うんざりはしたが実際は泣いてないし、わざわざ玄人向けと書かなくても、このご時世にDrupalを使うのは玄人しかいないと思うのだけど、ローカル環境にDrupalの現時点の最新版であるDrupal-10.2.6をインストールして感じたことをありのまま書くぜ。
前提環境
・そのへんのWindows10
・Drupal-10.2.6
やりたいこと
原理的にはWordpressが動くようなそのへんのWebサーバーでもDrupalは動くはずだけど、得体の知れないCMSをぶっこんでトラブル沼にハマりたくないため、何かあったらフォルダ丸ごとデリートすればバイバイできるローカル環境でDrupalを試したい。
そのへんのWebサーバーにインストールしたというSEを名乗る人でも心が折れたという記事を読んだこともあり、ローカル環境の方が試すには最適と判断。
想定する読者
なんちゃってWebエンジニアとか、底辺Webデザイナーの範疇にある玄人。
その他、Drupalに手を出している訳ありの人。
MAMPで試して撃沈した
CMSが動作するローカル環境を作るにはいくつかの方法がありが、イージーかつ有名なのはXAMPPやMAMPというツールを使う方法。
どっちも使ったことはあるが、何となくシャレてるっぽいMAMPをチョイスした。よく知らんくても有名ツールなので検索すればインストール方法などは調べられるはず。
ただ、この「何となく」というのが大失敗の元だった。
XAMPPとMAMPは似ているようで内部の処理は色々と違うらしく、トラブルシューティングしつつインストール画面を出したまではいいが、いいところまでは行くのに最終のインストール段階で進行バーが止まってしまう現象が多発。
リトライして5時間粘ってもインストールできなかった。粘り強さは大事だと思うけど、先人からのアドバイスとしては1時間くらい粘ってダメだったら他の方法を考えた方がいい。
たぶん、MAMPのスペック的な相性が悪くてインストール中に固まってしまうのであろう。
XAMMPではあっさりインストールできた
あっさりでもないんだけど、MAMPで設定面のノウハウがあったせいで30分くらいでインストール完了できた。
こっちもこっちもトラブルシューティングは必要だったけど、ネット検索で必要な情報は手に入った。
めでたく、Drupalの初期画面に辿りつけた!
う~ん、Wordpressだったら簡単インストール機能とかでどんな初心者でも5分10分でインストールできるから、5時間半かかるDrupalはこの時点で99%の人間はチョイスしないだろうというのが実感できる。実際、シェアがそんな感じだしね。
Drupalで感じたことをありのままに
使いにくいものは世の中から廃れていくというのを実感した。
管理画面とかカスタマイズとかはもちろんのこと、投稿画面ですらも直観的にはよくわからないユーザーインターフェースだ。とっても取っつきにくい。触ってりゃ、そのうちわかる感じがしない。
かつてWindows Phoneというものがあったが、PCの主流OSを使っているメーカーの製品だというのに使いづらいために普及することがなかったのと似ている。
人間は堕落する。
イージーで簡単なもの(2回)だけがチョイスされて生き残るのである。
ただ、そんな使いにくいプロダクツであっても玄人の現場では必要とされることもあり、Drupalはメジャーではないものの業界大手の企業等の公式サイトで採用されている例もある。
エラーメッセージで検索したりしても出てくるのは日本語だと相当古いバージョンのものが中心だし、英語の情報ですら少ない。
これを保守したり開発できるのはガチの玄人って感じだろう。