自転車旅行

自転車ノウハウ

今日日、自転車旅行の宿泊先はホテルでも全然OKだと思う理由

自転車旅行というとキャンプ道具一式を積み込んで何がなんでもキャンプで突き通す・・・というのは一種の信念のように感じなくもない。

自転車旅行の初心者はもちろん、それなりの経験者であってもフレキシブルにホテル泊を取り入れて、快適な自転車旅行が今日日のサイクリストのあるべき姿ではないかと考えてみるコーナー。

キャンプツーリングは費用を浮かすためだった

当サイトのメインテーマである自転車旅行でも、最初こそネカフェやホテル泊だったものの、回数を重ねて自転車旅行の勝手がわかり、長期にわたる日程ではキャンプツーリングを取り入れた。

それは様々な理由があるが、自然に親しむためというよりは、どちらかというと宿泊費を節約するためだった。夏場の北海道のビジネスホテルは宿泊費が高い傾向があるので、安いホテルでも1泊4千円~5千円くらいかかってしまう。

例えば、ツーリングの日程が10泊だとすると、宿泊費だけでざっくり5万円もかかってしまうのだ。一人用のツーリングテントだったら、一流ブランドの高給テントが余裕で買えてしまう。しかも、テントなら20泊でも30泊でも使えば使うほど、1泊当たりの費用が安くなる。

少なくとも筆者の場合、ホテルではなくてテント泊を取り入れたのは宿泊費を浮かすためという理由が大きかったのだ。

テント泊のデメリット

自転車でのキャンプツーリングの場合、デメリットはどのようなものがあるのだろうか。

まず挙げられるのは、天候の影響をモロに受けることである。雨や強風など悪天候の場合は楽しくない。台風などの場合は危険を伴ったり、キャンプ場が閉鎖になる場合もある。そうなると宿泊地を変更したり、無理な行動を強いられることになるのだ。

ホテルの場合は一般的には15時くらいから深夜近くまでチェックインできるが、キャンプ場は場所にもよるがチェックイン時間が結構シビアだ。自治体公営のキャンプ場なんかでは17時や18時くらいで受付が終わってしまう場合も少なくない。

無料のキャンプ場だと公園みたいに常時開放されていることが多いが、ハイシーズンの場合は混みあっていて良い場所が確保できなかったり、遅い時間だと暗闇の中でテントを設営しないとならない不便がある。

また、テント泊は慣れている人でも、寒かったり暑かったり、風や雨、動物の鳴き声などでゆっくり寝られないことも多い。体力が命の自転車ツーリングでは、寝不足や疲れの蓄積は命取りにもなり兼ねない。

荷物が増えたり自転車に専用の装備が必要なことも

もう一つ挙げられるとすると、テントや寝袋などキャンプ道具一式を自転車に何らかの方法で積載しないとならないデメリットもある。

普通のロードバイクやクロスバイクには、そういった荷物を積載する装備がないので、自分で自転車に遇った積載するための装備をカスタマイズしないとならない。

飛行機輪行で自転車をキャンプ地まで運ぶ場合は、ガスバーナーや燃料の類はクロネコヤマトで別送しないとならない手間もある。ちなみに、ゆうパックでは規約で燃料の類は送れないはずなので注意。

全日程ホテル泊や部分的にホテル泊も全然OKだ

自転車旅行に拘りがあるサイクリストほど、キャンプツーリングに拘ってしまいがちな気がする。

それが宿泊費を抑えるためなら経済的な合理性がある。しかし、特に大きな理由もなく不便なキャンプツーリングを選んでいるだけだとしたら、自転車を移動手段だと考えてフレキシブルにホテル泊を取り入れてみてはいかがだろうか。

ホテル泊ならではの自由度や快適性、時間や精神的な余裕が生まれるのだ。

頑なにキャンプツーリングに拘っている自転車旅行者を見かけると、そんなに風に余計なお世話ながらに感じてしまうことがあるのだ。

自転車ノウハウ

飛行機輪行をサクッとできないものかアレコレ考えてみる

かつての飛行機輪行前の準備の様子 @成田空港

昔の偉い人は「旅行は計画を立てている時が一番楽しい」と言う名言を残してこの世を去ったが、コトが飛行機輪行となると楽しさよりも不安や苦悩の方が上回る。

と言っても、筆者は過去に首都圏から沖縄や北海道に4~5回ほど飛行機輪行しているので、その時の経験を交えながら飛行機輪行について語ってみたい。

基本的にペラペラの輪行袋で大丈夫だけど

輪行袋には様々なタイプがある。下は2千円くらいから、売れ筋でオーストリッチみたいな一流ブランドだと5千円くらい、緩衝材が付いていたり国際線にも対応するようなガチなハードタイプだと数万円くらいする。

筆者はLCCかつ4千円くらいのタイオガというメーカーのペラペラの輪行袋を使っていた。航空会社にもよるが、LCCでさえ自転車は一般客のスーツケースなどとは別枠で、預ける時も受け取る時も担当者との手渡しだった。

フレームや自転車の各部品を保護するような保護アイテムは一切使ったことがないが、これで自転車が破損したことはない。小さい傷が付いたりはするが、乗っていれば傷くらい付くのが普通だけど、高級自転車の人はそもそも飛行機輪行自体をやらないか、がっちり緩衝材などで保護する必要はあると思う。

それより空港に行くまでが大変

沖縄や北海道にスムーズにサクッと自転車を起きる方法はないのかと、暇な時に考えるときがある。結論はそんな方法はない。

以前は使ったことがないものの、サイクルヤマト便という割と安い値段で自転車を遠隔地に送る方法があったが、詳しく忘れたが規約が変わったりして使う対象からの検討から外れた。自転車レースに出る人向けに自転車を送るサービスも他にはあるが、料金がLCCで人間が移動するよりも高いのしかない。

そうなると、輪行袋を使って自宅から電車に乗って成田空港や羽田空港に辿り着く必要がある。これがしんどい。

基本的に通勤時間帯の混雑時には乗れないし、日中の空いている時間の空いている車両に乗らないとならない。自転車は大荷物になるから、前輪、後輪とも外せるタイプの輪行袋を使うのがセオリーとなる。

自家用車が使えたりすれば楽かもしれないが、バスには自転車は載せられないことが多いし、載せられる場合でもバス乗り場までの移動がしんどい要素だ。

組み立てがめんどい

飛行機輪行に限らないが解体したり、走行可能な状態まで組み立てるのがめんどい。

電車輪行なら輪行袋に入る状態にすれば良いが、飛行機輪行の場合はタイヤの空気を抜いたり、ペダルを外したり、航空会社の規定に合わせてより細かく解体しないとならない。

フェリーは解体しなくていいので楽

関東から北海道の場合、茨城の大洗から北海道の苫小牧までフェリーが出ている。港に近くて時間があるなら、フェリーだと自転車を解体せずそのままの状態で積載することができる。

沖縄は鹿児島からフェリーが出ている。大阪からだと乗り継ぎになるらしいが、鹿児島の港に辿り着く方法があれば利用価値があるだろう。

フェリーでの輪行(というよりそのまま)は飛行機輪行とは比べ物にならないくらい楽だ。

飛行機輪行用の自転車があってもいいかも

このように考察していくと、そもそも普段使いの自転車とは別に、飛行機輪行用の自転車があってもいいような気がする。

そう、少し質の良い輪行に適した折り畳み自転車の類だ。北海道を旅行している時に、やたらコンパクトな輪行袋で自転車を運んでいる人が見たことがある。いいアイデアだと思った。

走行性能は落ちるにしても、電車や飛行機に積載するのが普通のロードバイクやクロスバイクより楽だし、徒歩より移動の幅が広がる。現地でレンタサイクルという手もあるが、借り物は何かと不便な感じがあるし、北海道の地方なんかだとスポーツ系の自転車を借りられる場所などない。ホテルでママチャリが借りられる程度の可能性しかない。

飛行機輪行というのは難儀なのである。

旅モノ

至福の北海道自転車旅行【10日で周れるモデルコース】

ここ数年、ロードバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車がブームだと言います。 ただ、それらの自転車を最近始めたという方でも、近場のサイクリングロードを日帰りで走る・・・という方が大半だと思います。

そういった方にステップアップ(?)としてお勧めしたいのが、北海道での自転車旅行です。 北海道は本州などと比較すると、都市部を少し外れると広大な自然が広がっています。国道をはじめ、サイクリストにとって走りやすい道が多いのが特徴です。

北海道の各地には400箇所前後のキャンプ場があります。キャンプツーリングの適地として、古くから夏休み中の学生などを中心に、全国から自転車旅行者が集まる土地だけのことはあります。

澄んだ空気と小鳥のさえずりの中、広い道路を独り占めできるかも…

しかし、日本の国土の約1/4を占める北海道は、その広さ故に海岸沿い一周を目指すと、一般的に1ヶ月~2ヶ月の期間が必要と言われています。

それだけの期間を確保するのが難しい方にお勧めしたいのが、内陸部一周コースです。

LCCを含めた多くの航空会社では、自転車を解体して専用の輪行袋に入れることで、飛行機で持ち運ぶことができます。北海道の各地に空港がありますが、就航路線が多く、便数も最多なのが札幌近郊にある新千歳空港。 新千歳空港をスタート地点として、まずは札幌方面へ走り、北海道の大動脈、国道12号線へと向かいましょう。

北海道内陸部一周 モデルコース

・1日目 新千歳空港→札幌
・2日目 札幌→旭川
・3日目 旭川→遠軽
・4日目 遠軽→網走
・5日目 網走→釧路
・6日目 釧路→帯広
・7日目 帯広→富良野
・8日目 富良野→滝川
・9日目 滝川→札幌
・10日目 札幌→新千歳空港

上記は私が過去に走ったコースをアレンジしたものです。パックツアーなどと違って、いくらでも寄り道したりと、アレンジ可能なのが自転車旅行最大の魅力。その反面、天候や自転車、体調不良など、アクシデントで予定が狂いやすいという欠点もあります。スケジュールに余裕を持たせたり、自転車整備の技術を習得する、日々のトレーニングなど、旅の準備は怠らないようにしましょう。