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あなたは見分けられる? デジタル一眼レフと今時スマホのガチンコ画質対決!!

2020年現在、iPhoneやAndroidのスマホには半端なコンパクトデジカメの画質を超えるほどでカメラ機能が付属していることは、多くの人が承知のことだろう。

しかも、ブログやSNSなどにその場でアップロードしたり、他人と共有するのもデジカメと違って、楽ちん便利だ。デジカメの場合はほとんどの機種が今時GPSにも標準で対応していない。スマホならWifiに繋がったら自動でGoogleフォトにバックアップを撮れたり、画像整理の手間も省ける。

とは言っても、スマホにデジカメ市場が押されまくっているものの、プロが仕事で使うようなデジタル一眼レフなら、スマホのカメラなんて話にならないくらい高画質に撮れるはず・・・と思って、同じような場所、条件で撮り比べてみた。

なお、世間一般の傾向を示す記事なので、特定の機種名は挙げない。デジタル一眼レフはプロの世界でも最も使われているCanon製で、発売5年以内のデジタル一眼レフとだけ示す。スマホはキャッシュバックなどを上手く利用すれば実売1万円程度で手に入るファーウェイの機種だ。撮影者のスペックはデジタル一眼レフはもちろん、フィルム時代から写真を仕事や趣味で20年近くやってきた人物。

クイズ。どっちがスマホで撮ったかわかるかな?

ここでいきなりのクイズ。どっちがスマホで、どっちがデジタル一眼の画像かわかるだろうか?

サンプルA

サンプルB

すぐ答えを言うとつまらないので引き延ばすが、どちらも同じような場所(鹿児島県 加計呂麻島)で、多少の画角の違いはあるが、大体同じように撮っている。

どちらもオート設定で、標準的な画質で書き出されるようにしたものをサイト掲載用にリサイズ、jpeg再圧縮しているだけ。

さあ、あなたの答えはどっちだろうか。

答えを言うと、サンプルAのしょぼい写りなのがCanonのデジタル一眼レフで撮った画像だ。もう一度言うと、しょぼい方がデジタル一眼で撮った画像だ。

サンプルBがスマホで撮ってリサイズ以外は何の加工もしていない画像だ。多くの人はデジタル一眼レフの方が写真を撮る専門の機材だから綺麗に写るはずだと信じていて、サンブルBがデジタル一眼と答えたかもしれない。でも、事実はスマホの方が綺麗に撮れているのだから、受け入れるしかない。ちなみに綺麗かどうかというのは主観によるが、多くの人は青い海が好きなはず! という傾向を元にして、綺麗だと判断している。

納得のいかない人もいるだろう。実は筆者も写真経験が長いだけに、この検証結果は素直に受け入れられなかった一人だ。

結論 風景のスナップ程度はスマホの方が綺麗に写る

あえて結論を言うと、撮る物にもよるが、風景のスナップなどの場合はスマホの方が綺麗に写る場合が多い。驚いたのは騎手にもよるが、最近のスマホのカメラは絵作りなど画像処理のエンジンがすごく良く出来ている。10年以上前で言えば、CanonのDigicという画像処理エンジンがすごいと言われていたが、きっと日本製のデジカメをものすごく研究したのだろう。

そもそも、デジタル一眼レフなどプロや写真好きの人を想定したカメラは、自分でRAW現像したり、フォトレタッチするのを前提とした色作りになっているというのもある。被写体に合わせてレタッチすれば、もちろんサンプルAをサンプルBのように加工することもできる。何もしなくて撮ったままで綺麗なのがスマホの写真なのだ。

ただし、現状ではスマホのカメラには得意不得意があって、何でも安心して撮れるわけではない。デジタル一眼レフやコンパクトデジカメの方が得意というのもある。

スマホが苦手な被写体

スマホで色々撮ってわかった苦手な被写体一覧。

逆光、半逆光

ブランドスマホwのiPhoneですら光が入り込むとこんな風に・・・


レンズフードがないのと、一眼レフなどに比べてレンズ自体がショボいため、逆光になると絵作りが破綻する。また画像処理がコントラストきつめなので、白飛び、黒潰れが多くなりがち。

夜景、夕景スナップ

肉眼やデジタル一眼だと、こんなに黒潰れしない


iPhoneは割と健闘しているが、機種によっては苦手。センサーサイズが小さいのと、画像処理とか絵作りの問題。

望遠、光学ズーム

動物とかは寄りたいけどスマホだと難しい


スマホは基本的に単焦点の広角レンズなので。デジタルズームだと見れた物じゃないので、光学ズームが使えるデジカメが有利。

被写界深度、レンズを利用した表現

花とか雑貨とかはデジタル一眼だと素人でもプロっぽく撮れる


スマホでも擬似的に表現できる機種もあるが、レンズのボケ味を利用した表現はデジカメが有利。

スポーツ撮影など、動く物

シャッターチャンス系はスマホはきついかも


動画で撮ってしまう手もあるが、シャッターチャンス狙うようなのはデジタル一眼が有利。このへんは撮る人の腕も必要だが。

SNS投稿、カメラアプリなど

被写体とかではないが、インスタとかカメラアプリを使った撮影はスマホの本領発揮。

まとめ 旅行用とかに買うなら小型のミラーレスかな

今回の検証結果のように、旅行の風景スナップなどの用途においては、大体の場合はスマホで十分ということになる。写真好きの人が引き伸ばしてプリントするような用途ならデジタル一眼レフだが、自分用だったりSNS投稿用とかなら大体はスマホで十分だ。

とは言っても、上述のようにレンズを生かした表現などはスマホは苦手。光学ズームを使ったり、レンズのボケ味を生かしたり、ある程度はPCで現像やレタッチもしたいという場合は、小型のミラーレス一眼あたりがオススメだろう。

ミラーレスじゃないデジタル一眼レフは嵩張るし、LCCの飛行機なんかは無料の持ち込み荷物が7Kg制限で、デジタル一眼レフや交換レンズがあったりすると、割と荷物オーバーするというのもある。

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【容量少なすぎ?】SDカードの容量表示がおかしい時の解決法

デジカメなどの記録メディアとして不動の地位にあるSDカード。ノートPCやスマホなどにも標準でスロットが付いていたりして便利なのだが、色々な機器で使っていると、何かのタイミングで容量が明らかにおかしくなってしまう場合がある。32GBのはずが80MBとか有り得ない状態に陥ったり・・・。

「SDカードが壊れてしまった!」と諦める前に、下記の無料ソフトであっさり治せる場合が多いので紹介。

SD Card Formatterをダウンロードすべし

パナソニックなどのSDカード規格の開発メーカーが無料で公開している「SD Card Formatter」を使うと、この容量おかしい問題は解決できる。

対応OSはWindowsは7以降、MacはMac OS X 10.7 Lion以降に対応。開発メーカーが公開しているだけあって、信頼性もあるので試してみるのがよいだろう。

ダウンロード先

ソフトの名前の通り、フォーマットに特化したソフトである。そもそも論として、大容量のSDカードはOSの機能でフォーマットするとおかしくなったり、性能が低下する場合があるそうで、なるだけこのソフトでフォーマットするのが良いようだ。

なお、当サイトではソフトの紹介のみを行うので、サポートなどは行わない。すべて自己責任で作業すること。

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【プロが考える】自転車旅行に最適なカメラBEST5

自転車旅行のお供に最適なカメラは? というテーマで、昨今、入り乱れるデジカメ、スマホ事情などを考慮しつつ、考えてみました。

5位 一眼レフカメラ(フィルム)

旅の全貌をフィルムに焼き付けろ!!的なカメラ。

写真の歴史においてデジタルが支配的になったのはまだここ10年~20年程度。今でも写真愛好家を中心にフィルムは好まれている。

メリットは単なるデジタルデータではなく、物質的なフィルムという物質に旅を焼き付けることができること。

デメリットはカメラ本体に加え、フィルムの入手、管理、現像などの手間とかさばり。

4位 デジタル一眼レフカメラ

こだわり派ならかさばりも超えられる!?

画質や撮影という行為にこだわる場合、真っ先に選択したいのがデジタル一眼レフカメラ。CanonのKissシリーズなど比較的小型、軽量のものもある。

自転車旅行の場合、荷物は少なければ少ないほど良いというのが基本なので、機種は吟味したい。レンズも取りあえず風景を撮りたいくらいのぼわーんとしたイメージならば、軽くて小さい標準レンズがおすすめ。最悪、旅先でレンズを買うこともできなくはない。

バッテリーは専用のものが普通なので、予備含めて計画的に管理すること。

3位 スマートフォン

デジカメが築いた市場をぶち壊した怪物カメラ。実力も確かで、手軽に使えるのが魅力。

今時のiPhoneを始めとしたスマートフォンは、下手なコンパクトデジカメの画質を超え、カメラの専門用語を何も知らなくとも、誰でも十分に(一般的な意味で)綺麗な写真を撮ることができる。

旅先でインスタグラムやツイッターに投稿したり、クラウドにバックアップしたり、単独のカメラではやりづらいことが楽々できる。

デメリットはバッテリー消耗で何もできなくなってしまうこと。自転車旅行はアウトドアスポーツなので、大事に大事に扱うようにしよう。ワイルドな方は避けた方が無難かも。

2位 コンパクトデジカメ

旅っぽさや利便性、画質などのバランスがよい、時点所旅行向きのカメラと言えるのがコンデジ、コンパクトデジタルカメラ。

コンパクトデジカメというジャンルには思いの外いろいろな機種あるが、1~3万くらいの機種がおすすめ。光学ズームや動画機能など旅の記録として必要な機能がコンパクトにまとめられている。

中古で探せばもっと高価格帯の機種が安く買えるだろう。

デメリットはバッテリーが専用品であること。予備バッテリーの確保は早めに。

1位 ミラーレス一眼レフカメラ

こだわり派も実用派もどっちもOKなカメラ。

一眼レフカメラ並みの画質と使い勝手を持ちつつも、コンパクトデジカメ並みのサイズなのがミラーレス一眼である。

構造的には一眼レフカメラにあるミラーボックスがないため、ボディを小さくできるのだ。レンズもコンパクトである。自転車旅行でも許容できるサイズではないだろうか。

デメリットは機種にもよるが、低価格のものはファインダーがないため、炎天下での撮影がやりづらいこと。こちらも中古品でうまく探せば、旧製品の高級機がやすく買えることも。

監修
デジカメステップアップ講座