
日本は世界においては辺境の地のつまらない島国である
平均寿命と言われている寿命から逆算して半分くらいの命を消費して思ったことは、日本という国は根本的につまらない国ではないかということだ。
同じような疑惑を抱いている日本人は多い
「日本がつまらない国である理由」などと検索すると、同じような疑惑を抱いている日本人は多い。いや、自分はハッピーだという人は試しに検索してみるとよろしい。
残念ながら、私は日本でしか生まれ育ったことはないが、アジアや欧米など10カ国程度の外国を旅行した経験から言えるのは、元々外国であった北海道や沖縄を除けば、日本は田舎も都会もどこに行っても同じような景色が多くて、働いていても遊んでいても生活に楽しみが少なく、何十年か過ごしていると絶望的なレベルで飽きてくるということだ。
実は外国人からも日本はつまらない国だと思われている
日本から近い中国などのアジアの国からは、買い物ツアーとしての旅行先として日本は人気がある。
しかし、欧米などアジア以外の外人からは、日本は富士山と寺と桜くらいしかない退屈な国というイメージだという。旅行先としては中国やタイに負けているのである。
中国やタイに行ったことがあるが、日本とは比べ物にならないくらい街がエネルギッシュで、よくも悪くも不思議な物ばかりに出くわすので数日間の滞在があっと言う間だった。
日本で生まれ育った立場としても同じように日本は退屈だと思うのだから、欧米人などが飛行機で10何時間もかけて訪れる場所としては最悪だろう。
利便性と効率だけを追求した国だから退屈になる
なぜ日本はここまで退屈でつまらない国なのかという理由を考えてみよう。
日本は国土が狭いこともあって、どこの地域に旅行しても全国展開している飲食店やコンビニを見かけることになる。
日本はどこに行っても繁華街に並ぶ店や郊外のロードサイド店は全く同じようなラインナップ。
すき家、ニトリ、ガスト、イオン、セブンイレブンなど、日本全国、どこに行っても本当に同じような店舗ばかり存在する。
デジャブ感というか、間違い探しレベルで相当注意していないと、旅行に行っても自分が一体どこの街にいるのかわからなくなる・・・。
個人的にはわずかなローカルチェーン店を探すのが一種の楽しみともなっているが、基本的には全国どこに行っても店が同じなので吐き気がしてしまう。
これがまず言える日本がつまらない国である理由だ。
旅行先でなくとも、自宅の近所に何やら新しい店ができる・・・と思ってよく見てみたら、ローソンだった、ファミリーマートだったという経験をしたことがある人も多いだろう。
出る杭打たれる日本ではオリジナリティあふれる個人のハーブティーショップとかよりも、有名チェーンの方が生き残る確率が高いのだ。
閉鎖的な島国で外国に行くのがとっても大変
かつてヨーロッパを旅していたことがある。
同じ島国であるイギリスのロンドンに滞在していた時、高速バスでパリに遊びに行った時のことだ。
イギリスとヨーロッパ大陸の間は日本で言う青函トンネルみたいに海底トンネルで結ばれているから列車でも簡単に移動できるし、高速バスでもバスごとフェリーに乗り込むので外国に行くのが容易なのだ。
高速バスで行く場合は当時の正確な値段は覚えていないが、ロンドン~パリを往復しても多分5千円くらいだった。少なくとも確実に1万円以下だったと思う。貧乏旅行だし1万円以上も払うわけがないからである。日本で言えば東京~名古屋を往復するよりも安いくらいだろう。
バスターミナルに行って当日でも空きがあれば乗れるくらい気軽な感じ。
島国であるイギリスからでも気軽に高速バスで大陸側に行けるくらいだし、ヨーロッパは国際高速バスがとても発達しているのだ。
陸続きのヨーロッパ大陸だと、隣の県に行くくらいの感覚で安く気軽に外国へ行ける。
ヨーロッパの国のパスポートを持っている人なら、働いたり移住するのも壁はそんなにないのだとか。日本人の感覚だと考えられないけど羨ましすぎる・・・。
ところが、ご存じの通り、日本の場合は旅行で外国に行くのすら一大イベント。
大都市圏に住んでいる人ならまだしも、田舎の方に住んでいる人(自分の身内とか)はそこそこ金を貯めこんでいるだろうにも関わらず、外国に興味関心がないから長い人生で一度も日本を出ることなく人生を終える人も珍しくない。
物理的にも精神的にも、日本は外国が遠いのである。
余談だが、南米やアフリカは日本から行くと地球の裏側あたりで相当遠いが、南米はアメリカからは近いし、アフリカはヨーロッパからすると気軽に行ける距離なのである。
日本が世界からみると辺境の地であるというだけだ。
日本は外国語教育のレベルが低すぎるのも問題
特別に訓練をして語学堪能な人とか留学経験とかがある人は例外として、一般的な日本人の語学力は外国で通用しない恥ずかしいレベルのものである。
その証拠としては、自分は義務教育と高校で9年間も英語を習っていたが、イギリスに行った時は9年間も英語を習ってきたにも関わらず、現地で使われている本物の英語が全くわからなかったからである。
入国審査では何を言われているか全くわからないので、危うく強制送還されるのでないかと思うくらいだった。
アメリカ英語とイギリス英語の違いというのもあるかもしれないが、実際の英国人は日本で習う英語の3倍くらい早く喋るので発音が聞き取れないのである。
こっちが喋る英語も発音がカタカナ英語過ぎて全く通じないから困ったものである。
紙に書いたりして何とか入国できたものの、個人の英語力の程度によるとは思うものの、日本の平均的な外国語教育はこんなにもレベルが低いものだったのかと愕然としたものである。
こんなに平均的な外国語レベルが低かったら、旅行はともかくとして、日本人が外国で暮らそうと思ったら一からやり直さないとならないわけで、そのハードルは相当に高いことだろう。
日本は少子高齢化で滅亡に向かっているから、なるべく自国民の海外流出を抑えるためにも、外国語教育には力を入れていないということだろうか。
王道に行かなければ生活もままならない腐った雇用システム
日本は欧米の仕組みの変なところだけ日本流にアレンジして取り込むのが得意だ。
ますます増えている非正規労働者の元凶である派遣会社の数は、発祥のアメリカより日本の方が何倍も多い。
アメリカの派遣社員は正社員と待遇などに同等の扱いが求められるのが、日本の派遣社員は企業からすると、低賃金でリスクなく使い捨て出来る都合の良い労働力である。
進学や最初に就職した企業で失敗したり、病気やケガなどのアクシデントで仕事を失うと、中途採用で年齢制限を法律で認めている日本では王道ルートに戻るのが困難を極める。というか、無理。
まともな企業では失敗した人間には使い捨てポジションしか働く場所がないので、日本にいると将来が不安というよりも、むしろ今現在が不安であることも少なくない。
そりゃ、多くの人が常に潜在的な不安を感じながら、おんなじような店に出向くわけだから、つまらない国に感じるわけである。
ちなみに、海外のまともな先進国では履歴書に年齢を書かせたら違法である。
世界一の超高齢者大国なのに年齢制限を法律で認めているとは信じられないだろうが、これが日本の雇用システムである。
もはや溜息どころか眩暈がしてくる。
実際、先進国(G7)の中でも自殺率は日本が1位
そんなもので1位になってどうする。
というツッコミは置いておくとしても、何かと自国に都合がいいように見せかける国が発表している資料ですらも自殺率は日本が1位である。
統計の仕方を工夫したりしても、誤魔化しようがないくらいに圧倒的に1位ということだろう。
日常生活がつまらない上に、外国に行くのもままならない。
金魚鉢で飼いならされて、似たようなコンビニやニトリなどのチェーン店に楽しみを無理やり見出すだけの暮らし。
これが日本人の平均像だ。
進学や就職で少し間違えたり、本人がどんなに気を付けていても突然襲い掛かってくる流行病やケガによって、王道ルートから一度でも落ちこぼれれば、どんなに頑張っても使い捨てポジションしか働く場所が用意されていない。
自殺率の高さが日本のつまらなさを物語っていると言えるのではないだろうか。
コンビニやニトリ、しまむらの多さを以って、先進国だと言っているだけではないかと疑いたくもなる。