WEB制作

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HTMLメールで常識のテーブルレイアウトはDreamweaverCS6がやりやすい

主に企業がメールマーケティングで使うHTMLメール。ECサイトとかの会員になると大量に送られてくる画像付きのメールのことだ。

2018年現在、いや2025年くらいまではテーブルレイアウトという、1990年代~2000年代初期までに使われていた古い手法で制作するのが常識。一般的なWeb制作だと現在はテーブルレイアウトはタブーとされているので、ここ10年くらいでWebデザイナーになった人はそもそもテーブルレイアウト自体を知らないかもしれない。

テーブルレイアウトとは

読んでそのまま、表組みでページ全体のレイアウトをする。昔はCSSでレイアウトするのは一般的ではなかったので、個人でも企業のサイトでもテーブルレイアウトが一般的だった。

HTMLやCSSの記述を覚えることなく、ホームページビルダー的なソフトはもちろん、Dreamweaverのデザインモード(これは現役で存在する)で視覚的に表を作りながらレイアウトする。

しかし、透明なスペーサーGifというものを仕込んだり、これはこれはでノウハウが必要だったりもする。今だと検索しても情報量が少ないから、勉強するのも難しいのではないかな。

ちなみに、これはきちんと表として見せるテーブルとは別物。

なんでHTMLメールはテーブルレイアウトなのか?

端的にいうと、OUTLOOK系など多くのPC向けメールクライアントはもちろん、GmailなどのWebメールがまともにCSSに対応していないから。スマホアプリのメーラーは割りとCSSに対応していて頑張ればレスポンシブ的なものも作れるが、工数などもあるので、一般的にはPCもスマホも同じ1つのレイアウトで作成しないとならない。

「HTMLメールを作ってくれ」と頼まれたあなた、結構大変な仕事かもよ、という話。

HTMLメールのノウハウ

大体、HTMLメールを任命された人は樹海に迷うことになる。まともにHTMLメール作成を解説した書籍はないし、それ専門でやっているWebデザイナーというのもそうはいないから、聞ける人が少ない。

基本的には横幅600pxくらいの固定で、テーブルレイアウトをするのが間違いが少ない。メール配信システムを使うことが多いと思うが、文字コードが特殊だったり、画像はサーバーに上げて絶対パスで読み込ませるのが一般的。

シェアの高いGmailだと画像に隙間が出来るのでBlock要素にしたりとか、色々な工夫が必要になる。シンプルでこざっぱりした作りの方が、作り手も読み手もありがたい。そもそも、件名が酷かったりすると開封すらされないし、割り切りも必要かと。

DreamweaverならCS6とか古めがおすすめ

最新のCC以降だと、テーブルを視覚的にいじる機能は健在なものの、なぜか動作がもっさり・・・。プチフリーズと言ってもよいくらいで、ちょっと変更しただけで10秒くらい画面が固まったりする。

今時テーブルレイアウトする人が少ないからチューニングされていないのだろうが、古めのCS6あたりだと割りと軽快。コードビューし書体を変えたりカスタマイズすると重たくなる場合があるので、基本的に初期設定がいいと思う。

あまり知られていないかも知れないが、Creative Cloudを契約するとCS6など過去のバージョンもインストール、使用可能になる。今はDreamweaver以外にも色々なエディターがあるが、テーブルレイアウトに限ればDreamweaverが多分最高に使いやすいのではないかと思う。テーブルレイアウト時代からバリバリ活躍していたソフトなのでw

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WebデザイナーがSigilでEPUB3の電子書籍を作るまでに学んだこと

Sigilという無料のソフトを使い、Web制作の経験(一応、仕事としてお金を貰える程度w)がある筆者が独学でEPUB3規格の電子書籍を作るたろ情報収集したことを紹介する。

なお、個人的経験であり、間違った理解などもあるかも知れないので、電子書籍という樹海に迷い込まないように注意。

対象読者はWebデザイナーやコーダーで、趣味レベル以上のHTMLやCSSの経験者を想定。電子書籍の中身がHTMLベースなのでWeb制作の経験の有無は重要。但し、最新のHTMLはどうせEPUB3では使えないので、4~5年前くらいの知識でOK牧場。

EPUB3とはなんぞ?

電子書籍にもHTMLみたいにバージョンがある。現在主流なのがEPUB3という規格で、これから作るのであれば基本的にこれしか選択の余地がない。

もの凄い古い電子書籍リーダーでは対応していないかも知れないが、スマホアプリやiPad等の電子書籍アプリはEPUB3に対応している。

Sigilとはなんぞ?

電子書籍を作るためのフリーソフト。オープンソースとも言う。WindowsやMacで動く。

電子書籍制作が樹海なのは色々と理由はあると思うが、これぞ決定版みたいなソフトが存在しないことも一因。電子書籍を作るには色々な手段があるけども、Sigilが一番お手軽かつ、HTMLやCSSの読み書きが出来る人には取っ付きやすいと思う。

ダウンロード先

Sigl以外の選択肢は?

市販の高級なソフトとかを使えば楽に電子書籍が作れるんじゃないの? と思ったのは私も同じ。しかし、アナログの書籍を作るInDesignから変換して作られる電子書籍も世の中には沢山あるものの、ブログとかを書籍化したいとかの目的だと、ほぼSigilが一番だと思う。

他にWord文書から変換するサービスとか色々あるけども、結局、細かいことをやろうとすると変換サービス系は、かゆい所に手が届かなかったり、かえって時間を無駄にする場合がある。多少なりともHTMLの理解がある人はSigilがいいと思う。

電子書籍の正体

先に電子書籍はHTMLと関係があると書いたが、電子書籍はHTMLやCSS、画像などがZip圧縮でパッケージ化されたWebサイトの一種と考えてよいと思う。電子書籍のファイルを解凍すればそういったファイルが出てくるはず。

でも、そこまで簡単な話ではなくて、電子書籍特有のファイル構造などもあって、WebサイトをZip圧縮すれば電子書籍になるかというと、そうはならない。

まず、電子書籍リーダー(ハードウェアやソフトウェア)は、現代のWebブラウザみたいに高機能ではなく、IE6どころかIE4くらいの機能しかない。しかも、仕様がブラックボックス化されていたり、かなり苦しむこともなる。

電子書籍作成を学ぶには?

以下の書籍をおすすめしたい。少し古い書籍だが、通常のWeb制作ほどは電子書籍界のスピードは速くないので、学ぶには問題ない。

詳細なファイル構造や電子書籍特有の記述方法などを学ぶことができるので、これからSigilなどで電子書籍を作りたい人は必読の本だと思う。なぜなら、意外とまともな電子書籍作成をまとめたサイトというのは、なかったりするからだ。

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【iPad実機検証】PCとSPだけじゃ不十分! iPadだとレイアウト崩壊するサイトが意外に多い


WebデザインやWeb制作に関わる皆さんは、どうやってサイトのデザイン検証をしていますか? PCとスマホは実機検証するとして、意外とiPadなどのタブレットPCは省略してたりしませんか?

「PCと同じくらいの画面サイズだから、PCでちゃんとなっていればiPadもOKなはず」と思っていると、痛い目に合う場合があります。大手企業のサイトでもPCやスマホは綺麗でも、iPadで見ると右や左に寄ってたり、全体的にデザインが破綻しているサイトが意外とあったりします。

iPadはラスボス級の鬼門!

iPadはiPhoneと同じiOSなので、画面が大きいだけのiPhoneと思ってしまいがちですが、どうしたことかiPhoneでベリーグッドなデザインになっているサイトでも、iPhoneだとヤバめな感じになる場合があります。

大事なのでもう一度言いますが「PCで大丈夫だから」という驕りと、「iPhoneでも大丈夫だから」という驕りが重なるため、実機検証を省くケースが多いからでしょう。確かに2018年現在、Webサイトの閲覧デバイスはスマホが6~7割くらい、PCが3~4割くらいで、iPadなどタブレットPCは1割未満というサイトが多いと思います。

しかし、企業サイトなどで月間100万PVくらいあるサイトだと、1割でも10万PVはiPadに代表されるタブレットPCなのです。実機検証を省いていいか? というと疑問ですね。

iPadの仕様は独特

個人的な経験だと、少なくとも画面が大きいiPhoneではないし、PCとは全然違うという印象です。

PCとSPを切り替えているサイトでは、PC版を表示させていることが多いと思いますが、どっちかというとiPhone仕様に近いiPadなだけに、レイアウトの崩れや意図しない動作が起きる場合が多いです。

レスポンシブはレスポンシブで、PCとスマホの中間くらいのサイズのiPadは、どっちつかずなバランスのデザインになってしまいがちです。ちょっとバランスが悪いくらいで済めばいいですが、画面がはみ出していてズーム操作すらできなかったり、余白があり過ぎたり、逆に全く余白がなかったり・・・どうしてこうなった?みたいなサイトも結構あります。

iPadユーザーのライフスタイル

私も個人的にiPadを使っているのですが、使い道としてはPCとスマホの中間的というか、ややPC寄りの使い方です。じっくり調べ物をしたり、大きな画面でじっくりゲームしたり、バッテリーの持ちが平均的なノートPCの2~3倍くらいあるので、外で使うことも多いです。

iPadはスマホよりもじっくり使う人が多いと思うので、なおさらWeb制作に関わる人にはiPad検証を薦めたいですね。

ところで、あなたのサイトは「iPadで検証」していますか?

もししていなかったとしたら、iPadで見ると結構ヤバいことになってるかも・・・(!?)