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最近、沖縄を走っている東京バスとかの外来種のバスについて

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沖縄本島はゆいレール1路線が那覇市内中心部と、少し前に延伸して浦添市の住宅街(旅行者はまず用事がない)を走っているだけで、レンタカーを使わない旅行者はバスに乗ることになる。

そのバスもやたらに路線がややこしかったりして、北谷や沖縄市、名護、美ら海水族館などの観光客が行きがちな場所さえ、いまいちどのバスに乗ったらいいかわかりにくい。何度も沖縄に行ったことがある人でさえそうなのだから、初めて行く人なんかは迷子になること必至だろう。

そんな複雑なバス路線を持つ沖縄をさらにカオスにしているのが、最近沖縄で走っているTOKYOバスとかHISとかの旅行会社が走らせている外来種的な路線バスの存在だ。

沖縄だけど東京バスなのはシャレにならない

いやいや、ジョークのつもりなのはわかるけど、利用者は混乱するって。だって、旅行者向けにゆいレールと東京バスの共通乗車券があったりするのだが、てっきり東京を走っているバスで使える乗車券だと思ったもん。沖縄から東京に帰ってきたに使うようなやつかと。でも、実際はゆいレールの赤嶺駅から接続している東京バスの路線に乗れるってことだった。

調べてみると、東京の「東京バス」っていうバス会社が運営しているみたい。このバス会社は北海道でも北海道バスという札幌~釧路とか、札幌~函館とかの高速バスを運行していて、北海道では割と観光シーズンなんかは利便性に寄与している。

でも、沖縄ではすでに「沖縄バス」という老舗の地元のバス会社があるし「琉球バス」もあるから、考えるのを辞めてそのまま東京バスにしたみたい。

那覇市内から豊崎、糸満に路線がある

沖縄の東京バスがどんな路線を持っているかというと、記事執筆時点では赤嶺駅からあしびなーやイーアス豊崎に向かう路線と、県庁付近の国際通り入口~那覇空港~糸満に向かう2つの路線。

乗ってる人は時間帯によってはほんの1~2人くらいだったりするし、元々、沖縄のバス会社も豊崎や糸満の路線を走らせている。でも、東京バスの方が豊崎で片道300円くらい、糸満でも片道500円くらいと安いし、ほんの数か所だけ停車するので所要時間が短いのだ。

沖縄のバス会社が旅行者にわかりにくくて料金も高めなの突っついた戦略で走らせているのだろう。バス停が他のバス会社と違ったり、バスターミナルに乗り入れていなかったりしてわかりにくいのが難点だ。

美ら海水族館に行くならHISのエアポートシャトル

沖縄の水族館と言えば美ら海水族館だ。別記事で豊崎にできたDMMかりゆし水族館を紹介したが、初めて沖縄に行くような人はとりあえずDMM水族館は無視して、美ら海に行った方がいい。これは100%保証する。何も出ないけど。

沖縄に初めて行く人は、美ら海水族館が空港や那覇市内から遠いことに絶望する場合があるという。1980年以降に物心がついた人は知らなくても仕方ないが、美ら海水族館は1970年代に開催された海洋博という、万博的なイベントの付随物として存在しているのである。

その海洋博の会場が沖縄本島北部の本部半島にあったのだ。会場を再利用して美ら海水族館などが現存しているわけである。当時はアメリカから沖縄が返還されたばかりで、交通インフラなどが本土より遅れていたが、海洋博のために沖縄自動車道が整備されたりと、沖縄の発展に貢献したわけだ。そういう背景を知っておくと、訪れた時の感動も大きくなるだろう。

で、美ら海水族館に行く方法は何通りもあって、どれがよいのか観光客にはわかりにくいのである。

レンタカーの人は何も考えないだろうが、公共交通の場合は賢く選択しないと損をすることになる。答えを言うと、記事執筆時点ではGoToトラベルをやっているのでHISが運営するサイトでエアポートシャトルというHIS系の往復バスと、美ら海水族館の入場券がセットになった商品を申し込むと、実質2100円くらいで那覇から交通費込みで美ら海水族館に行って帰って来れる。

これが馬鹿正直(?)に路線バスに乗ったりすると、片道のバス運賃だけで2000円以上になったりするから、とんでもない話だ。節約派の人とかでなくても、明らかに損をするので沖縄の交通機関の選択はややこしくて困る。

本土では新幹線を延伸したり、リニアを作ったりするお金があるけど、なんでだか沖縄本島では国道のバイパスは作っても鉄道は整備される話は聞かない。那覇~北谷~沖縄市くらいまででも鉄道があると嬉しいし、需要もあると思うのだが。大金持ちの人とかがポーンとお金を出して作ってくれたら良いのに・・・と思う。