病気と健康

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【胸焼け、吐き気】やっぱり危険だったインスタント麺の話

安くて手軽だけど危険な食品(個人の意見)

カップ麺やインスタント麺を食べたあと、なんとなく胸や喉がムカムカ、ヒリヒリしたり、胃の痛みや不快感を覚える人はいないだろうか?

日本は経済優先のためか、タバコ、酒、インスタントラーメン(うどん、そばなどを含む)をはじめとして、口にすると危険な食品が手軽に変える環境にある。

安くて手軽で美味いから罠にハマる

あらゆる危険な食品の中でも、多くの人にとって身近なのがインスタント麺だろう。

安くて保存が効くし、化学調味料たっぷりだから美味しい。コンビニやスーパー、ドンキやドラッグストアーなど、あらゆる場所で買える。

でも、個人的な意見として言わせてもらえば、インスタント麺ほど冗談抜きで危険な食品はない。

いや、即席麺業界を敵に回すかもしれないけど、実際、何気なく食べたインスタント麺のせいで酷い胸焼けや息苦しさが襲って、貴重な1日を台無しにしてしまったこと数知れず。

だから、今後の人生でインスタント麺を積極的に食すことはないとここに誓うのである。

インスタント麺は見えない油が大量

インスタント麺というのはノンフライを別にすれば、油であげて作られている。

見た目上はそんなに大量に油が使われているようには見えないが、実際にはかなりの油が麺に含まれている。

筆者調べだと平均的には15g~20g以上もの大量の油が含まれている。これでは油を食っているのと変わらんではないか。具合が悪くなるのも当然だ。

ラーメンはもちろん、健康食に思える蕎麦も同様である。

しかも、味を良くするために大量の塩分や化学調味料とのダブルパンチ。

日本人は胃癌や食道癌が多いが、塩分や熱々の食品が原因と指摘されている。

もはや、胃や食道にとってはアンパンマンやカレーパンマン、食パンマンもビックリするくらいのトリプルパンチなのだ。

インスタント麺を食べた時の症状

個人差があると思うので、あくまで自分の場合。

基本、若い人などでまだ胃や食道などが健康な人はインスタント麺を食べても何ともないと思うが、ある程度の年齢になったり、胃や体調が悪い時など、何らかのきっかけでインスタント麺が人体を破壊する生物兵器と化す場合がある。

それは地方に出かける用事がある日の朝食だった。

始発列車で出かけるので手早く済まそうと思ったのが間違い。

買い置きしていた袋麺を茹でたのである。食品名は出さないが、某大手メーカーの商品で、何の変哲もないインスタント麺である。

食べた直後は何ともなかったが、2〜3時間後くらいから、胸焼けや喉の詰まり感が徐々に強まったのである。油と調味料による胃酸の逆流が起きたためである。

一度、この症状が起きると短くて半日、平均でその日ずっと症状が続いてしまう。

仕事や大事な用事があったとしても、インスタント麺ひとつですべてが台無しになってしまうのだ。

どうしても食べるなら油抜き必須

フツーは袋めんにしてもカップ麺にしても茹でた汁をそのままスープにして食べる。

そうではなくて、油で揚げた麺は麺自体に大量に油を含んでいるから、ゆで汁をそのまま利用するのではなくて、ゆでた汁やカップ麺で戻した汁は一旦捨てる。カップ麺によっては初めからスープの化学調味料の粉がまぶしてあるものもあるから、そんなものは初めから買わない。

湯切りをしたら麺を水で2~3度洗う。熱いものはそもそも食堂や胃に悪いので、ぬるいくらいの温度にした方がよい。熱々の味噌ラーメンが好まれる北海道では全国平均より胃がんが多いのは食生活が関係していると思われる。

スープは別に作ることで、非常に手間がかかるが油を減らすことができる。当然、スープは塩分と化学調味料が大半だから飲んではダメだ。

商品数は少なくなるが、ノンフライ麺を選ぶのもよいだろう。

そういえば、北海道には屋台十八番というのイフライ袋めんのシリーズが昔からある。

カップ麺だったら麺づくりシリーズのノンフライがオススメ。普通に旨いし胸やけもしなかった。

インスタント麺とどう向き合うか?

日本の食文化の一つと言ってもいいくらいなインスタント麺だけに、どう向き合うべきかというのは、それぞれが考えなくてはならなら。

個人的には、よくよく考えれば、わざわざ食べる必要は全くないと思っている。

インスタント麺でしか取れない栄養素なんてないし、むしろ大量の塩分や油、化学調味料で体にダメージを受けるデメリットは大きい。

いくら安くで手軽でも健康を害して病院代でマイナスになるのでは逆に高く付く。

災害時などの保存食には良いかもしれないが、お湯がないと美味しく調理できないし、災害で不自由なときに体調不良を起こすようでは、災害時の食品としても褒められたものではない。

ノンフライ麺でも塩分や化学調味料は同一なのは言うまでもなく、インスタント麺はわざわざ食べる必要がないというのがファイナルアンサーだ。

それしても、日本には危険な食品があまりにも身近に溢れている。選ぶ側が実を守るために賢くならなくはならない。

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逆流性食道炎に効果がある気がしたサプリメントや健康食品など

逆流性食道炎は自覚症状の有無や症状の大小をひっくるめると日本人の4人に1人とも、3人に1人とも言われるくらいの国民病である。

昔は胃食道逆流症などとも言われ、広い概念では胃食道逆流症の一種である。

元々は肉食中心の欧米で多かった病気で、昔は病名すらほとんど知られていなかったものの、ハンバーガーにステーキチェーンなどが台頭した結果、日本人の多くの人が悩まされる病気となった。

そもそも、どんな症状が逆流性食道炎なのか

人によって症状が違ったり、病気が発症する経緯も様々。

典型的な症状としては、食後を中心とした胸やけや胃の不快感、喉のつまり感、息苦しさや咳が出る場合もある。突然、胸の痛みが出る場合もある。

文字で書くと大したことないように思うかもしれないが、あまり不快感と辛さで仕事に支障が出て休職や退職する場合もあるし、クオリティオブライフの低下が著しい病気である。

比較的、中高年に多いが20代のピチピチした人もなる。食生活が欧米寄りじゃなくて健康だった人でも、コロナ感染など免疫や体調の大きな変化がきっかけで逆流性食道炎になる。筆者もそうだが、コロナ後遺症の症状の一つとしても知られている。

近場の病院をかかったはいいが、1発で逆流性食道炎とドンピシャで診断されることは少なく、出された薬を飲んでも良くならならずに絶望感を感じて何件か病院をハシゴしたり、ネット検索をしてようやくたどり着く場合も多いだろう。

筆者の経験上で言えば、食後30分~2時間くらいに気持ち悪くなる場合は逆流性食道炎を疑う価値がある。

特に脂っこいものや、甘いもの、小麦粉でできたものや、米を食べた時に症状が出やすい。最悪なのはトマトソース系のパスタやカツカレーで、これらの食後に症状が出る場合は90%くらいは逆流性食道炎かと思う。

90%近くの人が6か月以内に再発するという

逆流性食道炎の厄介な点は再発しやすいことである。

病院にかかってPPIなどの胃酸分泌を抑える薬を飲んだとしても、あくまで薬は飲んでいる時だけ症状を抑えるというだけであることを強く認識しなければならない。

症状を抑えている間に自分は自分で食生活を改善、工夫したり、運動不足の人は生活ルーティーンに運動を取り入れたり、ストレス環境にある人は職場を変えるなりするべきである。リスやハムスターを飼ったり、植物を育てるのもよいだろう。

風邪などもそうだが、薬自体が病気を治すのではなくて、薬は症状を一時的に抑えるだけで、治すのは自分なのである。

胃の粘膜が再生するのは4週間ルーティンらしいので、薬を飲み始めれば早ければ4週間程度、長い場合でも2か月程度で軽度の逆流性食道炎は回復に向かうと思う。

逆流性食道炎に効果がある気がしたサプリメントや食品

完全に独自検証で医学的な根拠のあるものではない。一般的に言われているものと専門家が言っているものの中で、自身が試して実際に効果があった気がするものをごっちゃにしてまとめてみた。

始めの頃は知識がなかったから悪化されてばかりだったけど、この病気と1年くらい付き合ううちに、これらのサプリメントや食品を取り入れることで症状が軽くなるような気がした。

亜鉛のサプリメント

ドラッグストアなどで数百円で買えるが、逆流性食道炎からの回復を手助けする気がする。

亜鉛は粘膜の修復に関わるため、ダメージを受けた胃の近辺や食道から喉にかけての効果が期待できる気がする。

食品からとるのがベストだが、食事制限しつつ回復を図らないとならないので、亜鉛はサプリメントからとるのが良い気がする。

ちなみに、ビタミンCのサプリメントも安く売られているし、一見すると良さそうだが、サプリメントだと胃を荒らす場合があるので胃が弱っている場合は避けた方が無難。

逆流性食道炎のための乳酸菌LJ88サプリメント

乳酸菌と言っても様々な種類があるが、ヨーグルトも一般的に胃や腸の働きを助けるのでオススメなものの、逆流性食道炎のために開発された特定のサプリメントには「乳酸菌LJ88」というものが使われているものがある。

この乳酸菌は過剰な胃酸の分泌を抑える効果があるとされている。

なかなか病院の処方薬では良くならない場合に試したいサプリメントだ。

GABA(ギャバ)のサプリメント

ブラック上司にストレスをかけられて胃が痛くなった経験がある人もいるだろうが、ストレスは胃にダメージを与える。逆流性食道炎を患う人にとって、ストレスは大敵なのである。

そのストレスを軽減するとされるのがGABAで、サプリメントで安く手に入れることができる。

プロテインが含まれた健康食品

プロテインはスポーツをやっている人に向けた商品が多いが、要はタンパク質のことである。

体の基礎を作るタンパク質は胃に元気がない時は積極的にとるのがオススメ。

大豆製品などにも多く含まれているが、逆流性食道炎の症状が強く出ている時は食事を取りにくいので、健康食品などで取るのもオススメと言える。

但し、チョコレートを使っているものは逆流的に良くないので、チョコレートや当分の多いものは避けた方が無難。グラノーラやシリアル系のがオススメ。

お茶の代わりに飲みたいハーブティー

お茶は健康にいいイメージがあるかもしれないが、胃を荒らすカフェインが含まれた緑茶やほうじ茶、紅茶、ウーロン茶などは避けたい。というか、これらのお茶を飲んでいる限り、逆流性食道炎は治らないと思う。コーヒーもダメだ。

代わりに飲むお茶としては麦茶やコーン茶などもオススメだが、ハーブティーもオススメ。

特にオススメのハーブティーは胸やけの不快感を軽減させてリラックス効果のあるカモミールティー。

ローズヒップティーも無糖でも爽やかで飲みやすいのでオススメ。

ハト麦茶は胃腸に優しいとされる

ハトが好むからハト麦(諸説あり)と言うらしいが、麦茶の一種のハト麦茶は昔から胃腸に優しいとされている。

もちろんノンカフェインで逆流性食道炎に悩む人で麦茶系の飲み物が好きな場合は選んでみるのもよいだろう。

健康志向のお茶はまずいのが多いが、薄味でそれほど癖がなくて飲みやすい。

アルカリ水で胃酸を中和するトンデモ戦略

ことごとく逆流性食道炎に精神をやられて思いついた愚策がアルカリ水で酸性である胃酸を中和してやろうという戦略。

都市伝説級だからエビデンスはないものの、そのへんに売られているアルカリ性のミネラルウォーターや天然水で気軽に試せるのがミソ。どうせ水は飲むから無駄にはならない。

ちなみに、かつて一世を風靡したキリンの「アルカリイオン水」は、時代の流れで2L入りボトルは販売終了したという。500mmは記事執筆時点では一応あるらしいけど、地域によってはほとんど売られていない。

変わりとして後継の「自然が磨いた天然水」という商品もアルカリ寄りだから、試したい人は後継品を選ぶとよいだろう。温泉水とかもアルカリ寄りのが多い。

この戦略は少しの間やってみたけど、少なくとも悪くはならないものの、天然水で治療できるなら誰も苦労しないわな、というのが正直な感想。

そももそ必要以上に水を飲むと胃酸が増えるから、そんな簡単にはいかないのだと思う。

食後にキシリトールガムを噛む

同じく中和作戦で、食後にガムを噛むことで唾液を多めに出して胃酸を中和する作戦。

これは食後に喉が詰まるようなタイプの症状の場合は、かなり効果があるように思う。

目安としては食後すぐか30分以内に30分~1時間くらい噛むと良いだろう。

選ぶガムも重要でミント系や刺激のあるタイプは胃酸を増やすからダメで、キシリトールのフルーツ系のがオススメ。

特効薬として常備しておいても良いレベルだ。

普段から食事はよく噛むようにするのも大事で、唾液は胃酸に対する天然の防御機構だから、歯にも良いし、食後のガムは習慣にしてもいいと思う。

きな粉でタンパク質をとる作戦

健康食品に入るか不明だが、きな粉は大豆から作られる高タンパクな食品である。

スーパーの製菓コーナーとか、豆とかワカメとかを売っているような場所に大抵は売られている。

特に黒大豆から作られるものが良いらしい。量販店だと100円くらいで買える。

牛乳や豆乳に混ぜたりするのがオススメ。

麹を使ったスイーツ感覚の食品と板麹

納豆とか味噌など発酵食品全般が逆流性食道炎の症状に良いという。

日本人にとって庶民的な食品の多くが実は健康志向だったのである。

但し、個人的には白米は糖分が多くて、逆流性食道炎の症状を悪化させる気がするから、多く食べるのはオススメしない。食後に気持ち悪くなってしまう。食パンも同様。

麹自体も売っていて、発酵食品を作るのは手間がかかるが、スイーツ感覚で食べられる麹も売られている。スイーツを制限している人でも健康目的で食べられることだろう。

ヨーグルトにかけると普通にスイーツでおいしい。

麹を使った料理に挑戦したい場合は板麹を買うのがオススメ。

醤油の代わりに使える醤油麹

同じく麹関連で醤油の代わりとして何にでも調味料。

麹というと料理に慣れている人でないと手が出しにくいけど、これは普通に醤油の代わりとして使えるのがよい。

納豆、冷奴、厚揚げ、魚料理など、ほぼ醤油で味付けする食材ほとんどに使えて、しかも普通に美味い。

中国の甘いお茶として知られる甜茶(てんちゃ)

甜茶と書いて「てんちゃ」と読む。

中国のお茶で昔は貴重なお茶とされていたが、今ではネットはもちろん、日本のリアル店舗でも売っている場合がある。

ノンカフェインで天然の甘味成分「ルブソシド」でお茶としてはかなり甘い。逆流性食道炎でジュースを避ける生活で甘い飲み物が飲みたい時にかなり有用。

咽喉頭異常感症、俗にいうヒステリー球のバイブル本で紹介されていた。喉の違和感に効果がある可能性があるとのこと。

逆流性食道炎と咽喉頭異常感症は厳密には別物だと思うけど、長引く不快感という意味では同じだと思うので、ヒストリーにもなってしまう。

甜茶のサプリメントもある。

玄米の成分がたっぷり取れる「ぬか玄」

こちらも咽喉頭異常感症のバイブル本で紹介。

ぬかに含まれるというガンマオリザノールという成分が自律神経に関係するという。

フランス海岸松の粉末

同じく咽喉頭異常感症のバイブル本で紹介あり。

松樹皮エキスには強力な抗酸化力や抗炎症力があるという。

まとめ 食生活や生活改良が重要

逆流性食道炎という病気と付き合ううちに明らかにわかったことは、病院の処方薬は特効薬ではなくて、あくまで症状を一時的に抑えるだけということ。

この病気になった経緯はともかくとして、胃に直接的に関わる食べ物全般を見直すことが必要だろう。

ストレスなど日常生活も関わるし、食生活や生活全般を改変、見直すのがすごく大事だと思う。

パソコンとかスマホばっかりもよくないから、散歩やサイクリングはぜひ生活に取り入れよう。

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【抜歯】人生で初めて抜歯をしたので素敵な一部始終を紹介(親知らず以外の歯)

抜いた歯の残骸。神経抜いて10年もした歯はこんなん・・・。言葉も出ない。

「抜歯」ってネット検索すると必ず親知らずについてのページばっかり出てきてうんざりしている抜歯が間近に迫っている諸君のためにお届けしたい記事。

現実はそんなことないと思うが、ほんとインターネッツの世界では「抜歯=親知らず」ってくらい偏った情報ばかり。ネット民はそんなに親知らずが好きなんかなぁ。俺は大嫌いだが(断言)。

その背景には親知らずの抜歯は正義であり、ポジティブな人間がとる行為であり、エンタメやビジネス、時にパズるためのキーワードになったりするからだと想像する。

そんなこんなで、今回の抜歯経験談は吾輩の人生初となる「親知らず以外の歯」についての抜歯経験をお届けする。ちなみに、親知らずは水平埋伏智歯で総合病院の口腔外科でもリスクが高いから抜かない方がいいと断られたので抜いたことはない。

歯医者で抜歯宣告されたけど現実を受け止めるのが辛い貴方や、抜歯処女のために不安で不安で眠れなくて、日中も毎日カリカリしている君にお届けしたい。

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結論=普通の歯の抜歯は5~10分であっされ終わることが多い

普通の歯とは、すなわち歯茎に埋まってるような特殊な症例は別にして、これまで普通に使っていたけど虫歯や歯周病その他のために抜くことになった歯のこと。もちろん、親知らずは含まれない。

人間の歯は親知らずを除くと通常28本あるが、前歯側を1番として左右に番号が振られている。番号には方角がついて右上6番というふうに呼ぶ。歯医者に行った時に「4番c2です」とか検査をすることがあるから何となく知っているのではないだろうか。

今回、拙者が抜歯したのは左下7番である。親知らずの手前にある奥歯で、第2大臼歯ともいう。

ガキの頃生えた歯を一生使うのが人間の定め

今回抜歯した歯が生えてきたのは人間の通例でいうと12歳ころまでのいつかだと思う。親知らずを除くとそのくらいで永久歯が生えそろうのが人間の定番だ。

人生80年と考えたら、40歳くらいで生えるか生え変わるかしてくれるとありがたいが、残念ながらそうはなっていない。

この12歳までに生えた歯を一生使え、というのが人間の定めなのだ。

奥歯を失う人が多いのも人間の定め

奥歯というのは歯を保護する役目がある唾液が行き渡りにくいうえに、位置的に歯ブラシなどでの掃除がしにくい。

そのため、前歯などに比べると虫歯になる確率が高いのだ。

拙者の行きつけだった歯医者の歯科医師などの歯の専門家ですら、7番の奥歯は抜歯してインプラントだと言っていた。

ちなみにインプラントを知らない人に説明すると、保険外診療の人口の歯を埋め込むという比較的最近の技術。1本50万円くらいかかるらしい。あんまり安い所は悪徳だったり、結果が思わしくないなどのトラブルが起きることもあるという。個人的には気軽に手を出せるものではない。道路脇の看板で見かけたことがある人も多いだろう。

抜歯に至った経緯、歯のプロフィール

この歯を治療した時期は割とはっきり覚えている。

なぜなら某歯科医院が新規開業したピカピカの頃に治療した歯だからだ。

12年ほど前のことだ。

「結構大きい虫歯ですよ~」とか言われてゴリゴリ削られ、何の気なしに神経をとる処置もした。

神経を取るなんてよく言うが、今になって思うに、歯の神経を取るということは人間で言えばキンタマをとるようなものである。

歯にとって一番大事なものをとって外側だけを残すのが神経を取るという治療の正体だ。

保険診療では大体は手抜きされる神経の処置

手抜きというと語弊があるが、歯の保険診療というのは、良くも悪くも全国一律でどの歯科医院でも同じ治療を受ければ基本的に同じ料金で治療できるということ。

ベテラン歯科医が担当しようと、新人のピチピチ歯科医が担当しようと同じ料金だ。世の中には悪徳歯科医院もあれば、利用心的な歯科医院もある。

それらをひっくるめて全部同じ料金なわけである。

概して、歯科治療における保険の点数は内科などの歯以外の治療に比べると、命に直結しないものだからと偉い人に軽く考えられているからなのか、低めの診療報酬になっているという。

その最たるものが前述の「神経を取る」という治療なのだ。

ちゃんとやろうとすると手間がかかるうえに全然儲からないし、神経を取ったあとは最終的に被せモノをして塞いでしまうので患者から歯良し悪しがわからない。

だから、普通は保険診療では、多少の差はあるにしても適当にやらざるを得ないのだという。

そのため、保険診療での神経を取ったり根の処置は、日本の場合は諸説あるが成功率40~50%程度だという。

大体は数年後にトラブルが発生してしまうし、そもそも神経すなわちキンタマを取られた歯は脆くなってしまい、人間の寿命まで耐えられるほどの生命力は持ち合わせていない。むしろ、キンタマを取られた時点で生命力はゼロだ。

拙者の場合は被せモノを付けるところまでだと計4回くらい通った気がするが、途中、仮の詰め物がよくないのが消毒不足かで、痛くて痛くて駆け込みで再処置して貰った記憶が鮮明に残っている。

神経を取ったのに12年くらいして激痛と歯茎の腫れ

普通は神経を取った歯はキンタマを取られたも同然なので、痛みを感じることはない。進行した虫歯でも神経を取れば基本的に痛みは消えるのである。

しかし、神経を取った歯でも周りの歯茎や顎などの神経は当然生きているので、歯の領域を超える炎症などについては痛みを伴うことがある。

むしろ、痛みを感じるということはトラブルが起きたという危険信号を本人に伝えているのでありがたいのだ。そういう意味では神経を取った歯は痛みの信号を送るのに難があるので、全身的な意味での管理上もよろしくない。

なにしろ歯のトラブルが原因で骨隨炎(骨に炎症が広がる難病で入院治療などが必要)などの重い病気にかかる場合もあるのだという。これは紹介された総合病院の口腔外科で担当医に言われたことである。

そんな通例もあって、拙者の神経を取った奥歯は12年目にして噛むと激痛が起こり歯茎にはぽっこりとした腫れができるようになってしまった。調べると歯根膜炎のような症状だったと思う。

神経を取った歯だって、痛くなる時は痛くなるのだ。そして、その時には歯を残せない状態になっている可能性が高い。すなわち抜歯である。

痛みは1週間程度で弱まってきたが、腫れは歯医者を渡り歩いて後に抗生物質4日間ぶんを処方して貰って治まったが、1か月くらい続いた。

歯茎が腫れた場合は前述のように骨隨炎に繋がる場合があるので、できるだけ早く抗生物質などを処方して貰った方がいいという。

歯医者と口腔外科を渡り歩いて3か月して抜歯

なにしろ二度と生えてこない永久歯の抜歯である。

最初に行った歯医者で「こりゃ7番を抜くしかないな(キラッ)」と抜歯宣告されて途方に暮れて、別の歯医者で意見を効くことにしたのだが、隣接している水平埋伏智歯(歯茎の中で横向きに埋まった親知らず)が関係している疑いもあったので、口腔外科をさらに紹介して貰った。

これついては少し前に書いた別記事でも触れたが、親知らずではなくて7番のトラブルが原因であることが確実視されたのと、「お前の親知らずは神経が近すぎて抜くのが危険。障害が残っても責任取れないから抜かない方がいい」的なことを言われてしまうオチだった。

7番も放っておくと抜くのが危険な親知らずに炎症が広がったり、比較的健康な6番なとのお隣さんにまで炎症が広がってしまう懸念があった。さらに、骨隨炎という全身症状で「入院するハメになるよ」とのことで、そりゃ腹くくるしかないなと思った。

確かにレントゲンやCTの画像で見ると根の分岐部あたりに黒い影のようなものがある。病巣というか、骨が溶けているというような説明を受けた。

きっと素人でもわかりやすいようにかみ砕いて説明してくれているのだろうけど、このあたりは歯学部の専門知識がないと素人には理解は難しかった。

ヘミセクションとルートセパレーションという手もあるが

全く聞いたことがない治療法だが、ヘミセクションとルートセパレーションという治療法がある。

これは口腔外科の先生かチラっと言われたレベルだが、根や歯茎の状態によってはヘミセクションとルートセパレーションというやり方で歯を部分的に残すことができるという。

ヘミセクションは奥歯に適用できる場合があって、下の奥歯の場合は2つ根があるが、片方の根の部分だけ抜いて、根を1本にするという方法。他の歯とブリッジにしたりするらしいが、素人考えでも歯に負担が大きいだろうし、あまりうまく行く気はしなかった。実際、予後はあまりよくなくて数年で抜歯になることも多いという。

ルートセパレーションは拙者みたいに分岐部の限定した病変がある場合に、歯を真ん中で2分割した上で、分岐部を外部に露出されるようなやり方。空気に触れさせれば治療されるようなイメージなんだと思う。根が2つの下の奥歯に適用される。

歯は2分割されて小さい歯が2つになるような感じで、被せモノによって1つの歯に見せかけることができるらしい。で、真ん中部分は空洞になっているので歯間ブラシで丁寧にメンテナンスする・・・。難儀な感じはするけど、歯を残すのは大変なのだ。

どっちも基本的に保険診療でできるらしいが、そもそも予後が悪いことが多いそうで、歯医者によっては割に合わないのと、歯の状態によってできるできないがあるから、歯医者探しに苦労するかもしれない。

ネットを探しても保険診療でやってますというところもあるが、自由診療のところもある。そもそも、ヘミセクやルートセパレーションは普通の一般人が知らないだけあってネット情報が少ない。

抜歯自体は10分くらいで説明や消毒など含めて計30分

親知らずの抜歯となると、人によって2時間格闘しただの4時間粘っただのゾッとするネット情報も多いが、普通の歯の抜歯は先生の腕にもよるが新人とかでなければ5分~10分の話だと思う。

とは行っても外科手術の領域なので、事前に「飲酒や入浴は控えること」などの注意事項の説明や、出血時の対応の説明などが入念にされ、一筆署名を求められた。色々説明してくれる歯医者の方が安心だろう。

事前の診察の時に抜歯後の感染可能性を下げるために、全体的な歯のクリーニングを行った。緊急的な抜歯以外ではワンステップ踏むこともあるだろう。抜歯自体の保険点数は低くて、3割負担で通常抜歯だと数百円程度なので、周辺的な治療も組み合わせることも多いと思う。

処置中は先生と助手に左右を固められた恰好で行われた。

部分麻酔が効いて全く痛くない

事前に言われていた通り、虫歯の治療みたいにしっかり麻酔をする。

しびれ具合から言うと、喉の方まで麻酔の感覚があるくらいだったので、かなりしっかり目に麻酔をされていたと思う。押されても引っ張られても全く痛くなかった。

奥歯の場合、根が二つあるので真ん中で切断して2つの歯にして抜歯するのが一般的だと思う。

最初はそのまま引っ張ろうとしていたが、ダメっぽかったので歯を削る「ウィーン」っていうやつで切断している音が聞こえた。

3~4回くらい、顎を引っ張られるような力が加わる場面があったが、開始から5分か6分くらいで小さく「よし」というより声があり、たぶん抜けたのかなと思った。先生によっては状況の説明もしてくれるかもしれないから、実況があればもっと安心したかもしれない。でも、先生も真剣勝負だから求めていいものかはわからない。

で、途中から思ったのは、助手の理系っぽい女性がいたのだが、フトモモが密着して生暖かったということ。

むしろ、気をそらすのにすごく役立ったが、フトモモを密着されると抜歯の恐怖と緊張が和らいだのは確か(笑)

意図的なものではないけど、こんなにフトモモ密着してくれるんだったら何本でも抜歯するわい!!

まとめ フトモモが密着するならば抜歯の恐怖はないに等しい

我ながら、まとめがこれかよ・・・って感じだけど、男性だったら可愛い助手がいる歯医者とか、女性だったらイケメンの先生がいるところで抜歯して貰うのが一番心安らぐと思う。

フトモモがこんなにも安定剤になるとは思わなかったし、途中からフトモモばかり考えていて、注意事項の説明とかも頭に入らなかったわい。

抜歯後はそのまま糸で縫って1週間後に抜糸になる予定。

出血もほとんどなくて、今の所ALLハッピー。当分、骨隨炎とかの心配もいらないし、フトモモよかったなーというのが今回の感想。

親知らずの抜歯記事とかだと抜歯後にアンパ〇マンみたいに腫れて死にそうとかよく聞くけど、激痛で夜中に歩き回るとかの事例も聞くけど、そんなのも全然ないし、痛み止めもいらないくらい何ともない。きっと私立の歯学部卒の先生が上手かったのだろう。

もちろん、人それぞれだから難抜歯に相当するものとかは別だろうけど、抜歯に相当ビビっている人の生きるヒントになれば幸い。フトモモのおかげで想像より大したことなかったな・・・。

余談 そもそも神経を簡単に取っちゃいかんという話

ある程度進行した痛みのある虫歯の場合、歯医者に行くと何の気なしに「神経取りますね」とかいって歯髄をゴリゴリやられてしまう。

神経を取った歯は枯れた気も同然。物理的にはもちろん、歯自体に栄養が行きわたらないから脆くなり、奥歯とかだと体重と同じくらい力がかかるから、内部で割れたりして感染が起きてしまう。そうなると抜歯だけが現実的な対応策となってしまう。

最近は保険外診療で直接覆髄法 (ちょくせつふくずいほう)という治療法があり、「MTAセメント」という新素材を使った最新の治療だという。神経が生きていれば大きめの虫歯でも神経を取らずに済むという。もはや歯科領域における保険診療は国民皆保険の弊害で安いのだけが取り柄に思えなくもない。

何もしないでも痛むような場合は適応にならないなど制限もあるが、治療費は1歯あたりトータル10万~くらいらしいし、やっている歯医者が少ないという現状はあるけど、怪しいインプラントとかの方がもっと高額でトラブルの話も聞くから、自分の歯を残せるなら可能な限り残す努力はした方がいいだろう。