コネタ

現場でテントポールが折れて心も折れたがダイソーのアイテム2つだけで即修理した話

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リベンジを重ねに重ねて2年ぶりのキャンプだけど・・・

キャンプの現場でテントのポールが折れてしまって途方に暮れて焦っている人の参考になるかと言えば微妙だけど、割とに100均一のアイテムだけで即修理できる場合もあるという話。

前提条件としては、修理用の予備のポールのパーツを持っているということ。

普通は予備のポールのパーツなど持っていないと思うが、筆者は同じテントを過去に2つ持っていて、1つ目は一部のパーツを残して処分したために、予備のポールを持っているのであった。

だから、予備のポールを持っていない場合はこのページの内容では修理できない可能性があるが、ありもので何とかするという心意気は窮地に追い込まれた貴方を勇気づけるかもしれない。

そもそも強風の中でキャンプをするのはリスキー

2年ぶりキャンプでわざわざ飛行機で北海道まで来ているから、少々無理してでもテントを張るという気持ちが良くなかったと思う。

そして最大の失敗要因としては、この安物テントは無風状態でもポールが自然に折れるという素晴らしい特長があるのだけど、2年ぶりだからそのことをすっかり忘れていたのだ。

北海道は3日前から低気圧接近によって大雨の地域が続出。1週間前に見た天気予報では本当はこの日は天候が回復するはずだったものの、複数の天気予報ソースで確認しても、風速6~8m程度と風が強い。

それでも夕方から深夜にかけては天候が穏やかになる予報であったので、小雨の中、女満別湖畔キャンプ場に繰り出したのである。

3連休の初日だから、天気予報を見てこれから天候が回復することをアテにしたガチなキャンパーが5~6組程度いた。

“ゆるキャン”がしたいなら風速5m以上はNG

エベレストの登山隊が使うようなテントはどうだか知らないが、拙者が所持する1万円しないような安物ゴミテント(自虐的だがあえて言い切る)の場合、無風状態でもポールが折れるくらいだから、風速5m以上ではゆるくキャンプすることは不可能。

一般的には風速6~7mくらいを超えたら“ゆるキャン”ではないとされているようなので、そこそこな値段のテントだとしても風対策の知識やスキル、ど根性や肝っ玉がないとガチキャンプになってしまう可能性がある。

一般的にはキャンプで嫌がられるのは雨と認識する場合があるけど、もっと恐ろしいのは風なのである。

まぁ、小雨でも雨漏りするレベルのテントを使っていた筆者からすると、どっちも恐ろしいけれども、今となっては雨漏りくらいはまだ救いようがあるほうで、無風で物故割れるテントの方がタチが悪い。

悪天候の中、テントを立てるのが間違いだった

無風状態でも壊れるテントを風速5m以上の中で設営するのが間違いだったのだ。

ペグもしっかり用意しているし、立ててしまえば何ともないと思っていたけど、ここは女満別湖畔キャンプ場。

典型的には湖の方から街中より数段強い風が吹いてくる。

地元勢は湖に向かって真ん中から右側のエリアを好むが、ヨソ者の筆者は人気のない左側エリアを好むけど、ここの利点としては湖から少し距離があることだった。船のガレージっていうのかな、建物の影あたりだと風も少し弱まるのでそのへんに狙いを定めてテントを建てた。

教訓、テント設営に焦りは厳禁

どんな物事でも焦っていてはロクなことにならないが、テント設営も同じである。

焦って設営すると人の力でポールを折ってしまうこともあるのだ。

テント設営は入るべきところに入っているか、ハマるべきところハマっているかを確認しながら、ゆっくり確実に行うこと。

とは言っても、雨風の中で設営すると並の人間では焦ってしまうから、そもそも雨風のキャンプは設営にもリスクが伴う。

折れたポールを直すにはショックコードを探せ

ポールを直すには色々な方法があるだろうが、筆者の場合は代わりのパーツを持っているため、いったんバラバラにする必要がある。

一般的にはテントのポールの中には設営や撤収を容易にするために、ショックコードと呼ばれるゴム紐のようなものが入っている。これのおかげで手作業でポールを組み立てる必要なく、手早く設営や撤収ができるのである。

ショックコードが劣化などで切れてしまうというケースもあるだろう。筆者の場合は折れた部分が複雑に絡まってしまいショックコードを切るというのを意図的(焦っていたというのもある)に行ったため、代わりのショックコードを現場で探す必要があった。

運よく近くに大きいホームセンターやアウトドアショップなどキャンプ用品を豊富に扱う店があればショックコードを手に入れることができるだろう。もしくは自宅にいたりして時間的に余裕がある場合はネット通販で買うことができる。

ただし、地方のキャンプ場の現場にいたりすると手に入らない場合がある。

筆者も地元で有名な大手ホームセンターで探したものの売っていなかった。そのため、代わりになるようなものを探す必要があった。

要はそれっぽく修理できればよい

応急処置的に直すという意味なら、手に入る素材でそれっぽく修理できればよいのではないかと思った。

なるべく大きめのダイソーに向かったが、修理に使えそうなものは次の2点であった。

1つ目は梱包用の細いビニールひも。テントのポールの中を通す必要があるので細いものでなければならない。筆者の場合は3mmで大丈夫だった。

これは何に使うかというと後述するゴム紐は柔らかいため、ゴム紐だけで真っすぐ入れていくのが困難なため、ビニール紐をまず先導するのである。したがって、ある程度ピンと硬さのあるビニール紐でないとならない。

次に用意したのがゴム紐。これこそショックコードの代わりとして使えるものである。

裁縫コーナーを探せば見つかるだろうが、失敗した時のために長めのものを買った方が良い。

破損したポールを取り換えて、この2つ、計220円で修理することができた。

で、実際どんな感じに修理できたか

元々がテント用ではないので完璧に同じ状態になるではない。

ぶっちゃけショックコードがなくても設営や撤収が大変なだけでテントの設営自体はできると思うので、いくらか楽にしてくれるのがゴム紐の役目である。

テントポールもモノによっては順番などが決まっているらしく、バラバラになったポールを現場で組み立てるのは結構大変だと思う。緩くないわけである。

ガチなキャンパーだったら修理用のアイテムとかも持ち歩いているのかもしれないけど、ゆるキャン派や初心者だとテントかせ壊れる想定はしていないはずだから、いざという時はありもので修理するという心意気があると、随分と精神的に大きくなれる気がする。