自転車旅行

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至福の北海道自転車旅行【10日で周れるモデルコース】

ここ数年、ロードバイク、クロスバイクなどのスポーツ自転車がブームだと言います。 ただ、それらの自転車を最近始めたという方でも、近場のサイクリングロードを日帰りで走る・・・という方が大半だと思います。

そういった方にステップアップ(?)としてお勧めしたいのが、北海道での自転車旅行です。 北海道は本州などと比較すると、都市部を少し外れると広大な自然が広がっています。国道をはじめ、サイクリストにとって走りやすい道が多いのが特徴です。

北海道の各地には400箇所前後のキャンプ場があります。キャンプツーリングの適地として、古くから夏休み中の学生などを中心に、全国から自転車旅行者が集まる土地だけのことはあります。

澄んだ空気と小鳥のさえずりの中、広い道路を独り占めできるかも…

しかし、日本の国土の約1/4を占める北海道は、その広さ故に海岸沿い一周を目指すと、一般的に1ヶ月~2ヶ月の期間が必要と言われています。

それだけの期間を確保するのが難しい方にお勧めしたいのが、内陸部一周コースです。

LCCを含めた多くの航空会社では、自転車を解体して専用の輪行袋に入れることで、飛行機で持ち運ぶことができます。北海道の各地に空港がありますが、就航路線が多く、便数も最多なのが札幌近郊にある新千歳空港。 新千歳空港をスタート地点として、まずは札幌方面へ走り、北海道の大動脈、国道12号線へと向かいましょう。

北海道内陸部一周 モデルコース

・1日目 新千歳空港→札幌
・2日目 札幌→旭川
・3日目 旭川→遠軽
・4日目 遠軽→網走
・5日目 網走→釧路
・6日目 釧路→帯広
・7日目 帯広→富良野
・8日目 富良野→滝川
・9日目 滝川→札幌
・10日目 札幌→新千歳空港

上記は私が過去に走ったコースをアレンジしたものです。パックツアーなどと違って、いくらでも寄り道したりと、アレンジ可能なのが自転車旅行最大の魅力。その反面、天候や自転車、体調不良など、アクシデントで予定が狂いやすいという欠点もあります。スケジュールに余裕を持たせたり、自転車整備の技術を習得する、日々のトレーニングなど、旅の準備は怠らないようにしましょう。



自転車ノウハウ

【人生観が変わる!?】自転車旅行の効用、メリット

自転車旅行と言っても日帰りや1泊程度のものから、数週間から数ヶ月以上のものまで、色々あると思いますが、自転車旅行を経験するとどんなメリットがあるのか、自分なりに思うことをまとめました。

俺は、私は、自転車で○○まで行ったぞ!という自信がつきます

飛行機や新幹線など、交通網が発展している日本という国において、自転車と自分の体力のみで遠くまで行ったという経験は、今後の学校や会社等での社会生活において、ある種の自信となることは間違いありません。

東京都心の大手企業に勤めるサラリーマンなら、わずか100Km程度先の栃木県の小山とかに出張するだけでも新幹線に乗ったりするわけですが、実は、この100Kmなんて距離は、自転車でヒョイっと移動できる程度の距離であることを、自転車旅行経験者ならば、誰でも身を持って知っています。きっと世界観が変わります。

どんな場面であっても、話の種になる

飲み会や各種の集まり、商談等での雑談として、自転車旅行の話は、老若男女問わず、割りと食らい付いて来る方が多いです。

今の時代、半端な海外旅行の話なんて誰も聞く耳持ちませんが、自転車という身近な乗り物で旅行したからこそ、興味惹かれるのです。

弱い立場に立って日々の物事を考えられる人間になれる

まぁ、皆さんは普段の人生も色々だとは思いますが、自転車旅行から帰ってきた頃には、今までよりも弱い立場の人間の気持ちや、人の優しさがわかるようになります。

なにしろ、自転車旅行中は車やバイク、地元のママチャリ集団とかにも煙たがれて、雨とか風とか天気にも嫌われて、キャンプする人はキャンプ場でも同じような仲間に因縁付けられたり、大抵はさんざんな目に遭いますから。

Final Stage 真・北海道編 Excellent Hokkaido Native

エピローグ One Dream

私にとって自転車旅行とは何だったのか?

・自己満足
・遊び
・単なる旅行の足
・暇つぶし
・お金と時間の浪費
・ちょっとしたアスリート気分
・放浪

すごくシンプルに言うと、上のような感じだろう。

思うに、自転車旅行には“旬”というものがある。それは、季節や年齢はあまり関係ない。できれば、あまり寒くない季節がいいが。自転車旅行に行きたいと思った時が、その人の旬だ。旬の期間がどれくらいあるのかは人それぞれだが、旬なので、いずれ終わりが来る。

自転車旅行は比較的、他の種類の旅行に比べれば、時間はかかるがお金はかからないので、そういう状態の時、つまり社会人だと求職中の時に向いた旅行だと思う。嫌でも自分と向き合えるし、地域によるが田舎の素朴な風景に触れることで気持ちがリセットされる。運がよければ、素敵な出会いがあるかもしれない。

今回、自転車旅行をあまり楽しめなかったのは、曲がりなりにも自分の居場所、自分がやるべき仕事(世間で言う定職のようなもの)を持っていたからだと思う。

そして、今回の自転車旅行でわかったことが色々あった。ある意味で反省点だ。

まずテント。3500円のテントは晴天時以外は快適に過ごせない。雨が降ると水がどんどん染みてくる。これは今後ツーリングをする上で、最も解決しなければならない部分と認識している。

次に自転車と体力。やはり、人間は数ヶ月まともに自転車に乗っていないと、自転車に関連した筋肉が衰える。2キロ程度体重が増えただけで、相当重たく感じる。

最後にストーブ(ガスバーナー)。これはキャンプ生活で非常に便利なものだが、かえってこの便利さがストイックな自転車旅行を定住生活に近い、堕落したものに変えさせるくらいの魔力がある。お茶を飲んだり、ラーメンを作るのに非常に便利だが、なかった方が良かったような気が・・・しないでもないのだ。

またいつか、気持ちの変化や生活の変化があれば、自転車旅行がしたいかなとは思う。

そして最後に記述したいのが成田空港第3ターミナルの出現。帰りはジェットスターを利用したが、LCC専用として最近オープンした第3ターミナルは、私の確立しかかっていたラフスタイル自転車旅行のスタイルを、根本から覆すほどに酷いものであった。

電車乗り場のある第2ターミナルからは屋根があるだけの屋外通路を1Km近く移動しなければならない。これまでが快適だったとは言えないが、自転車やサーフボードなどの大型荷物のある人は、この狭い通路を延々荷物と移動する必要がある。自転車で空港に乗り付ける際も不便になったのは確実で、成田空港を利用して自転車旅行をしようという気持ちを萎えさせるほどのものだ。

第3ターミナルの出来栄えは、日本を代表する国際空港なだけに、日本人として本当にがっかりしたのは紛れもない事実である。

END