関東地方有数の高貴なる土地なのだ。

縄文人の平均寿命は31歳

展示物のどこかに書かれていて、個人的に結構どきっとしてしまった。

だって、縄文時代だったら、平均的な寿命だったら、もう私は死んでいる。

やはり、生活環境の厳しさや、食生活、医療技術等によって、本来、自然に近い生活をしていると人間は30歳くらいが平均寿命なのだろう。アフリカの貧しい国とかも、それくらいの平均寿命だった気がする。

地方ではいくらでも保育所があるが、東京みたいな非人間的な街では保育所が足りなくて問題になっているようだが、少子化より高齢化の方が私は問題だと思っている。

資源問題やエネルギー問題などもあるし、地球上の生き物で最も自然にダメージを与えるのは、知る限り人類だろう。

平日の昼間の住宅街や公園、地方の小都市の街中とかは、本当にどこに行っても年金生活(?)の高齢者ばかりだ。労働者人口が減っていることを考えると、高齢者だらの社会では年金が破綻するのは当たり前で、大企業では65歳以上の定年退職者の再雇用とかで、未来あるはずの若者の働き口が減るし、平均寿命がべらぼーに長くなったのは、地球にとっても人間社会にとっても、あまり良いことではないと思う。

コネタ

埼玉の奇跡、百年味噌ラーメン マルキン本舗

どうして下手な北海道のラーメン屋より何倍も旨い味噌ラーメンが埼玉で食べられるのか不思議な、百年味噌ラーメン マルキン本舗を紹介。

この店はラーメン通の美容師さんに以前紹介して貰い、何度か食べに行っている。

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JR南越谷駅から程近い場所にあるラーメン屋。この界隈では有名な店だが、特に行列が出来たりはしないので、普通に食べにいける。

なにより不思議なのが、今どきの濃厚&太麺な北海道風ラーメンが、こんな埼玉の住宅街で倉庫街で工業地帯的なところにあること。

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看板メニューの百年味噌ラーメン。麺も具もスープも実にしっかりしている。チャーリーは分厚くて、1枚1枚焼かれており、チャーシューだけをテイクアウトする人もいるくらい。テーブルには唐辛子、胡椒、ラー油、おろしにんにくが一通り備え付けられており、抜かりがない。

甘めで濃厚なスープは、札幌のすみれや純連に近いものがある。価格は税別750円と、この味にしてはリーズナブルだ。

 

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通勤・通学の途中にあるような人で味噌ラーメンが好きな人は、行って損はしない名店だと思う。

Extra Stage3 首都圏編

【海上ルートあり!!】首都圏 1都3県周遊サイクリング 残酷物語♪

あまり知られていない首都圏周遊ルート

ふと地図を眺めていたら、埼玉→千葉→【フェリー】→神奈川→東京→埼玉・・・という、首都圏周遊コースを発見したことに端を発する。

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結論から言おう。

東京23区や神奈川みたいな大都会でサイクリングなんかやるもんじゃない。得られる快楽の何百倍もの苦痛が待っている。

サイクリング的な目線で言うと、埼玉と千葉は平坦な道が多くて少し郊外に行けばすぐ人口密度が希薄になるので、サイクリングに向く。しかし、神奈川は前々からそんな気はしていたが、実は地形的に長崎よろしく、坂だらけである。山の斜面にマンションを建てたり、市街地の国道がトンネル続きだったり、埼玉ではまず有り得ない状況。

東京23区、特に山手線の内側でサイクリングをするのは、ほとんど罰ゲームか精神修行の部類。ベンツやレクサスみたいな高級車が行き交い、金の亡者のようなエリートサラリーマンが肩で風を切っている。サイクリングを楽しめるような風景は全くないのだ。

狭い歩道は人だらけ、車道も路肩が狭くて路上駐車の車だらけで、いったいどこを走れば・・・という状態。サイクリストの出る幕なし、と思わされる次第なのでござんす。

コバトン県→チーバくん

12月某日、寒い冬の朝である。どうやったら寒い冬に快適にサイクリングできるのか模索中である。私は寒がりなので、基本的には全身暖かい格好にする、というのが今の所の結論。具体的にはフリースの上に温かいアウターで風を防ぐ。下半身も暖かい裏地の付いたウインドブレーカー着用。

ユニクロのヒートテックのタイツも試したのだが、自転車を漕いでいる限り、冷たい風が脚に当たり続けるためか、ほとんど『ヒート』しなかった。ヒートテックじゃないタイツも同様。

頭部はニット帽で防寒。防寒しないと寒さで頭痛がする。まぁこんなふうに暖かい格好にすると、まぁ暖かいわけだが、どこかの段階で汗をかくほど急に暑くなる。『寒い』が急に『暑い』に変わる。汗をかいて冷えると風邪を引くリスクが高くなるので、汗をかく直前ぐらいで体温調節しないとならない。夏みたいにずっと暑い方がまだ快適で、春夏秋の3シーズンに比べると、冬のサイクリングは過酷だ。

コバトンからチーバくんまでは国道16号線を経由。成田空港に行く時と全く同じで、小室の交差点を無視して千葉市へと進む。

千葉市では動物公園に偵察に行ったが、駐輪場と動物園までが異様に遠く、名護のネオパークオキナワみたいにスカスカの広い駐車場だったので入園しなかった。

チーバくん内

千葉市から更に国道16号線を南下して、木更津方面へ進む。

千葉市はそこそこ都会だが、少し都心を外れると北海道と見間違うような景色になる。海は見えないが海岸には火力発電所や製鉄所のような工場が立ち並び、石油のような匂いが漂っている。

途中、ドンキホーテでお菓子やジュースを買い、少しだけピクニック気分になる。夜になってさらに寒い。冷たい風が体力と気力を奪う。

お菓子しか食べないわけにもいかんので、ここいらのチーバくん名物、竹岡式ラーメン500円を食べる。30人くらい入れる広い店内に広い駐車場だが、客が自分以外に2人しかいなかったので、ラーメンはものの3分で出てきた。醤油ベースで期待値が低かったから、そこそこ美味しく感じた。少なくとも、チーバ県民の味覚を疑うということはなかった。ただし、量が少なくてライスを頼みたくなる程度の量だった。頼まなかったが。

街灯がないような不安な道を走ること数時間。寒いし暗いし、およそ何にも楽しくはないのだが、木更津市内に入った模様。写真の近くの場所に自転車では通れないが、東京湾アクアラインの入り口がある。東京湾の反対側の川崎に行けるらしい。

夜間でしかも寒いと、絶対にクギとかガラス片を踏みたくないので運転に神経を使う。冷風吹き荒れる真冬の屋外でパンク修理したくないのでござる。

木更津から10Kmくらい南に行くと君津という街がある。製鉄所の街だ(たぶん)。

君津には房総半島最南端(たぶん)のネットカフェ、自由空間の君津店がある。1日目はここまで。もう走れない。ちなみに木更津までの区間の国道16号線は快活クラブというネットカフェチェーンが大量にある。

東京湾フェリー

翌日早朝、日も昇らない午前4時、フェリーターミナルへ自転車を走らせる。普通、夜より日が昇らない早朝の方が寒いのだが、屋内にいたからか昨日より少し暖かい気がする。でも寒いので、完全防寒。

午前4時や5時でも、木更津方面に向かう車が時折走る。真っ暗ちゃんな道かつ、歩道や路側帯がない道路。交通量が少ないのと、アップダウンがそれほどないのはありがたい。

三浦半島の横須賀に渡る第1便は6時20分。1時間おきにあるので、遅れてもいいが、自宅まで帰ることを考えると1時間は貴重だ。割と飛ばし気味で走ると、フェリーターミナルへ到着。

横須賀行きだから、通勤客みたいな人が結構多いのかな? と思ったが、うつろな目をした客が数人いるだけだった。MAX500人くらいは乗れそうな船だったので、ゆったり過ごす。今まで乗ったことがあるフェリーに比べると、自転車をどう乗せたらいいかなど、全然案内がないし、受付係がずいぶん乱暴な感じがした。

フェリーターミナルの外にいた地元風なおじいさんに、方言なのかよくわからんが聞き取りにくい言葉で『フェリーに乗るの?』みたいなことを言われた。このおじいさんに自転車の置き場所などを雰囲気で教えて貰ったが、教え方が適当であまり参考にならなかった。親切を装って罠にはめるというのも、人間社会では在り得ることなので、敵か味方かよくわからん人にモノを教えてもらうのは嫌いだ。

フェリーでは誰もいないので一番前の席に座っていたのだが、『うわっ、貨物船に衝突する!!』と船長の何倍も緊張するような場面があった。素人目にはぶつかるんじゃないかと思うようなくらいで、目の前を貨物船が横切った。東京湾は渋滞気味なのだろう。

40分ほどで横須賀に到着。神奈川県に自転車で来たの初めてだわ。『釣り禁止』と書かれているが、釣りをやっているおじさんが沢山いる。折り返しでチーバ方面に向かう人たちは、なぜか沢山いた。アクアラインの開通で3隻体制だったのが2隻体制に減便したらしいが。

横須賀は港付近だけは、そこそこ走りやすかった記憶がある。

しかし、関東平野の市街地には山なんかないと思っていたが、横須賀はトンネルが連続的にあったりして、まだまだ道中長いのに、走り始めからうんざりするような道が多かった。車道を走りたい所だが、2時間くらいしか眠っていないし、昨日も140Km走って疲労しているし、車やバイクに派手に引っ掛けられてしまい、二度とオウチに帰れない気がしたのである。

横浜に来ました

なんとか頑張って横浜入り。埼玉や北関東は大体のところを走ったから、いずれ横浜方面にサイクリングしたいなとは思っていたけど、南側から横浜入りするとは思わなかったわ。横浜では本当は自転車で街を見て回りたかったが、眠いし疲れたし、もう早く家に帰りたいと思った。

横浜では通りかかったダイエーで前輪のブレーキシューを交換。擦り切れて異音が発生していたからだ。

ロードバイク用と書いてあったが、税込み590円くらいの安物。家に帰ってから整備すればいいと思ったけど、今考えるとここで交換して正解。小刻みなブレーキングができないと、横浜や東京の街は危なくて走れない。

横浜の曙町付近。埼玉では国道16号線と言えば、田畑が広がるのどかな田園風景なので、これが国道16号線なのかと我が目を疑う。

ささやかながら横浜観光。精神2、体力残り1で瀕死状態だが、日本一高かった時代もあるランドマークタワーで記念撮影。仕事とかで何回も来たことはあるんだけどね。

さて、横浜からは埼玉に帰るだけ。しかし、どう考えても東京を縦断しないとならない。東京を縦断して埼玉入りするまでの距離は20~30Kmくらいだろう。大変なのは目に見えているから、どうせなら国道1号線を走ってみたいと思った。

横浜から川崎までの道も難儀であった。やがて県境へ。ちょっとした憧れの多摩川サイクリングロード。走ってみたかったが、ここを走っても多分埼玉には相当な遠回りになるので辞めておいた。

私はこのあたりの土地勘が全然ないんだけども、道東生まれの元札幌市民がぼわーんと思ったレベルとしては、豊平川のあたりをもう少しぼわーんとした感じだなと思った。県境だから都会というほど都会でもないし、だけど工場とか大手企業の研究所とかが多い。

東京に来ました

首都に入る。もうこの橋を渡った瞬間から、東京の街は全く自転車向きじゃないことを思い知ることになる。部分的に自転車レーンなどはあるが、経済発展重視の首都は自転車みたいな、税金が取れない乗り物には関心がない。

考えたら、そのへんのおじさん、おばさん、学生とかは、法律で禁止されているのに傘差したり、音楽聴きながらとか、スマホいじりながら自転車乗ってたり、車道走るのか、歩道走るのかも未だはっきりしない国だ。

金持ちの偉い人からしたら、自転車なんかどうでもいいのだ。

首都を走ればわかるが、日本は自転車に対して真剣に向き合っている国ではない。

首都高速道路の側道のようなところ。別に近道をするために抜け道を走ってるとかじゃなくて、道なりに走ってたら、ここしか通れる所がなかったから。

たぶん、この写真が全てを物語っている。この国の首都は自転車で走って楽しい場所ではない。

東京や神奈川の走りにくさ、ストレスは尋常ではない。

山手線も停まる埼玉県南部のターミナル、池袋駅付近。跨線橋ひとつ探すのも一仕事・・・。

東日本大震災でJR東日本が全面運休して駅から利用者を出て行けと追い払った時、私は都心から歩いて帰ったのだが、自転車や徒歩だと電車では見ないような景色、地名をよく見るのでありきたりな東京でも知らない街に思える。

でも、こういうサイクリングは楽しくないので、もう最初で最後にしたいかな・・・。

おわり