岐阜県の県庁所在地である岐阜市の街を歩いてきたぞ。
この街は東日本と西日本を行き来する時に、電車で通り過ぎたことは人生で15回くらいはあると思うものの、用事らしい用事がないので降り立ったのは今回が初めてなのだ。
タワマンがそびえ立つ岐阜駅前の様子
メインサイドと思われる岐阜駅の北側の様子。
岐阜市の約40万人という人口からすると「ひょえ~」としか言えないタワマンが迎え入れてくれる。そこいらの100万都市にもあまりないような高さのタワマン。
しかし、このタワマンで後で知ったのだが、単なるタワマンではなかったのだ。
有事の際には2つのタワマンが合体して巨大変身ロボとなって岐阜市の平和のために戦う・・・というのは嘘で、写真で言うところの左側にある「岐阜シティ・タワー43」の下層階にはクールなショップやレストランが入っており、上層部は分譲や賃貸マンション、最上階には無料の展望室まであるという。
貧乏旅行者にも優しい太っ腹な複合商業ビルだったのである。
なんとなくタワマンは日頃から近寄りがたいので避けてしまったが、無料の展望室には行ってみたかったものである。
ちなみに、駅の南側は全国的に見ても大規模なソープ街が広がっていて、北側の雰囲気とはかなり違う。
アーケード街や飲み屋街が果てしなく広がる
全国の他の同じくらいの人口の街はもう少し寂れていることが多いけど、名古屋の近隣だからだろうか、首都圏の衛星都市の駅前のような賑やかさがある。
駅を出て小道に入っていくと、居酒屋や飲食店が並ぶ通りが続き、やがてアーケード街が現れる。
居酒屋のエリアを抜けるとキャバクラ街というか夜の街が現れる。
若干、駅を出てから居酒屋とか夜の店くらいしか見ていない気もするけども。
ここは都会のオアシス的な場所。
「みんなの森 ぎふメディアコスモス」という場所らしい。図書館などメディア系の機能の施設。休日はキッチンカーが出店するようで、タコヤキのキッチンカーと、沖縄料理(沖縄そば、タコライスなど)のキッチンカーが出店していた。
直接関係ないが、沖縄以外で食べる「沖縄(の)料理」はなんちゃってレベルの味のことが多いから、あまり積極的に食べることはしない。
沖縄の雰囲気や気候などもコミコミで沖縄の味になるというのもある。
「ムーンライトながら」の長良川
18キッパーには馴染み深い、昔走っていた夜行列車「ムーンライトながら」の名前の由来と思われる長良川。
沖縄のサンゴの海みたいにエメラルドグリーンがかっていて、とても綺麗な川だった。
自分はどこの街でも近くに川や海があれば必ず見に行くようにしているが、都会を流れる川でこんな綺麗な川は見たことがなかったと思う。
途中から何となく察しは付いていたが、駅で貰った観光マップを見ながら岐阜城に導かれるように歩いてきたものの、ここまで来て確信したことがある。
岐阜城は平地ではなくて、山の山頂にあるのだった。
先日、「旅行の友」だったミラーレスカメラのEOS M2のシャッターが寿命でぶっ壊れた影響で、光学ズームが使えないスマホでは点のようにしか撮影できず、何とも言えない侘しい気持ちを増強する。
岐阜城はそこいらの城と違って、駅前から歩いてトボトボ行ける場所ではなかったのだ。
要塞や戦いの場としては周囲を360度見渡せるし、簡単には攻め入ることができない山頂に城を建てるのはベストな選択だろう。
もちろん有料だけど、山の麓まで行けばロープウェイがあるそうだ。
金と時間を惜しまないのであれば見学はそう難しくないものの、岐阜城は空想の世界で楽しむことにして岐阜の街を後にした。